この項の内容は次のとおりです。
ページ・テンプレートを最初に設計する場合、通常は、背景色、グラフィック、テキストおよび表レイアウトを使用して、サイトの基本的なルック・アンド・フィールを作成することから始めます。この種の情報は、Webサイトのすべてのページに(またはWebサイトのセクションに)同じように開きます。そのため、この情報は、「ソース」または「設計」ビューでページ・テンプレート、サブテンプレートまたはリージョン・テンプレートに直接追加できます。
フラグメントには、単一行のテキスト(著作権表示など)を指定することも、クライアント側およびサーバー側のアクションを実行するスクリプトの複雑なコレクション(JavaScriptベースのメニューなど)を指定することもできます。
ページ・テンプレート、サブテンプレートまたはリージョン・テンプレートに追加するものはどのようなものでもフラグメントとして追加できます。フラグメントをどの程度使用するかは、自分の好みとWebサイトの要件に応じて変化します。
フラグメントは、デザイナのツールボックスを使用して追加および編集できます。Site Studioのツールボックスには、独自に使用またはカスタマイズできる多くのサンプル・フラグメントが含まれます(13.4項「ツールボックスのフラグメント」を参照)。フラグメントを使用するには、テンプレートでフラグメントを表示する場所にカーソルを置き、ツールボックスの適切なフラグメントをクリックします。
テンプレートでのフラグメントの表示方法をカスタマイズするには、フラグメントをテンプレートに追加する際に表示される「フラグメント・パラメータ値」ダイアログでフラグメントのパラメータを変更します。
フラグメントにはパラメータが含まれており、テンプレートで使用するたびにフラグメントをカスタマイズできます。パラメータに変更できない設定がある場合は、いつでもフラグメント・エディタでフラグメントを開いてカスタマイズできます(必要に応じて独自のカスタム・パラメータを追加することも可能です)。
完全なHTMLドキュメントであるページ・テンプレートのコードには、<HEAD>と<BODY>があります。ただし、サブテンプレートとリージョン・テンプレートに<HEAD>セクションはありません。フラグメントを配置する場合やフラグメントを作成および編集する場合も、この違いを認識しておく必要があります。
フラグメント内のスニペットでは、「head」、「drop-point」、「top-of-body」および「bottom-of-body」の場所が指定されます。これらの場所は、フラグメント・エディタ・ダイアログ(A.57項「フラグメント・エディタ・ダイアログ」を参照)でフラグメントを作成または編集するときに指定します。ヘッドの場所が指定されたスニペットは、<HEAD>を含むテンプレートに配置する必要があります。つまり、ページ・テンプレートに配置する必要があるということです。これは、スニペットで、機能するヘッダーが必要になるためです。「ヘッド」の場所が指定されたスニペットを含むフラグメントをリージョン・テンプレートまたはサブテンプレートに配置すると、そのフラグメントは機能できません。
フラグメントをページ・テンプレートに配置する場合は、XMLデータ・アイランド(特に<SSINFO>タグ)に情報が含まれます。フラグメントをサブテンプレートまたはリージョン・テンプレートに配置する場合は、wcmFragmentタグがHTMLに配置されます。どちらの場合も「ソース」ビューで確認できます。
可能なかぎり、単一ボディのスニペットを含むフラグメントを作成することをお薦めします。そうすることで、フラグメントは、ページ・テンプレート、サブテンプレート、リージョン・テンプレートのどのテンプレートに配置されているかに関係なく、どのような状況でも使用できます。
Site Studioには、即座に使用できる多くのフラグメントが付属しているため、作成方法や編集方法を知らなくてもすぐにフラグメントの使用を開始できます。サンプル・フラグメントを使用することで、Webサイトに単純な機能を簡単に追加できると同時に、フラグメントの実際の使用方法とその応用について学習できます。
サンプル・フラグメントは、ツールボックスにあり、次の4つのカテゴリに分類されています。
ナビゲーション・フラグメント: このカテゴリには、Webサイトにサイト・ナビゲーションを提供するフラグメントが含まれます(ナビゲーション・バー、ブレッドクラム、検索ボックスなど)。ナビゲーション・フラグメントの優れた点は、既存のサイト階層を自動的に読み取って、各セクションをナビゲーション・メニューに表示されるハイパーリンクに変換できることです。結果として、サイト階層を更新および変更すると、それらの変更はWebサイトに即座に反映されます。これらのフラグメントの説明は、C.1項「ナビゲーション・フラグメント」を参照してください。
動的リスト・フラグメント: このカテゴリには、拡張コントリビューション機能、特に、コンテンツ・サーバーのコントリビュータ・データ・ファイルおよびネイティブ・ドキュメントを問い合せる機能をWebサイトに提供するフラグメントが含まれます。各コントリビュータは、コントリビュータ・アプリケーションを使用して、リストのファイルを追加、削除および編集できます(C.2項「動的リスト・フラグメント」を参照)。
静的リスト・フラグメント: このカテゴリには、拡張コントリビューション機能、特に、要素(WYISIWYG、プレーン・テキスト、イメージおよびカスタム)の構造化されたレイアウトを作成する機能をWebサイトに提供するフラグメントが含まれます。各コントリビュータは、コントリビュータ・アプリケーションを使用して、リストに含まれる情報の行および列を追加、削除および編集できます(C.3項「静的リスト・フラグメント」を参照)。
その他のフラグメント: このカテゴリには、サイトにとって役立つ可能性のあるその他のフラグメントが含まれます(コピーライト行、埋込みFlashプレゼンテーション、動的変換ネイティブ・ドキュメント、マネージャなど)。これらのフラグメントの説明は、C.4項「その他のフラグメント」を参照してください。
デザイナのツールボックスには、Webサイトの構築時に使用可能なフラグメントがすべて表示されます。ただし、各デザイナが1つ以上のサイトにフラグメントを導入することで、ツールボックスのフラグメントの合計数は、すぐに管理が困難なほどに増加する可能性があります。
ツールボックスに表示されるフラグメントを制御するために、フラグメントのスクリプト言語、フラグメントがサイトに属しているかどうか、およびフラグメントがデザイナにより導入されたものか、Site Studioに付属しているものかに基づいてフラグメントをフィルタできます。
ツールボックスのフラグメントをフィルタするには、次の手順を実行します。
「表示」メニューで、「カスタマイズ」を選択します。
「その他」タブをクリックします。
現在のサイトと同じ言語(HCSP/JSPまたはASP)で記述されているフラグメントのみを表示する場合、「その他言語のフラグメントの絞り込み」を選択します。
