Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalエンタープライズ・デプロイメント・ガイド 11g リリース1 (11.1.1.8.3) B55900-10 |
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この章では、Oracle Fusion Middleware WebCenter Portalの実装をサポートするOracle Web層の構成方法を説明します。
この章には次のトピックが含まれます:
Oracle Web層ソフトウェアを構成する前に、第6.2項「Oracle HTTP Serverのインストール」の説明に従って、このソフトウェアをWEBHOST1とWEBHOST2にインストールする必要があります。また、第7.3項「構成ウィザードによるOracle HTTP Serverの構成」の説明に従って、インスタンス・ホーム、インスタンス名およびOracle HTTP Serverコンポーネント名を定義します。
次に、インストールを検証し、すべてのHTTPリクエストをWEBHOST1およびWEBHOST2にルーティングするようにロード・バランサを構成できます。
最後に、両方のOHSサーバー上で.conf
ファイルで<VirtualHost>
ディレクティブを定義することにより、仮想ホストを構成できます。第3.3項「ロード・バランサの構成」でのロード・バランサの構成時に、次の仮想ホスト名を作成しています。
wcp.mycompany.com
admin.mycompany.com
wcpinternal.mycompany.com
構成を開始する前に、第6.2項「Oracle HTTP Serverのインストール」のとおり、Oracle Web層ソフトウェアをWEBHOST1およびWEBHOST2にインストールする必要があります。
Oracle Web層の構成手順は、WEBHOST1とWEBHOST2で同じです。
Oracle Web層を構成する手順は次のとおりです。
Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの場所にディレクトリを変更します。
WEBHOST1> cd ORACLE_BASE/product/fmw/web/bin
構成ウィザードを起動します。
WEBHOST1> ./config.sh
「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。
「コンポーネントの構成」画面で「Oracle HTTP Server」を選択し、「選択されたコンポーネントとWebLogicドメインの関連付け」の選択を解除します。「Oracle Web Cache」は選択されていないことを確認します。
「次へ」をクリックします。
「コンポーネントの詳細の指定」画面で、次の値を指定します。
インスタンス・ホームの場所: ORACLE_BASE
/admin/web
n
ASインスタンス名: webn
OHSコンポーネント名: ohsn
(ここでnは、インストール上の連番を示します。たとえば、WEBHOST1には1、WEBHOST2には2などです。)
注意: WEBHOST1とWEBHOST2で、異なるOracle HTTP Serverインスタンス名を指定する必要があります。 |
「次へ」をクリックします。
「ポートの構成」画面で、「構成ファイルを使用してポートを指定」を選択し、ファイル名を選択してから「表示/編集」をクリックします。
高可用性の実装では、様々なコンポーネントで使用されるポートのすべてを複数のホスト間で同期すると、エンタープライズ・デプロイメントがより簡単になります(必須ではありません)。
注意: 1つのファイルにポートを指定して「自動でポートを構成」をバイパスすることは必須ではありませんが、より簡単になります。 |
ファイルは次のようになります。
[OHS] #Listen port for OHS component OHS Port = 7777 [OPMN] #Process Manager Local port no OPMN Local Port = 1880
サンプルのstaticports.ini
ファイルは、インストール・ディスク1のstage/Response
ディレクトリにあります。
「次へ」をクリックします。
セキュリティ・アップデートの指定画面で、セキュリティ更新をOracleサポートから受信するかどうかを選択します。受信する場合は、電子メール・アドレスを入力します。
「インストール・サマリー」画面で、選択内容が正しいことを確認します。そうでない場合は、「戻る」をクリックしてそれまでの画面に戻り、選択内容を変更します。問題がなければ、「構成」をクリックします。
複数のConfiguration Assistantが連続して起動されるため、時間がかかることがあります。終了したら、「次へ」をクリックすると、「インストール完了」画面が表示されます。
「インストール完了」画面で「終了」をクリックして終了します。
インストールが完了したら、両方のOracle HTTP Serverのホーム・ページに、次のURLからアクセスできることを確認します。
http://webhost1.mycompany.com:7777/ http://webhost2.mycompany.com:7777/
