Oracle® Fusion Middleware Oracle Virtual Assembly Builderのインストール 12c (12.1.2) E47989-02 |
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次の項で、Oracle Virtual Assembly Builderの完全なインストールを行う方法を説明します。
Oracle Virtual Assembly Builderは、Application Development Framework (ADF)をインストールしている既存のOracleホームにインストールする必要があります。このOracleホームを記録して、Oracle Virtual Assembly Builderをインストールする際に指定してください。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』を参照してください。
Oracle Virtual Assembly BuilderがOracle VM Managerとセキュアに通信できるようにするには、Java Secure Socket Extension (JSSE) WebLogic SSL実装を構成する必要があります。WebLogic Serverバージョン12.1.1では、JSSEがサポートされている唯一のSSL実装です。
WebLogic Serverの以前のバージョンでJSSEを構成する方法は、Oracle WebLogic Serverの保護のJSSEベースのSSL実装の使用に関する項を参照してください。
次の手順に従って、Oracle Virtual Assembly Builderをインストールおよび構成します。
注意: これらのインストール手順は、Oracle Enterprise Linux 5 (UL3+)へのOracle Virtual Assembly Builderのインストールにのみ適用されます。ローカル環境にあわせて調整することはできます。 |
インストールを開始するには、java -jar ovab_121200.jar
を呼び出してインストーラを起動します。必要なJavaバージョンは1.7です。
OracleホームにOracle Virtual Assembly Builderソフトウェアをインストールし、必要に応じて提供されている様々な詳細設定でOracle Virtual Assembly Builderインスタンス・ホームを構成できます。Oracle Virtual Assembly Builderをインストールして構成するには、インストーラを起動し、次の手順に従います。
インベントリ・ディレクトリの指定: このページでは、インストーラ・ファイルのディレクトリを指定できます。これをインベントリ・ディレクトリと呼びます。インストーラは、インベントリ・ディレクトリ内に、インベントリ・データを含むサブディレクトリを製品ごとに自動的に設定し、通常製品ごとに150KB消費します。
インベントリ・ディレクトリのフルパスを入力してください。
前述のディレクトリに対する書込み権限を持つオペレーティング・システム・グループを指定できます。
続行できる状態になったら、「OK」をクリックします。インストールを続行する前に特定のアクションをroot権限で実行することを警告するダイアログが表示されます。
root権限がある場合は、別のウィンドウを使用して、指定したインベントリ・ディレクトリからスクリプトcreateCentralInventory.sh
を実行します。終了したら、「OK」をクリックします。
root権限を持たずにインストールを続行する場合は、「ローカル・インベントリでのインストールの続行」ボックスをチェックし、「OK」をクリックします。
ようこそ: このページではインストールについて紹介します。インストールのフローが左のパネルに表示され、コントロール・ボタンが下に表示されます。
インストールを開始する準備が整った後、「次へ」をクリックします。「インストール場所」ページが表示されます。
注意: すべてのページでヘルプを利用できます。これを使用して、このページで実行可能なことと、フィールドの説明、設定できる値などの情報を入手できます。 |
インストール場所:Oracleホーム・ディレクトリを指定します。
Application Development Framework (ADF)をインストールした既存のOracleホームの場所を選択します。選択されたOracleホームが有効かどうかをインストーラがチェックします。
「表示」をクリックして、Oracleホームのインストール機能セットを表示します。
「次へ」をクリックします。「インストール・タイプ」ページが表示されます。
インストール・タイプ: インストール・タイプを次のように選択します。
Studioおよびデプロイヤのインストール: Oracle Virtual Assembly Builder StudioおよびOracle Virtual Assembly Builderデプロイヤの両方をインストールします。
