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Oracle® Fusion Middleware Oracle Virtual Assembly Builderのインストール
12c (12.1.2)
E47989-02
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3 Oracle Virtual Assembly Builderのインストール

次の項で、Oracle Virtual Assembly Builderの完全なインストールを行う方法を説明します。

3.1 インストール環境の理解

Oracle Virtual Assembly Builderは、Application Development Framework (ADF)をインストールしている既存のOracleホームにインストールする必要があります。このOracleホームを記録して、Oracle Virtual Assembly Builderをインストールする際に指定してください。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』を参照してください。

3.2 Oracle VM Managerへのセキュアな通信の構成

Oracle Virtual Assembly BuilderがOracle VM Managerとセキュアに通信できるようにするには、Java Secure Socket Extension (JSSE) WebLogic SSL実装を構成する必要があります。WebLogic Serverバージョン12.1.1では、JSSEがサポートされている唯一のSSL実装です。

WebLogic Serverの以前のバージョンでJSSEを構成する方法は、Oracle WebLogic Serverの保護のJSSEベースのSSL実装の使用に関する項を参照してください。

3.3 Oracle Virtual Assembly Builderのインストール

次の手順に従って、Oracle Virtual Assembly Builderをインストールおよび構成します。


注意:

これらのインストール手順は、Oracle Enterprise Linux 5 (UL3+)へのOracle Virtual Assembly Builderのインストールにのみ適用されます。ローカル環境にあわせて調整することはできます。


インストールを開始するには、java -jar ovab_121200.jarを呼び出してインストーラを起動します。必要なJavaバージョンは1.7です。

3.3.1 インストールおよび構成

OracleホームにOracle Virtual Assembly Builderソフトウェアをインストールし、必要に応じて提供されている様々な詳細設定でOracle Virtual Assembly Builderインスタンス・ホームを構成できます。Oracle Virtual Assembly Builderをインストールして構成するには、インストーラを起動し、次の手順に従います。

  1. インベントリ・ディレクトリの指定: このページでは、インストーラ・ファイルのディレクトリを指定できます。これをインベントリ・ディレクトリと呼びます。インストーラは、インベントリ・ディレクトリ内に、インベントリ・データを含むサブディレクトリを製品ごとに自動的に設定し、通常製品ごとに150KB消費します。

    インベントリ・ディレクトリのフルパスを入力してください。

    前述のディレクトリに対する書込み権限を持つオペレーティング・システム・グループを指定できます。

    続行できる状態になったら、「OK」をクリックします。インストールを続行する前に特定のアクションをroot権限で実行することを警告するダイアログが表示されます。

    root権限がある場合は、別のウィンドウを使用して、指定したインベントリ・ディレクトリからスクリプトcreateCentralInventory.shを実行します。終了したら、「OK」をクリックします。

    root権限を持たずにインストールを続行する場合は、「ローカル・インベントリでのインストールの続行」ボックスをチェックし、「OK」をクリックします。

  2. ようこそ: このページではインストールについて紹介します。インストールのフローが左のパネルに表示され、コントロール・ボタンが下に表示されます。

    図3-1 「ようこそ」ページ

    インストールの「ようこそ」ページ
    「図3-1 「ようこそ」ページ」の説明

    インストールを開始する準備が整った後、「次へ」をクリックします。「インストール場所」ページが表示されます。


    注意:

    すべてのページでヘルプを利用できます。これを使用して、このページで実行可能なことと、フィールドの説明、設定できる値などの情報を入手できます。


  3. 図3-2 「インストール場所」ページ

    「インストールの場所」ページ
    「図3-2 「インストール場所」ページ」の説明

  4. インストール場所:Oracleホーム・ディレクトリを指定します。

    Application Development Framework (ADF)をインストールした既存のOracleホームの場所を選択します。選択されたOracleホームが有効かどうかをインストーラがチェックします。

