ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sitesインストレーション・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.8.0)
E49672-02
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
製品リストへ移動
製品
目次へ移動
目次

前
 
次
 

23 サイト・キャプチャのインストール手順

サイト・キャプチャは、グラフィカルでもサイレントでもインストールできます。最初にインストーラを使用してwarファイルを作成し、そのwarファイルを手動でデプロイし、インストールをテストします。

この章では、次の項目について説明します。

23.1 インストール手順

サイト・キャプチャ・をインストールするには、次の基本手順を完了する必要があります。

  1. サイレントまたはGUIインストーラを実行し、サイト・キャプチャwarファイル(ROOT.war)を作成します。


  2. 注意:

    クラスタ化されたインストールおよびサンプル・クローラのインストールについて次の事項に注意してください。

    • クラスタ化されたインストールを作成する場合は次のようにします。

      インストーラを1回実行します。この章に示すように、すべてのクラスタ・メンバーにROOT.warファイル(およびROOTフォルダ)をデプロイします。サイト・キャプチャ・インストール・ディレクトリは、すべての他のクラスタ・メンバーからアクセス可能な共有ディレクトリであることが必要です。

    • サンプル・クローラのインストールをお薦めします。サイト・キャプチャ・インストールを迅速にテストおよび使用する手順は、次に示すSampleクローラに基づいています。

      Sampleは、基本的なクローラであり、任意の動的サイトをキャプチャするように簡単に構成できます。構成手順は、クローラの構成ファイルにクローラの開始URIを設定することです。

      FirstSiteIIは、WebCenter Sites FirstSiteIIサンプルWebサイトをキャプチャするための高度な構成コードを備えたクローラです。このコードは、クローラのサイト・キャプチャ・プロセス(この例では静的サイトとしての動的サイト(FirstSiteII)のダウンロード)の制御に使用される様々なメソッドおよびインタフェースの実装を示します。

      クローラは、不要になった場合は簡単に削除できます。


  3. WebCenter SitesをOracle Access Manager (OAM)とともに実行している場合は、OAMをサイト・キャプチャと統合します。

  4. サイト・キャプチャ・アプリケーションをデプロイします。

詳細な手順は、この項の残りの部分で説明します。

23.1.1 サイレント・インストーラの実行


注意:

サイレント・インストーラのかわりにGUIインストーラを実行する場合は、第23.1.2項「GUIインストーラの実行」にスキップします。


  1. sitecapture.zipファイルを、サーバー上の望ましい場所に解凍します。

  2. ファイル内に記述されている手順に従って、omii.iniファイル(抽出されたフォルダのルート・レベルにある)を構成し、そのファイルを保存します。

    単一インストールおよびクラスタ化されたインストールのどちらでも、ホスト名とポート番号は外部からアクセス可能であることが必要です。


    注意:

    サンプル・クローラのインストールをお薦めします。クローラの詳細は、第23.1項「インストール手順」のステップ1の注意を参照してください。


  3. Install.iniファイル(抽出されたフォルダのルート・レベルにある)を開き、最初のセクションに行loadfile=omii.iniを追加し、そのファイルを保存します。

  4. コマンド・プロンプトを開き、次のコマンドの1つを実行します。

    • Windows: scInstall.bat -silent

    • Linux: scInstall.sh -silent

    インストールに成功すると、コマンド・ウィンドウに次のメッセージが表示されます。"Installation Finished Successfully"

  5. インストーラ・プロセスが正常に終了するまで待ち、再びコマンド・プロンプトを表示します。ROOTフォルダおよびROOT.warファイルが、omii.iniファイルに指定されたインストール・ディレクトリのwebappsフォルダに作成されます。

  6. 次のいずれかを実行します。

    • WebCenter SitesをOracle Access Manager (OAM)とともに実行している場合は、OAMをサイト・キャプチャ・アプリケーションと統合します。手順は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites: サポート・ソフトウェアのインストールと構成』のroot-context.xmlファイルの調整に関する項を参照してください。

    • WebCenter SitesをCASとともに実行している場合は、第23.1.3項「サイト・キャプチャのデプロイ」に進みます。

23.1.2 GUIインストーラの実行


注意:

GUIインストーラのかわりにサイレント・インストーラを実行する場合は、第23.1.1項「サイレント・インストーラの実行」に進みます。


  1. sitecapture.zipをサイト・キャプチャ・サーバーのディレクトリにダウンロードし、それを一時ディレクトリに抽出します。抽出されたフォルダには、scInstall.batおよびscInstall.shファイルが含まれており、それらは、サイト・キャプチャ・インストーラを実行するために必要です。