Oracle HTTP Server (WEBHOST1、WEBHOST2)を実行するホストへすべてのHTTPリクエストをルーティングするようロード・バランサを構成できます。Oracle HTTP ServerがフロントエンドのOracle WebLogic Serverである場合は、ロード・バランサでスティッキー・セッション(Cookieの挿入)を有効にする必要はありません。このドキュメントで説明するトポロジには該当しませんが、ロード・バランサからOracle WebLogic Serverに直接移動する場合にはスティッキー・セッションが必要です。
使用するロード・バランサによって、構成手順は異なります。具体的な手順は、ロード・バランサのドキュメントを参照してください。第3.3項「ロード・バランサの構成」も参照してください。
このガイドの参照トポロジでは、Oracle HTTPサーバーに対する仮想ホスト・セットを定義する必要があります。各仮想ホストについては、後にWebLogicサーバー・ドメイン内の適切な管理サーバーまたは管理対象サーバーに要求をルーティングするための特定のURLセットを定義する必要があります。
この項には次のトピックが含まれます:
名前ベースの仮想サーバーを定義します。定義する個々の仮想ホストに対して使用するIPアドレスとポートを定義する必要があるという意味です。一度、httpd.conf
ファイルにIPアドレスとポートを定義すれば、実際の仮想ホスト名(および各々の特定URL)を仮想ホスト専用の.conf
ファイルに定義できます。
IPアドレスおよびポートを定義するには、httpd.conf
ファイルに次のエントリを追加します。
NameVirtualHost *:7777
httpd.conf
ファイルは次のディレクトリにあります。
ORACLE_BASE/admin/instance_name/config/OHS/component_name
個々の仮想ホストをホスト自身の.conf
ファイルで定義します。こうすることで、定義する個々の仮想ホストのURLの管理が容易になります。
httpd.conf
には、moduleconf
サブディレクトリのすべての*.conf
ファイルをインクルードするINCLUDE
文があります。この文により、各コンポーネントに対して個別に仮想ホスト・ファイルを作成することが可能になり、仮想ホスト定義の更新、維持およびスケールアウトが容易になります。
<VirtualHost>
のディレクティブを定義するために、次のファイルを新規作成します。
wcp_vh.conf
admin_vh.conf
wcpinternal_vh.conf
次のディレクトリに新規ファイルを作成します。
ORACLE_BASE/admin/instance_name/config/OHS/component_name/moduleconf
例:
ORACLE_BASE/admin/web1/config/OHS/ohs1/moduleconf
個々の仮想ホストをホスト自身の.conf
ファイルに定義する手順は次のとおりです。
wcp_vh.conf
ファイルを作成し、次のディレクティブを追加します。
<VirtualHost *:7777> ServerName https://wcp.mycompany.com:443 ServerAdmin you@your.address RewriteEngine On RewriteOptions inherit </VirtualHost>
wcpinternal_vh.conf
ファイルを作成し、次のディレクティブを追加します。
<VirtualHost *:7777> ServerName wcpinternal.mycompany.com:80 ServerAdmin you@your.address RewriteEngine On RewriteOptions inherit </VirtualHost>
admin_vh.conf
ファイルを作成し、次のディレクティブを追加します。
<VirtualHost *:7777> ServerName admin.mycompany.com:80 ServerAdmin you@your.address RewriteEngine On RewriteOptions inherit RewriteRule î/console/jsp/common/logout.jsp "/oamsso/logout.html?end_url=/console" [R] </VirtualHost>
Oracle HTTPサーバーを両方とも再起動します。
cd ORACLE_BASE/admin/instance_name/bin opmnctl stopall opmnctl startall
ロード・バランサから次のURLにアクセスして、ロード・バランサとOracle HTTP Serverが正しく構成されていることを確認します。
https://wcp.mycompany.com/index.html
http://admin.mycompany.com/index.html
http://wcpinternal.mycompany.com/index.html
注意: これらのURLには、ロード・バランサを通してのみアクセスできます。Webサーバー・ホスト(WEBHOST1またはWEBHOST2)からアクセスしようとすると、これらのURLはエラーになります。これらのURLは、ロード・バランサおよび定義済の仮想ホストのURLを使用したサーバーへのアクセスにのみ有効です。 |
これらのURLにアクセスできない場合は、第3.3項「ロード・バランサの構成」の手順を正しく実行していることを確認してください。