ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle Real-Time Decisions管理者ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B72431-01
  目次へ移動
目次

前
 
次
 

5 Oracle Real-Time Decisionsのデータ・アクセスの構成

この章では、Oracle RTDで外部データへのアクセスに使用されるJDBCデータ・ソースの構成方法について説明します。データ・ソースはアプリケーション・サーバーに固有のものであり、インライン・サービスのサプライヤとして使用される新しいJDBCデータ・ソースを識別するために使用されます。これらのデータ・ソースは、RDBMSデータベースであることも、ODBCで識別されるデータ・ソースであることもあります。

エンタープライズ・データ・ソースに対してサポートされているバージョンの詳細は、第1.4項「システム要件と動作保証情報」で示しているドキュメントを参照してください。

この章には次のトピックが含まれます:

5.1 WebLogicでの追加のJDBCデータ・ソースの作成

Real-Timeデシジョン・サーバーをWebLogicで実行する場合は、この項の手順に従い、インライン・サービスが外部データにアクセスできるようにJDBCデータ・ソースを構成します。

この項には次のトピックが含まれます:

5.1.1 データ・ソース用のJDBC jarファイルへのパスの設定

データ・ソース用のJDBC jarファイルのパスを設定するために、管理対象サーバーでクラスパスにパスを追加する必要がある場合があります。データ・ソースのデータベースがOracle RTDデータベースとは異なり、これまでにパスを編集していない場合、この作業が必要になることがあります。

  1. 追加するエンタープライズ・データ・ソースがTeradataデータ・ソースの場合は、ファイルterajdbc4.jarおよびtdgssconfig.jarを任意の<teradata_jar_files_directory>ディレクトリにコピーします。これらのファイルはTeradata Webサイト(http://www.teradata.com)からダウンロードできます。必ず、使用しているデータベース・バージョンと互換性のあるJDBCドライバ・ファイルをダウンロードしてください。

  2. Oracle RTDドメインの管理コンソールにログインします。

    http://weblogic_host:port/console

  3. 次のパスをナビゲートします。

    「環境」→「サーバー」→「managed_server_name」→「構成」→「サーバーの起動」タブ。

  4. ClassPathに1つ以上の適切なパスを追加します。エントリ間には、WindowsまたはLinux/Unixのセパレータを挿入します。エントリとエントリの間には空白を入れないでください。

    • Teradataの場合

      <teradata_jar_files_directory>\terajdbc4.jar

      <teradata_jar_files_directory>\tdgssconfig.jar

  5. 保存します。

  6. WebLogic管理対象サーバーを再起動します。

5.1.2 WebLogicでのデータ・ソースの作成

WebLogic Server管理コンソールを使用して、WebLogicでデータ・ソースを作成できます。作業を開始する前に、WebLogicが起動していることを確認してください。

WebLogicでデータ・ソースを作成するには:

  1. Oracle RTDがデプロイされているWebLogicドメインのWebLogic Server管理コンソール(URL http://weblogic_host:port/console)にアクセスします。ログイン・プロンプトで、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。

  2. 左側のツリーで、「Services」を開き、「JDBC」を開いて「Data Sources」を選択します。

  3. New」をクリックします。「New」ボタンを有効にするには、最初に「Lock & Edit」をクリックする必要があります。

    「新しいJDBCデータ・ソースの作成」ウィンドウが開き、入力が必要な一連のページの最初のページ(「JDBCデータ・ソースのプロパティ」)が表示されます。

  4. 「JDBC Data Source Properties」ページで、次の手順を実行します。

    1. Name」に、データ・ソースとして識別可能な名前(たとえば、db_name_DS)を入力します。

    2. 「JNDI名」に、「名前」に指定した値と同じ値を入力します。この値は、データ・ソース・オブジェクトでのインポートの実行時にデシジョン・スタジオに表示されます。

    3. 「データベースのタイプ」を設定します。

      Oracle Databaseの場合は、「Oracle」を選択します。

      SQL Serverデータベースの場合は、「MS SQL Server」を選択します。

      DB2データベースの場合は、「DB2」を選択します。

      その他のデータベースの場合は、「その他」を選択します。

      「次へ」をクリックします。

    4. 「データベース・ドライバ」を設定します。

      Oracle Databaseの場合は、Oracleのサービス接続用ドライバ(Thin)、バージョン:9.0.1、9.2.0、10、11を選択します。

      SQL Serverデータベースの場合は、OracleのMS SQL Serverドライバ(タイプ4) バージョン:7.0、2000、2005、2008を選択します。

      DB2データベースの場合は、OracleのDB2ドライバ(タイプ4) バージョン:7.X、8.X、9.Xを選択します。

      その他のデータベースの場合は、「その他」を選択します。

    5. 「次へ」をクリックします。

  5. 「トランザクション・オプション」ページ:

    「データベース・ドライバ」で非XA JDBCドライバを選択した場合は、「グローバル・トランザクションのサポート」チェック・ボックスが表示されます。「グローバル・トランザクションのサポート」の選択を解除して、「次へ」をクリックします。

