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Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sitesインストレーション・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.8.0)
E49672-02
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29 ビジター検出の構成

この章の内容は、次のとおりです。

29.1 概要

ビジターのトラッキングは、データ取得アプリケーション(センサー)によって行われます。ビジターは次のメソッドでトラッキングできます。

29.2 メソッド

ビジターをトラッキングするメソッドは、ビジター・トラッキング・コードをglobal.xml(およびトラッキング・メソッドによってはimgタグ)に追加することで実装します。


注意:

ビジター・トラッキング・メソッドを変更する場合は、各センサー・インスタンスのglobal.xml構成ファイルも更新する必要があります。global.xmlの場所は、使用しているアプリケーション・サーバーによって異なります。

global.xmlファイルのパラメータを変更するときは、Analytics Sensor Webアプリケーションを停止し、そのglobal.xmlファイルを変更し、センサーを起動して変更を有効化します。


29.2.1 自己構成ビジター・トラッキング

自己構成ビジター・トラッキング・メソッドでは、イメージ・リクエストに追加されるcookieidパラメータの値が使用されます。

ビジターをトラッキングする手順は、次のとおりです。

  1. 次のパラメータをimgタグに追加します。

    cookieid: ビジターID

    newvisitor: ユーザーがすでにそのサイトを訪問したことがあるかどうかを判別します。

  2. cookieidパラメータの名前を(たとえばvisitoridに)変更する必要がある場合、次のことも実行する必要があります。

    1. global.xmlの次の行を、その後に示すように変更します。

      変更前:

      <alias name="cookieid" for="cookieid"/>
      

      変更後:

      <alias name="visitorid" for="cookieid"/>
      
    2. visitoridおよびnewvisitorパラメータをimgタグに渡します。

29.2.2 Sessionfingerprintメソッド

Sessionfingerprintメソッドは、IPアドレス、画面解像度、およびセッションをビジターに割り当てるエージェント文字列の組合せによって各ビジターを識別します。Sessionfingerprintは、すべてのサイトに対して有効化することも、選択したサイトに対して有効化することもできます。Sessionfingerprintは、Analyticsが最初にインストールされたときはデフォルトですべてのサイトに対して有効化されています。


注意:

Sessionfingerprintメソッドは、新規のビジター・トラッキングをサポートしていません。


sessionfingerprintメソッドを有効化する手順は、次のとおりです。

  • すべてのサイトのビジター・トラッキングを有効化するには、次の太字の行をglobal.xmlに追加します(次に示すようにデフォルトの<params> ... </params>タグ内にそれらをネストします)。

    <params host="default">
    <param type="string" name="sessionIdGenerator"
        value="AppServerId"/>
    <param type="string" name="visitorIdGenerator"
        value="SessionfingerprintId"/>
    ...
    </params>
    
  • 選択したサイトのビジター・トラッキングを有効化するには、太字の行をglobal.xmlに追加します(次に示すように<root>タグ内にそれらをネストします)。

    <root>
    <params site="sitename">
    <param type="string" name="sessionIdGenerator"
        value="AppServerId"/>
    <param type="string" name="visitorIdGenerator"
        value="SessionfingerprintId"/>
    </params>
    
    <params host="default"> ...
    

表29-1は、Sessionfingerprintビジター・トラッキングのパラメータを示しています。

表29-1 Sessionfingerprintビジター・トラッキングのパラメータ

パラメータ 説明
sessionIdGenerator

セッションの識別に使用されるIDジェネレータを指定します。

注意: デフォルト値はAppServerIDです。この値は修正しないでください。それは、IDを生成するオブジェクトへの参照です。

visitorIdGenerator

サイトのビジターの識別に使用されるIDジェネレータを指定します。

このメソッドに必要な値:

SessionfingerprintId

site

imgタグを介して渡されるサイトの名前


29.2.3 Cookieメソッド

Cookieメソッドを使用すると、ビジター・トラッキングをすべてのサイトにわたって有効化することも、選択したサイト内で有効化することもできます。

Cookieメソッドを有効化する手順は、次のとおりです。

  • すべてのサイトのビジター・トラッキングを有効化するには、次の太字の行をglobal.xmlに追加します(次に示すようにデフォルトの<params> ... </params>タグ内にそれらをネストします)。


    注意:

    次のコードを使用する場合は、サンプル値を自身の値に置き換えてください。パラメータ定義は、第29.2.3項の「Cookieベースのビジター・トラッキングのパラメータ」を参照してください。


    <params host="default">
    <param type="string" name="visitorIdGenerator"
        value="CookieId"/>
    <param type="string" name="visitorIdCookieName" value="visid"/>
    <param type="string" name="visitorIdCookieMaxAge"
        value="31536000"/>
    <param type="string" name="visitorIdCookieDomain" value="firstsiteii"/>
    <param type="string" name="visitorIdCookiePath" value="/"/>
    <param type="string" name="visitorIdCookieSecure"
        value="false"/>
    ...
    </params>
    
  • 選択したサイトのビジター・トラッキングを有効化するには、太字の行をglobal.xmlに追加します(次に示すように<root>タグ内にそれらをネストします)。


    注意:

    次のコードを使用する場合は、サンプル値を自身の値に置き換えてください。パラメータ定義は、第29.2.3項の「Cookieベースのビジター・トラッキングのパラメータ」を参照してください。


    <root>
    <params site="FirstSiteII">
        <param type="string" name="sessionIdGenerator" value="AppServerId"/>
        <param type="string" name="visitorIdGenerator" value="CookieId"/>
        <param type="string" name="visitorIdCookieName" value="visid"/>
        <param type="string" name="visitorIdCookieMaxAge" value="31536000"/>
        <param type="string" name="visitorIdCookieDomain" value=".firstsiteii.at"/>
        <param type="string" name="visitorIdCookiePath" value="/"/>
        <param type="string" name="visitorIdCookieSecure" value="false"/>
    </params>
    <params host="default">
    ...
    

表29-2は、Cookieベースのビジター・トラッキングのパラメータを示しています。

表29-2 Cookieベースのビジター・トラッキングのパラメータ

パラメータ 説明
sessionIdGenerator

セッションの識別に使用されるIDジェネレータを指定します。

注意: デフォルト値はAppServerIDです。この値は修正しないでください。それは、IDを生成するオブジェクトへの参照です。

visitorIdGenerator

サイトのビジターの識別に使用されるIDジェネレータを指定します。

このメソッドに必要な値: CookieId

visitorIdCookieName

クライアント・サイドに設定されているCookieの名前。

例: visid

visitorIdCookieMaxAge

ミリ秒単位のCookieの経過時間。この時間の経過後は、そのCookieは無効です。(設定した値は、現在の時間に追加されます。)

例: 31536000

visitorIdCookieDomain

Cookieを設定する必要があるドメイン。

例: firstsiteii

注意: ローカル・ホストにvisitorIdCookieDomainを設定する場合は、localhost値を使用しないでください。それは、大部分のブラウザで受け入れられません。かわりに、ホスト・ファイルに次のタイプのエントリを追加します。

例:

127.0.0.1 firstsiteii.at

さらに、futuretense_xcel.inianalytics.datacaptureurlを次のように変更します。

http\://firstsiteii.at\:8081/sensor/statistic
visitorIdCookiePath

Cookieを設定する必要があるサブパス。

例: "/"

visitorIdCookieSecure

CookieがSSL接続など安全なチャネルで送信されることを指定します。デフォルト値(false)を変更しないでください

site

imgタグを介して渡されるサイトの名前

例: FirstSite II