    「表示」をクリックして、Oracleホームのインストール機能セットを表示します。

    「次へ」をクリックします。「インストール・タイプ」ページが表示されます。

    図3-3 「インストール・タイプ」ページ

    インスタンス・タイプ・ページ
    「図3-3 「インストール・タイプ」ページ」の説明

  5. インストール・タイプ: インストール・タイプを次のように選択します。

    • Studioおよびデプロイヤのインストール: Oracle Virtual Assembly Builder StudioおよびOracle Virtual Assembly Builderデプロイヤの両方をインストールします。

    • Studioのインストール: Oracle Virtual Assembly Builder Studioのみがインストールされます(アプライアンスとアセンブリの作成、アプライアンス・テンプレートとアセンブリ・アーカイブの作成、およびデプロイメント・プランの作成が可能になります)。

    • デプロイヤのインストール: Oracle Virtual Assembly Builderデプロイヤのみがインストールされます(デプロイメント・ターゲットの構成、Deployerへのアセンブリ・アーカイブのアップロード、アセンブリ・インスタンスの作成、アセンブリ・インスタンスのデプロイ/アンデプロイ/起動/停止、およびアプライアンス・インスタンスのスケーリングが可能になります)。

    「次へ」をクリックします。「前提条件のチェック」ページに確認の進捗と不足しているものが表示されます。

    図3-4 「前提条件のチェック」ページ

    「前提条件のチェック」ページ
    「図3-4 「前提条件のチェック」ページ」の説明

  6. 前提条件のチェック:チェックは自動的に開始します。現在チェックしている対象とチェック結果が表示されます。ページのボタンを使用して、チェックを中止、再試行または続行できます。たとえば、物理メモリーのチェックに失敗した場合、その問題に移動して修正した後、「再試行」をクリックして、この項目の再チェックをインストーラに指示します。

    前提条件チェックが完了したら、「次へ」をクリックします。「インストール・サマリー」ページが表示されます。

    図3-5 「インストール・サマリー」ページ

    「インストール・サマリー」ページ
    「図3-5 「インストール・サマリー」ページ」の説明

  7. インストール・サマリー:「インストール・サマリー」ページには、インストールのコンポーネントおよび場所がリストされます。「保存」をクリックして、レスポンス・ファイルを保存できます。

    インストールまたは構成の選択内容を変更する場合は、左ペインから項目を選択して変更し、「サマリー」ページに戻ります。

    「インストール」をクリックしてインストール処理を開始します。

  8. ユーザーの選択に応じて、「インストールの進行状況」ページに関連情報が表示されます。

    図3-6 「インストールの進行状況」ページ

    「インストールの進行状況」ページ
    「図3-6 「インストールの進行状況」ページ」の説明

  9. インストールが完了すると、「インストール完了」ページが表示されます。

    図3-7 「インストール完了」ページ

    「インストール完了」ページ
    「図3-7 「インストール完了」ページ」の説明

  10. スクリプト$OH/oracleRoot.shをrootとして実行します。

  11. Oracle Virtual Assembly Builder Studioをインストールした場合は、Studioインスタンスを作成する構成ウィザードを自動的に起動を選択し、第3.3.2項「Oracle Virtual Assembly Builder Studioインスタンスの構成」の手順に従ってStudioインスタンスを構成します。

  12. Oracle Virtual Assembly Builderデプロイヤをインストールした場合は、デプロイヤ・ドメインを作成する構成ウィザードを自動的に起動を選択し、第4章「Oracle Virtual Assembly Builderデプロイヤの構成」の手順に従ってデプロイヤを構成します。

  13. 「完了」をクリックします。

3.3.2 Oracle Virtual Assembly Builder Studioインスタンスの構成

Studioインスタンスを作成する構成ウィザードを自動的に起動オプションを選択すると、Oracle Virtual Assembly Builderのインストール完了時に構成ウィザードが自動的に起動します。

