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Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sitesインストレーション・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.8.0)
E49672-02
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16 コミュニティ-ガジェットのデプロイメント前の手順の完了

この章では、コミュニティ-ガジェットをデプロイする前に完了する必要がある手順について説明します。コミュニティ-ガジェット・デプロイメント・ファイルは正常に生成済であると想定します。

この章の内容は、次のとおりです。

16.1 inCacheの無効化の構成

  1. Sites Explorerを実行し、ContentServerユーザーを使用して本番WebCenter Sitesサーバーに接続します。(Sites Explorerへのログイン手順は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites開発者ガイド』を参照してください。)

  2. Sites ExplorerでSystemSatellite表を開きます。

    1. 表の最初の行をコピーします。

    2. その行を、コミュニティ-ガジェット・アプリケーションの管理ノードごとに1つずつ、コミュニティ-ガジェット・アプリケーションの本番ノードごとに1つずつ、表に貼り付けます。

    3. 新しい行で、次のフィールドの値を、自身のインストールに合わせて変更します。

      • description: <node name>

      • protocol: <http or https>

      • host: <host name or IP address of the management or production Community-Gadgets application server>

      • port: <port number of the management or production Community-Gadgets application server>

      • flushservletpath: /cg/FlushServer


        注意:

        標準コミュニティ-ガジェット・アプリケーションのコンテキスト・ルートが使用されていない場合、次のものを使用します。

        /<new context root>/FlushServer
        

      • username: <of the production Satellite Server user> (デフォルトはSatelliteServerです)

      • password: <password of the above user>

  3. 第16.2項「インストーラによって生成された構成ファイルのコピー」に続きます。

16.2 インストーラによって生成された構成ファイルのコピー

デプロイ済コミュニティ-ガジェット・アプリケーションを適切に起動するためにアプリケーション・サーバーによって読み取られるプロパティ・ファイルおよび他の構成ファイルがコミュニティ-ガジェット・インストーラによって作成されました。

  1. 管理を容易にし、スケーラビリティを向上させるために、コミュニティ-ガジェット・アプリケーションの各インスタンスがそれ自体のファイルのセットを持つように、ファイルをコピーすることをお薦めします。

    1. <cg_install_dir>内に、<cg-standalone-configs>というディレクトリを作成します。

    2. この新しく作成したディレクトリ内に、各管理ノードおよび各本番ノードに1つずつサブディレクトリを作成します。このサブディレクトリには、それらのノードの構成ファイルが格納されます。これらのディレクトリは、アーキテクチャに応じて、共有ファイル・システム上あっても、個別のサーバー上にあっても構いません。

    3. 前述の手順で作成したサブディレクトリごとに、そのパスを、アプリケーション・サーバーのクラスパスに追加します。

      たとえば、Linuxの場合、次のようにします。

      mkdir <cg_install_dir>/<cg-standalone-configs>
      cd <cg_install_dir>/<cg-standalone-configs>
      mkdir <cgA_M1> <cgA_M2> <cgB_P1> <cgB_P2> ...
      
  2. インストーラによって生成された構成ファイルおよびプロパティ・ファイルを、次のようにノードのサブディレクトリに追加します。

    各管理コミュニティ-ガジェット・アプリケーション・ノードの場合:

    1. 構成ファイルを、<cg_install_dir>/deploy/management/management_node1から、管理コミュニティ-ガジェット・アプリケーションに対して手順1.bで作成したサブディレクトリにコピーします。

      たとえば、Linuxの場合、次のようにします。

      cd <cg_install_dir>/deploy/management/management_node1
      cp -p ./* <cg_install_dir>/<cg-standalone-configs>/<cgA_M1>
      
    2. 必要に応じて、特定のノードの各管理コミュニティ-ガジェット・アプリケーションのlog4j-cos.propertiesおよびlog4j-shindig.propertiesを変更することで、ログ・ファイル名を変更します。

    各本番コミュニティ-ガジェット・アプリケーション・ノードの場合:

    1. 構成ファイルを、<cg_install_dir>/deploy/production/production_node1から、本番コミュニティ-ガジェット・アプリケーションに対して手順1.bで作成したサブディレクトリにコピーします。