現在のサイトに属している(他のサイトに属していない)フラグメントのみを表示する場合、「その他サイトのライブラリの絞り込み」を選択します。
サイトの一部として識別されないフラグメント・ライブラリのフラグメントは、ツールボックスに表示されなくなります。フラグメントをサイトの一部にするには、「フラグメント・ライブラリ」カテゴリにそのフラグメントをサイト・アセットとして追加します。
自分で作成したフラグメントのみを表示する(Site Studioに付属するデフォルトのフラグメントを表示しない)場合、「デフォルト・ライブラリの絞り込み」を選択します。
「閉じる」をクリックして「カスタマイズ」ダイアログを閉じます。
サーバーで使用可能なフラグメントをすべて表示する可能性があるのは、それらのフラグメントの1つをコピーしてサイトの一部にする場合です。
「設計」または「ソース」ビューでの作業時に、ツールボックスを使用してテンプレートにフラグメントを直接追加できます。
フラグメントを追加するには、次の手順を実行します。
テンプレートでフラグメントを表示する場所にカーソルを置きます。
リスト・フラグメントを追加する場合、状況によっては最初にコントリビューション・リージョンを作成し、そのリージョン内にフラグメントを配置する必要があります。
ツールボックスで、フラグメント・カテゴリの「ナビゲーション・フラグメント」、<:b>「動的リスト・フラグメント」<:/b>、「静的リスト・フラグメント」または「その他のフラグメント」をクリックします。
適切なフラグメントをクリックします(各フラグメントの詳細は、付録C「サンプル・フラグメント」を参照してください)。
フラグメントにパラメータが含まれる場合、「フラグメント・パラメータ値」ダイアログで追加情報を指定するよう求められます(A.65項「「フラグメント・パラメータ値」ダイアログ」を参照)。
付属のフィールドに適切な値を入力し、「OK」をクリックしてフラグメントを追加します。
フラグメントが、テンプレートで最後にカーソルを置いていた場所に表示されます。
テンプレート上のフラグメントの場所を示すため、多くのサンプル・フラグメントでは、視覚的な目印となる短いテキストまたはグラフィックが挿入されます。この小さなマーカーをデザイン・ビュー・コードと呼びます。多くのフラグメントに含まれる動的コンテンツやサーバー側スクリプトは、Webサイト上でWebブラウザを使用して表示しなければ適切に表示されないため、このようなデザイン・ビュー・コードが使用されます。
プレースホルダは、Webサイトでフラグメントがどのように表示されるかを正確に表すものではありません。プレースホルダは、必要に応じてフラグメント・エディタで変更できます(13.12.4項「フラグメント・スニペットの追加、編集および削除」の手順5を参照)。
フラグメントのプレビューは、フラグメントをテンプレートの一部にする前に、その外観と動作を確認するのに役立ちます。フラグメントをプレビューするには、ツールボックスの右クリック・メニューの「プレビュー」オプションを使用するか、フラグメント・エディタの「プレビュー」ボタンを使用します(13.12項「フラグメント・エディタの使用」を参照)。
この項の内容は次のとおりです。
フラグメントをプレビューするには、次の手順を実行します。
ツールボックスで、フラグメント・カテゴリの「ナビゲーション・フラグメント」、<:b>「動的リスト・フラグメント」<:/b>、「静的リスト・フラグメント」または「その他のフラグメント」をクリックします。
適切なフラグメントを右クリックし、「プレビュー」を選択します。
フラグメントにパラメータが含まれる場合、「フラグメント・パラメータ値」ダイアログが表示されます(A.65項「「フラグメント・パラメータ値」ダイアログ」を参照)。
付属のフィールドに適切な値を入力し、「OK」をクリックします。
「フラグメント・プレビュー」ダイアログが開きます(A.66項「「フラグメント・プレビュー」ダイアログ」を参照)。このダイアログで、フラグメントの外観を確認できます。
サイト階層ペインでセクションをクリックすると、Webサイトの異なるセクションでフラグメントがどのように表示されるかを確認できます。
サイト階層のセクションがサイト・ナビゲーションに含まれていない場合、プライマリ・ページがセクションに関連付けられていない場合、またはセクションが外部URLを参照している場合、そのセクションを選択してこのダイアログでプレビューできません。
異なるパラメータ値を選択してフラグメントの外観を確認するには、「パラメータ値の変更」をクリックして付属のフィールドに適切な値を入力してから、「OK」をクリックして「フラグメント・プレビュー」ダイアログに戻ります。
フラグメントのプレビューが終了したら、「終了」をクリックします。
ツールボックスのすべてのサンプル・フラグメントとそのパラメータの詳細は、付録C「サンプル・フラグメント」を参照してください。
静的リスト・フラグメントは、適切に表示するにはコンテンツを含んだコントリビュータ・データ・ファイルが必要なため、「フラグメント・プレビュー」ダイアログではプレビューできません。
フラグメントの表示方法をカスタマイズするには、フラグメントをプレビューするかページ・テンプレート、サブテンプレートまたはリージョン・テンプレートに追加する際に、「フラグメント・パラメータ値」ダイアログでそのパラメータを変更します。これらの値は、フラグメントを追加した後でも変更できます。
フラグメントの追加時に異なるパラメータを選択するには、次の手順を実行します。
テンプレートでフラグメントを表示する場所にカーソルを置きます。
ツールボックスで、フラグメント・カテゴリの「ナビゲーション・フラグメント」、<:b>「動的リスト・フラグメント」<:/b>、「静的リスト・フラグメント」または「その他のフラグメント」をクリックします。次に、適切なフラグメントをクリックします。
「フラグメント・パラメータ値」ダイアログで(A.65項「「フラグメント・パラメータ値」ダイアログ」を参照)、付属のフィールドに適切な値を入力し、「OK」をクリックします。
または
コントリビューション・リージョンにリスト・フラグメントを追加する場合、「要素」ダイアログに適切な値を入力し、「パラメータ」をクリックしてそのパラメータを変更します。
「OK」を2回クリックして「フラグメント・パラメータ値」ダイアログと「要素」ダイアログを閉じます。
テンプレートにフラグメントを追加した後でも、そのパラメータを修正してWebページ上の外観を変更できます。
フラグメントのパラメータを変更するには、次の手順を実行します。
または
「フラグメント・パラメータ値」ダイアログで適切なパラメータ値を変更します(A.65項「「フラグメント・パラメータ値」ダイアログ」を参照)。
「OK」をクリックします。
フラグメントに"simple"というタイプでインクルードされたスニペットが含まれる場合、ページ・テンプレートに追加されているフラグメントのパラメータ値を変更できません(13.12.4項「フラグメント・スニペットの追加、編集および削除」を参照)。