  2. 次のインストーラ・スクリプトを実行します。

  3. サイト・キャプチャがインストールされているディレクトリのパスを指定し(図23-2)、「次へ」をクリックします。

    図23-2 サイト・キャプチャ・インストール・ディレクトリ

    図23-2の説明が続きます
    「図23-2 サイト・キャプチャ・インストール・ディレクトリ」の説明

  4. インストールする製品(サイト・キャプチャ)を選択し(図23-3)、「次へ」をクリックします。

    図23-3 インストールする製品の選択

    図23-3の説明が続きます
    「図23-3 インストールする製品の選択」の説明

  5. 単一サーバー「クラスタ」のいずれかを選択し(図23-4)、「次へ」をクリックします。

    図23-4 サイト・キャプチャのインストール・タイプ

    図23-4の説明が続きます
    「図23-4 サイト・キャプチャのインストール・タイプ」の説明

  6. サイト・キャプチャのホスト・マシンに関する情報を入力します(図23-5)。単一インストールおよびクラスタ化されたインストールのどちらでも、ホスト名とポート番号は外部からアクセス可能であることが必要です。

    • 単一サーバーのインストール:

      • サイト・キャプチャ・アプリケーション・サーバーを実行しているマシンのホスト名(またはIPアドレス)を入力します。

      • サイト・キャプチャ・アプリケーション・サーバーのポート番号を入力します(アプリケーション・サーバーの構成手順で指定したものと同じ番号)。

      • プロトコルをHTTPまたはHTTPSに指定します。

        図23-5 サイト・キャプチャ情報: 単一サーバー

        図23-5の説明が続きます
        「図23-5 サイト・キャプチャ情報: 単一サーバー」の説明

    • クラスタ化されたインストール(図23-6):

  7. サイト・キャプチャがアプリケーションとして実行されているWebCenter Sitesシステムに関する情報を入力します(図23-7)。

    • WebCenter Sitesホスト名またはIPアドレス

    • WebCenter Sitesがリスニングするポート

    • WebCenter Sitesアプリケーション・サーバーのプロトコル(HTTPまたはHTTPS)

    • WebCenter Sitesアプリケーションのコンテキスト・ルート

      図23-7 Oracle WebCenter Sitesの情報

      図23-7の説明が続きます
      「図23-7 Oracle WebCenter Sitesの情報」の説明

  8. WebCenter Sites管理者の資格証明を入力します(図23-8)。

  9. CASアプリケーションに関する情報を入力します(図23-9)。

    • CASホスト名(またはIPアドレス)

    • ポート番号

    • CASアプリケーション・サーバーのプロトコル(HTTPまたはHTTPS)

    • CASコンテキスト・ルート

      図23-9 CASサーバー情報

      図23-9の説明が続きます
      「図23-9 CASサーバー情報」の説明

  10. サイト・キャプチャをインストールするアプリケーション・サーバーを選択します(図23-10)。


    注意:

    インストーラによってROOT.warファイルが作成されます。それはアプリケーション・サーバーにデプロイします。


    図23-10 「アプリケーション・サーバーの情報」

    図23-10の説明が続きます
    「図23-10 「アプリケーション・サーバーの情報」」の説明

  11. データベース情報を入力します(図23-11)。

    • サイト・キャプチャが接続するデータベースを選択します(サイト・キャプチャのデータベースとWebCenter Sitesのデータベースのいずれかを選択します)。

    • サイト・キャプチャのデータ・ソースの名前を、アプリケーション・サーバーで構成したとおりに指定します。

      図23-11 「データベース情報」

      図23-11の説明が続きます
      「図23-11 「データベース情報」」の説明

  12. サンプル・クローラをインストールするかどうかを選択します(図23-12)。


    注意:

    サンプル・クローラのインストールをお薦めします。クローラの詳細は、第23.1項「インストール手順」のステップ1の注意を参照してください。


    図23-12 サンプル・クローラ構成

    図23-12の説明が続きます
    「図23-12 サンプル・クローラ構成」の説明

  13. 設定のサマリーをレビューして、入力したデータを確認します(図23-13)。設定を編集するには、「前」をクリックして、関連する画面に戻ります。

    図23-13 設定のサマリー

    図23-13の説明が続きます
    「図23-13 設定のサマリー」の説明

  14. 設定を確認したら(図23-14)、「インストール」をクリックします。

    図23-14 「インストールの進行状況」

    図23-14の説明が続きます
    「図23-14 「インストールの進行状況」」の説明

    インストール・プロセスが正常に終了すると(図23-15)、次のメッセージが表示されます。"Site Capture war file was successfully created"