      たとえば、Linuxの場合、次のようにします。

      cd <cg_install_dir>/deploy/production/production_node1
      cp -p ./* <cg_install_dir>/<cg-standalone-configs>/<cgB_P1>
      
    2. UDPタグに移動し、次のように実行することでjbossTicketCacheReplicationConfig.xmlを編集します。

      • クラスタ化されていないアプリケーションの場合は、mcast_portの値を、サブネット上のその他のCASアプリケーションに対して一意のポート番号に設定します。

      • クラスタ化されたアプリケーションの場合は、ip_ttlの値を8に設定し、bind_addrをVisitors CASクラスタ・メンバーのホストIPアドレスに変更します。すべてのクラスタ・メンバーが、同じmcastアドレスおよびポート上でリスニングしていることを確認します。

    3. 必要に応じて、特定のノードの各本番コミュニティ-ガジェット・アプリケーションのlog4j-cos.propertieslog4j-shindig.propertiesおよびlog4j.propertiesを変更することで、ログ・ファイル名を変更します。

  3. ご使用のシステムでの必要に応じて、この章の残りの手順を完了します。終了したら、第17章「コミュニティ-ガジェットのデプロイ」に進みます。

16.3 プロキシ接続設定

コミュニティ-ガジェット・アプリケーションは、図16-1に示すように、最大5つのプロキシ接続設定をサポートします(デフォルトでは無効化されています)。

図16-1 コミュニティ-ガジェットによってサポートされるプロキシ接続設定

図16-1の説明が続きます
「図16-1 コミュニティ-ガジェットによってサポートされるプロキシ接続設定」の説明

プロキシ接続を構成する場合は、次のように実行します。

  1. プロキシ接続は、deploy/production/production_node1およびdeploy/management/management_node1フォルダ内、または第16.2項「インストーラによって生成された構成ファイルのコピー」で作成したフォルダ内にあるsetup_proxy.propertiesファイルで構成されます。setup_proxy.propertiesファイルには、各プロキシ接続のパラメータが含まれた5つのセクションがあります。

    • デフォルトでは、すべてのプロキシ・セクションにfalseに設定された<proxy>.proxy.attrs.enabledパラメータがあり、これがプロキシを使用しない場合の設定になります。

    • プロキシを使用する場合は、関連するセクションに移動し、次のパラメータを設定します。

      • <proxy>.proxy.attrs.enabledパラメータをtrueに設定します。

      • <proxy>.proxy.attrs.hostパラメータを、プロキシのホスト名またはIPアドレスに設定します。

      • <proxy>.proxy.attrs.portパラメータをプロキシcos-production_www.proxy.attrs.auth.userのポートに設定します。

    • プロキシで認証が必要な場合は、<proxy>.proxy.attrs.auth.requiredパラメータをtrueに設定し、<proxy>.proxy.attrs.auth.userおよび<proxy>.proxy.attrs.auth.passwordパラメータにユーザー名およびパスワードを指定します。


      注意:

      インターネット・プロキシのセクションで、ご使用の管理および本番WebCenter Sitesインスタンスのホスト名を、プロキシが本番および管理に使用できないホストのリストに追加すると役立つ場合があります。


    • 参照のために、サンプル構成セクションを次に示します。

      本番インターネット接続プロキシのサンプル構成 (setup_proxy.propertiesファイルの最初のセクション):

      # Use proxy server
      # Possible values: "true" or "false"
      cos-production_www.proxy.attrs.enabled=true
      # Proxy type
      # Possible values: "http" or "socks"
      cos-production_www.proxy.attrs.type=http
      # Proxy server host
      cos-production_www.proxy.attrs.host=www-proxy.example.com
      # Proxy server port.
      cos-production_www.proxy.attrs.port=80
      # Is authentication required for proxy server configured above.
      cos-production_www.proxy.attrs.auth.required=true
      # User proxy account to log in to the proxy server
      cos-production_www.proxy.attrs.auth.user=user
      # Password of the above user. 
      cos-production_www.proxy.attrs.auth.password=proxypassword
      # List of hosts for which proxy should not be used
      cos-production_www.proxy.attrs.non_proxy_hosts=
      