サンプル・フラグメントに含まれる各パラメータの詳細は、付録C「サンプル・フラグメント」を参照してください。ただし、パラメータを含まないフラグメントもあります。
フラグメントにパラメータを追加するか、フラグメントを詳細にカスタマイズする場合、フラグメント・エディタでフラグメントを編集できます(13.8項「フラグメントの編集」を参照)。
注意: 「フラグメント・パラメータ値」ダイアログで選択したオプションは、フラグメントを追加したテンプレート上の1つのインスタンスにのみ適用されます。テンプレートにフラグメントを追加するたびに、サイト上の別の場所で使用されている同じフラグメントの外観に影響を与えることなく、異なる値を選択できます。 |
Webサイトのフラグメントの外観を変更する方法は2つあります。パラメータを変更する方法(13.7.2項「フラグメントの異なるパラメータの選択」を参照)とフラグメントを変更する方法です。
フラグメントを編集すれば、その外観や機能をニーズに合せて完全に変更できます。また、フラグメントを実際にテンプレートに追加する際に、後から編集上の選択ができるように、独自のパラメータを作成することも可能です。
フラグメントを編集するには、次の2つの方法があります。
元のフラグメントを変更せずにフラグメントを編集する場合、フラグメントのコピーを編集すると便利です。フラグメントが含まれるフラグメント・ライブラリが、別のユーザーによりチェックアウトされている場合や、読取り専用として設定されている場合も(13.13.3項「読取り専用フラグメント・ライブラリの設定」を参照)、フラグメントのコピーを編集する必要があります。
注意: Site Studioに付属するフラグメントは読取り専用のため、フラグメントを編集する場合はこのオプションを選択する必要があります。 |
フラグメントのコピーを編集するには、次の手順を実行します。
ツールボックスで、フラグメント・カテゴリの「ナビゲーション・フラグメント」、<:b>「動的リスト・フラグメント」<:/b>、「静的リスト・フラグメント」または「その他のフラグメント」をクリックします。
適切なフラグメントを右クリックし、「コピーして編集」を選択します。
「フラグメントのプロパティ」ダイアログが開きます(A.58項「「フラグメントのプロパティ」ダイアログ」を参照)。このダイアログで、フラグメントの個々のプロパティを指定できます。
「OK」をクリックしてフラグメント・プロパティのダイアログを閉じます。
フラグメントがフラグメント・エディタに表示されます。このエディタでフラグメントを変更できます(13.12項「フラグメント・エディタの使用」を参照)。
変更が終了したら、ツールバーの「保存」アイコン(図13-3)をクリックするか、「ファイル」→「保存」をクリックし、13.13.2項「フラグメント・ライブラリへのフラグメントの保存」で概説している手順に従います。
フラグメントが他のフラグメントとともにツールボックスに表示されます。この新規フラグメントは、コンテンツ・サーバーのすべてのサイトで使用できます。
自分または他のデザイナがツールボックスにフラグメントを追加した時点から、そのフラグメントの編集をすぐに開始できます。
注意: Site Studioに付属するフラグメントは、読取り専用であるため、直接編集することはできません。 |
フラグメントを編集するには、次の手順を実行します。
ツールボックスで、フラグメント・カテゴリの「ナビゲーション・フラグメント」、<:b>「動的リスト・フラグメント」<:/b>、「静的リスト・フラグメント」または「その他のフラグメント」をクリックします。
適切なフラグメントを右クリックし、「編集」を選択します。
フラグメントがフラグメント・エディタに表示されます。このエディタでフラグメントを変更できます(13.12項「フラグメント・エディタの使用」を参照)。
作業が終了したら、ツールバーの「保存」アイコン(図13-4)をクリックするか、「ファイル」をクリックして、「保存」を選択します。
コンテンツ・サーバーの情報割当てフォームで、ライブラリの適切なメタデータを入力し、「情報の割当て」をクリックします。
注意: フラグメント・エディタでフラグメントを編集する場合、(フラグメントが格納されている)フラグメント・ライブラリは、コンテンツ・サーバーからチェックアウトされ、フラグメント・エディタが閉じられると再度チェックインされます。(フラグメントが保存される場合も、毎回チェックアウトとチェックインが行われます。)これにより、各デザイナは、共有違反を起こすことや、お互いの作業を上書きすることがなくなります(組織内に複数のデザイナがいる場合)。 |
状況によっては、ツールボックスに最新のフラグメント・リスト(コンテンツ・サーバーから読み取られます)を表示するため、デザイナの「リフレッシュ」アイコン(図13-5)をクリックする必要があります。
Site Studioの作業では、フラグメントのコピーを作成して、元のフラグメントのかわりにそのコピーを編集することをお薦めします。これには、次のようにいくつかの理由があります。
編集中のフラグメントになんらかの問題が発生しても、必要に応じて元のフラグメントに迅速かつ簡単に戻ることができます。
既存のフラグメントに含まれるすべてのコードを再作成することなく、独自のフラグメントの作成を迅速に開始できます(既存のページ・テンプレートに基づいてページ・テンプレートを作成する場合と同様です)。
他のデザイナの作業が上書きされることで、Webサイトで予期しない結果が発生する危険性が低下します。デザイナで作成および編集されるフラグメントは、コンテンツ・サーバーの1つの場所に格納されることから、このような事態が発生します。これらのフラグメントは、同じコンテンツ・サーバーに接続しているデザイナのすべてのインスタンスに表示されるため、結果として複数のデザイナが異なるWebサイトで同じフラグメントを使用できます。
フラグメントを編集するか、既存のフラグメントからフラグメントを作成する以外に(13.8項「フラグメントの編集」を参照)、最初からフラグメントを作成してそのフラグメントに独自のコンテンツを追加できます。この方法は、機能を導入する場合や、別のWebサイトに含まれる既存のコンテンツ(Site Studioで作成されていないコンテンツ)を使用する場合に適しています。
フラグメントを作成するには、次の手順を実行します。
「ファイル」メニューで、「フラグメント」→「新規」を選択します。
「新規フラグメント」ダイアログで、フラグメントのプロパティ値を入力します(A.58項「「フラグメントのプロパティ」ダイアログ」を参照)。
「OK」をクリックしてフラグメント・プロパティのダイアログを閉じると、フラグメント・エディタが表示されます。
フラグメント・エディタで、適切なスニペット、アセット、パラメータおよび要素(静的リストの場合)をフラグメントに追加します。詳細は、13.12項「フラグメント・エディタの使用」を参照してください。
変更が終了したら、ツールバーの「保存」アイコン(図13-6)をクリックするか、「ファイル」→「保存」をクリックし、13.13.2項「フラグメント・ライブラリへのフラグメントの保存」で概説している手順に従います。
