Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalエンタープライズ・デプロイメント・ガイド 11g リリース1 (11.1.1.8.3) B55900-10 |
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この章では、Oracle WebCenter Portalのエンタープライズ・デプロイメントの参照用トポロジに必要なソフトウェアをインストールする手順を説明します。Oracle HTTP Serverをインストールした後に、Oracle Fusion Middlewareをインストールします。
この章には次のトピックが含まれます:
エンタープライズ・デプロイメントのソフトウェアのインストールは、2つの部分に分割できます。最初の部分では必要なWeb層のインストールについて説明し、2番目の部分では必要なFusion Middleware (FMW)コンポーネントについて説明します。以降の章では、Oracle WebCenter Portalの参照用トポロジを作成するために必要な構成手順を説明します。
ソフトウェアの入手
ソフトウェアを入手する場所の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のOracle Fusion Middlewareソフトウェアの入手に関する項を参照してください。
いずれかのダウンロード場所を選択して、Oracle WebCenter Portalをダウンロードします。.zipアーカイブ・ファイルがシステムに保存されます。
アーカイブ・ファイルをダウンロードした後、インストールを実行するマシン上の任意のディレクトリにアーカイブ・ファイルを解凍します。
インストールするソフトウェア
表6-1に、各ホストにインストールする必要があるソフトウェアまたは各ホストからアクセス可能なソフトウェアを示します。
この項の項目は次のとおりです。
Oracle HTTP Server (OHS)をインストールする前に、ご使用のマシンが次の要件を満たしていることを確認します。
『Oracle Fusion Middleware Oracle Web Tierインストレーション・ガイド』で指定されているように、システム、パッチ、カーネルおよびその他の要件が満たされていることを確認します。
Oracle HTTP Serverはデフォルトではポート7777にインストールされるので、ノード上のどのサービスでもポート7777を使用していないことを確認する必要があります。このポートが使用中かどうかを確認するには、Oracle HTTP Serverをインストールする前に次のコマンドを実行します。
netstat -an | grep 7777
ポート7777が使用されている場合は解放する必要があります。
Linuxプラットフォームで、/etc/oraInst.loc
ファイルが存在する場合はその内容が正しいことを確認します。具体的には、インベントリ・ディレクトリが正しいこと、およびそのディレクトリに対する書込み権限があることを確認します。/etc/oraInst.loc
が存在しない場合は、この手順を省略してもかまいません。
インストールを開始する前に、次の環境変数が設定されていないことを確認します。
LD_ASSUME_KERNEL
ORACLE_INSTANCE
第4章「エンタープライズ・デプロイメント用のファイル・システムの準備」の説明のとおり、冗長性を確保するため、Oracle Fusion Middlewareを記憶域上の少なくとも2つの場所にインストールします。
Oracle HTTP ServerをWEBHOST1およびWEBHOST2にインストールするには:
Oracle HTTP Serverのインストーラを次のインストール・メディアから起動します。
./runInstaller
「インベントリ・ディレクトリの指定」画面で、次の手順を実行します。
HOME/oraInventoryと入力します。HOMEは、インストールを実行するユーザーのホーム・ディレクトリです(この場所をお薦めします)。
インストールを実行するユーザーのOSグループを入力します。
「OK」をクリックします。
画面上の指示に従い、root権限で/createCentralInventory.sh
を実行します。
「OK」をクリックします。
「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。
「ソフトウェア更新のインストール」画面で、「ソフトウェアの更新のスキップ」を選択して、「次へ」をクリックします。
「インストール・タイプの選択」画面でインストール - 構成なしを選択し、「次へ」をクリックします。
「前提条件のチェック」画面で、すべてのチェックが正常に完了したことを確認して「次へ」をクリックします。
「インストール場所の指定」画面で、次を指定します。
Fusion Middlewareホームの場所(インストール場所): ORACLE_BASE/product/fmw
Oracleホームの場所のディレクトリ: web
「次へ」をクリックします。
「セキュリティ・アップデートの指定」画面で、セキュリティ更新をOracleサポートから受信するかどうかを選択し、受信する場合は、電子メール・アドレスを入力します。
