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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Mobileアプリケーション・デザイナ・ユーザーズ・ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
E52964-01
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2 スタート・ガイド

Oracle BI Mobileアプリケーション・デザイナの開始する際には、このチュートリアルを使用して、最初のアプリケーションの作成を支援します。

この章には次の項が含まれます:

前提条件

このチュートリアルを完了するには、次のことが必要です。

2.1 最初のタブレット・アプリケーションの作成

このチュートリアルでは、簡易なタブレット・アプリケーションの作成方法について説明します。チュートリアルを完了するには、Oracle BI EEで提供されるSample Sales Liteサンプル・データ・ソースを使用します。このチュートリアルで作成するアプリケーションは、図2-1に示されています。

図2-1 このチュートリアルで作成されるタブレット・アプリケーション

サンプル・タブレット・アプリケーション

このアプリケーションを作成するには、次の手順を実行します。

2.1.1 データ・ソースの選択とアプリケーションの保存

  1. Oracle Business Intelligenceのホーム・ページから、モバイル・アプリケーションの作成を選択します。

    モバイル・アプリケーションの作成の選択
  2. 「タブレット」をクリックします。

    図2-2 デバイス・タイプの選択

    デバイス・タイプとしての「タブレット」の選択
  3. アプリケーションのデータのソースを選択します。「BIサブジェクト領域」をクリックして、リストからSample Sales Liteを選択します。

    図2-3 データ・ソースの選択

    データ・ソースの選択
  4. 「保存」をクリックして、アプリケーションを保存します。フォルダの場所を選択し、名前を入力して、「保存」をクリックします。

    タブレット・アプリケーションの保存

    アプリケーション・デザイナが開き、デフォルトのカバー・ページが表示されます。

    図2-4 Mobileアプリケーション・デザイナのデフォルトの表示

    Mobileアプリケーション・デザイナのデフォルトの表示

    左側に表示されるデータ・フィールドに注意してください。これらのフィールドは、左側の列から設計領域のコンポーネントまでドラッグできます。アプリケーション・ページへのドラッグおよびドロップ可能なコンポーネントを表示する、「挿入」ツールバーに注意してください。

2.1.2 カバー・ページへのタイトルの追加

カバー・ページのタイトルおよびサブタイトルを更新します。編集するテキストをダブルクリックします。次のように入力します。

  • タイトル: 売上レポート

  • サブタイトル: FY 2013

図2-5 カバー・ページのタイトルおよびサブタイトルの更新

デフォルトのタイトルおよびサブタイトルに表示される新しい値

2.1.3 タイル・ページの作成

アプリケーションの2番目のページにタイルが表示されます。2番目のページを追加するには:

  1. 「挿入」ツールバーをクリックして、「新規ページ」をクリックします。

    「新規ページ」メニューから、「タイル」を選択します。

    図2-6 「タイル」ページの挿入

    「タイル」テンプレートを選択して新規ページを挿入
  2. 「グループ化する列の選択」リストから、「製品タイプ」を選択します。

    図2-7 「製品タイプ」の選択

    グループ化する列としての「製品タイプ」の選択

    グループ化する列の値として「製品タイプ」を選択することによって、データで発生する製品タイプごとに、アプリケーションはその製品タイプに固有のデータでタイル・セルを生成します。

    図2-8に、挿入されたタイル・ページが表示されます。設計時に、「繰返しコンテンツ」タイルはプレースホルダとしてのみ表示され、最初のタイルに定義されるコンテンツは表示しません。設計フェーズでは、「プレビュー」を使用して、いつでも繰返しコンテンツを表示できます。

