ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sites開発者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.8.0)
E49681-03
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
製品リストへ移動
製品
目次へ移動
目次

前
 
次
 

78 WEMフレームワーク: アプリケーションの手動登録

第70章「WEMフレームワーク: フレームワークとサービスについて」で説明されているように、アプリケーションは登録することによってWEMフレームワークで公開されます。アプリケーションを手動で登録するには、WebCenter Sites Adminインタフェースを使用してアプリケーションのアセットを作成し、アセットの各ビューにアセットを作成して、ビュー・アセットをアプリケーション・アセットに関連付ける必要があります。登録アセット・タイプFW_ApplicationおよびFW_ViewがAdminSite有効化されます。

この章には次の項が含まれます。

78.1 登録手順

アプリケーションおよびビューを手動で登録するには:

この項では、「Articles」サンプル・アプリケーションのコードを使用して登録プロセスについて説明します。「Articles」には、iframeタイプの単一ビューが含まれます。JavaScriptおよびHTMLのビューにも同じ手順が適用されます。

  1. アプリケーションを表すアイコンを作成または取得します。(アイコンは、アプリケーション・バーに表示されます。)

    「Articles」サンプル・アプリケーションは、次の場所にあるarticles.pngイメージ・ファイルを使用します。/sample app/articles/src/main/webapp/images/

  2. アプリケーションのレイアウト(つまり各ビュー)をHTMLで指定するファイルを作成し、ビューでレンダリングされるコンテンツを保持するためのプレースホルダ・エレメントを作成します。図72-4に、アプリケーションとビューの関係を示します。

    たとえば、「Articles」サンプル・アプリケーションのlayout.jspには次の行が含まれます。

    <div id="articles" style="float:left;height:100%;width:100%"
      class="wemholder"></div>
    

    ビューのコンテンツは、アプリケーションが表示される際にプレースホルダ・エレメント内にレンダリングされます(layout.appがアプリケーションのレイアウトをレンダリングし、home.appがビューをレンダリングします)。


    注意:

    レイアウト・ファイルの作成時に、プレースホルダ・エレメントに一意のidを指定します。ビュー・アセットを作成する際には、同じidを親ノード属性に指定します。プレースホルダ・エレメントにclass="wemholder"を使用します。


  3. ビューおよびアプリケーションを登録します。

    1. 一般管理者としてWebCenter Sites Adminインタフェースにログインし、AdminSiteに移動して「管理」タブをクリックします。このタブでは、FW_ViewおよびFW_Applicationアセット・タイプが有効になります。

      (ここでは、ビューおよびアプリケーションのアセットを同一セッション内で作成することを想定しています。この場合、「履歴」タブに両方のアセットが一覧表示されます。アプリケーション・アセットの作成時に、「履歴」タブからビュー・アセットを選択し、アプリケーション・アセットに関連付けます。「履歴」タブの情報は一時的なものであるため、ユーザーのセッションの最後にクリアされます。アクティブ・リスト・タブでは、アセットを永続的に配置できます。手順については、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites管理者ガイド』を参照してください。)

    2. 次のように、FW_Viewアセット・タイプのインスタンスを作成します。

      「新規」をクリックして「新規FW_View」を選択し、次の図に示すように属性を設定します。(次の図には、「Articles」サンプル・アプリケーションのビュー・アセットの属性値が表示されています。)

      assetapp1.gifの説明が続きます
      図assetapp1.gifの説明

      名前: このビュー・アセットの短くてわかりやすい名前を入力します。

      親ノード: (第78.1項「登録手順」の手順2で定義した)プレースホルダ・エレメントのidを入力します。プレースホルダ・エレメントには、ビューでレンダリングされたコンテンツが保持されます。

      ビュー・タイプ: 次のいずれかのオプションを選択して、ビューのコンテンツをプレースホルダでレンダリングする方法を指定します。

      • Iframe: プレースホルダ・エレメントにiframeのビューをレンダリングします。

      • IncludeHTML: プレースホルダ・エレメントにHTMLをレンダリングします。

      • IncludeJavaScript: プレースホルダ・エレメントにJavaScriptをレンダリングします。

      ソースURL: ビューのコンテンツを提供するURLを入力します。たとえば、「Articles」サンプル・アプリケーションの「ソースURL」の値は次のようになります。http://localhost:9080/articles-1.0/home.app

    3. 次のように、FW_Applicationアセット・タイプのインスタンスを作成します。

      「新規」をクリックして「新規FW_Application」を選択し、次の図に示すように属性を設定します。(次の図には、「Articles」サンプル・アプリケーションのアプリケーション・アセットの属性値が表示されています。)

      fw_application.pngの説明が続きます
      図fw_application.pngの説明

      名前: このアプリケーション・アセットの短くてわかりやすい名前を入力します。

      ツールチップ: ユーザーがアプリケーションのアイコンにマウスを重ねたときにアイコン上に表示されるテキストを入力します。

      アイコンURL: アプリケーションを表すアイコンのURLを入力します。アイコンは、ログイン・ページおよびWEMインタフェースの上部に表示されます。たとえば、「Articles」サンプル・アプリケーションの「アイコンURL」の値は次のようになります。http://localhost:9080/articles-1.0/images/articles.png

