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Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sitesインストレーション・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.8.0)
E49672-02
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13 コミュニティ-ガジェットをインストールするための前提条件

この章では、コミュニティ-ガジェットをインストールするための前提条件を説明し、このガイドで使用されるパスおよびディレクトリのネーミング規則をリストします。

この章の内容は、次のとおりです。

13.1 コミュニティ-ガジェットをインストールする前に

コミュニティ-ガジェットをインストールする前に、この項の前提条件の手順を完了します。

この項の内容は、次のとおりです。

13.1.1 すべてのインストールの前提条件

  • コミュニティ-ガジェットのインストールには、WebCenter Sites、WEMフレームワーク、アプリケーション・サーバー、およびエンタープライズレベルのソフトウェアのインストールおよび構成プロセスに関する専門知識が必要です。

  • コミュニティ-ガジェットのサポートされているプラットフォームおよびインストール手順に関する最新の情報について、Oracle WebCenter Sites動作保証マトリックスおよびコミュニティ-ガジェットのリリース・ノートを確認してください。

  • このガイドをお読みになり、インストール・オプションを決定してください。

    • コミュニティ-ガジェットは、そのネイティブ・アイデンティティ・プロバイダ(WEMフレームワークによって使用されるデータベース)とLDAPアイデンティティ・プロバイダのどちらとでも連動するようにインストールできます。

    • コミュニティ-ガジェットは、グラフィカル・インストーラとサイレント・インストーラのどちらを使用してもインストールできます。

    • コミュニティ-ガジェットは、シングル・ノードとして、またはクラスタの一部としてインストールできます。

    • 本番(配信)サーバー上のCentral Authentication Service (CAS)アプリケーションという言葉は、すべてVisitors CASを指します。必要に応じて、管理および本番システム上のWebCenter SitesをOracle Access Manager (OAM)と統合できます。

  • 各管理ノードおよび各本番ノードに、コミュニティ-ガジェットの専用のアプリケーション・サーバーがあることを確認します。


    注意:

    単一のアプリケーション・サーバー上へのコミュニティ-ガジェットのインストールはサポートされていません。

  • コミュニティ-ガジェットには、JDK 1.6またはそれ以降のバージョンが必要です。JAVA_HOME環境変数が、JDK 1.6またはそれ以降のバージョンのパスに設定されており、それがOracle WebCenter Sites動作保証マトリックスにリストされていることを確認します。


    注意:

    Xサーバーが存在しないか適切に構成されていない場合、Unix/Linux/Solarisプラットフォーム上で、次のJVMパラメータを各コミュニティ-ガジェット・アプリケーション・サーバーに追加します。-Djava.awt.headless=true

  • 読取り専用LDAPを使用している場合、コミュニティ-ガジェットに対して次のロールを作成します。

    • ロール: Moderator

    • 説明: サイト・モデレータ

    コミュニティ-ガジェットによって使用される他のロール (GeneralAdmin、SiteAdminおよびDesigner)は、デフォルトでWebCenter Sitesに存在します。

  • WebCenter SitesがCASまたはOAMと統合されているコンテンツ管理システムおよび本番(配信)システムで構成された完全に機能しているWebCenter Sites環境を保持していることを確認します。


    注意:

    コミュニティ-ガジェットをインストールした後、同じCASまたはOAMを使用してWebCenter Sitesと通信するようにコミュニティ-ガジェットを構成します。

  • コミュニティWEMアプリケーションおよびガジェットWEMアプリケーションをホストするようにWebCenter Sitesシステムを準備します。

    1. 管理WebCenter Sitesで、次のコンテンツ管理サイトを作成または選択します。

      • <app_site>。コミュニティ-ガジェットをインストールした後に、ここにコミュニティ・ユーザー・インタフェースおよびガジェット・ユーザー・インタフェースを割り当てます。複数のサイトを作成または選択できます(コミュニティ・ユーザーおよびガジェット・ユーザー・インタフェースは、任意の数の任意のコンテンツ管理サイトに割り当てることができます)。

      • <base_site>。ここには、ガジェット・グローバル・カタログ・インタフェースが割り当てられ、ガジェットを登録して他のコンテンツ管理サイトに配信するために使用されます。コミュニティ-ガジェットのインストール・プロセス中に、コミュニティ-ガジェットに対してこのサイトを指定します。選択できるサイトは1つのみです。

    2. コミュニティ-ガジェットをインストールする前に、それらのサイトをWebCenter Sites本番システムにミラー・パブリッシュします。


      注意:

      WebCenter Sitesを介した本番コミュニティ-ガジェットと管理コミュニティ-ガジェットの間の通信をサポートするために、同一の名前が付いたコンテンツ管理サイトを作成する必要があります。

      例:

      • 管理サイドでは、各<app_site>は、コミュニティおよびガジェット・インタフェースを表示するために使用され、ユーザーは、そこで、ウィジェットおよびガジェットの外観を構成し、ウィジェットおよびガジェットに対するビジターの権限を設定できます。本番(配信)サイドにも同じ設定が適用されます。

      • 本番(配信)サイドでは、各<app_site>は、ビジターが生成するコンテンツを格納するために使用されます。管理サイドでは、同じサイトに、モデレートおよび関連タスクのために、コミュニティ・インタフェースにビジターが生成するコンテンツが表示されます。

      管理コミュニティWEMアプリケーションまたはガジェットWEMアプリケーションをWebCenter Sites管理システム上のサイトに割り当てると、本番コミュニティ-ガジェット・インスタンスが、WebCenter Sites本番システム上の同じサイトに自動的に割り当てられます。これで、本番コミュニティ-ガジェットが、管理コミュニティ-ガジェットと通信できるようになります。

  • WebCenter Sites本番システムで、次のようにして検索を有効化します。Lucene検索エンジンを起動します。『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites開発者ガイド』の手順を参照して、検索索引付けを構成します。

13.1.2 クラスタ化された環境の場合の前提条件

クラスタ化された環境アプリケーションをインストールする場合は、ロード・バランサが構成されていることを確認します。

13.1.3 LDAP構成の場合の前提条件

LDAPアイデンティティ・プロバイダを使用する場合は、次の手順を完了します。

  1. 次のいずれかを実行します。

    • 新しいLDAPサーバーを使用する場合は、サポートされているLDAPサーバーをインストールおよび構成します。

    • 既存のLDAPサーバーを使用する場合は、新しいベースdnを作成し、コミュニティ-ガジェット・ビジター用に提供します。

  2. LDIFファイルを作成し、{ldap_basedn}をご使用のシステムの値に置き換えます。ユーザーごとに# add user entryをコピーすることで、複数のユーザーをインポートできます。

    例:

    dn: {ldap_basedn}
objectclass: dcObject
objectclass: organization
dc: oracle
description: OpenLDAP pre_cg_setup
o: Oracle Software

# add user
dn: cn=<user_name>,{ldap_basedn}
objectClass: inetOrgPerson
objectClass: top
userPassword: <user_password>
cn: <user_name>
sn: <user_name>
displayName: <user_name>
mail: <user_email>
description: <user_description>

13.2 パスおよびディレクトリのネーミング規則

表13-1は、コミュニティ-ガジェット・インストール手順で使用されるパスおよびディレクトリのネーミング規則を示しています。

表13-1 このガイドで使用されるパスおよびディレクトリの名前

規則 説明

<cg_install_dir>

コミュニティ-ガジェットのインストール先となるディレクトリのパス。

<WL_HOME>

WebLogicがインストールされているディレクトリのパス。パスには、ディレクトリの名前が含まれます。

<TC_HOME>

Tomcatがインストールされているディレクトリのパス。パスには、ディレクトリの名前が含まれます。

<WS_HOME>

WebSphereがインストールされているディレクトリのパス。パスには、ディレクトリの名前が含まれます。

<ServerA>

一意のホスト名およびIPアドレスを持つサーバーAを表します。

<ServerB>

一意のホスト名およびIPアドレスを持つサーバーBを表します。

<cgA_Mi>

管理コミュニティ-ガジェット(Shindigを含む)のデプロイ先となるアプリケーション・サーバーのパス。

  • Aは、アプリケーション・サーバーがインストールされているサーバーを表します(この場合は、<ServerA>)。

  • Mは、管理コミュニティ-ガジェットを表します。

  • iは、管理コミュニティ-ガジェットのi番目のインスタンスを表します。

<cgB_Pi>

本番コミュニティ-ガジェット(ShindigおよびVisitors CASを含む)のデプロイ先となるアプリケーション・サーバー・インスタンスのパス。

  • Bは、アプリケーション・サーバーがインストールされているサーバーを表します(この場合は、<ServerB>)。

  • Pは、本番コミュニティ-ガジェットを表します。

  • iは、本番コミュニティ-ガジェットのi番目のインスタンスを表します。

<base_site>

コンテンツ管理サイト。ガジェット・グローバル・カタログ・インタフェース用に使用されます。ビジターのプロファイル・データの格納用でもあります。

これは、コミュニティ-ガジェットのインストール・プロセス中に、インストーラ画面の1つで、コミュニティ-ガジェットのアプリケーション・サイトとして指定されます。

選択できるサイトは1つのみです。

<app_site>

コンテンツ管理サイト。コミュニティ・ユーザー・インタフェースおよびガジェット・ユーザー・インタフェース用に使用されます。

複数サイトがサポートされています。

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