フラグメントが他のフラグメントとともにツールボックスに表示されます。この新規フラグメントは、コンテンツ・サーバーのすべてのサイトで使用できます。
テンプレートからフラグメントを削除する方法は、表、グラフィックおよびその他のオブジェクトを削除する方法と同じです。
フラグメントを削除するには、次の手順を実行します。
フラグメントを選択して、キーボードで[Del]キーを押します。
または
「はい」をクリックして削除を確認します。
フラグメント・インスタンスは削除されます。フラグメント自体は、ツールボックスに残るため、他のテンプレートで引き続き使用できます。
ツールボックスのフラグメントを削除できます(この場合、そのフラグメントはコンテンツ・サーバーからも削除されます)。
注意: Site Studioのフラグメントは、Oracle Content Serverに格納されており、サーバーのすべてのWebサイトで使用できます。あるWebサイトのフラグメントを削除すると、その同じフラグメントを使用している他のWebサイトも影響を受けます。そのため、フラグメントを削除する前に、そのフラグメントが別の場所で使用されていないことを確認する必要があります。 |
ツールボックスのフラグメントを削除するには、次の手順を実行します。
ツールボックスで、適切なフラグメントを右クリックします。
「削除」を選択します。
「はい」をクリックして削除を確認します。
フラグメントがツールボックスに表示されなくなります。
フラグメントは、コード(HTML、XML、JavaScript、Idocスクリプト)、そのコードに参照されるファイル(グラフィック、CSS、追加スクリプトなど)、およびテンプレートに対するそのコードの追加方法を制御するパラメータのコンテナです。
この情報を含むファイルは、XMLで記述され、フラグメント・アセットとともにコンテンツ・サーバーに格納されます。XMLファイルとフラグメント・アセットは、まとめてフラグメント・ライブラリと呼ばれます。
フラグメントと、そのフラグメントに参照されるファイルは、フラグメント・エディタで表示および編集できます。
フラグメント・エディタを使用して、既存のフラグメントを変更することや、独自のフラグメントを作成することができます。任意のコードや機能をフラグメントに変換できます。フラグメントは、テンプレートに追加しますが、テンプレートとは別に管理できます。
フラグメント・エディタで実行できるタスクは、次のとおりです。
フラグメント・エディタの「プレビュー」ボタンをクリックすると、ツールボックスの右クリック・メニューの「プレビュー」オプションを使用したときと同じアクションが実行されます(13.7項「フラグメントのプレビュー」を参照)。
フラグメント・エディタは、フラグメントの表示と編集に使用しているデザイナ・アプリケーション内で起動できます。フラグメント・エディタは、テンプレートと同じように作業領域に表示されます。実際、デザイナ・ツールバーのいくつかのオプション(切取り、コピー、貼付け、保存、ウィンドウ制御など)は、フラグメントにも適用されます。
フラグメント・エディタは、次の2つの方法で起動できます。
ツールボックスの既存のフラグメントを右クリックし、「編集」または「コピーして編集」を選択します(13.8項「フラグメントの編集」を参照)。
または
「ファイル」メニューで、「フラグメント」→「新規」を選択します(13.9項「新規フラグメントの作成」を参照)。
デザイナでフラグメントを作成するたびに、フラグメントの個々のプロパティを確認または作成するように求められます。「追加情報」アイコン(図13-8)をクリックして、フラグメント・エディタ内で既存のプロパティを表示および変更することもできます。
フラグメントのプロパティを指定するには、次の手順を実行します。
「フラグメントのプロパティ」ダイアログを開きます(A.58項「「フラグメントのプロパティ」ダイアログ」を参照)。
「名前」フィールドにフラグメントの名前を入力します。この名前は、ツールボックスに表示されます。
「ID」フィールドに識別子を入力します。これにより、フラグメントとその多くの構成要素(スニペット、フラグメント・アセット、パラメータなど)が識別されます。IDは、XML属性として、およびフラグメントのクラス、ファイル、ディレクトリのベース名としても機能します。IDをフラグメントに割り当てたら、そのIDは変更できません。
注意: IDは、空白や非ASCII文字を含まない、簡潔な文字列にする必要があります。 |
「言語」フィールドで、フラグメントの言語を選択します。この言語は、サーバー側スクリプトで使用されるもので、Webサイト・タイプと関連している必要があります。
hcsp/jspサイトの場合、「idoc」または「JSP」を選択します。
aspサイトの場合、「asp」を選択します。
「タイプ」フィールドで、フラグメント・タイプを選択します。タイプにより、ツールボックスでフラグメントが表示される場所(13.4項「ツールボックスのフラグメント」を参照)と、フラグメント・エディタで使用できる特定の編集オプションが決定されます。次の4つから選択します。
ナビゲーション: ナビゲーション・フラグメントは、Webサイトにサイト・ナビゲーション(ナビゲーション・バー、ブレッドクラム、検索ボックスなど)を提供します。
動的リスト: 動的リスト・フラグメントは、コントリビュータが編集できるデータ・ファイルまたはネイティブ・ドキュメントのリストを表示することで、拡張コントリビューション機能を提供します。
静的リスト: 静的リスト・フラグメントは、コントリビュータが情報の行および列を追加、編集および削除できる、要素の構造化されたレイアウトを表示することで、拡張コントリビューション機能を提供します。
その他: フラグメントのこのカテゴリは、前述したもの以外のすべてのフラグメント、つまり、その他のフラグメント用として設計されています(コピーライト、埋込みFlashプレゼンテーション、動的変換ドキュメントなど)。
「OK」をクリックしてプロパティ・ダイアログを閉じ、フラグメント・エディタに戻ります。
「プロパティ」ダイアログの「ライブラリ名」は、フラグメントが格納されるフラグメント・ライブラリを示しています。フラグメントを最初に保存するときに、この場所を選択します(13.13.2項「フラグメント・ライブラリへのフラグメントの保存」を参照)。
注意: フラグメントID、アセット・ファイル名およびフォルダ名には、ASCII文字のみを使用する必要があります。アセット用として自動的に作成されるZIPファイル内のフォルダの名前は、フラグメントIDから導出されますが、ZIP形式では拡張文字がサポートされないためです。この制限は、アセットに使用されるすべてのフォルダの名前と、アセット・ファイル自体の名前にも適用されます。 |
ツールボックスの各フラグメントには、他のフラグメントとの区別に使用できるアイコンが関連付けられています。このアイコンは、フラグメントの用途をより反映した別のアイコンに変更できます。
フラグメントに関連付けられたアイコンを変更するには、次の手順を実行します。