「ようこそ」ページが表示されます。

図3-8 「ようこそ」ページ

「ようこそ」ページ
「図3-8 「ようこそ」ページ」の説明

  1. ようこそ:このページではインストールについて紹介します。インストールのフローが左のパネルに表示され、コントロール・ボタンが下に表示されます。

    インスタンス構成を開始する準備ができたら、「次へ」をクリックします。「インスタンス構成」ページが表示されます。

    図3-9 「インスタンス構成」ページ

    「インストール構成」ページ
    「図3-9 「インスタンス構成」ページ」の説明

  2. インスタンス構成: 「Oracle Virtual Assembly Builderインスタンス・ホーム」および「Oracle Virtual Assembly Builder Javaホーム」を入力または選択します。

    Oracle Virtual Assembly Builderインスタンス・ホーム: Oracle Virtual Assembly Builderインスタンスのホーム。

    Oracle Virtual Assembly Builder Javaホーム: Oracle Virtual Assembly BuilderのJavaホーム。


    注意:

    JREの場所を明示的に指定せずにインストールを開始した場合、JAVA_HOMEの場所はデフォルトで$ORACLE_HOME/jdkになります。別のJDKの場所に変更できます。


    「次へ」をクリックします。「テンプレート作成の構成」ページが表示されます。

    図3-10 「テンプレート作成の構成」ページ

    「テンプレート作成の構成」ページ
    「図3-10 「テンプレート作成の構成」ページ」の説明

  3. テンプレート作成の構成: このページでは、新しいアプライアンスの作成に使用するベース・イメージを定義できます。このページで、Oracle VM用のOracle Enterprise Linuxベース・イメージのURIを指定します。


    注意:

    OELベース・イメージの構成を選択すると、Oracle Installerによって、$AB_INSTANCE/templates/baseImage/OVM/OELディレクトリに、ユーザー提供のOELベース・イメージがコピーされます。このベース・イメージは、このOVABインスタンスのデフォルトのベース・イメージとして使用できるようになります。

    すべてのOracle Virtual Assembly Builderインスタンスでベース・イメージを共有する場合は、ここではOELベース・イメージの構成の選択を行わずに、インストールの完了後に行ってください。

    • $ORACLE_HOMEディレクトリ内部に次のディレクトリを作成します。

      $ORACLE_HOME/templates/baseImage/OVM/OEL

    • OELベース・イメージ・ファイル(System.imgおよびvm.cfg)を$ORACLE_HOME/templates/baseImag/OVM/OELディレクトリにコピーします。



    注意:

    ベース・イメージは、$AB_INSTANCEまたは$ORACLE_HOMEのいずれかに格納されます。ベース・イメージ検出の優先順序は次のとおりです。

    • -baseImageフラグによって指定された場所

    • $AB_INSTANCE/templates/baseImage/OVM/OEL

    • $ORACLE_HOME/templates/baseImage/OVM/OEL


    Oracle Enterprise Linuxベース・イメージの構成: 選択した場合は、Oracle VM用のOELベース・イメージのURIを指定します。

    場所を入力(または選択)してから、「次へ」をクリックします。「デプロイヤの信頼構成」ページが表示されます。

    図3-11 「デプロイヤの信頼構成」ページ

    「デプロイヤの信頼構成」ページ
    「図3-11 「デプロイヤの信頼構成」ページ」の説明

  4. デプロイヤの信頼構成: Oracle Virtual Assembly Builder Studioでは、HTTPSでOracle Virtual Assembly Builderデプロイヤへ接続する際にクライアントとしてキーストアが使用されます。Oracle Virtual Assembly Builderデプロイヤの接続を構成する際、このキーストアにはOracle Virtual Assembly BuilderデプロイヤのWebLogic証明書が格納されます。

    パスワードによって、キーストアは改ざんできないようになっています。

    デプロイヤ信頼キーストアのパスワードを入力および確認します。

    「次へ」をクリックします。「デプロイヤの接続構成」ページが表示されます。

    図3-12 「デプロイヤの接続構成」ページ

    「デプロイヤ接続構成」ページ
    「図3-12 「デプロイヤの接続構成」ページ」の説明

  5. デプロイヤの接続構成: Oracle Virtual Assembly Builderデプロイヤへの接続を構成できます。次の章「Oracle Virtual Assembly Builderデプロイヤの構成」の手順に従ってOracle Virtual Assembly Builderデプロイヤの構成を完了していない場合は、既存のデプロイヤを指定する必要があります。