Studioのインストール: Oracle Virtual Assembly Builder Studioのみがインストールされます(アプライアンスとアセンブリの作成、アプライアンス・テンプレートとアセンブリ・アーカイブの作成、およびデプロイメント・プランの作成が可能になります)。
デプロイヤのインストール: Oracle Virtual Assembly Builderデプロイヤのみがインストールされます(デプロイメント・ターゲットの構成、Deployerへのアセンブリ・アーカイブのアップロード、アセンブリ・インスタンスの作成、アセンブリ・インスタンスのデプロイ/アンデプロイ/起動/停止、およびアプライアンス・インスタンスのスケーリングが可能になります)。
「次へ」をクリックします。「前提条件のチェック」ページに確認の進捗と不足しているものが表示されます。
前提条件のチェック:チェックは自動的に開始します。現在チェックしている対象とチェック結果が表示されます。ページのボタンを使用して、チェックを中止、再試行または続行できます。たとえば、物理メモリーのチェックに失敗した場合、その問題に移動して修正した後、「再試行」をクリックして、この項目の再チェックをインストーラに指示します。
前提条件チェックが完了したら、「次へ」をクリックします。「インストール・サマリー」ページが表示されます。
インストール・サマリー:「インストール・サマリー」ページには、インストールのコンポーネントおよび場所がリストされます。「保存」をクリックして、レスポンス・ファイルを保存できます。
インストールまたは構成の選択内容を変更する場合は、左ペインから項目を選択して変更し、「サマリー」ページに戻ります。
「インストール」をクリックしてインストール処理を開始します。
ユーザーの選択に応じて、「インストールの進行状況」ページに関連情報が表示されます。
インストールが完了すると、「インストール完了」ページが表示されます。
スクリプト$OH/oracleRoot.sh
をrootとして実行します。
Oracle Virtual Assembly Builder Studioをインストールした場合は、Studioインスタンスを作成する構成ウィザードを自動的に起動を選択し、第3.3.2項「Oracle Virtual Assembly Builder Studioインスタンスの構成」の手順に従ってStudioインスタンスを構成します。
Oracle Virtual Assembly Builderデプロイヤをインストールした場合は、デプロイヤ・ドメインを作成する構成ウィザードを自動的に起動を選択し、第4章「Oracle Virtual Assembly Builderデプロイヤの構成」の手順に従ってデプロイヤを構成します。
「完了」をクリックします。
Studioインスタンスを作成する構成ウィザードを自動的に起動オプションを選択すると、Oracle Virtual Assembly Builderのインストール完了時に構成ウィザードが自動的に起動します。
「ようこそ」ページが表示されます。
ようこそ:このページではインストールについて紹介します。インストールのフローが左のパネルに表示され、コントロール・ボタンが下に表示されます。
インスタンス構成を開始する準備ができたら、「次へ」をクリックします。「インスタンス構成」ページが表示されます。
インスタンス構成: 「Oracle Virtual Assembly Builderインスタンス・ホーム」および「Oracle Virtual Assembly Builder Javaホーム」を入力または選択します。
Oracle Virtual Assembly Builderインスタンス・ホーム: Oracle Virtual Assembly Builderインスタンスのホーム。
Oracle Virtual Assembly Builder Javaホーム: Oracle Virtual Assembly BuilderのJavaホーム。
注意: JREの場所を明示的に指定せずにインストールを開始した場合、JAVA_HOMEの場所はデフォルトで$ORACLE_HOME/jdkになります。別のJDKの場所に変更できます。 |
「次へ」をクリックします。「テンプレート作成の構成」ページが表示されます。
テンプレート作成の構成: このページでは、新しいアプライアンスの作成に使用するベース・イメージを定義できます。このページで、Oracle VM用のOracle Enterprise Linuxベース・イメージのURIを指定します。
注意: OELベース・イメージの構成を選択すると、Oracle Installerによって、$AB_INSTANCE/templates/baseImage/OVM/OELディレクトリに、ユーザー提供のOELベース・イメージがコピーされます。このベース・イメージは、このOVABインスタンスのデフォルトのベース・イメージとして使用できるようになります。 すべてのOracle Virtual Assembly Builderインスタンスでベース・イメージを共有する場合は、ここではOELベース・イメージの構成の選択を行わずに、インストールの完了後に行ってください。