フラグメント・エディタでフラグメントを開いた状態で、左上の「変更」アイコン(図13-10)をクリックします。(このアイコンは、選択したフラグメントごとに変化します。ここに表示されているアイコンが、新規フラグメントに表示されるアイコンになります。)
メニューにある適切なアイコンをクリックします。
アイコンは、フラグメント・エディタではこのボタン内に表示され、フラグメントを保存するとツールボックスに表示されます。
スニペットは、フラグメントによりテンプレートに追加される実際のテキストまたはコードです。フラグメントには、テンプレートの挿入ポイント(ページのヘッド、ボディ、ドロップポイントなど)により定義されたスニペットを1つ以上含める必要があります。
たとえば、フラグメントでページの1つの場所にテキストを追加する場合、そのフラグメントには1つのスニペットのみを作成します。ただし、フラグメントでページの複数の場所にテキストまたはコードを挿入する場合(たとえば、ヘッドとボディにスクリプトを配置する必要がある場合)、フラグメントにはヘッド用とボディ用の2つのスニペットを作成する必要があります。
フラグメント・エディタを使用して、フラグメント・スニペットを追加、編集および削除できます。
スニペットを追加または編集するには、次の手順を実行します。
フラグメント・エディタでフラグメントを開いた状態で、「追加」をクリックしてスニペットを作成するか、既存のスニペットを選択して「プロパティ」をクリックします。
これにより、「スニペットのプロパティ」ダイアログが開きます(A.64項「「スニペットのプロパティ」ダイアログ」を参照)。
「名前」フィールドにスニペットの名前を入力します。(名前には、必要に応じて空白と特殊文字を含めることができます。)
「場所」で、次の使用可能なオプションを選択します。
「インクルード」で、次の使用可能なオプションを選択します。
簡易: スニペットのコンテンツ全体をテンプレートに追加します。パラメータが存在する場合、その値はテンプレートに直接追加され、ページの永続的な構成要素となります。その結果、フラグメントはフラグメントとみなされなくなるため、そのパラメータは変更できません(13.7.2項「フラグメントの異なるパラメータの選択」を参照)。
inline: スニペットのコンテンツ全体をテンプレートに追加します。ただし、インライン・スニペットでは、フラグメントとそのパラメータが引き続きフラグメントとして認識されます。フラグメントの移動と削除、そのパラメータの変更を引き続き行うことができます。
参照: スニペットへの参照をテンプレートに追加します。参照スニペットでは、フラグメントが引き続きフラグメントとして認識および管理されるだけでなく、フラグメント・エディタでフラグメントを編集すると、その変更がテンプレートに即座に反映されます(複数の場所でフラグメントを使用している場合は、複数のテンプレートに反映されます)。この動作は、他のWebサイトにおけるインクルード・ファイル(HTML、CSS、スクリプトなど)の動作に似ています。
「表示コードの設計」に、テンプレートの「設計」ビューでフラグメントのプレースホルダとして表示するテキストを入力します(この機能は、ページ・テンプレートの(ヘッドではなく)ドロップポイントまたはボディに挿入されるスニペット用です)。
テキスト・エディタを開くには「追加情報」アイコン(図13-11)をクリックします。テキストを入力し、「OK」をクリックしてテキスト・エディタを閉じます。
「OK」をクリックしてスニペット・プロパティを閉じ、フラグメント・エディタに戻ります。
スニペットを選択し、「スニペット・コード」テキスト・ボックスでスニペットのコンテンツを追加および編集します。
このフラグメントで追加または編集するすべてのスニペットに対して前述の手順を繰り返します。必要な数だけスニペットを追加できます。
スニペットを削除するには、そのスニペットを選択して「削除」をクリックします。
フラグメント・スニペットは、HTML、XML、JavaScript、Idocスクリプト、JavaServer Pages (JSP)およびActive Server Pages (ASP)で記述できます。ただし、ASPとJSPでは、フラグメント・アセットにコードを配置し(13.12.5項「フラグメント・アセットの追加、編集および削除」を参照)、そのコードをインライン・フラグメント・スニペットから参照する必要があります。
インライン・ヘッド・スニペットでBODYという語を使用しないでください。この名前は、Site Studioがページ・テンプレートのヘッド部分とボディ部分を管理するために使用しているコードと競合するためです。この語をスニペットで使用する必要がある場合、(a)スニペットのインクルード方法をインラインから参照に変更するか、(b)フラグメント・アセットにコードを配置し(13.12.5項「フラグメント・アセットの追加、編集および削除」を参照)、それをフラグメントに所定の方法でインクルードするか、(c) BODYという語を2つの部分(2つの連結文字列)に分割するようにコードを変更します。
コンテンツ・サーバーの複数のWebサイトで参照スニペットを含む同じフラグメントを使用している場合、フラグメントに加えた変更は、そのフラグメントが使用されているすべてのWebサイトに即座に反映されます。この動作に問題がある場合、サイトごとに異なるフラグメントを作成する必要があります(13.8.1項「フラグメントのコピーの編集」を参照)。
注意: ASPフラグメントで使用できるスニペットのインクルード方法は、「簡易」または「インライン」のみです。「参照」によるインクルードは、ASPコードのインクルード処理方法が原因で使用できません。 |
アセットは、フラグメント内(特にフラグメントのスニペット内)から参照されるファイルです。グラフィック、Cascading Style Sheet (CSS)およびスタンドアロンJavaScriptファイルは、すべて一般的に使用されるアセットです(ASPまたはJSPの実装については、後続の最初の「注意」を参照してください)。フラグメントにアセットを追加すると、アセットはそのフラグメントの一部となり、コンテンツ・サーバーのフラグメント・ライブラリで管理されます。フラグメントを移動またはコピーする場合、そのアセットもすべて含まれます。
フラグメント・エディタの「フラグメント・アセット」ダイアログで、フラグメント・アセットを追加、編集および削除できます。
フラグメント・エディタでフラグメントを開いた状態で、「アセット」をクリックします。
これにより、「フラグメント・アセット」ダイアログが開きます(A.59項「「フラグメント・アセット」ダイアログ」を参照)。
アセットのサブフォルダを作成するには(オプション)、「フォルダの追加」をクリックしてフォルダ名を入力し、キーボードの[Enter]を押します。
