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Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer Portlets公開ガイド
11g リリース1(11.1.1)
E51912-01
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2 Oracle PortalでのDiscoverer Portlet Providerの設定

この章では、Oracle PortalでのDiscoverer Portlet Providerの設定方法について説明します。項目は次のとおりです。

2.1 Discoverer Portlet Providerが使用するスキーマ

Discovererでは、Oracle PortalでDiscovererコンテンツを表示するために、次の2つのデータベース・スキーマを使用します。

2.2 Oracle PortalへのDiscoverer Portlet Providerの登録方法

Oracle PortalページでDiscovererワークシートを公開するには、Discoverer Portlet ProviderをOracle Portalに登録しておく必要があります。Discoverer Portlet ProviderはOracle Portalに1回のみ登録できます。次の項では、Discoverer Portlet ProviderをOracle Portalに登録する手順を説明します。

Discoverer Portlet ProviderをOracle Portalに登録すると、Oracle PortalページでDiscovererポートレットを公開できるようになります。詳細は、第3章「DiscovererポートレットによるOracle Portalページの作成」を参照してください。

2.2.1 Oracle PortalへのDiscoverer PDK-Java Portlet Providerの登録方法

Discoverer Portlet Providerを登録することで、Oracle Portalエンド・ユーザーは、Discovererビジネス・インテリジェンス・ポートレットを自分のPortalページに追加できるようになります。

Discoverer PDK-Java Portlet ProviderをOracle Portalに登録する手順は、次のとおりです。

  1. Webブラウザを起動し、Oracle PortalのURLを入力します。

    例:

    http://<host.domain>:<port>/portal/pls/portal

    Oracle Portalメイン・ページの表示方法の詳細は、Oracle Portal管理者に問い合せてください。

  2. 「ログイン」をクリックし、Portal管理者として接続します。

  3. 「管理」タブを選択します。

  4. 「ポートレット」サブタブを選択します。

    前後のテキストでport4.gifを説明しています。
  5. 「リモート・プロバイダ」ペインで、「プロバイダの登録」をクリックします。

    「プロバイダの登録」ページが表示されます。

    前後のテキストでport1.gifを説明しています。
  6. Discoverer Portlet Providerの詳細を入力します。

    Discoverer Portlet Providerの任意の名前および表示名を入力できます。名前と表示名には異なる名前を指定できます。

    ヒント: ユーザーがDiscovererポートレットをPortalページに追加するときにこの表示名が表示されるため、Discoverer Portlet Providerには有用な表示名を指定してください。

  7. 「実装スタイル」リストから「Web」を選択します。

  8. 「次」をクリックします。

    「一般プロパティ」ページが表示されます。

    前後のテキストでport2.gifを説明しています。
  9. Discoverer Portlet Providerの一般プロパティを次のように入力します。

    1. 「URL」フィールドに、Discoverer Portlet ProviderのURLを次の書式で入力します。

      http://host:port/discoverer/portletprovider

      例: http://myserver:80/discoverer/portletprovider

    2. 「Portalと同じCookieドメインのWebプロバイダ」チェック・ボックスの選択を解除します。

      注意: 複数のOracle PortalインストールがOracle Web Cacheを介してクラスタ化されている場合は、このチェック・ボックスを選択してください。この設定により、Cookieのセッション・バインディング、およびOracle PortalとWeb Cacheインストールの同期が可能になります。

    3. 「ユーザーは、Webプロバイダ・アプリケーション内とシングル・サインオン認証内とで、同じ識別情報を保持します。」オプションを選択します。

    4. 「ユーザー/セッション情報」領域で、「ユーザー」オプションを選択し、「ログイン周期」フィールドの「ユーザー・セッションごとに1回」オプションを選択します。

      注意: その他のフィールドのデフォルト値は変更しないでください。

  10. 「終了」をクリックします。

Discoverer Portlet Providerが登録され、ポートレットをOracle Portalページに追加できるようになります。

第2.3項「Oracle Portalに登録した後のDiscoverer Portlet Providerの編集方法」の説明のとおり、プロバイダ登録を編集して、デフォルトのアクセス制御設定を変更できます。


