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Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sitesアップグレード・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.8.0)
E49674-02
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9 参照: サイト・キャプチャのバックアップおよびリカバリ

この章は、前述の第III部「Oracle WebCenter Sites: サイト・キャプチャのアップグレード」の章を補助するもので、それらの章で実行するように指示されているバックアップとリカバリの詳細手順を示します。

この章の内容は、次のとおりです。

9.1 バックアップおよびリカバリの前提条件

9.2 バックアップおよびリカバリのガイドライン

この項では、サイト・キャプチャのインストール・ディレクトリ、Webアプリケーションおよびデータベースのバックアップとリカバリの手順を示します。

この項の内容は、次のとおりです。

9.2.1 サイト・キャプチャのインストール・ディレクトリ

この項の内容は、次のとおりです。

9.2.1.1 バックアップ

サイト・キャプチャのインストール・ディレクトリに対してjarまたはtarを実行します。

例:

tar -cvf SiteCapture_backup.tar /u01/CS/Install
jar cvf SiteCapture_backup.jar /u01/CS/Install

9.2.1.2 リカバリ

バックアップしたサイト・キャプチャのインストール・ディレクトリのjarまたはtarを解除します。

例:

tar -xvf SiteCapture_backup.tar
jar xvf SiteCapture_backup.jar

9.2.2 Webアプリケーション

表9-1と、その後に続く項を参照してください。

表9-1 ROOT .warファイルの情報のバックアップおよびリカバリ

.warのデプロイメント方法 バックアップ リカバリ情報の参照先

展開。WebSphereのサイト・キャプチャの場合

サイト・キャプチャのインストール・ディレクトリをバックアップする場合は不要です。サイト・キャプチャのインストール・ディレクトリに含まれるROOT.warファイルは次のとおりです。

<sc_install_dir>/ fw-site-capture/webapps/

第9.2.4項「展開されていないファイルのリカバリ」


非展開。次のサイト・キャプチャの場合

  • Apache Tomcat

  • Oracle WebLogic

  • ファイルの「開発の変更」はありません。

  • ファイルが開発時に変更されず、サイト・キャプチャのインストール・ディレクトリをバックアップする場合、バックアップは不要です。

  • サイト・キャプチャのインストール・ディレクトリに含まれるROOT.warファイルは次のとおりです。

    <sc_install_dir>/fw-site-capture/webapps/
    

第9.2.6項「展開されたファイルのリカバリ」(開発の変更を含まない)

前の行と同じ。

  • ファイルの「開発の変更」が含まれます。

  • バックアップが必要です。

第9.2.6項「展開されたファイルのリカバリ」(開発の変更を含む)


9.2.3 展開されていないファイルのバックアップ

表9-1を参照してください。

9.2.4 展開されていないファイルのリカバリ

  1. サイト・キャプチャ・アプリケーションをアンデプロイします。

  2. サイト・キャプチャのインストール・ディレクトリをリカバリします(手順については、第9.2.1項「サイト・キャプチャのインストール・ディレクトリ」を参照してください)。

  3. サイト・キャプチャ・アプリケーションを再デプロイします。

9.2.5 展開されたファイルのバックアップ

  • 開発の変更を含めずに、展開されたファイルをバックアップするには、表9-1を参照してください。

  • 開発の変更を含めて、展開されたファイルをバックアップするには、次の手順を実行します。

    デプロイされたサイト・キャプチャWebアプリケーションに対してjarまたはtarを実行します。バックアップと圧縮されたROOT.warファイルを区別するために、バックアップにラベルを付けます。例:

    tar -cvf ROOT_web_backup.tar /u01/software/Tomcat/webapps/ROOT
    jar cvf ROOT_web_backup.jar /u01/software/Tomcat/webapps/ROOT
    

9.2.6 展開されたファイルのリカバリ

  • 開発の変更を含めずに、展開されたファイルをリカバリするには、次の手順を実行します。

    1. アプリケーション・サーバーを停止します。

    2. 展開されたWebアプリケーションを削除します。

      例:

      rm -rf /u01/software/Tomcat/webapps/ROOT/*
      
    3. サイト・キャプチャのインストール・ディレクトリをリカバリします(手順については、第9.2.1項「サイト・キャプチャのインストール・ディレクトリ」を参照してください)。

    4. バックアップしたサイト・キャプチャWebアプリケーションのjarを解除します。例:

      cd /u01/software/Tomcat/webapps/ROOT
      jar xvf /ominstallinfo/app/ROOT.war
      
  • 開発の変更を含めて、展開されたファイルをリカバリするには、次の手順を実行します。

    1. アプリケーション・サーバーを停止します。

    2. 展開されたWebアプリケーションを削除します。

      例:

      rm -rf /u01/software/Tomcat/webapps/ROOT
      
    3. バックアップしたサイト・キャプチャWebアプリケーションのjarを解除します。例:

      cd /u01/software/Tomcat/webapps
      jar xvf <sc_install_dir>/ROOT_web_backup.tar
      