    図2-8 挿入されたタイル・ページ

    挿入された空のタイル・ページ
  3. タイルで表示されるフィールドを配置するには、最初にフレームを挿入します。

    最初のタイルが選択されたら、「挿入」ツールバーをクリックします。「フレーム」コンポーネントを選択して、最初のタイルにドラッグします。

    図2-9 タイルへ「フレーム」コンポーネントをドラッグ

    タイルへのフレームの挿入
  4. 「フレーム」ダイアログで、行の値に「1」を、列の値に「2」を入力します。

    図2-10 フレーム・ディメンションの入力

    フレーム・ディメンションの入力
  5. 「データソース」ペインから左フレーム・セルに「製品タイプ」フィールドをドラッグ・アンド・ドロップします。「データソース」ペインから右側のフレーム・セルに売上フィールドをドラッグ・アンド・ドロップします。

    図2-11 タイム・フレームに挿入されたデータ・フィールド

    フレームへデータ・フィールドの追加

    売上フィールドには、それに適用される合計式があることに注意してください。売上は、各タイルでグループ化される製品タイプに対して合計されます。

    図2-12 売上に適用される合計式

    売上フィールドに適用される合計
  6. チャートを挿入するには、最初のタイルがタイルの枠線をクリックして選択されるかどうかを確認します。「挿入」メニューから、「チャート」をクリックします。

    図2-13 タイルへのチャートの挿入

    タイルへのチャートの挿入

    デフォルトのチャート・プレースホルダはセルに挿入されます。

    図2-14 タイルに挿入されたデフォルトのチャート

    タイルに挿入されたデフォルトのチャート
  7. 「チャート・タイプ」を「折れ線グラフ」に変更します。チャートが選択されている状態で、「チャート・タイプ」「折れ線」「縦線」の順に選択します。

    図2-15 チャート・タイプの変更

    折れ線グラフへのチャート・タイプの変更
  8. チャートにデータを追加するには、最初に「データ」ペインから「ここに値をドロップ」位置に売上フィールドをドラッグします。次に、「データ」ペインから「ここにラベルをドロップ」位置にPer Name Qtrフィールドをドラッグします。

    図2-16 チャートに挿入されたデータ要素

    チャートへのデータの追加
  9. ストップライト書式設定を追加するには、最初のタイルを選択し、図2-17に示すように、「ストップライト」をクリックします。

    図2-17 「ストップライト」書式設定の選択

    「ストップライト」書式設定の追加
  10. 「ストップライト」ダイアログで、次を入力します。

    • 「値」を選択します。

    • 「メジャー」フィールドごとに、売上を選択します。

    • 「式」ごとに、「合計」を選択します。

    • 「次より小さい」エントリ・ボックスで、「100000」と入力します。

    • 「次より大きい」エントリ・ボックスで、「500000」と入力します。

    図2-18 ストップライトの条件の編集

    ストップライト・オプションの選択

    「OK」をクリックします。条件付き書式設定は設計時には表示されませんが、プレビュー時に効果を確認することができます。

  11. このページの最終タスクは、ページ・タイトルを変更することです。図2-19に示すとおり、左列のページ・アイコンのテキスト「ページ2」をダブルクリックします。売上分析へのテキストの更新