注意:

Discovererエンド・ユーザーにパブリック接続を使用してワークブックおよびワークシートを公開させる場合は、Oracle Fusion Middleware Controlを使用してパブリック接続を作成します。パブリック接続の作成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』を参照してください。


2.2.2 Oracle PortalへのDiscoverer WSRP Portlet Providerの登録方法

Discoverer Portlet Providerを登録することで、Oracle Portalエンド・ユーザーは、Discovererビジネス・インテリジェンス・ポートレットを自分のPortalページに追加できるようになります。

Discoverer PDK-Java Portlet ProviderをOracle Portalに登録する手順は、次のとおりです。

  1. Webブラウザを起動し、Oracle PortalのURLを入力します。

    例:

    http://<host.domain>:<port>/portal/pls/portal

    Oracle Portalメイン・ページの表示方法の詳細は、Oracle Portal管理者に問い合せてください。

  2. 「ログイン」をクリックし、Portal管理者として接続します。

  3. 「管理」タブを選択します。

  4. 「ポートレット」サブタブを選択します。

  5. 「リモート・プロバイダ」ペインで、「プロバイダの登録」をクリックします。

    「プロバイダの登録」ページが表示されます。

  6. Discoverer Portlet Providerの詳細を入力します。

    Discoverer Portlet Providerの任意の名前および表示名を入力できます。名前と表示名には異なる名前を指定できます。

    ヒント: ユーザーがDiscovererポートレットをPortalページに追加するときにこの表示名が表示されるため、Discoverer Portlet Providerには有用な表示名を指定してください。

  7. 「実装スタイル」リストから「WSRP」を選択します。

  8. 「次」をクリックします。

    「接続の定義」ページが表示されます。

  9. 「URL」フィールドに、Discoverer Portlet ProviderのURLを次の書式で入力します。

    http://host:port/discoverer/portlets/WSRPservice_version?WSDL

    例: http://myserver:80/discoverer/portlets/wsrp2?WSDL

  10. プロバイダが必要とする登録プロパティを登録プロパティ値ページに入力し、「終了」をクリックします。

Discoverer Portlet Providerが登録され、ポートレットをOracle Portalページに追加できるようになります。

2.3 Oracle Portalに登録した後のDiscoverer Portlet Providerの編集方法

Discoverer Portlet Providerの動作方法を変更する場合は、これを編集します。たとえば、Discoverer Portlet Providerの表示名を変更したり、アクセス設定を変更できます。

登録済のDiscoverer Portlet Providerを編集する手順は、次のとおりです。

  1. Webブラウザを起動し、Oracle Portalメイン・ページのURLを入力します。

    例:

    http://<host.domain>:<port>/portal/pls/portal

    Oracle Portalメイン・ページの表示方法の詳細は、Oracle Portal管理者に問い合せてください。

  2. 「管理」タブを選択します。

  3. 「ポートレット」サブタブを選択します。

    前後のテキストでport4.gifを説明しています。
  4. 「リモート・プロバイダ」ペインで、「名前」フィールドにDiscoverer Portlet Providerの名前(表示名)を入力し、「編集」をクリックして「プロバイダ情報」ページを表示します。

    ヒント: Discoverer Portlet Providerの表示名が不明な場合は、次の操作を実行します。

    1. 「名前」フィールドの右側にある「プロバイダをブラウズ」アイコンをクリックします。

    2. 表示された「ポートレット・プロバイダ」のリストからDiscoverer Portlet Provider名を選択します。

      ヒント: 選択する名前は、Discoverer Portlet Providerの登録時に指定した表示名です(詳細は、「Oracle PortalへのDiscoverer Portlet Providerの登録方法」を参照してください)。

    3. 「編集」をクリックします。

      「ポートレット・プロバイダの編集」ページが表示されます。

  5. 次のように必要な変更を加えます。

    • 「メイン」タブを使用してプロバイダ情報を変更(Discoverer Portlet Providerの表示名など)