  2. ご使用のシステムでの必要に応じて、この章の残りの手順を完了します。終了したら、第17章「コミュニティ-ガジェットのデプロイ」に進みます。

16.4 コミュニティ-ガジェットのURLのWebCenter SitesのcustomBeans.xmlファイルへの追加

  1. インストール内で、<sites_install_dir>/bin/customBeans.xmlに移動します。

  2. customBeans.xmlファイルを開きます。

  3. RequestParamValidator Beanセクションで、次のようにコミュニティ-ガジェットのURLをvalidUrlsリスト内に追加します。

    • WebCenter Sites管理システムでは、各管理コミュニティ・ガジェット・インスタンスに対して次のように入力します。

      <value>{protocol}://{cg_mgmt_node_host}:{cg_mgmt_node_port}/{cg_context}/*</value>
      
    • WebCenter Sites本番システムでは、各本番コミュニティ・ガジェット・インスタンスに対して次のように入力します。

      <value>{protocol}://{cg_prod_node_host}:{cg_prod_node_port}/{cg_context}/*</value>
      
    • クラスタ化されたインストールの場合、コミュニティ-ガジェット・ロード・バランサに対して追加の値の指定が必要です。

    例16-1に、サンプルのcustomBeans.xmlファイルを示します。

    例16-1 サンプルのcustomBeans.xmlファイル

    <bean id="RequestParamValidator"class="com.fatwire.cas.web.RequestParamValidator">
      <property name="validUrls">
        <list>
          <!-- Sites URL -->
          <value>http://192.0.2.1:8080/cs/*</value>
          <!-- Community-Gadgets  node 1 -->
          <value>http://192.0.2.2:8080/cg/*</value>
          <!-- Community-Gadgets  node 2 -->
          <value>http://192.0.2.3:8080/cg/*</value>
          <!-- Community-Gadgets  Load Balancer 1 -->
          <value>http://192.0.2.4:80/cg/*</value>
        </list>
      </property>
    </bean>
    

16.5 Shindigの機能の有効化

iGoogleのために開発されたかiGoogle機能を使用するガジェットは、場合によっては、そのガジェットが適切にレンダリングするために特別なShindig機能を有効化する必要があります。これらのShindig機能を有効化した場合、コミュニティ-ガジェット・アプリケーションによって、インターネットからガジェットのレンダリングに必要なサードパーティ・ライブラリがダウンロードされます。


注意:

サードパーティ・ライブラリのダウンロードを有効化するには、インターネットにアクセスできる必要があります。インターネット・アクセスにプロキシを使用する場合は、setup_proxy.propertiesファイルで管理と本番の両方のインターネット・アクセスに対して適切な接続設定を構成します。詳細は、第16.3項「プロキシ接続設定」を参照してください。


  1. コミュニティ-ガジェット・アプリケーションに対して追加のShindig機能を有効化する場合は、<cg_install_dir>/deploy/management/management_node1および<cg_install_dir>/deploy/production/production_node1フォルダ(または第16.2項「インストーラによって生成された構成ファイルのコピー」で作成したフォルダ)に配置されているgas_features.txtファイルの次の行を非コメント化します。

    # features/analytics/feature.xml
    # features/com.google.gadgets.analytics/feature.xml
    # features-extras/org.jquery.core-1.4.2/feature.xml
    
  2. ご使用のシステムでの必要に応じて、この章の残りの手順を完了します。終了したら、第17章「コミュニティ-ガジェットのデプロイ」に進みます。

16.6 管理または本番、あるいはその両方のWebCenter SitesがOAMと統合されている場合

  1. 管理または本番、あるいはその両方のWebCenter SitesがOAMと統合されている場合、コミュニティ-ガジェット・インスタンスが、同じOAMと連動するように構成します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites: サポート・ソフトウェアのインストールと構成』を参照してください。

  2. 第17章「コミュニティ-ガジェットのデプロイ」に続きます。