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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Content: Imagingの管理
11g リリース1 (11.1.1)
B72420-02
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5 入力の管理

この項ではImagingにおける入力定義の概要と、入力定義の作成方法について説明します。

入力定義では、ドキュメントのアップロード時における入力ファイルと選択されたアプリケーションのメタデータ・フィールド間のマッピングを定義します。入力ファイルは通常、Imagingへのアップロードのためにドキュメントがスキャンされるときにスキャン・ステーションによって生成されます。

この項の内容は次のとおりです。

5.1 入力定義の概要

ドキュメントは通常、スキャンされて、Imaging入力エージェントによって監視されているディレクトリに格納されます(第9章「入力エージェントの理解」を参照)。スキャン・ステーションでは、ファイル・システムにアップロードするドキュメント・ファイル、使用するメタデータ値、およびその他の初期ドキュメント作成オプションを含む入力ファイルが作成されます。サポートするコンテンツをドキュメントに関連付けたり、ドキュメント・イメージに注釈を設定することもできます。既存の入力定義をImaging内で再利用できます。そのためには、目的の定義をXMLファイルにエクスポートします。その後、エクスポートした定義ファイルを他のシステムにインポートし、必要に応じて変更できます。エクスポートとインポートの詳細は、第3.5項「定義のエクスポートおよびインポート」を参照してください。

5.2 入力定義の作成

作成する入力に対する「作成」または「管理者」権限、およびドキュメントをアップロードするアプリケーションに対する「表示」権限を持っている必要があります。入力定義を作成する手順は次のとおりです。

  1. ナビゲータ・ペインの「入力の管理」で、「入力の作成」アイコンをクリックします。入力基本情報ページが表示されます。

  2. 入力の名前を入力します。この名前は、ナビゲータ・ペインの「入力の管理」に表示されます。これは必須フィールドです。

  3. 「説明」フィールドに、作成する入力の簡単な説明を入力します。

  4. 「オンライン」を有効にして、完了したときに入力の定義ファイルのポーリングを開始するよう入力エージェントに指示するか、入力定義が完了するまで無効のままにしておきます。有効にして送信した後、最初にオフラインになるまで入力を変更することはできません。入力の有効化および無効化の詳細は、第5.2.1項「入力定義の有効化および無効化」を参照してください。

  5. 「入力ファイル・キャラクタ・セットの自動検出」フィールドは、デフォルトで有効になっています。無効にした場合、選択リストが表示され、使用するファイル・キャラクタ・セットを選択できます。これは、入力定義ファイルの読取りに使用されるキャラクタ・セットです。アップロードされるドキュメントのキャラクタ・セットではありません。


    注意:

    指定したサンプル・ファイルの大きさが十分でないためにキャラクタ・セットを正確に特定できない場合、自動検出は機能しません。サンプル・ファイルが小さすぎる場合は、「入力ファイル・キャラクタ・セットの自動検出」を無効にし、キャラクタ・セットを手動で選択してください。


  6. 使用するサンプル・ファイルを選択します。入力ファイルを特定するには、次の2つのオプションがあります。

    • 参照: Samplesディレクトリ内の使用可能な入力ファイルのリストを表示します。

    • アップロード: 標準のファイル・ナビゲーション・ダイアログを開き、ローカルまたは共有ネットワーク・ドライブ内の新しい入力ファイルを特定し、Samplesディレクトリにアップロードします。任意の区切られたテキスト・ファイルを使用できますが、推奨されるファイル・タイプはASCIIまたはUTF-8テキスト・ファイルです。

  7. サンプル・ファイルを選択したら、「次」をクリックします。入力ファイル・パラメータの識別と解析ページが表示されます。デフォルトでは、入力マスクとして使用する、選択したサンプル・ファイルが「入力マスク」フィールドに表示されます。