    • 「接続」タブを使用して一般プロパティを変更(Discoverer Portlet ProviderのURLなど)

    • 「アクセス」タブを使用した追加ユーザーまたはグループへのアクセス権限の付与、およびユーザーとグループのアクセス権限の定義

  6. 「OK」をクリックし、加えた変更を保存します。

加えた変更に従ってDiscoverer Portlet Providerが更新されます。

2.4 Discovererのデフォルトのパフォーマンス設定を変更する際の注意事項

Discovererのデフォルト・パフォーマンス設定を変更し、Discovererのパフォーマンスを向上させることができます。

Discovererのデフォルト・パフォーマンス設定の変更の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』を参照してください。

2.5 Discovererインストール間におけるDiscovererポートレットのコピー

Oracle Business Intelligenceのインストール後に、他のOracle Portalインストールで作成された既存のDiscovererポートレットをデプロイできます。既存のDiscovererポートレットをデプロイするには、ポータル・ページとポートレットを新規のDiscovererインストールにコピーします。

2.5.1 Discovererインストール間でDiscovererポートレットをコピーする方法

トランスポート・セット用のOracle Portalのエクスポートおよびインポート機能を使用して、Discovererポートレットをコピーします。トランスポート・セットは、エクスポート対象となるポータル・オブジェクトの集合です。

注意: Discovererポートレットをコピーする前に、まずポートレットで使用されるDiscoverer接続をコピーする必要があります。詳細は、「Discovererインストール間でDiscoverer接続をコピーする方法」を参照してください。

次の図に、Discovererポートレットのコピー手順の概要を示します。

図2-1 Discovererインストール間におけるDiscovererポートレットのコピー

図2-1の説明は次にあります
図2-1 Discovererインストール間におけるDiscovererポートレットのコピーの説明

注意: ソースおよびターゲットのインストールは、同じコンピュータ上でも異なるコンピュータ上でもかまいません。

Discovererインストール間でDiscovererポートレットをコピーする手順は、次のとおりです。

  1. Discovererポートレットで使用するDiscoverer接続をターゲットのインストールにコピーします(詳細は、「Discovererインストール間でDiscoverer接続をコピーする方法」を参照)。

  2. ソースおよびターゲットのインストールが同じOracle Internet Directory、およびDiscovererに必須の2つのデータベース・スキーマ・インスタンス(PStoreおよびPortlet Providerスキーマ)に関連付けられていない場合は、新規のDiscoverer Portlet Providerをソース・インストールで使用されているのと同じ名前でターゲット・インストールに登録する必要があります。

    たとえば、Discoverer Portlet Providerがソース・インストールにDiscoverer01という名前で登録されている場合は、新規Discoverer Portlet Providerをターゲット・インストールにDiscoverer01という名前で登録する必要があります。

    Discoverer Portlet Providerの登録方法の詳細は、「Oracle PortalへのDiscoverer Portlet Providerの登録方法」を参照してください。

  3. ソース・インストールで、Oracle Portalに接続してページまたはページ・グループをトランスポート・セットにエクスポートします(詳細は、「Discovererポートレットをトランスポート・セットにエクスポートする方法」を参照)。

    トランスポート・セットのエクスポート時に、Oracle PortalによりUNIXスクリプトとWindowsスクリプトが生成されます。これらのスクリプトは次のモードで実行できます。

    • エクスポート・モードで実行して、トランスポート・セットをダンプ(*.dmp)ファイルにコピーします。

    • インポート・モードで実行して、トランスポート・セットをダンプ(*.dmp)ファイルから抽出します。

  4. ソース・インストールで、Oracle Portalにより生成されたスクリプトをエクスポート・モードで実行し、トランスポート・セットを含むダンプ(*.dmp)ファイルを作成します(詳細は、「ダンプ(*.dmp)ファイルを作成してDiscovererポートレットをコピーする方法」を参照)。