デフォルトでは、Site StudioによりフラグメントのIDに基づいてアセット・フォルダが作成されます(13.12.2項「フラグメント・プロパティの指定」を参照)。すべてのプラットフォーム(特にUNIX)でフラグメントが確実に動作するように、フォルダ名にはすべて小文字が使用されます。サブフォルダを作成する場合も、すべて小文字を使用する必要があります。また、ASCII文字のみを使用する必要があります(後続の説明を参照)。
アセットを追加するフォルダを選択し、「アセットの追加」をクリックします(アセットのデフォルトの場所は、ルート(最上位フォルダ)です)。
ファイル・システムのファイルを検索し、Windowsのダイアログで「開く」をクリックします。
「OK」をクリックして「フラグメント・アセット」ダイアログを閉じ、フラグメント・エディタに戻ります。
フラグメントを保存すると、アセットはフラグメントとともにパッケージされ、コンテンツ・サーバーのフラグメント・ライブラリに格納されます。これで、フラグメントの各スニペットからアセットを参照できます。
フラグメント・エディタでフラグメントを開いた状態で、「アセット」をクリックします。
「フラグメント・アセット」ダイアログで、アセットを選択し、「編集」をクリックして2つの編集オプションを表示します。
「編集」をクリックすると、そのファイル・タイプに関連付けられたデフォルト・アプリケーションでアセットが開かれます(たとえば、Cascading Style Sheet(CSS)はメモ帳などで開かれます)。
「編集プログラム」をクリックすると、「編集プログラム」ダイアログが表示され、異なるアプリケーションを使用してファイルを編集できます。
アセットを変更したら、アセットの編集に使用したアプリケーションを閉じます。
「OK」をクリックして「フラグメント・アセット」ダイアログを閉じ、フラグメント・エディタに戻ります。
フラグメント・エディタでフラグメントを開いた状態で、「アセット」をクリックします。
「フラグメント・アセット」ダイアログで、アセットを選択し、「削除」をクリックします。
「OK」をクリックして「フラグメント・アセット」ダイアログを閉じ、フラグメント・エディタに戻ります。
フラグメントID、アセット・ファイル名およびフォルダ名には、ASCII文字のみを使用する必要があります。アセット用として自動的に作成されるZIPファイル内のフォルダの名前は、フラグメントIDから導出されますが、ZIP形式では拡張文字がサポートされないためです。この制限は、アセットに使用されるすべてのフォルダの名前と、アセット・ファイル自体の名前にも適用されます。
フラグメントに含まれているCascading Style Sheet (CSS)アセットを編集するかわりに、フラグメント・スニペットのCSS宣言を変更して、独自のCSSを参照できます。
Cascading Style Sheet (CSS)やJavaScriptファイルなどのテキストベースのアセットには、フラグメントIDで使用しているものと同じ名前を使用することをお薦めします(13.12.2項「フラグメント・プロパティの指定」を参照)。たとえば、フラグメントIDがmyfragmentの場合、myfragment.cssやmyfragment.jsなどの名前を使用します。これにより、フラグメントに関連付けられたファイルの識別が簡単になるだけでなく、(「コピーして編集」機能を使用して)このフラグメントに基づいてフラグメントを作成すると、すべてのアセットとアセット内のコードが、フラグメント名を反映するように更新されます。そのため、アセットは、フラグメントでもシームレスに動作します。
パラメータは、テンプレートに追加されるフラグメントの外観と動作を制御する属性のセットです。フラグメントにパラメータが含まれる場合、フラグメントをテンプレートに追加する前に、「フラグメント・パラメータ値」ダイアログに情報を入力するよう求められます。パラメータは、テキスト、色、サイズ、コンテンツ・サーバーでの問合せなどを追加するために使用できます。テンプレートにフラグメントを追加するたびに、パラメータの値を変更できます。
パラメータは、フラグメント作成時には省略できますが、フラグメントのカスタマイズと再利用を可能にする場合には非常に便利です。フラグメントの機能の大部分は、フラグメントのソースに追加するか、フラグメントの実際の使用時に変更できるパラメータとして追加できます。
パラメータを使用すると、同じテンプレートの同じフラグメントで、インスタンスごとに異なるパラメータを使用してフラグメントの複数のレンディションを保持できます。さらに、パラメータは、Webサイト用のコードを記述し、そのコードをパッケージされた機能(カスタマイズ可能なフラグメント)としてサイト・デザイナに配布する予定の開発者にとっても役立ちます(これは、デザイナに複数のユーザーが存在する場合の使用例です)。
フラグメントのパラメータを編集するには、次の手順を実行します。
「フラグメント・パラメータ」ダイアログで(A.58項「「フラグメントのプロパティ」ダイアログ」を参照)、「名前」リストからパラメータを選択します。
「タイプ」、「説明」、「デフォルト値」、「問合せテキスト」および「オプションリスト」で適切な変更を行います(「問合せテキスト」および「オプションリスト」は、すべてのパラメータ・タイプに適用されるわけではありません)。詳細は、A.58項「「フラグメントのプロパティ」ダイアログ」を参照してください。
パラメータを上に移動アイコン(図13-16)またはパラメータを下に移動アイコン(図13-17)をクリックして、リスト内のパラメータを上または下に移動します(この順序は、「フラグメント・パラメータ値」ダイアログでのパラメータの位置にも影響します)。
「OK」をクリックして「フラグメント・パラメータ」ダイアログを閉じます。
サンプル・フラグメントのパラメータの詳細は、付録C「サンプル・フラグメント」を参照してください。
フラグメントにパラメータを追加するには、次の手順を実行します。
「フラグメント・パラメータ」ダイアログで(A.58項「「フラグメントのプロパティ」ダイアログ」を参照)、「新規パラメータ」アイコン(図13-18)をクリックし、指定されたテキスト・ボックスにパラメータの名前を入力します。
「タイプ」メニューからタイプを選択します(各タイプの詳細は、A.61項「「フラグメント・パラメータ」ダイアログ」を参照してください)。
「説明」フィールドに説明を入力します。
説明は、フラグメントの使用時に、「フラグメント・パラメータ値」ダイアログの一番下に表示されます。
「デフォルト値」に値を入力します。
この値は、テンプレートへのフラグメントの追加時に、(「フラグメント・パラメータ値」ダイアログで)パラメータ値を選択しない場合に使用されます。
「問合せテキスト」および「オプション・リスト」に値を入力します(このオプションは、「テキスト」、「manageddoc」および「managedurl」タイプのパラメータにのみ適用されます)。
パラメータを上に移動アイコン(図13-20)またはパラメータを下に移動アイコン(図13-21)をクリックして、リスト内のパラメータを上または下に移動します(この順序は、「フラグメント・パラメータ値」ダイアログでのパラメータの位置にも影響します)。