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注意: ベース・イメージは、$AB_INSTANCEまたは$ORACLE_HOMEのいずれかに格納されます。ベース・イメージ検出の優先順序は次のとおりです。
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Oracle Enterprise Linuxベース・イメージの構成: 選択した場合は、Oracle VM用のOELベース・イメージのURIを指定します。
場所を入力(または選択)してから、「次へ」をクリックします。「デプロイヤの信頼構成」ページが表示されます。
デプロイヤの信頼構成: Oracle Virtual Assembly Builder Studioでは、HTTPSでOracle Virtual Assembly Builderデプロイヤへ接続する際にクライアントとしてキーストアが使用されます。Oracle Virtual Assembly Builderデプロイヤの接続を構成する際、このキーストアにはOracle Virtual Assembly BuilderデプロイヤのWebLogic証明書が格納されます。
パスワードによって、キーストアは改ざんできないようになっています。
デプロイヤ信頼キーストアのパスワードを入力および確認します。
「次へ」をクリックします。「デプロイヤの接続構成」ページが表示されます。
デプロイヤの接続構成: Oracle Virtual Assembly Builderデプロイヤへの接続を構成できます。次の章「Oracle Virtual Assembly Builderデプロイヤの構成」の手順に従ってOracle Virtual Assembly Builderデプロイヤの構成を完了していない場合は、既存のデプロイヤを指定する必要があります。
接続を構成するには、「デプロイヤ接続するStudioの構成」を選択して、次の接続情報を入力します。
接続名: デプロイヤの接続名。
デプロイヤURL: デプロイヤWebサービスのURL。
ユーザー名: デプロイヤWebサービスの認証に使用するユーザー名。
パスワード: デプロイヤWebサービスの認証に使用するパスワード。
「次へ」をクリックします。
接続を構成すると、接続がテストされます。接続が失敗した場合は、Oracle Middleware Administration Serverが起動していること、およびホスト名、ユーザー名およびパスワードが正しく構成されていることを確認します。
「インストール・サマリー」ページが表示されます。
インストール・サマリー:「インストール・サマリー」ページには、インストールのコンポーネントおよび場所がリストされます。「保存」をクリックして、レスポンス・ファイルを保存できます。
インストールまたは構成の選択内容を変更する場合は、左ペインから項目を選択して変更し、「サマリー」ページに戻ります。
「次へ」をクリックします。「構成の進行状況」ページが表示されます。
構成の進行状況:このページには、インスタンス構成の進行状況が表示されます。
「次へ」をクリックします。「構成が完了しました」ページが表示されます。Oracle Virtual Assembly Builder Studioインスタンスの構成が完了しました。
サイレント・インストールは、すべてのユーザーの入力に対応する一連のレスポンス・ファイルによってサポートされています。
次を実行することによって、サイレント・インストールが開始されます。
java -jar ovab_121200.jar -silent -force
-responseFile<absolute path to response file>
Oracle Virtual Assembly Builderをアンインストールするには、次のコマンドを実行します。
$ORACLE_HOME/oui/bin/deinstall.sh
deinstall.sh
を実行すると、アンインストール・プロセスが開始され、アンインストールする配布ページが表示されます。
Oracle_Virtual_Assembly_Builder 12.1.2.0.0を選択して「アンインストール」をクリックします。この操作によってOracle Fusion Middlewareアンインストール・ウィザードが起動され、「ようこそ」ページが表示されます。
「次へ」をクリックします。「アンインストール・サマリー」ページが表示されます。
「アンインストール」をクリックします。「アンインストールの進行状況」ページが表示されます。アンインストールの進行状況はパーセンテージのバーで示されます。
アンインストールの進行状況が完了したら(進行状況が100%と示され、「アンインストール」タスクにチェックマークが付けられます)、「終了」をクリックします。エラーが表示されたら、「ログを表示」をクリックして、アンインストールの詳細ログを表示します。
「アンインストール完了」ページが表示されます。
「アンインストール完了」ページに、正常にアンインストールされた機能セットのリストが表示されます。「終了」をクリックします。