Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sitesインストレーション・ガイド 11g リリース1 (11.1.1.8.0) E49672-02 |
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この章では、サイト・キャプチャ・アプリケーションおよびインストール・プロセスの概要を示します。
この章では、次の項目について説明します。
Oracle WebCenter Sites: サイト・キャプチャは、Webアプリケーションであり、Oracle WebCenter Sites: Webエクスペリエンス管理(WEM)フレームワークを介してOracle WebCenter Sitesと統合され、評価、コンプライアンス目的、高可用性要件および他のタイプのシナリオのために、動的にパブリッシュされたWebサイトをキャプチャします。
クロールは、サイト・キャプチャ・インタフェースから手動で開始するか、WebCenter Sites RealTimeパブリッシュ・セッションの完了によってトリガーできます。各シナリオでは、クローラは、ユーザーの選択に基づいて次のモードの1つでサイトをキャプチャします。
静的モード: サイトは、提供する準備が整ったファイルとして格納されます。最新のキャプチャのみが保持されます。
アーカイブ・モード: サイトはzipファイルに格納されます。サイト・キャプチャ・データベース内のポインタによって、サイト・キャプチャ・インタフェースからのアーカイブ管理が可能です。
このガイドには、次のものをサポートするサイト・キャプチャのインストールおよび構成手順が記載されています。
静的およびアーカイブ・キャプチャを、サイト・キャプチャ・インタフェースから手動で開始します。
静的およびアーカイブ・キャプチャを、WebCenter Sites RealTimeパブリッシュ・セッションの完了によってトリガーします。パブリッシュによってトリガーされるサイト・キャプチャの設定はオプションです。
管理ユーザーおよび開発者。サイト・キャプチャ・アプリケーションは、サイト・キャプチャ・アプリケーションが実行されるWebCenter Sitesシステムの一般管理者向けに設計されています。開発者が、高度なクローラ構成コード(たとえば、サイト・キャプチャが、静的にキャプチャされたサイトをWebサーバーのドキュメント・ベースにコピーするなど、クロール後のコマンドを実行するようトリガーするコード)を記述します。
このガイドのユーザーは、エンタープライズレベルのソフトウェア(アプリケーション・サーバーやデータベースなど)のインストールおよび構成の経験が必要です。また、WebCenter SitesおよびWEM管理インタフェースでの一般管理者の経験も必要です。
このガイドの手順を完了するには、RESTAdmin
セキュリティ・グループに属するWebCenter Sites一般管理者であることが必要です。
サポートされるオペレーティング・システム、アプリケーション・サーバー、データベースおよびブラウザの詳細は、Oracle WebCenter Sites 11gリリース1 (11.1.1.x)動作保証マトリックスをダウンロードしてください。また、サイト・キャプチャの情報は、Oracle WebCenter Sitesリリース・ノートをダウンロードしてください。
このガイドをお読みになり、サイト・キャプチャのインストール・プロセスの理解を深めてください。基本手順は、サイト・キャプチャ・アプリケーション・サーバーの構成、サイト・キャプチャwar
ファイルを作成するためのインストーラの実行、サイト・キャプチャのデプロイ、インストール後および検証の手順の完了、および必要であればパブリッシュによってトリガーされるサイト・キャプチャのセットアップです。
すべてのシステムで、JAVA_HOME
変数が、JDK 1.6の有効なインストールを指し示すように設定します。
サイト・キャプチャ・インストール・コンポーネントを準備します。
開発またはコンテンツ管理モードで実行されている、専用の完全に機能しているOracle WebCenter Sitesインストールがあることを確認します。サイト・キャプチャを実行するには、このWebCenter Sitesシステムと通信する必要があります。
サイト・キャプチャ・アプリケーション・サーバーおよびそのアプリケーション自体をインストールする専用のアプリケーション・サーバーがあることを確認します。インストール・プロセス中に、WebCenter Sitesシステム(前述のもの、それ自体のホスト・マシン上で実行されている)と通信するようにサイト・キャプチャを構成します。
サイト・キャプチャ・アプリケーションを、単一アプリケーションとして実行するのか、クラスタ化モードで実行するのかを決定します。単一サーバー・インストール、およびクラスタ化されたインストールの図は、図21-1を参照してください。
次のコンポーネントをインストールまたは再使用します。
専用のアプリケーション・サーバーでサポートされるサイト・キャプチャ・アプリケーション・サーバーをインストールします。クラスタ化されたインストールの場合は、サイト・キャプチャ・インスタンスごとにアプリケーション・サーバーをインストールします。
クラスタ化されたインストールの場合、選択したホスト・マシンにロード・バランサをインストールします。サイト・キャプチャ・インストール・ディレクトリは、すべてのクラスタ・メンバーからアクセス可能な共有ディレクトリであることが必要です。
アーカイブされたサイトを格納するために、WebCenter Sitesのデータベースを再使用することも、選択したホスト・マシンに、専用のサポートされているサイト・キャプチャ・データベースをインストールすることもできます。
パブリッシュによってトリガーされるサイト・キャプチャを実行するかどうかを決定します。その場合は、WebCenter Sitesソースおよびターゲット・システムが必要になります。
ターゲット・システムは、REST APIおよびWEM SSO APIを備えており、それによって、ターゲット・システムが、必要なクローラを起動するためにパブリッシュ・セッションの終わりにサイト・キャプチャ・アプリケーションと通信できるようになります。その後、サイト・キャプチャ・アプリケーションは、クローラ起動ステータスをターゲットWebCenter Sitesシステムに送信し、そこから、同じ情報がソースWebCenter Sitesシステムに送信されます。両方のWebCenter Sitesシステムによって、それら自体のログ・ファイル(デフォルトではfuturetense.txt
)にステータス情報が記録されます。
ソースおよびターゲットWebCenter Sitesシステムを、サイト・キャプチャ・インストールと統合します。可能な構成のいくつかについては、図21-2「パブリッシュによってトリガーされるサイト・キャプチャが可能な単一サーバー・インストール」および図21-3「パブリッシュによってトリガーされるサイト・キャプチャが可能なクラスタ化されたインストール」を参照してください。
サンプル・クローラをインストールするかどうかを決定します(推奨)。サンプル・クローラの詳細は、第23.1項「インストール手順」のステップ1の注意を参照してください。
サイト・キャプチャは、サイレントにインストールするか、グラフィカルでインストールするかを選択できます。サイレント・インストーラは、設定する必要があるすべての情報それぞれについてヘルプとサンプル値を備えています。
図21-2 パブリッシュによってトリガーされるサイト・キャプチャが可能な単一サーバー・インストール
図21-3 パブリッシュによってトリガーされるサイト・キャプチャが可能なクラスタ化されたインストール