    「データベース・ドライバ」でXA JDBCドライバを選択した場合は、「次へ」をクリックします。

  6. 「Connection Properties」ページで、次の手順を実行します。

    1. 「データベース名」に、データベースの名前を入力します。Oracle BI EEデータ・ソースを追加する場合は、空でない文字列を入力します。このプロパティはOracle BI EEでは使用されないため、この値は重要ではありません。

    2. Host Name」に、データベース・サーバーをホスティングするコンピュータの名前を入力します。Oracle BI EEデータ・ソースを追加する場合は、Oracle BI EEをホストしているコンピュータの名前を入力します。

    3. 「ポート」に、データベースへの接続に使用するデータベース・サーバー上のポート番号(SQL Serverの場合1433、Oracle Databaseの場合1521、DB2の場合50000、Oracle BI EEの場合9703など)を入力します。

    4. Database User Name」に、データベースのランタイム・ユーザーの名前を入力します。Oracle BI EEデータ・ソースを追加する場合は、Oracle BI EEユーザーの名前を入力します。

    5. 「パスワード」に、データベースのランタイム・ユーザーのパスワードを入力します。Oracle BI EEデータ・ソースを追加する場合は、Oracle BI EEユーザーのパスワードを入力します。その後、「次へ」をクリックします。

  7. 「データベース接続のテスト」ページの「ドライバ・クラス名」で、Oracle、SQL ServerおよびDB2データベースの場合は、すべてのデフォルト設定を受け入れます。その他のデータベースの場合は、接続プールでの物理データベース接続の作成に使用されるJDBCドライバ・クラスの完全なパッケージ名を入力します(このドライバ・クラスは、デプロイ先のサーバーのクラスパスに含まれている必要がある点に注意してください)。

    • Teradata: com.teradata.jdbc.TeraDriver

    • Oracle BI EE: oracle.bi.jdbc.AnaJdbcDriver

  8. 「URL」で、Oracle、SQL ServerおよびDB2データベースの場合は、すべてのデフォルト設定を受け入れます。その他のデータベースの場合は、接続先データベースのURLを入力します。URLの書式は、データ・ソースのタイプによって異なります。

    • Teradata: jdbc:teradata://server_name/db_name/param1,param2,...


      注意:

      db_nameが指定されていない場合、現在のログイン・ユーザーのデフォルトのデータベースが使用されます。たとえば、デフォルトのデータベースがRTD11Gの場合、jdbc:teradata://64.181.232.117/TMODE=ANSI,CHARSET=ASCIIjdbc:teradata://64.181.232.117/RTD11G/TMODE=ANSI,CHARSET=ASCIIとして実行されます。


    • Oracle BI EE: jdbc:oraclebi://server_name:9703/user=bi_user_name;password=bi_password;catalog=catalog_name;

      カタログ名が必要な点に注意してください。

  9. 「プロパティ」フィールドで、Oracle、SQL ServerおよびDB2データベースの場合は、すべてのデフォルト設定を受け入れます。その他のデータベースの場合は、JDBCドライバで必要な各プロパティとそれぞれの値を入力します。指定する必要があるプロパティは、データ・ソースのタイプによって異なります。

    • Teradataの場合、プロパティusername=db_user_nameを入力します。

    • Oracle BI EEの場合、プロパティは必要ありません。「Properties」フィールドは空白のままにしておきます。

  10. ページの下部にスクロールします。「Test Table」に、データベース内の既存の表名を入力します。


    注意:

    Oracle BI EEまたはSiebel Analytics Serverデータ・ソースを追加する場合、接続テストは実行しないでください。手順12に進みます。


  11. 「構成のテスト」をクリックします。テストに失敗した場合は、戻って設定を確認します。テストに成功した場合は、「次へ」をクリックします。

  12. 変更可能にするサーバー(たとえば、「RTD_Server」)を選択します。この手順は、データ・ソースの構成を完了する前に実行する必要があります

  13. 終了」をクリックします。

  14. Activate Changes」をクリックします。

5.2 新しいエンタープライズ・データ・ソースのテスト

新しいエンタープライズ・データ・ソースを追加した後、この項の手順に従って、データ・ソースが正しく構成されていることを確認します。開始する前に、Oracle RTDが起動していることを確認してください。

新しいエンタープライズ・データ・ソースをテストするには:

  1. RTD_HOME\eclipseにあるeclipse.exeを実行して、デシジョン・スタジオを起動します。その後、新しいインライン・サービスを作成するか、既存のインライン・サービスを開きます。この詳細は、デシジョン・スタジオのヘルプを参照してください。

  2. Service Metadata」フォルダを開き、「Data Sources」を右クリックして「New SQL Data Source」を選択します。

  3. Display Label」にテストするデータ・ソースの名前を入力して、「OK」をクリックします。

  4. 「インポート」をクリックします。その後、テストするデータ・ソースを「JDBCデータ・ソース」ドロップダウン・リストから選択します。「表とビュー」のリストが更新され、そのデータ・ソース内の表とビューの名前が表示されます。

  5. 特定の表またはビューを選択し、「インポート」ダイアログ・ボックスの「終了」をクリックします。「データ・ソース」エディタの「出力」表に、使用可能な列のリストが表示されます。

  6. 任意の基本コードを記述し、実行時にその表から実際の行が取得されることを確認します。

前述の手順を完了できなかった場合は、データ・ソースの構成設定を確認してから、もう一度実行してください。