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Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sitesアップグレード・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.8.0)
E49674-02
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4 CommunityおよびGadgetsのアップグレード・プロセスについて

Oracle WebCenter Sites: Community-Gadgetsをアップグレードする前に、この章を参照して、アップグレード・パスに関する情報、現在のリリースで提供される新機能、およびアップグレード・プロセス中に元のインストールに対して行われる変更の種類について確認してください。

この章の内容は、次のとおりです。

4.1 アップグレード・パス

このリリースでは、CommunityアプリケーションおよびGadgetsアプリケーションをCommunity-Gadgetsにアップグレードします。Community-Gadgets 11gR1 (11.1.1.8.0)に直接アップグレードできるのは次のインストールです。


注意:

Oracle WebCenter Sitesのインストールを11gR1 (11.1.1.8.0)にアップグレードしない場合は、CommunityアプリケーションおよびGadgetsアプリケーションはアップグレードしないでください。Community-Gadgetsは、WebCenter Sites 11gR1 (11.1.1.8.0)のみでサポートされます。

4.2 このリリースで新しくなったこと

Community-Gadgetsへのアップグレードは、CommunityアプリケーションとGadgetsアプリケーションを組み合せて1つの製品にしたものであり、それらのアプリケーションをCommunity-Gadgets 11gR1 (11.1.1.8.0) Webアプリケーションとして提供します。Community-Gadgetsは単一の製品としてインストールしますが、管理側ではCommunity WEMアプリケーションおよびGadgets WEMアプリケーションという、2つの個別のWebエクスペリエンス管理(WEM)アプリケーションが提供されます。本番側では、Community-Gadgetsは単一のアプリケーションとしてインストールされます。

これらの2つの製品を統合することによって、Community 11gR1 (11.1.1.6.x)とGadgets 11gR1 (11.1.1.6.x)の両方で利用されるカーネル機能を提供していたGadgetsアプリケーション用の個別のアプリケーションを維持する必要がなくなります。

4.3 アップグレード時に行われる変更

Community 11gR1 (11.1.1.6.x)アプリケーションとGadgets 11gR1 (11.1.1.6.x)アプリケーションをCommunity-Gadgetsにアップグレードすると、インストールの次の機能に対していくつかの変更が加えられます。

4.3.1 ロール

Community-Gadgetsへのアップグレード・プロセスで、CommunityおよびGadgetsのロールに対して次の変更が加えられます。

  • GeneralAdminロールが追加されます。ユーザーがグローバル・ガジェット・カタログのインタフェースで作業する際に、Gadgetsアプリケーションがこれを必要とします。このロールはCommunityアプリケーションのSiteAdminロールと同じであり、両方のアプリケーションで同じ権限セットを持ちます。

  • Gadgets Userインタフェースのメニュー・バーに「ログイン・バー」メニューが含まれるようになります。このメニューは、 GeneralAdmin、SiteAdminまたはDesignerのいずれかのロールが割り当てられたユーザーに対して表示されます。

  • Designerロールのデフォルト・ページが「すべてのコメント」から「すべての投票」に変更されます。

図4-1は、Communityインタフェースの機能に関する権限を持つロールを示しています。図4-2は、Gadgetsインタフェースに関する権限を持つロールを示しています。

図4-1 Communityインタフェースのロールと権限

図4-1の説明が続きます
「図4-1 Communityインタフェースのロールと権限」の説明

図4-2 Gadgetsインタフェースのロールと権限

図4-2の説明が続きます
「図4-2 Gadgetsインタフェースのロールと権限」の説明

4.3.2 アプリケーションのデプロイ

Community-GadgetsにはWebアプリケーションの変更されたセットが含まれており、製品の完全な機能を提供するためにそれをサーバーにデプロイする必要があります。

  • 管理Community-Gadgetsには、次の2つのWebアプリケーションが含まれています。

    • cg – Community-Gadgets Webアプリケーション。

    • shindig – ガジェットのレンダリング機能を含むShindig Webアプリケーション。

  • 本番Community-Gadgetsには、次の3つのWebアプリケーションが含まれています。

    • cg – Community-Gadgets Webアプリケーション。

    • shindig – ガジェットのレンダリング機能を含むShindig Webアプリケーション。

    • cas – 訪問者の認証で必要となるCAS Webアプリケーション。


      注意:

      CASアプリケーションは訪問者認証用のモジュールであるため、これは本番側のみで必要になります。管理側では、WebCenter Sites CASまたはOAM認証モジュールが使用されます。