  5. ソース・インストールとターゲット・インストールが異なるコンピュータにある場合は、ソースのコンピュータからターゲットのコンピュータにダンプ(*.dmp)ファイル、ログ・ファイルおよびスクリプトをコピーします。

  6. ターゲット・インストールで、Oracle Portalにより生成されたスクリプトをインポート・モードで実行し、ダンプ(*.dmp)ファイルからトランスポート・セットを抽出します(詳細は、「ダンプ(*.dmp)ファイルからトランスポート・セットを抽出する方法」を参照)。

  7. ターゲット・インストールで、Oracle Portalに接続してトランスポート・セットとしてエクスポートされたページまたはページ・グループをインポートします(詳細は、「トランスポート・セットをOracle Portalにインポートする方法」を参照)。

2.5.1.1 Oracle Portalにログインする方法

Oracle Portalにログインし、Oracle Portalのコンテンツの表示、編集および管理タスクを実行可能にします。たとえば、ポータル・ページに新規ポートレットを追加できます。

Oracle Portalにログインする手順は、次のとおりです。

  1. Webブラウザを起動します。

  2. Oracle Portalのメイン・ページに移動します。

    ヒント: Oracle PortalのWebアドレスは次のいずれかです。

    • ブラウザの起動時にアクセスするデフォルトのWebページ

    • ブラウザのアドレス・フィールドに入力するインターネット・アドレス(URL)(http://machinename.myorganization.com:8090/portal/pls/portalのような構文を使用)

    • 使用中のポータルや他のインターネット・サイトまたはイントラネット・サイトからのリンク

  3. 「ログイン」をクリックします。

  4. 管理者権限を持つSingle Sign-Onユーザーのユーザー名とパスワードを入力します。

これで、Oracle Portalのコンテンツを表示、編集して管理タスクを実行できます。

2.5.1.2 Discovererポートレットをトランスポート・セットにエクスポートする方法

Discovererインストール間でコピーできるように、DiscovererポートレットをOracle Portalのトランスポート・セットにエクスポートします。

Discovererポートレットをトランスポート・セットにエクスポートする手順は、次のとおりです。

  1. ソース・インストールで、管理者権限を持つユーザーとしてOracle Portalにログインします(詳細は、「Oracle Portalにログインする方法」を参照)。

  2. 「ナビゲータ」リンクをクリックします。

    「Portalナビゲータ」ページが表示されます。

    画像main2.gifの説明は次にあります
    画像main2.gifの説明

  3. コピーするページまたはページ・グループの名前の横にある「操作」列で「エクスポート」リンクを選択し、「オブジェクトのエクスポート」ページを表示します。

    画像main3.gifの説明は次にあります
    画像main3.gifの説明

    このページの他のフィールドのデフォルト値は変更しないでください。

  4. 「新規トランスポート・セットを作成」オプションを選択します。

  5. デフォルトのトランスポート・セット名を変更する場合は、「名前」フィールドでデフォルト名を編集します。

    指定したトランスポート・セット名は、Oracle Portalでトランスポート・セットの識別に使用されます(インポートまたは削除する場合など)。

  6. 「次」をクリックして「トランスポート・セット・オブジェクト」ページを表示します。

    画像main4.gifの説明は次にあります
    画像main4.gifの説明

  7. 「明示的に選択されたオブジェクト」テーブルで、次のいずれかの操作を実行します。

    • ソースおよびターゲットのインストールが、同じOracle Internet DirectoryおよびDiscovererに必須の2つのデータベース・スキーマ・インスタンス(PStoreおよびPortlet Providerスキーマ)に関連付けられていない場合は、「インポート時に置換」列のチェック・ボックスの選択を解除します。

    • ソースおよびターゲットのインストールが同じOracle Internet DirectoryおよびDiscovererに必須の2つのデータベース・スキーマ・インスタンスに関連付けられている場合、「インポート時に置換」列のチェック・ボックスを選択します。

  8. 「今すぐエクスポート」リンクを選択してエクスポート・ステータスを監視します。

    エクスポートが完了するまでブラウザ・ウィンドウをリフレッシュします。エクスポートが完了すると、ログ・エントリ「完了日: <date and time>」が表示されます。エクスポートが完了したことを示すポップアップ・メッセージは表示されません。