    図23-15 サイト・キャプチャのインストールの成功

    図23-15の説明が続きます
    「図23-15 サイト・キャプチャのインストールの成功」の説明

    サイト・キャプチャ・ファイル・システムも作成されました。ROOT.warというwarファイルが、<SC_INSTALL_DIR/fw-site-capture/webappsフォルダに配置されています。サイト・キャプチャ・ファイル・システムの詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites管理者ガイド』の「サイト・キャプチャ・ファイル・システム」の章を参照してください。

  15. 次のいずれかを実行します。

    • WebCenter SitesをOracle Access Manager (OAM)とともに実行している場合は、OAMをサイト・キャプチャ・アプリケーションと統合します。手順は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites: サポート・ソフトウェアのインストールと構成』のroot-context.xmlファイルの調整に関する項を参照してください。

    • WebCenter SitesをCASとともに実行している場合は、第23.1.3項「サイト・キャプチャのデプロイ」に進みます。

23.1.3 サイト・キャプチャのデプロイ


注意:

次の点を考慮してください。

  • クラスタ化されたインストールの場合は、各クラスタ・メンバーで同じデプロイメント手順を完了します。

  • サイト・キャプチャ・アプリケーションは、/のコンテキスト・ルートを持っている必要があります。


この項では、サイト・キャプチャのROOT.warファイルをデプロイする手順を説明します。手順は、次の項の1つを参照してください。

23.1.3.1 Tomcat Application Serverへのデプロイ

  1. <SC_INSTALL_DIR>\fw-site-capture\webapps\ROOTフォルダをコピーし、<apache-tomcat-6.0.29 directory>\webapps\ディレクトリのROOTフォルダを上書きします。

  2. サイト・キャプチャを起動する手順は、次のとおりです。

    1. WebCenter Sitesが実行されていることを確認します。

    2. アプリケーション・サーバーを起動します(<apache-tomcat-6.0.29 directory>\binフォルダのstartup.batまたはstartup.shファイルを実行します)。

  3. 第23.2項「インストール後の手順」に続きます。

23.1.3.2 WebLogic Application Serverへのデプロイ

  1. 次のようにして、サイト・キャプチャのWEB-INF\libフォルダにあるantlr-2.7.7.jarおよびcommons-lang-2.5.jarというファイルをコピーします。

    <SC_INSTALL_DIR>\fw-site_capture\webapps\ROOT\WEB-INF\lib

    そして、それらを次のWebLogicインストール・パスに貼り付けます。

    <Weblogic Home>\wlserver_10.3\common\lib

  2. サイト・キャプチャ・ドメインのsetdomainEnv.cmdまたはsetdomainEnv.shファイル(<Weblogic Home>\user_projects\domains\<domain name>\binに配置されている)にプレクラス・パスを設定します。

    変更を行う必要がある場所の例は、次のとおりです。

    • Windowsの場合(setdomainEnv.cmd内):

      set WL_HOME=E:\<WL HOME\Weblogic\wlserver_10.3
      set PRE_CLASSPATH=%WL_HOME%\common\lib\antlr-2.7.7.jar;%WL_HOME
      %\common\lib\commons-lang-2.5.jar(in windows machine)
      for %%i in ("%WL_HOME%") do set WL_HOME=%%~fsi
      
    • Linuxの場合(setdomainEnv.sh内):

      WL_HOME="/root/Oracle/Middleware/wlserver_10.3"
      PRE_CLASSPATH=$WL_HOME/common/lib/antlr-2.7.7.jar:
      $WL_HOME/common/lib/commons-lang-2.5.jar
      export WL_HOME
      
  3. サイト・キャプチャ・アプリケーションをデプロイします。

    1. コンソールのデプロイメント・セクションに移動し、<SC_INSTALL_DIR>\fw-site-capture\webappsにあるROOTフォルダのパスを選択します。

    2. 管理対象サーバーをデプロイメント・ターゲットとして選択します。

  4. サイト・キャプチャを起動する手順は、次のとおりです。

    1. WebCenter Sitesが実行されていることを確認します。

    2. 管理対象サーバー<managed_server_name>を起動します。たとえば、次のようにします。

      ./startmanagedweblogic.sh <managed_server_name>

      http://<admin_server_hostname>:<admin_server_port>/

  5. 「インストール後の手順」に続きます。

23.1.3.3 WebSphere Application Serverへのデプロイ

  1. WebSphere管理インタフェースで、次のようにします。

    1. パス「Application」→「Application Types」→「WebSphere enterprise applications」の順に移動し、<SC_INSTALL_DIR>\fw-site-capture\webapps\にあるROOT.warファイルを選択します。

