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Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sites開発者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.8.0)
E49681-03
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57 Developer Tools: ワークスペース

この章では、統合されたWebCenter Sitesインスタンスからエクスポートしたリソースが、どのようにDeveloper Toolsに格納されているかについて説明します。

この章には次の項が含まれます。

57.1 ワークスペースの概要

ワークスペースとは、シリアライズされたWebCenter Sitesデータのディスクベースのリポジトリです。このデータは、ワークスペースのWebCenter Sitesインスタンスからのリソース、または別のインスタンスのワークスペースからのリソースを表します。ワークスペースには、アセット、フレックス・ファミリ、サイトなどのあらゆるタイプのWebCenter Sitesリソースを格納できます。各ワークスペースは、1つのWebCenter Sitesインスタンスに関連付けられています。

デフォルトでは、Eclipseは、WebCenter Sitesインスタンスごとに1つのメインDeveloper Toolsワークスペース(Eclipseプロジェクト・フォルダ内に配置される)を提供します。これは、Eclipse IDEで作業する際の継続的な開発に使用されます。カスタム・ワークスペースは、上級開発者がDeveloper Toolsのコマンドライン・ツールを使用して作成できます。カスタム・ワークスペースは、モジュールの作成などの特殊なプロジェクトに使用できます。カスタム・ワークスペースの作成方法の詳細は、第58章「Developer Tools: コマンドライン・ツール」を参照してください。

バージョン・コントロール・システム(Subversionなど)や共有ファイル・システムと併用することで、あるワークスペースに格納されたリソースを別のワークスペースと交換できるようになります。あるWebCenter Sitesインスタンスから関連ワークスペースにエクスポートされたリソースは、別のWebCenter Sitesインスタンスのワークスペースにコピーできます。これにより、そのリソースは、2番目のワークスペースの関連WebCenter Sitesインスタンスにインポートできるようになります。異なるワークスペース間でのリソース共有の詳細は、第59章「Developer Tools: バージョン・コントロール・システムとの統合」を参照してください。

57.2 ワークスペースの構造

ワークスペースは、WebCenter Sitesのインストール・ディレクトリ内にあるexport/envisionフォルダに作成されます。メインDeveloper Toolsワークスペースは、export/envision/cs_workspaceフォルダ内に配置されます。メインDeveloper Toolsワークスペースは、Eclipseのプロジェクト・フォルダで表示可能な唯一のワークスペースです。

ワークスペースの構造は、どれも同じです。ワークスペースに含まれる各リソースは、単一のファイルまたは相関する複数のファイルとして格納されます。各リソースのメイン・ファイルの末尾には、.main.xmlが付きます。このファイルには、リソース固有のメタデータが含まれます。また、メイン・ファイルには、そのリソースに関連付けられた他のファイル(添付されたドキュメント、JSPファイル、BLOBなど)へのリンクも含まれます。これにより、各リソースは、リソースの関連ファイルがすべてワークスペース内に格納されていれば、完全な自己完結型リソースになります。それ以外の場合、リソースは不完全になります。

リソースに複数のファイルが含まれている場合、それらのファイルは.main.xmlファイルの最後のセクションに、storable0storable1などの形でリストされます。どのリソースの関連ファイルにも、同様の名前が付けられます。このようにすることで、リソースに関連するすべてのファイルが、まとめて表示されるようになります。ただし、元のルート・パスを保持するために個別に格納されるElementCatalogのエントリを除きます。

ワークスペースに含まれるリソースのファイルの場所は、リソースのタイプに応じて異なります。ワークスペースは、次の各セクションに分割されています。

ワークスペースの構造は高度に一貫性が保たれているため、あるワークスペースから別のワークスペースにリソースをコピーできます。どのファイル・システムのコピー操作にも当てはまることですが、同じ名前のファイルを上書きしないように注意してください。

57.3 アセット記憶域の構造

アセットは、src/_metadata/ASSET/asset typeという名前のフォルダ内に格納されます。この構造には、アセット・データを含む2レベルのハッシュベースの階層があります。アセット・ファイルの名前は、アセット名と、そのアセットのfw_uid値に応じて決まります。アセットに添付ファイルやBLOBが含まれている場合、そのファイル名は、アセット名、属性名、fw_uid値、およびドキュメントまたはBLOB (存在する場合)の名前に基づいて決定されます。

たとえば、FSII IES_Manual.pdfという名前のDocument_Cアセットには、IES_MDPlayer_Manual.pdfという添付ドキュメントが含まれているとします。その場合、このアセットは、次に示す2つの個別のファイルに格納されることになります。





注意:

アセットに関連するすべてのファイルは、アセットの名前に基づいているため、アセット名の変更がファイル名の変更につながります。アセットをVCSで追跡している場合は、古い名前のファイルを削除してください。


57.4 コード・ベースのリソース記憶域の構造

テンプレート、CSElement、およびElementCatalogのエントリは、それらのコード・エレメントで必要になるストレージ・パスの下に格納されます。コード・ベースのリソースに関連付けられたJSPファイルは、src/jsp/cs_deployedの下のワークスペースに格納され、XMLエレメントはsrc/_metadata/ELEMENTSの下に格納されます。コード・ベースのリソースのメタデータ・ファイルは、そのリソースのJSPと同じ名前に拡張子.main.xmlが追加されたファイル名で格納されます。これにより、コード・ベースのリソースのメタデータ・ファイル、JSPファイル、およびXMLファイルは、ワークスペース内でグループ化されます。

57.5 属性エディタ記憶域の構造

属性エディタはアセットとして追跡されますが、ElementCatalogエントリのセットに対する暗黙の参照も含まれています。属性エディタのElementCatalogエントリは、個別に追跡されます。

たとえば、TextAreaエディタは、OpenMarket/Gator/AttributeTypes/TEXTAREA ElementCatalogエントリを使用します(このエントリは、依存性として登録されています)。Developer Toolsは、TextAreaエディタ用に次のファイルを維持します。

57.6 アセット・タイプ記憶域の構造

アセット・タイプには、メイン・メタデータの部分とエレメントのセットが含まれます。たとえば、Pageアセット・タイプの構造は、次のようになります。