  9. 「閉じる」をクリックしてスクリプトのダウンロードとログの表示ページに戻ります。

  10. 「スクリプトのダウンロード」領域で、使用中のプラットフォームに対応するリンクを選択し、ブラウザ・ウィンドウにスクリプトを表示します。

    たとえば、UNIXプラットフォームの場合は「UNIXシェル・ユーティリティのダウンロード」リンクを選択します。

  11. スクリプトをブラウザに保存します(たとえば、Internet Explorerの場合は「ファイル」→「名前を付けて保存」を選択し、ファイル名と場所を選択します)。

  12. ブラウザの「戻る」ボタンをクリックしてスクリプトのダウンロードとログの表示ページに戻ります。

  13. 「閉じる」をクリックします。

これで、Discovererポートレットがトランスポート・セットにエクスポートされました。次に、ダンプ(*.dmp)ファイルを作成します。詳細は、「ダンプ(*.dmp)ファイルを作成してDiscovererポートレットをコピーする方法」を参照してください。

2.5.1.3 PORTALログイン・パスワードの取得方法

Oracle Portalにより生成されたスクリプトを実行するには、Oracleインフラストラクチャ・データベースのPORTALログイン・パスワードが必要です。PORTALログイン・パスワードが不明な場合は、ldapsearchコマンドを使用してPORTALログイン・パスワードを取得します。

PORTALログイン・パスワードを取得する手順は、次のとおりです。

  1. コマンド・プロンプトから、次の構文を使用してldapsearchコマンドを入力します。

    ldapsearch -h directory_host_name -p directory_port -D directory_bind_dn
    -w directory_bind_dn_password
    -b "orclReferenceName=infrastructure_database" "orclresourcename=PORTAL" orclpasswordattribute
    

    ldapsearchコマンドの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Internet Directory管理者ガイド』を参照してください。

2.5.1.4 ダンプ(*.dmp)ファイルを作成してDiscovererポートレットをコピーする方法

Discovererポートレットをトランスポート・セットにエクスポートした後、Oracle Portalにより生成されたスクリプトをエクスポート・モードで実行してダンプ(*.dmp)ファイルを作成します。

ダンプ(*.dmp)ファイルを作成してDiscovererポートレットをコピーする手順は、次のとおりです。

  1. ソース・インストールで、コマンド・プロンプトから次のコマンドを入力し、Oracle Portalにより生成されたスクリプトを実行します。

    <script name> -mode export -s portal -p <PORTAL login password>
    -c <database col> -d <*.dmp file>
    

    各項目の意味は次のとおりです。

    • <script name>は、Oracle Portalにより生成されたスクリプト・ファイルの名前(my_script.shなど)です。スクリプト名はトランスポート・セットのエクスポート時に指定します。

    • <PORTAL login password>は、Oracle Internet DirectoryのPORTALログイン・パスワードです。PORTALログイン・パスワードの取得方法の詳細は、「PORTALログイン・パスワードの取得方法」を参照してください。

    • <database TNS alias>は、Oracle Internet Directoryのログイン詳細です。

    • <*.dmp file>は、ダンプ・ファイルに割り当てる名前です。

    たとえば、スクリプト名がmy_script.shの場合は、次のように入力します。

    my_script.sh -mode export -s portal -p mypassword -c db1 -d exp.dmp
    
  2. ソースとターゲットのインストールが異なるコンピュータにある場合は、ダンプ(*.dmp)ファイルと生成されたスクリプトを(FTPなどを使用して)ターゲットのコンピュータにコピーします。

これで、トランスポート・セットを含むダンプ(*.dmp)ファイルが作成されました。次に、Discovererインストールで、ダンプ(*.dmp)ファイルからトランスポート・セットを抽出します(詳細は、「ダンプ(*.dmp)ファイルからトランスポート・セットを抽出する方法」を参照)。