4.3.3 WEMでのアプリケーション登録

CommunityアプリケーションおよびGadgetsアプリケーションは、Community-Gadgetsサーバーの起動時に、WebCenter Sitesに自動的に登録されます。


注意:

WebCenter Sitesに同じ名前のアプリケーションがすでに登録されている場合は、アップグレードされたアプリケーションは作成されません。詳細は、第6.2.2項「手順2: WebCenter SitesのアップグレードとCommunityアプリケーションおよびGadgetsアプリケーションの削除」および『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sitesインストレーション・ガイド』を参照してください。

アプリケーションが正常に作成されたら、管理者はそれらのアプリケーションを目的のサイトに割り当てます。この機能では単一モードとクラスタリングがサポートされます。開始する最初のノードは、アプリケーションの作成の役割を担います。

4.3.4 Gadgetsアプリケーションに対する変更

Gadgets WEMアプリケーションはCommunity-Gadgetsの一部であり、Community WEMアプリケーションの機能の一部を継承します。このリリースでは、Gadgets WEMアプリケーションはプロキシをサポートしており、管理側と本番側の両方にShindigモジュールが配置されます。

このリリースでは、管理者はそれぞれのアプリケーションでsetup_proxy.properties構成ファイルを使用して、Community-Gadgets (cg)とShindigモジュールを個別に構成できます。管理者は、この構成ファイルの中でそれぞれの接続のタイプに対して異なるプロキシ・サーバーを設定できます。


注意:

詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites開発者ガイド』を参照してください。

4.3.5 データベース構造に対する変更

この項には、アップグレード・プロセスでデータベースに加えられる変更に関する情報が記載されています。


注意:

データベースの完全な構造の詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites開発者ガイド』を参照してください。

4.3.5.1 Community 11gR1 (11.1.1.6.x)からの変更

次の表は、アップグレード・プロセスによって説明にあるように変更されます。

  • USER表:

    • cos_hidden列が削除されます。

    • cos_us_date_created列が削除されます。

    • cos_us_date_modified列が削除されます。

  • COMMENT_FEED表:

    • cos_posting_status列が追加されます。

  • USER_ID表:

    • cos_password列の暗号化のタイプがblowfishからSHA-256に変更されます。

    • cos_encryption_type列の内容がblowfishからSHA-256に変更されます。

  • REVIEW_FEED表

    • cos_posting_status列が追加されます。

4.3.5.2 Gadgets 11gR1 (11.1.1.6.x)からの変更

次の表は、アップグレード・プロセスによって説明にあるように変更されます。

  • US_ID表:

    • 表の名前がUSER_IDに変更されます。

    • extsitename列が削除されます。

    • すべての列に、cos_という接頭辞が追加されます。

  • US_ACCOUNT_LINK表:

    • 表の名前がUSER_LINKに変更されます。

    • extsitename列が削除されます。

    • すべての列に、cos_という接頭辞が追加されます。

  • US_ACCOUNT表:

    • 表の名前がUSERに変更されます。

    • extsitename列が削除されます。

    • packed_personas列が削除されます。

  • BLOB表:

    • extsitename列が削除されます。

  • GADGETSET表:

    • extsitename列が削除されます。

  • GADGET表:

    • local_oauth列が削除されます。

    • consumer_key列が削除されます。

    • consumer_secret列が削除されます。

    • consumer_signature_method列が削除されます。

    • extsitename列の名前がsite_idに変更されます。

    • gadgetset_extid列の名前がgadgetset_idに変更されます。

  • OS_DESCRIPROR表:

    • extsitename列が削除されます。

    • opensocial_descriptor列が削除されます。

  • SINGLE_GADGET_DATA表:

    • extsitename列の名前がsite_idに変更されます。

  • SITE表:

    • extsitename列が削除されます。

  • ST_SCHEMA表:

    • この表は、表ST_LOCATORに完全に変換されます。

  • ST_VALUE表:

    • cos_typeid列が削除されます。

    • cos_schemaid列が削除されます。

    • cos_siteid列が削除されます。

    • cos_itemid列が削除されます。

    • cos_text列が追加されます。

    • cos_value列の名前がcos_varcharに変更されます。

    • extsitename列の名前がcos_siteidに変更されます。


注意:

このリリースでは、CommunityアプリケーションとGadgetsアプリケーションは同じデータベース表を使用してデータを格納します。Community-Gadgetsのデータベース・スキーマの詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites開発者ガイド』を参照してください。

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