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Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sites開発者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.8.0)
E49681-03
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77 WEMフレームワーク: バッファリング

アセットの作成、更新、削除操作は、読取り操作と比べるとはるかに低速です。場合によっては、これらの操作を遅延させて、最終的に一貫性が保証される形で後で操作が行われるようにすることも可能です。つまり、遅延(バッファ済)操作を実行すると、有限で不確定な時間にWebCenter Sitesプラットフォームが変更を受け取ることが保証されます。バッファリング操作はきわめて高速ですが、プラットフォームでのアセットの作成、更新、削除に必要な合計時間が短縮されるわけではありません。

この章には次の項が含まれます。

77.1 アーキテクチャ

バッファリング・サブシステムの現在の実装は、Java Messaging Service (JMS)テクノロジに依存しています。

jmsarchitecture.gifの説明が続きます
図jmsarchitecture.gifの説明

バッファリングは次のコンポーネントで構成されます。

バッファリング・プロデューサは、アセットRESTサービス<BaseURI>/sites/<sitename>/types/<assettype>/assets/<id>が使用可能な場合は、WebCenter SitesとリモートSatellite Serverの両方で使用できます。リモートSatellite Serverで使用する場合、バッファリング・プロデューサはWebCenter Sitesとの通信を行いません。その結果、システム全体の線形スケーラビリティが確保されます。


注意:

バッファリング・コンシューマは、WebCenter Sitesでのみ使用できます。バッファリング・コンシューマは、プライマリ・クラスタ・メンバーのみで有効にすることをお薦めします。複数のクラスタ・メンバーで有効にすると、CRUD操作の順序が保証されません。


77.2 バッファリングの使用

  1. JMSプロバイダがまだインストールされていない場合はインストールします。サポート対象のプロバイダについては、Oracle Technology Network (http://otn.oracle.com)から入手可能なOracle Fusion Middleware WebCenter Sites動作保証マトリックスを参照してください。

  2. WebCenter Sites(およびオプションでリモートSatellite Server)でBufferingConfig.xmlを構成します。

    id="bufferingManager" class=
      "com.fatwire.cs.core.buffering.jms.JmsBufferingManager"
    

    表77-1 BufferingConfig.xmlのプロパティ

    プロパティ名 説明

    jmsConnectionFactory

    必須。javax.jms.ConnectionFactoryのインスタンスです。

    jmsDestination

    必須。javax.jms.Destinationのインスタンスです。

    messageConsumers

    com.fatwire.cs.core.buffering.IMessageConsumer実装のリスト。



    注意:

    BufferConfig.xmlを構成する際には、activemq-all.jarをWebCenter Sites Webアプリケーションのクラスパス(例: WEB-INF/lib)に追加します。


  3. RESTアセット・サービス<BaseURI>/sites/ <sitename>/types/<assettype>/assets/<id>を起動する場合は、buffer=trueを指定します。


    注意:

    バッファリングを使用すると、PUTおよびPOST操作の結果がレスポンスで返されません。かわりに、空のペイロードが送信されます。開発者は、クライアント・アプリケーションをコーディングする際にこの動作を覚えておく必要があります。


WebCenter Sitesに用意されているデフォルトのBufferingConfig.xmlファイルには、Apache ActiveMQ用のサンプル構成が含まれています。BufferingConfig.xmlファイルは、リモートSatellite Serverのメッセージ・コンシューマのリストが空である点を除いて、WebCenter SitesとリモートSatellite Serverで同じです。