2.5.1.5 ダンプ(*.dmp)ファイルからトランスポート・セットを抽出する方法

ダンプ(*.dmp)ファイルの作成後に、Oracle Portalにより生成されたスクリプトをインポート・モードで実行して、ターゲット・インストール上でダンプ(*.dmp)ファイルからトランスポート・セットを抽出します。

ダンプ(*.dmp)ファイルからトランスポート領域を抽出する手順は、次のとおりです。

  1. ターゲット・インストールで、コマンド・プロンプトから次のコマンドを入力し、Oracle Portalにより生成されたスクリプトを実行します。

    <script name> -mode import -s portal -p <PORTAL login password>
    -pu <target portal username> -pp <password of target portal user>
    -company none -c <database TNS alias> -d <*.dmp file>
    

    各項目の意味は次のとおりです。

    • <script name>は、Oracle Portalにより生成されたスクリプト・ファイルの名前(my_script.shなど)です。スクリプト名はトランスポート・セットのエクスポート時に指定します。

    • <PORTAL login password>は、Oracle Internet DirectoryのPORTALログイン・パスワードです。PORTALログイン・パスワードの取得方法の詳細は、「PORTALログイン・パスワードの取得方法」を参照してください。

    • <database TNS alias>は、Oracle Fusion Middlewareデータベースのログイン詳細です。

    • <*.dmp file>は、トランスポート・セットを含むダンプ・ファイルの名前です。

    たとえば、エクスポート・ファイル名がmy_script.shの場合は、次のように入力します。

    my_script.sh -mode import -s portal -p mypassword -pu orcladmin
    -pp adminpassword -company none -c db1 -d exp.dmp
    

これで、ダンプ(*.dmp)ファイルからトランスポート・セットが抽出されました。次に、トランスポート・セットをOracle Portalにインポートします(詳細は、「トランスポート・セットをOracle Portalにインポートする方法」を参照)。

2.5.1.6 トランスポート・セットをOracle Portalにインポートする方法

ダンプ(*.dmp)ファイルからトランスポート・セットを抽出した後、DiscovererポートレットをOracle Portalにインポートします。

トランスポート・セットをOracle Portalにインポートする手順は、次のとおりです。

  1. ターゲット・インストールで、管理者権限を持つユーザーとしてOracle Portalにログインします(詳細は、「Oracle Portalにログインする方法」を参照)。

  2. 「管理」タブを表示します。

    画像main6.gifの説明は次にあります
    画像main6.gifの説明

  3. 「トランスポート・セットのインポート」領域で、「名前」フィールドの横にある「ブラウズ」ボタンをクリックして、インポートするトランスポート・セットを選択します。

    選択したトランスポート・セットの名前が「名前」フィールドに表示されます。

    画像main8.gifの説明は次にあります
    画像main8.gifの説明

  4. 「インポート」をクリックしてインポート処理を開始します。

    トランスポート・セットのインポートページが表示されます。

    画像main9.gifの説明は次にあります
    画像main9.gifの説明

  5. 「明示的に選択されたオブジェクト」テーブルで、「インポート時に置換」列のチェック・ボックスが選択されていることを確認します。

  6. 「今すぐインポート」をクリックしてインポートを開始します。

    「ログの表示」ページが表示されます。

  7. 「操作のログを表示」リンクを選択してエクスポート・ステータスを監視します。

    インポートが完了するまでブラウザ・ウィンドウをリフレッシュします。インポートが完了すると、ログ・エントリ「完了日: <date and time>」が表示されます。

  8. 「閉じる」をクリックして「ログの表示」ページに戻ります。

  9. 「閉じる」をクリックして「管理」タブに戻ります。

これで、DiscovererポートレットがOracle Portalにインポートされました。Oracle Portalユーザーは、新規のDiscovererインストールで既存のDiscovererポートレットを使用できます。