「インストール・サマリー」画面で、選択内容が正しいことを確認します。そうでない場合は、「戻る」をクリックしてそれまでの画面に戻り、選択内容を変更します。問題がなければ、「インストール」をクリックします。
UNIXシステムでoracleRoot.sh
スクリプトの実行を求められたら、必ずrootユーザーとして実行します。
Oracle HTTP Serverソフトウェアがインストールされます。
「インストール完了」画面で「終了」をクリックして終了します。
Oracle HTTP Serverのインストール後、ORACLE_HOMEディレクトリに次のディレクトリが表示されることを確認し、インストールが成功したことを確認します。
oracle_common
web
この時点でFusion Middlewareホームをバックアップする必要があります(この時点ですべてのサーバーが停止していることを確認します)。
WEBHOST1> tar -cvpf fmwhomeback.tar ORACLE_BASE/product/fmw HOME/oraInventory
この項では、Oracle WebCenter Portalのエンタープライズ・デプロイメントの参照用トポロジに必要なOracle Fusion Middlewareソフトウェアをインストールする方法を説明します。インストールするソフトウェア・コンポーネントは、Oracle WebLogic Serverホーム(WL_HOME
)およびOracleホーム(ORACLE_HOME
)です。第4章「エンタープライズ・デプロイメント用のファイル・システムの準備」の説明のとおり、冗長性を確保するため、Oracle Fusion Middlewareを記憶域上の少なくとも2つの場所にインストールします。
この項の項目は次のとおりです。
SOAHOST1およびSOAHOST2にOracle WebLogic Serverをインストールします。
Oracle WebLogic ServerはWCPHOST1およびWCPHOST2にインストールする必要はありません。インストールは共有記憶域で実行されるため、MW_HOMEは、WCPHOST1とWCPHOST2のOracle WebCenter Portalによってアクセスおよび使用が可能です。
注意: WebLogic Serverを、64ビットJDKを使用して64ビット・プラットフォームにインストールする場合は、この項の手順ではなく、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』の64ビットJDKを使用した64ビット・プラットフォームへのWebLogic Serverのインストールに関する項の手順に従ってください。 |
Oracle WebLogic Serverをインストールするには:
Oracle WebLogic Serverのインストーラを次のインストール・メディアから起動します。
$ ./wls1036_linux32.bin
「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。
「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択」画面で、次の手順を実行します。
「新しいミドルウェア・ホームを作成する」を選択します。
「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリ」で、ORACLE_BASE/product/fmwと入力します
ORACLE_BASEは、Oracle製品のインストール先であるベース・ディレクトリです。このディレクトリは/u01/app/oracle
とすることをお薦めします。詳細は、第4.3項「各種ディレクトリの推奨場所」を参照してください。
「次へ」をクリックします。
「セキュリティ更新のための登録」画面で、セキュリティ更新の通知を受け取る連絡先の情報を入力して、「次へ」をクリックします。
「インストール・タイプの選択」画面で、「カスタム」を選択し、「次へ」をクリックします。
「製品とコンポーネントの選択」画面で「次へ」をクリックします。
「JDKの選択」画面で、「Oracle JRockit 1.6.0_<version> SDK」のみを選択して「次へ」をクリックします。
「製品インストール・ディレクトリの選択」画面で、ORACLE_BASE/product/fmw/wlserver_10.3とORACLE_BASE/product/fmw/coherence_3.7を受け入れ、「次へ」をクリックします。
「インストールのサマリー」画面で「次へ」をクリックします。
Oracle WebLogic Serverソフトウェアがインストールされます。
「インストール完了」画面で、「Quickstartの実行」チェック・ボックスの選択を解除して「完了」をクリックします。
この項の項目は次のとおりです。
Oracle SOA SuiteをSOAHOST1およびSOAHOST2にインストールする手順は次のとおりです
注意: インストールは共有記憶域で実行されるため、MW_HOMEは、WCPHOST1とWCPHOST2のOracle WebCenter Portalによってアクセスおよび使用が可能です。 |
Linuxプラットフォームで、/etc/oraInst.loc