    図2-19 ページ・タイトルの更新

    ページ・タイトルの更新
  12. 「プレビュー」ツールバー・ボタンをクリックし、「プレビュー」を選択します。

    図2-20 「プレビュー」オプションの選択

    「プレビュー」をクリック

    アプリケーションがタブレット・シミュレータで表示されます。

    図2-21 プレビュー・モードのタブレット・シミュレータ

    デスクトップ・タブレット・シミュレータでプレビュー・モードで表示されるアプリケーション

    アプリケーションの2ページ目を表示するには、左上角のページ・メニューをクリックし、ページ・タイトルの売上分析をクリックします。

    図2-22 ページ・メニューを使用してアプリケーションを移動

    アプリケーションの移動に目次機能を使用

    2番目のページに、ストップライト書式設定を適用して作成したタイルが表示されます。

    図2-23 タイルのプレビュー

    タイルのプレビュー

    右上隅にある情報アイコンに注意します。このアイコンをクリックすると、適用したストップライト条件を確認できます。

    図2-24 情報アイコンをクリックして、ストップライト条件を表示

    ストップライト条件の表示
  13. 「レイアウトの編集」をクリックして、デザイナに戻ります。

2.1.4 サブページの作成

アプリケーションの次のページは、売上分析ページの詳細ページです。最初のページの「製品タイプ」タイルのいずれかをタップすると、詳細ページが開いて、タップされた「製品タイプ」に対してフィルタされた詳細情報が表示されます。マスター詳細関係を作成するには、売上分析ページにサブグループを追加します。

サブページを追加するには:

  1. 「挿入」ツールバーをクリックして、「新規ページ」をクリックします。サブページを追加するには、サブページ・オプションのいずれかを選択します。このチュートリアルでは、「3セル」ページ・レイアウトを選択します。

    図2-25 サブページの作成

    「3セル」テンプレートを選択することによるサブページの作成
  2. フィルタ・コンポーネントを挿入します。

    左上のセルを選択し、「挿入」タブをクリックします。「フィルタ」をクリックします。

    「フィルタの挿入」をクリック

    空のフィルタが挿入されます。「データソース」ペインから、オーダー・ステータスをフィルタ・コンポーネントにドラッグします。

    図2-26 リスト・コンポーネントへのオーダー・ステータス・フィールドのドラッグ

    フィルタへのオーダー・ステータス・フィールドのドラッグ
  3. 円グラフを挿入します。

    右上のセルを選択し、「挿入」タブをクリックします。「チャート」をクリックします。デフォルトのチャート・プレースホルダはセルに挿入されます。

    「チャート・タイプ」「円>」「円」をサブメニューからクリックして、チャート・タイプを円に変更します。

    チャート・タイプを円に変更
  4. 最初に「データソース」ペインから「ここに値をドロップ」位置に売上フィールドをドラッグして、チャートにデータを追加します。次に、「データソース」ペインから「ここに系列をドロップ」位置に「組織」フィールドをドラッグします。

    チャートへのデータの追加
  5. 凡例の位置を変更します。

    チャートが選択されている状態で、「チャート」タブで、「凡例」をクリックし、「右側」オプションを選択します。

    図2-27 円グラフの凡例の位置の変更

    円グラフの凡例の位置の変更
  6. 表を挿入します。

    下部のセルを選択し、「挿入」タブをクリックします。「表」をクリックします。「データソース」ペインから表に次のフィールドをドラッグします。

    • 製品名

    • 売上

    • 売上目標

    • 請求量

    図2-28 表へのデータ・アイテムのドラッグ

    表へのデータ・アイテムのドロップ
  7. 最後に、図2-29に示すように、サブページ・アイコンのテキストをダブルクリックして、サブページのタイトルを「詳細」に変更します。

    図2-29 サブページ・タイトルの更新

    サブページ・タイトルの更新

2.1.5 モバイル・デバイスでのアプリケーションのプレビュー

タブレットでアプリケーションをプレビューします。

「プレビュー」ツールバーをクリックして、「モバイル上」をクリックします。タブレットのQRコード・リーダーを使用するか、URLを取得して、タブレット・ブラウザでアプリケーションを開きます。または、URLをコピーして、モバイル・デバイスに電子メールで送信して開きます。

図2-30 アプリケーションのQRコードを示すプレビュー・ページ

アプリケーションのQRコードを示すプレビュー・ページ

Oracle BI Enterprise Editionのログイン資格証明を入力し、モバイル・デバイス上でアプリケーションを表示します。

図2-31 タブレットのログイン画面

タブレットに表示されるログイン画面

同僚と共有するには、ページ・メニューをタップして、「共有」をタップし、アプリケーションに電子メール・リンクを送信します。

図2-32 アプリケーションにリンクを送信するために「共有」をタップ

ページ・メニューの「共有」オプション