「OK」をクリックして「フラグメント・パラメータ」ダイアログを閉じます。
「フラグメント・パラメータ」ダイアログで1つ以上のパラメータを作成したら、それらのパラメータをフラグメントの個々のスニペットに挿入できます(スニペットの詳細は、13.12.4項「フラグメント・スニペットの追加、編集および削除」を参照してください)。
フラグメント・エディタには、パラメータとパラメータ宣言を直接スニペット・コードに挿入するための便利なオプションがあります。パラメータまたはパラメータ宣言を挿入するには、それらを追加するコードにカーソルを置き、右クリックして適切なアクションを選択します。
パラメータの作成方法と使用方法を習得するには、ツールボックスのサンプル・フラグメントを開き、そのパラメータがどのように使用されているかを確認することをお薦めします。これらのフラグメントとそのパラメータの詳細は、付録C「サンプル・フラグメント」を参照してください。
要素は、コントリビュータ・アプリケーションを使用して編集できるコントリビューション・リージョン内の領域です。これらの要素は、コントリビュータ・アプリケーションではフィールドとして表示され、そこでユーザー(コントリビュータ)はテキスト、グラフィックおよびその他のコンテンツを編集できます。
要素の最も一般的な使用方法では、最初にページ・テンプレートにコントリビューション・リージョンを作成し、次にそのリージョンに1つ以上の要素(WYSIWYG、プレーン・テキスト、イメージまたはカスタム)を追加します。各コントリビュータは、リージョンを含むWebページを開き、各フィールドでテキストやグラフィックを追加および編集できます。
要素のより高度な使用方法では、要素をフラグメントに挿入して静的リストを作成します。静的リストにより、複数の要素が表形式のレイアウトにまとめられるため、各コントリビュータは要素の行および列を追加、編集、削除および再編成できます(C.3項「静的リスト・フラグメント」を参照)。
フラグメント・エディタでフラグメントを開いた状態で、「要素」をクリックします。
これにより、「フラグメント要素」ダイアログが開きます(A.60項「「フラグメント要素」ダイアログ」を参照)。
フラグメントに追加する要素のタイプ(WYSIWYG、プレーン・テキスト、イメージまたはカスタム)をクリックします。
「要素」ダイアログで、コントリビューション・リージョンに要素を追加する場合と同じ手順を実行します。
「OK」をクリックして「要素」ダイアログを閉じ、再度「OK」をクリックして「フラグメント要素」ダイアログを閉じます。
フラグメント・エディタでフラグメントを開いた状態で、「要素」をクリックします。
「フラグメント要素」ダイアログで(A.60項「「フラグメント要素」ダイアログ」を参照)、適切な要素を選択して「編集」をクリックします。
「要素」ダイアログで、コントリビューション・リージョンの要素を編集する場合と同じ手順を実行します。
「OK」をクリックして「要素」ダイアログを閉じ、再度「OK」をクリックして「フラグメント要素」ダイアログを閉じます。
フラグメント・エディタでフラグメントを開いた状態で、「要素」をクリックします。
「フラグメント要素」ダイアログで(A.60項「「フラグメント要素」ダイアログ」を参照)、適切な要素を選択して「削除」をクリックします。
「OK」をクリックして「フラグメント要素」ダイアログを閉じます。
フラグメント・エディタの「要素」ボタンは、フラグメントのタイプが「静的リスト」である場合にのみ表示されます(13.12.2項「フラグメント・プロパティの指定」を参照)。
「フラグメント要素」ダイアログには、「詳細」ボタンが含まれます。このボタンをクリックすると、要素を詳細にカスタマイズできるテキスト・エディタが表示されます。ただし、この方法で要素の編集を開始したら、「フラグメント要素」ダイアログのグラフィカル・ユーザー・インタフェースに戻ることはできません(これらの編集作業にはインタフェース・サポートが存在しないためです)。
静的リスト・フラグメントは、コントリビュータ・アプリケーションでの使用を目的として設計されています。そのため、ページ・テンプレートに静的リストを追加する場合、静的リストをコントリビューション・リージョンに追加して、そのリージョンにデータ・ファイルを割り当てる必要があります。
フラグメントは、コード(HTML、XML、JavaScript、Idocスクリプトと、オプションでJSPまたはASP)、そのコードに参照されるファイル(グラフィック、CSS、追加スクリプトなど)、およびテンプレートに対するそのコードの追加方法を制御するパラメータのコンテナです。
フラグメント・ライブラリは、1つ以上のフラグメントのコンテナであり、Site Studioではフラグメント・ライブラリを使用してフラグメントを格納および管理します。
フラグメント・ライブラリの操作方法は、次のとおりです。
フラグメントは、フラグメント・ライブラリに格納されます。フラグメント・ライブラリは、管理対象コンテンツ・アイテムとしてコンテンツ・サーバーに格納されます。
ライブラリは、2つの部分(XMLファイルとZIPファイル)で構成されます。XMLファイルでは、ライブラリのすべてのフラグメントが記述され、ZIPファイルには、ライブラリの各フラグメントに参照されるすべてのフラグメント・アセットが格納されます。
コンテンツ・サーバーでは、XMLファイルは代替ファイル(Webロケーション)として機能し、ZIPファイルはネイティブ・ファイルとして機能します。フラグメント・ライブラリのSS_Fragments_Examples(Site Studioに付属するライブラリ)を検索すると、コンテンツ情報ページに次のデータが表示されます。
メタデータ | 割当て値 |
---|---|
コンテンツID: | SS_Fragments_Examples |
タイトル: | SS_Fragments_Examples |
WebsiteObjectType: | Fragment |
Webロケーション: | HTTP://<Site>/groups/public/documents/adacct/ ss_fragments_examples.xml |
ネイティブ・ファイル: | SS_Fragments_Examples.zip |
Site Studioに付属するデフォルト・フラグメントは、次のフラグメント・ライブラリに格納されています。
フラグメント・エディタで作成したフラグメントを保存する場合、フラグメントを格納するフラグメント・ライブラリを選択する必要があります。フラグメントは、それぞれ独自のライブラリに格納するか、他のいくつかのフラグメントとともに同じライブラリに格納できます。フラグメントを最初に保存する場合、フラグメント・ライブラリを選択するよう求められます。
フラグメント・ライブラリにフラグメントを保存するには、次の手順を実行します。
フラグメントの変更が終了したら(13.8項「フラグメントの編集」を参照)、デザイナ・ツールバーの「保存」アイコン(図13-29)をクリックするか、「ファイル」→「保存」を選択します。