2.5.2 Discovererインストール間でDiscoverer接続をコピーする方法

Discovererインストール間でDiscoverer接続をコピーするには、ssomigスクリプトを使用します。次の種類の接続がコピーされます。

  • パブリック接続

  • DiscovererでSingle Sign-Onが有効化された際に作成されたプライベート接続。DiscovererでSingle Sign-Onが無効のときに作成されたプライベート接続は、接続が最初に作成されたブラウザのキャッシュにCookieとして保存されているため、コピーされません。

Discovererインストール間でDiscoverer接続をコピーする手順は、次のとおりです。

  1. ソース・インストールで、ssomigスクリプトを使用して<user-prefix>_DISCOVERER_PSスキーマをエクスポートします(詳細は、「Discoverer接続のエクスポート方法」を参照)。

  2. ターゲット・インストールで、ssomigスクリプトを使用して<user-prefix>_DISCOVERER_PSスキーマをインポートします(詳細は、「Discoverer接続のインポート方法」を参照)。


注意:

ssomigスクリプトの詳細は、Oracle Enterprise Single Sign-On Suite Plus管理者ガイドを参照してください。


2.5.2.1 <user-prefix>_DISCOVERER_PSログイン・パスワードの取得方法

ssomigコマンドを実行するには、<user-prefix>_DISCOVERER_PSログイン・パスワードが必要です。パスワードが不明な場合は、ldapsearchコマンドを使用してパスワードを取得します。

<user-prefix>_DISCOVERER_PSログイン・パスワードを取得するには、「PORTALログイン・パスワードの取得方法」の手順を実行します。

2.5.2.2 Discoverer接続のエクスポート方法

Discovererインストール間でコピーできるように、Discoverer接続をエクスポートします。Discoverer接続と関連情報が格納されているDISCOVERER_PSスキーマから接続をエクスポートします。

Discoverer接続をエクスポートする手順は、次のとおりです。

  1. ターゲット・インストールで、コマンド・プロンプトから次のコマンドを実行します。

    IDM_ORACLE_HOME/sso/bin/ssomig -s <user-prefix>_DISCOVERER_PS
    -p <<user-prefix>_DISCOVERER_PS_password> -c <src_tns_alias> -export
    

    各項目の意味は次のとおりです。

    例:

    IDM_ORACLE_HOME/sso/bin/ssomig -s myprefix_DISCOVERER_PS
    -p ov0ar19t -c portalsrc -export
    
  2. ソース・インストールとターゲット・インストールが異なるコンピュータにある場合は、ソースのコンピュータからターゲットのコンピュータに次のファイルをコピーします。

    • ダンプ(*.dmp)ファイル、ログ・ファイルおよびスクリプト

    • データベース・エイリアスを使用する接続がある場合、tnsnames.oraファイル

これで、ソース・インストールからDiscoverer接続がエクスポートされました。次に、そのDiscoverer接続をターゲット・インストールにインポートします(詳細は、「Discoverer接続のインポート方法」を参照)。

2.5.2.3 Discoverer接続のインポート方法

Discovererインストール間でコピーできるように、Discoverer接続をインポートします。

Discoverer接続をインポートする手順は、次のとおりです。

  1. ターゲット・インストールで、コマンド・プロンプトから次のコマンドを実行します。

    IDM_ORACLE_HOME/sso/bin/ssomig -s <user-prefix>_DISCOVERER_PS
    -p <<user-prefix>_DISCOVERER_PS_password> -c <dst_tns_alias> -import
    -merge -discoforce
    

    各項目の意味は次のとおりです。

    例:

    IDM_ORACLE_HOME/sso/bin/ssomig -s myprefix_DISCOVERER_PS
    -p f9qx233h -c portalsrc -import -merge -discoforce
    
  2. ソース・インストールにデプロイされているOracle Single Sign-Onユーザー・アカウントがある場合はターゲット・インストールで再作成します。Oracle Portalの「管理」タブ、「ユーザー」領域を使用します。

これで、ターゲット・インストールにDiscoverer接続がインポートされました。次に、Discovererポートレットをターゲット・インストールにコピーできます(詳細は、「Discovererインストール間でDiscovererポートレットをコピーする方法」を参照)。