9.2.7 WebCenter Sitesデータベース

この項では、Oracle 11g、Microsoft SQL Server 2005、2008および2008 R2、IBM DB2 9.7のデータベースについて説明します。

この項の内容は、次のとおりです。

9.2.7.1 Oracle、Microsoft SQL ServerおよびIBM DB2データベースのバックアップ

  • Oracle 11gをバックアップするには、次の手順を実行します。

    1. サーバーにOracleユーザーとしてログインします。

    2. <ORACLE_HOME>をOracleデータベース・ディレクトリに、ORACLE_SIDをデータベース名に設定します。

    3. sqlplusにsysとしてログインします。続けて、次の操作を実行します。

      1. SQL create directoryを使用して、エクスポートが格納されるオペレーティング・システム・ディレクトリにマップします。例:

        SQL> create directory exp_dp_dir as '/u01/backup/exports';
        
      2. データベースをエクスポートしてディレクトリにアクセスするための権限を付与します。例:

        SQL> grant read,write on directory exp_dp_dir to system;
        SQL> grant EXP_FULL_DATABASE to system
        
    4. expdpコマンドを実行してエクスポートを開始します。例:

      expdp system/<password> DIRECTORY=exp_dp_dir 
      DUMPFILE=<file_name>.dmp FULL=y SCHEMA=<YOUR_SCHEMA>;
      
  • Microsoft SQL Server 2005、2008または2008R2をバックアップするには、次の手順を実行します。

    1. SQL Server Management Studioを開きます。

    2. データベース・サーバーに接続します。

    3. 「Databases」を開きます。

    4. バックアップするデータベースを右クリックします。「Tasks」「Backup」をクリックします。

    5. 「Backup type」で、「Full」を選択します。「Destination」で、「Add」をクリックします。

    6. バックアップ・ファイルのパスとファイル名を入力します。「OK」をクリックします。

    7. 「Destination」で、新規作成したバックアップの場所を選択します。

    8. 「OK」をクリックします。

  • IBM DB2 9.7をバックアップするには、次の手順を実行します。

    1. サーバーにdb2instユーザーとしてログインします。

    2. 次のコマンドを実行します。

      db2 force applications all
      
    3. 次のコマンドを実行します。

      db2 backup db <db_name> to <backup_dir>
      

    注意:

    コマンドの完了後、タイムスタンプを書き留めます。このタイムスタンプは、データベースのバックアップ・ファイルの名前に含まれます。


9.2.7.2 Oracle、Microsoft SQL ServerおよびIBM DB2データベースのリカバリ

  • Oracle 11gをリカバリするには、次の手順を実行します。

    1. サーバーにOracleユーザーとしてログインします。

    2. <ORACLE_HOME>をOracleデータベース・ディレクトリに、ORACLE_SIDをデータベース名に設定します。

    3. <$ORACLE_HOME>/binに移動します。

    4. 次のコマンドを実行します。

      ./impdp system/<password> DIRECTORY=exp_dp_dir DUMPFILE=<file_name>.dmp SCHEMAS=<YOUR_SCHEMA>;
      
  • SQL Server 2005、2008または2008R2をリカバリするには、次の手順を実行します。

    1. SQL Server Management Studioを開きます。

    2. データベース・サーバーに接続します。

    3. 「Databases」を開きます。

    4. リストアするデータベースを右クリックします。「Tasks」「Restore」Databaseを選択します。

    5. 「Source for restore」で、「From database」を選択します。

    6. 「Select the backup sets to restore」で、最新のバックアップを選択します。

    7. 上部の「Script」をクリックします。

      この手順により、リストア文を含む問合せエディタが開きます。

    8. WITHの後にREPLACEを追加して問合せを編集します。これで、データベースのログが上書きされます。

    9. 「Execute」をクリックします。

  • DB2 9.7をリカバリするには、次の手順を実行します。

    1. サーバーにdb2instユーザーとしてログインします。

    2. 次のコマンドを実行します。

      db2 force applications all
      
    3. 次のコマンドを実行します。

      db2 restore db <db_name> from <backup_dir> replace existing
      

9.2.8 リカバリされたアプリケーションの実行

アプリケーション・サーバーを起動する前に、次の事項に注意してください。

  • Apache Tomcatを使用する場合、アプリケーション・サーバーのキャッシュをクリアします。

    rm -rf <server_dir>/tmp/*
    rm -rf <server_dir>/work/*
    
  • Oracle WebLogicアプリケーション・サーバーの場合、キャッシュは、アプリケーションの再デプロイメント時にクリアされます。