「フラグメントの保存」ダイアログ(A.67項「「フラグメントの保存」ダイアログ」を参照)が開きます。
「新規」をクリックしてフラグメントのライブラリを作成します。
または、すでにライブラリを作成している場合、リストからそのライブラリを選択して「OK」をクリックします。
情報割当てフォームで、ライブラリの適切なメタデータ(コンテンツID、タイプ、タイトルなど)を入力し、「情報の割当て」をクリックします。
ライブラリがコンテンツ・サーバーに作成され、次回「フラグメントの保存」ダイアログを開いたときに、「サーバー: 」というテキストの後に表示されます。
注意: 「フラグメントの保存」ダイアログは、フラグメントを最初に保存する場合にのみ開かれます。その後の保存作業では、情報割当てフォームに直接移動します。 |
フラグメントは個別に移動、バックアップまたは配布できないため、フラグメントを作成および管理する際には、関連するフラグメントを比較的少ない数ごとにまとめるか、状況によっては1つのフラグメントをそれ独自のライブラリに格納すると扱いが容易になります。これらは、フラグメント・ライブラリとして処理および管理されます(13.13.4項「フラグメント・ライブラリのアップロードとダウンロード」を参照)。
Site Studioに付属するデフォルト・フラグメントは、読取り専用フラグメント・ライブラリに格納されているため、「フラグメントの保存」ダイアログには表示されません(したがって、個々のフラグメントを編集することもできません)。
他のユーザーが誤ってフラグメントを上書きまたは消去しないように、独自のフラグメント・ライブラリを読取り専用に設定できます(13.13.3項「読取り専用フラグメント・ライブラリの設定」を参照)。
同じ組織内の複数のデザイナと共同で作業をしている場合など、フラグメント・ライブラリを読取り専用に設定すると非常に便利です。Site Studioに付属するサンプル・フラグメントは、誤って消去または上書きされないように、すべて読取り専用フラグメント・ライブラリに格納されています。
フラグメント・ライブラリを読取り専用に設定すると、次の効果が得られます。
他のユーザーは、フラグメント・ライブラリのフラグメントを上書きまたは削除できなくなります(コピーして編集することのみが許可されます)。
フラグメント・ライブラリは、「フラグメントの保存」ダイアログに表示されなくなります。そのため、他のユーザーは、そのライブラリにフラグメントを追加できなくなります。
フラグメントを読取り専用に設定するには、次の手順を実行します。
コンテンツ・サーバーにログインし、フラグメント・ライブラリを検索します。
フラグメント・ライブラリのコンテンツ情報ページを表示します。
(.xmlファイル拡張子付きの)Webロケーション・ファイルを右クリックし、ターゲットに名前を付けて保存を選択して自分のシステムに保存します。
コンテンツ・サーバーからフラグメント・ライブラリをチェックアウトし、(.zip拡張子付きの)ネイティブ・ファイルをダウンロードします。
.xmlファイルをテキスト・エディタで開き、readonly="true"というテキストをルート要素の<fragments>タグに追加します。追加後のタグは次のようになります。
<fragments name="SS_Fragments" readonly="true">
ファイルを保存して閉じ、2つのファイルをコンテンツ・サーバーにチェックインします。その際、.zipファイルはプライマリ・ファイルとして、.xmlファイルは代替ファイルとして指定します。
状況によっては、読取り専用フラグメントを表示するために、デザイナのツールボックスをリフレッシュする必要があります。
前述の手順のかわりに、デザイナの「フラグメント・ライブラリのダウンロード」機能を使用して、ダウンロードしたZIPから.xmlファイルを抽出し、その後ZIPに再アーカイブしてから、デザイナの「フラグメント・ライブラリのアップロード」機能を使用してライブラリをコンテンツ・サーバーに戻すこともできます(13.13.4項「フラグメント・ライブラリのアップロードとダウンロード」を参照)。
フラグメントまたはフラグメントのコレクションを作成および編集したら、フラグメントが格納されているフラグメント・ライブラリを、あるコンテンツ・サーバーから別のコンテンツ・サーバーに移動できます。これは、他のデザイナや開発者と共同作業をしており、全員でフラグメントを共有する場合に特に便利です。または、単に保管用としてフラグメント・ライブラリのバックアップを作成できます。
これを行うには、デザイナの「フラグメント・ライブラリのダウンロード」および「フラグメント・ライブラリのアップロード」機能を使用します。
フラグメント・ライブラリをダウンロードすると、Site Studioによってそのライブラリ(現在コンテンツ・サーバーに存在するライブラリ)は単一のZIPファイルに格納され、使用中のシステムにダウンロードされます。その後、そのZIPファイルを簡単に転送できます。
サーバーからフラグメント・ライブラリをダウンロードするには、次の手順を実行します。
「ファイル」→「フラグメント」→「フラグメント・ライブラリのダウンロード」を選択します。
「Oracle Content Server」ダイアログで、ダウンロードするフラグメント・ライブラリの横の「選択」をクリックします。
Windowsの「名前を付けて保存」ダイアログで、ファイル・システム上の場所を指定し、「保存」をクリックします。
(前述の手順に従ってダウンロードした後に)フラグメント・ライブラリをアップロードすると、Site StudioによってZIPファイルがコンテンツ・サーバーにチェックインされ、Webサイトで使用できる適切なディレクトリ(\weblayout\fragments\)にその内容が抽出されます。
サーバーにフラグメントをアップロードするには、次の手順を実行します。
「ファイル」→「フラグメント」→「フラグメント・ライブラリのアップロード」を選択します。
Windowsの「ファイルを開く」ダイアログで、ファイル・システム上のフラグメント・ライブラリ(ZIPファイル)を検索し、「開く」をクリックします。
情報割当てフォームで、フラグメント・ライブラリのコンテンツID、タイプおよびタイトルを入力します。
注意: WebsiteObjectTypeメタデータは変更しないでください。Webサイトで認識されるためには、このメタデータはFragmentに設定されている必要があります。 |
「情報の割当て」をクリックして「Oracle Content Server」ダイアログを閉じ、デザイナに戻ります。
デザイナの「フラグメント・ライブラリのアップロード」機能を使用するかわりに、フラグメント・ライブラリを直接コンテンツ・サーバーにチェックインし、「Site Studioの管理」ページを使用して必要な場所にフラグメント・ライブラリをデプロイすることもできます。フラグメント・ライブラリのデプロイの詳細は、『Oracle WebCenter Content Site Studio管理者およびマネージャーズ・ガイド』を参照してください。