    2. WebSphereコンソールから、「Enterprise Applications」→「Site Capture Webapp」→「Class loader」(「Class loading and update detection」)に移動して、クラス・ロードのオプションを表示します。サイト・キャプチャでは、Warポリシー用のデフォルトの構成が必要です。「WAR class loader policy」セクションで「Class loader for each WAR file in application」オプションが選択されていることを確認します。

      図sc_ws_cl_loader.pngの説明が続きます
      図sc_ws_cl_loader.pngの説明

    3. デプロイメント・プロセスを完了します。

  2. サイト・キャプチャを起動する手順は、次のとおりです。

    1. WebCenter Sitesが実行されていることを確認します。

    2. アプリケーション・サーバーを起動します。

  3. 第23.2項「インストール後の手順」に続きます。

23.2 インストール後の手順

サイト・キャプチャがインストールされてアプリケーション・サーバーが起動されると、サイト・キャプチャが起動し、それ自体をAdminSite上で有効化されたアプリケーションとして自動的に登録します。さらに、データベースがOracleでない場合は、サイト・キャプチャによって、必要な表およびレコードがそのデータベースに追加されます。

サイト・キャプチャのインストールを完了して検証するには、次の項の手順を完了します。

23.2.1 サイト・キャプチャがOracle Databaseを使用している場合

サイト・キャプチャがOracle Databaseを使用する場合は、スキーマを作成するsqlスクリプトを手動で実行する必要があります。<SC_INSTALL_DIR>/Sql-Scriptsフォルダにあるcrawler_oracle_db.sqlという名前のスクリプトを使用できます。

23.2.2 customBeans.xmlファイルへのサイト・キャプチャURLの追加

  1. インストール内で、<Sites_Installation_Directory>/bin/customBeans.xmlに移動します。

  2. customBeans.xmlファイルを開きます。

  3. bean idセクションで、サイト・キャプチャURLを次のように追加します。

    <bean id="RequestParamValidator"
    class="com.fatwire.cas.web.RequestParamValidator">
         <property name="validUrls">
              <list>
                 <value>http://<Sites_Host_Name>:<Sites_Port>/<Sites_Context_root>/*</value>
                 <value>http://<Site Capture Hostname>:<SiteCapture_port>/__admin/*</value>
              </list>
         </property>
    </bean>
    
  4. WebCenter Sitesアプリケーション・サーバーおよびサイト・キャプチャ・サーバーを再起動します。

23.2.3 サイト・キャプチャ・アプリケーションの検証

サイト・キャプチャ・アプリケーションをWEM管理インタフェースで使用できることを確認します。

  1. 一般管理者としてWebCenter Sitesにログインします。

  2. AdminSiteに移動し、WEM管理アプリケーションを選択します。

  3. メニュー・バーで、「アプリケーション」をクリックし、「アプリケーション」ページにサイト・キャプチャがリストされていることを確認します。

  4. 図23-16に示すアイコンで表されたサイト・キャプチャ・アプリケーションに移動します。

    図23-16 サイト・キャプチャ・アプリケーション・アイコン

    図23-16の説明が続きます
    「図23-16 サイト・キャプチャ・アプリケーション・アイコン」の説明

    ホーム・ページが開きます。サンプル・クローラのインストールを選択する場合、それらはホーム・ページにSampleおよびFirstSiteIIとしてリストされています(図23-17)。

    図23-17 FirstSiteIIおよびSampleクローラ

    図23-17の説明が続きます
    「図23-17 FirstSiteIIおよびSampleクローラ」の説明

23.2.4 サイト・キャプチャを操作するユーザーの認可

サイト・キャプチャ・アプリケーションは、WebCenter Sites一般管理者および一般管理者権限を持つ開発者向けに設計されています。そのようなユーザーはすべて、AdminSiteへのアクセス権を持ち、そこでサイト・キャプチャ・アプリケーションが登録され、実行されています。(アクセスは、AdminSite上のGeneralAdminロールおよびRestAdminセキュリティ・グループのユーザーのメンバーシップを介して付与されます。ユーザーの認証およびWEM管理インタフェースの詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites管理者ガイド』の「ユーザーの作成と認可」の章を参照してください。

サイト・キャプチャ・ユーザーは、特に、静的にキャプチャされたサイトおよびクローラのログを取得するために、そのホスト・マシンへの管理アクセス権限も必要です。

23.3 次のステップ