ファイルが存在する場合はその内容が正しいことを確認します。具体的には、インベントリ・ディレクトリが正しいこと、およびそのディレクトリに対する書込み権限があることを確認します。/etc/oraInst.loc
が存在しない場合は、この手順を省略してもかまいません。
Oracle SOA Suiteのインストーラをインストール・メディアから起動します。
./runInstaller
インストーラで、JRE/JDKの場所を入力するように求められたら、Oracle WebLogic Serverのインストールで作成したOracle SDKの場所を入力します(例: ORACLE_BASE/product/fmw/jrockit-jdk1.6.0_version)。詳細は、第6.3.1項「Oracle WebLogic ServerのインストールとFusion Middlewareホームの作成」を参照してください。
「インベントリ・ディレクトリの指定」画面で、次の手順を実行します。
HOME/oraInventoryと入力します。HOMEは、インストールを実行するユーザーのホーム・ディレクトリです(この場所をお薦めします)。
インストールを実行しているユーザーの「オペレーティング・システム・グループ」名を入力します。
「OK」をクリックします。
画面上の指示に従い、root権限で/createCentralInventory.sh
を実行します。「OK」をクリックします。
注意: 「インベントリ・ディレクトリの指定」画面は、UNIXオペレーティング・システムで、Oracle Universal Installerによる初めてのインストール時のみ表示されます。インストーラは、インベントリ・ディレクトリを使用して、マシンにインストールしたすべてのOracle製品を追跡します。 |
「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。
「ソフトウェア更新のインストール」画面で、「ソフトウェアの更新のスキップ」を選択して、「次へ」をクリックします。
「前提条件のチェック」画面で、すべてのチェックが正常に完了したことを確認して「OK」をクリックします。
「インストール場所の指定」画面で、Oracle SOA Suiteのインストール場所を指定します。すでにインストールされているOracleミドルウェア・ホームをドロップダウン・リストから選択します。Oracleホーム・ディレクトリには、SOA Suiteのディレクトリ名(soa)を入力します。
完了したら、「次へ」をクリックします。
Application Server画面で、WebLogic Serverを選択し、「次へ」をクリックします。
「インストールのサマリー」画面で「インストール」をクリックします。
Oracle Fusion Middleware SOA Suiteソフトウェアがインストールされます。
「インストール完了」画面で「終了」をクリックします。
Oracle WebLogic SeverおよびOracle SOA Suiteの両方のインストールが完了したら、MW_HOME
ディレクトリに次のファイルとディレクトリが表示されることを確認し、インストールを確認します。
coherence_version
jrockit-jdk_version **
modules
oracle_common
registry.xml
utils
domain-registry.xml
logs
ocm.rsp
registry.dat
soa
wlserver_10.3
注意:
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Oracle WebCenter PortalをSOAHOSTおよびSOAHOST2にインストールする手順は次のとおりです。
注意: インストールは共有記憶域で実行されるため、MW_HOMEは、WCPHOST1とWCPHOST2のOracle WebCenter Portalによってアクセスおよび使用が可能です。 |
Oracle WebCenter Portalのインストーラを起動します。
./runInstaller
インストーラで、JRE/JDKの場所を入力するように求められたら、Oracle WebLogic Serverのインストールで作成したOracle SDKの場所を入力します(例: ORACLE_BASE/product/fmw/jrockit-jdk1.6.0_version)。詳細は、第6.3.1項「Oracle WebLogic ServerのインストールとFusion Middlewareホームの作成」を参照してください。
「インベントリ・ディレクトリの指定」画面で、次の手順を実行します。
HOME/oraInventory
と入力します。ここでHOME
は、インストールを実行しているユーザーのホーム・ディレクトリです(推奨の場所)。
インストールを実行しているユーザーの「オペレーティング・システム・グループ」名を入力します。
「OK」をクリックします。
注意: 「インベントリ・ディレクトリの指定」画面は、UNIXオペレーティング・システムで、Oracle Universal Installerによる初めてのインストール時のみ表示されます。インストーラは、インベントリ・ディレクトリを使用して、マシンにインストールしたすべてのOracle製品を追跡します。 |
「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。