  8. デリミタが、サンプル・ファイル内で列を区切るために使用されている文字と同じであることを確認します。デフォルトでは、パイプが指定されています。

  9. 「アプリケーション」フィールドで、マッピングのアプリケーションを選択します。

  10. 「次へ」をクリックします。入力フィールド・マッピング・ページが表示されます。

  11. 入力ファイルのフィールドをアプリケーションにマップする方法を定義します。少なくとも1つのフィールドをアプリケーション・フィールドの定義にマップする必要があります。また、ファイル・パスを指定する必要があります。表の各列の定義は次のとおりです。

    • アプリケーション・フィールド: アプリケーション内のフィールドの名前です。

    • 入力列: 入力ファイル内の対応する列の番号です。

    • サンプル・データ: サンプル・ファイルから取得された列データです。

    • アプリケーション・デフォルトの使用: 定義ファイルでフィールドのデータが空の場合に、アプリケーションで指定されているデフォルト値を使用するかどうかを指定します。

    • 日付フォーマット: 入力エージェントで日付文字列を解析する方法を指定します。日付フォーマットが指定されていない場合、サーバーのロケールを使用して日付値が解析されます。日付フォーマットを指定するには、「このマッピングの日付フォーマットを追加します」アイコンをクリックします。既存の日付フォーマットを変更するには、「日付フォーマットを編集します」アイコンをクリックします。指定されている日付フォーマットを削除するには、「日付フォーマットを削除します」アイコンをクリックします。

  12. 「次へ」をクリックします。入力セキュリティ・ページが表示されます。

  13. 「追加」をクリックします。セキュリティ・メンバーの追加ページが表示されます。ユーザー名を入力するか、「検索」をクリックして、選択するユーザーのリストを表示します。

  14. 追加するユーザーを選択します。選択したユーザー名が、入力セキュリティ・ページの「表示名」列に追加されます。

  15. 該当する列のフィールドを選択して、ユーザーに割り当てる権限を有効にします。オプションは次のとおりです。

    • 表示: デフォルトで有効になっています。入力を表示する権限をユーザーまたはグループに付与します。

    • 変更: セキュリティ権限の付与を除く、入力のすべての要素を変更する権限をユーザーまたはグループに付与します。

    • 削除: 入力を削除する権限をユーザーまたはグループに付与します。

    • アクセス権の付与: 入力のセキュリティ権限を他のユーザーやグループに付与する権限をユーザーまたはグループに付与します。このセキュリティ・レベルのみが付与されているユーザーは、入力のセキュリティ情報のみを変更できます。

    「アクセス権の付与」権限を持つユーザーは、他のすべての権限を自分自身に付与できます。少なくとも1人のユーザーに「アクセス権の付与」権限を付与する必要があります。

  16. 「次へ」をクリックします。入力設定の確認ページが表示されます。

  17. 設定を確認します。必要な変更を加えるには、「戻る」をクリックして該当するページに戻ります。完了したら、入力設定の確認ページに戻り、「送信」をクリックします。入力サマリー・ページが表示されます。

  18. 入力の詳細を確認します。必要に応じて、「変更」をクリックして入力基本情報ページに戻り、変更を加えます。入力に問題がなければ、入力設定の確認ページに戻り、「送信」をクリックします。

  19. 「オンラインで切替」をクリックして入力をアクティブにし、サマリー・ページを閉じます。

5.2.1 入力定義の有効化および無効化

入力定義を有効または無効にする手順は次のとおりです。

  1. ナビゲータ・ペインの「入力の管理」で、有効または無効にする入力の名前をクリックします。入力サマリー・ページが表示されます。

  2. 「オンラインで切替」をクリックします。入力がオンラインだった場合は、入力が無効になります。入力がオフラインだった場合は、入力が有効になり、入力エージェントによって入力の定義ファイルのポーリングが開始されます。変更するには、入力を無効にする必要があります。


注意:

インバウンド・データ・ファイルの形式を変更する場合は、元の形式のファイルの最後が処理された後で入力を無効にしてください。新しい形式を処理するように入力定義を変更し、入力を有効にします。これによって、円滑に移行でき、予期したとおりの結果になります。