    接続を構成するには、「デプロイヤ接続するStudioの構成」を選択して、次の接続情報を入力します。

    • 接続名: デプロイヤの接続名。

    • デプロイヤURL: デプロイヤWebサービスのURL。

    • ユーザー名: デプロイヤWebサービスの認証に使用するユーザー名。

    • パスワード: デプロイヤWebサービスの認証に使用するパスワード。

    「次へ」をクリックします。

    接続を構成すると、接続がテストされます。接続が失敗した場合は、Oracle Middleware Administration Serverが起動していること、およびホスト名、ユーザー名およびパスワードが正しく構成されていることを確認します。

    「インストール・サマリー」ページが表示されます。

  6. インストール・サマリー:「インストール・サマリー」ページには、インストールのコンポーネントおよび場所がリストされます。「保存」をクリックして、レスポンス・ファイルを保存できます。

    インストールまたは構成の選択内容を変更する場合は、左ペインから項目を選択して変更し、「サマリー」ページに戻ります。

    「次へ」をクリックします。「構成の進行状況」ページが表示されます。

    図3-13 「構成の進行状況」ページ

    「構成の進行状況」ページ
    「図3-13 「構成の進行状況」ページ」の説明

  7. 構成の進行状況:このページには、インスタンス構成の進行状況が表示されます。

    図3-14 「インストール完了」ページ

    「インストール完了」ページ
    「図3-14 「インストール完了」ページ」の説明

    「次へ」をクリックします。「構成が完了しました」ページが表示されます。Oracle Virtual Assembly Builder Studioインスタンスの構成が完了しました。

3.3.3 サイレント・インストール

サイレント・インストールは、すべてのユーザーの入力に対応する一連のレスポンス・ファイルによってサポートされています。

次を実行することによって、サイレント・インストールが開始されます。

java -jar ovab_121200.jar -silent -force -responseFile <absolute path to response file>

3.4 アンインストール

Oracle Virtual Assembly Builderをアンインストールするには、次のコマンドを実行します。

$ORACLE_HOME/oui/bin/deinstall.sh

deinstall.shを実行すると、アンインストール・プロセスが開始され、アンインストールする配布ページが表示されます。

図3-15 「アンインストールする配布」ページ

「アンインストールする配布」ページ
「図3-15 「アンインストールする配布」ページ」の説明

  1. Oracle_Virtual_Assembly_Builder 12.1.2.0.0を選択して「アンインストール」をクリックします。この操作によってOracle Fusion Middlewareアンインストール・ウィザードが起動され、「ようこそ」ページが表示されます。

    図3-16 「ようこそ」ページ

    「ようこそ」ページ
    「図3-16 「ようこそ」ページ」の説明

  2. 「次へ」をクリックします。「アンインストール・サマリー」ページが表示されます。

    図3-17 「アンインストール・サマリー」ページ

    「アンインストール・サマリー」ページ
    「図3-17 「アンインストール・サマリー」ページ」の説明

  3. 「アンインストール」をクリックします。「アンインストールの進行状況」ページが表示されます。アンインストールの進行状況はパーセンテージのバーで示されます。

    図3-18 「アンインストールの進行状況」ページ

    「アンインストールの進行状況」ページ
    「図3-18 「アンインストールの進行状況」ページ」の説明

  4. アンインストールの進行状況が完了したら(進行状況が100%と示され、「アンインストール」タスクにチェックマークが付けられます)、「終了」をクリックします。エラーが表示されたら、「ログを表示」をクリックして、アンインストールの詳細ログを表示します。

    「アンインストール完了」ページが表示されます。

    図3-19 アンインストール完了

    「アンインストール完了」ページ
    「図3-19 アンインストール完了」の説明

  5. 「アンインストール完了」ページに、正常にアンインストールされた機能セットのリストが表示されます。「終了」をクリックします。