「ソフトウェア更新のインストール」画面で、「ソフトウェアの更新のスキップ」を選択して、「次へ」をクリックします。
「前提条件のチェック」画面で、すべてのチェックが正常に完了したことを確認して「OK」をクリックします。
「インストール場所の指定」画面で、Oracle WebCenter Portalのインストール場所を指定します。すでにインストールされているOracleミドルウェア・ホームをドロップダウン・リストから選択します。Oracleホーム・ディレクトリには、WebCenter Portalのディレクトリ名(wc)を入力します。
「次へ」をクリックします。
Application Server画面で、WebLogic Serverを選択し、「次へ」をクリックします。
「インストールのサマリー」画面で「インストール」をクリックします。
Oracle WebCenter Portalソフトウェアがインストールされました。
「インストール完了」画面で「終了」をクリックします。
Oracle WebLogic Sever、Oracle SOA SuiteおよびOracle WebCenter Portalのインストールが完了したら、MW_HOMEディレクトリに次のディレクトリとファイルが表示されることを確認し、インストールを確認します。
coherence_version
jrockit-jdk_version **
modules
oracle_common
registry.xml
utils
domain-registry.xml
logs
ocm.rsp
registry.dat
soa
wc
wlserver_10.3
注意:
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Oracle WebCenter ContentをSOAHOSTおよびSOAHOST2にインストールする手順は次のとおりです。
注意: インストールは共有記憶域で実行されるため、MW_HOMEは、WCPHOST1とWCPHOST2のOracle WebCenter Portalによってアクセスおよび使用が可能です。 |
Oracle WebCenter Contentのインストーラを起動します。
./runInstaller
インストーラで、JRE/JDKの場所を入力するように求められたら、Oracle WebLogic Serverのインストールで作成したOracle SDKの場所を入力します(例: ORACLE_BASE/product/fmw/jrockit-jdk1.6.0_version)。詳細は、第6.3.1項「Oracle WebLogic ServerのインストールとFusion Middlewareホームの作成」を参照してください。
「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。
「ソフトウェア更新のインストール」画面で、「ソフトウェアの更新のスキップ」を選択して、「次へ」をクリックします。
「前提条件のチェック」画面で、すべてのチェックが正常に完了したことを確認して「次へ」をクリックします。
「インストール場所の指定」画面で、Oracle WebCenter Contentをインストールする場所を指定します。すでにインストールされているOracleミドルウェア・ホームをドロップダウン・リストから選択します。「Oracleホーム」ディレクトリには、ディレクトリ名(wcc)を入力します。
完了したら、「次へ」をクリックします。
「アプリケーション・サーバー」画面で、「WebLogic Server」が選択されていること(デフォルト)を確認してから「次へ」をクリックします。
「インストールのサマリー」画面で「インストール」をクリックします。
Oracle WebCenter Contentソフトウェアがインストールされます。
「インストール完了」画面で「終了」をクリックします。
Oracle WebLogic Server、Oracle Fusion Middleware for SOA、Oracle WebCenter PortalおよびOracle WebCenter Contentのインストールが完了したら、MW_HOMEディレクトリに次のディレクトリとファイルが表示されることを確認し、インストールを確認します。
coherence_version
jrockit-jdk_version
modules
oracle_common
registry.xml
utils
domain-registry.xml
logs
ocm.rsp
registry.dat
soa
wc
wlserver_10.3
wcc
注意:
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この時点でSOAHOST1からFusion Middlewareホームをバックアップする必要があります(まず、サーバーが停止していることを確認します)。
tar -cvpf fmwhomeback.tar ORACLE_BASE/product/fmw HOME/oraInventory
これによって、Oracle WebLogic ServerおよびOracle Fusion Middlewareコンポーネントの両方のインストール・ファイルのバックアップが作成されます。