      ホバー・アイコンのURL: ユーザーがアイコンにマウスを重ねたときにそのアプリケーションを表すアイコンのURLを入力します。

      クリック・アイコンのURL: ユーザーがアイコンをクリックしたときにそのアプリケーションを表すアイコンのURLを入力します。

      アクティブ・アイコンのURL: アプリケーションが使用中のときにそのアプリケーションを表すアイコンのURLを入力します。

      レイアウト・タイプ: LayoutRenderer(デフォルトかつ唯一の値)。レイアウト・タイプは、(次のレイアウトURL属性で指定された)アプリケーションのレイアウト・ページを使用してアプリケーションのビューをレンダリングする際にUIコンテナで使用されます。

      レイアウトURL: アプリケーションのレイアウトを表示するページのURLを入力します。レイアウト・ページには、ビューを配置するためのHTMLプレースホルダ・エレメント(divなど)のみが含まれます。

      たとえば、「Articles」サンプル・アプリケーションの「レイアウトURL」値は次のようになります。"http://localhost:9080/articles-1.0/layout.app"(Spring MVCフレームワークで指定した".../layout.jsp"ではありません)。

      関連: 関連付けられたFW_View: ビュー: 第78章「登録手順」の手順3で作成したビュー・アセットを選択します(「履歴」タブをクリックしてビュー・アセットを選択し、「選択したアイテムの追加」をクリックします)。

78.2 リファレンス: 登録アセット・タイプ

この項の内容は、次のとおりです。

78.2.1 FW_Viewアセット・タイプ

このアセット・タイプはアプリケーションのビューを登録する際に使用します。各ビューに対してFW_Viewのインスタンスを作成します。WebCenter Sites Adminインタフェースに表示されるFW_Viewの属性は、次の一覧およびOracle Fusion Middleware WebCenter Sites REST API Beanリファレンスを参照してください。網掛け部分は必須属性であることを示しています。このアセット・タイプは、「AdminSite」という名前のサイトで有効になります。

表78-1 FW_Viewアセット・タイプの属性

属性: WebCenter Sitesインタフェース 属性: REST API 説明

名前

name

このビュー・アセットの短くてわかりやすい名前。

説明

説明

このビュー・アセットの説明。

親ノード

parentnode

アプリケーションのレイアウト・ファイルにおけるプレースホルダ・エレメントのID。プレースホルダ・エレメントには、ビューでレンダリングされるコンテンツが保持されます。レイアウト・ファイルには、ビューを配置するためのHTMLプレースホルダ・エレメント(divなど)のみが含まれます。

ビュー・タイプ

viewtype

ビューをレンダリングする方法。次のビュー・タイプを使用できます。

Iframe: プレースホルダ・エレメントにiframeのビューをレンダリングします。

IncludeHTML: プレースホルダ・エレメントにHTMLをレンダリングします。

IncludeJavaScript: プレースホルダ・エレメントにJavaScriptをレンダリングします。

ソースURL

sourceurl

ビューのコンテンツを提供するURL。

JavaScript

javascriptcontent

ビュー・タイプがIncludeJavaScriptで、「ソースURL」を指定しない場合は必須です。

ビュー・タイプでIncludeJavaScriptを指定した場合、この属性で指定した内容がスクリプト・タグに組み込まれます。IncludeJavaScriptを指定した場合は、Source URLを指定するか、JavaScript属性でコードを指定する必要があります。

コンテンツ

includecontent

ビュー・タイプがIncludeHTMLで、「ソースURL」を指定しない場合は必須です。ビュー・タイプでIncludeHTMLを指定した場合、この属性で指定した内容がプレースホルダ・エレメント・タグに組み込まれます。IncludeHTMLを指定した場合は、Source URLを指定するか、Content属性でコードを指定する必要があります。


78.2.2 FW_Applicationアセット・タイプ

このアセット・タイプはアプリケーションを登録する際に使用します。アセット・タイプは、AdminSiteで有効になります。WebCenter Sites Adminインタフェースに表示されるFW_Applicationの属性は、次の一覧およびOracle Fusion Middleware WebCenter Sites REST API Beanリファレンスを参照してください。網掛け部分は必須属性であることを示しています。

表78-2 FW_Applicationアセット・タイプの属性

属性: WebCenter Sitesインタフェース 属性: REST API 説明

名前

name

このアプリケーション・アセットの短くてわかりやすい名前。

説明

説明

このアプリケーション・アセットの説明。

ツールチップ

tooltip

ユーザーがアプリケーションのアイコンにマウスを重ねたときにアイコン上に表示されるテキスト。

アイコンURL

iconurl

WEMフレームワークでこのアプリケーションを表すアイコンのURL。

ホバー・アイコンのURL

iconurlhover

ユーザーがアイコンにマウスを重ねたときにこのアプリケーションを表すアイコンのURL。

クリック・アイコンのURL

clickiconurl

ユーザーがアイコンをクリックしたときにこのアプリケーションを表すアイコンのURL。

アクティブ・アイコンのURL

iconurlactive

このアプリケーションが使用中のときにアプリケーションを表すアイコンのURL。

レイアウト・タイプ

layouttype

レイアウトのタイプ。値はLayoutRendererです。

「レイアウト・タイプ」は、(次のレイアウトURL属性で指定された)アプリケーションのレイアウト・ページを使用してアプリケーションのビューをレンダリングする際に使用されます。

レイアウトURL

layouturl

アプリケーションのレイアウトが表示されるページのURL。このページには、ビューを配置するためのHTMLプレースホルダ・エレメント(divなど)のみが含まれます。

関連: 関連付けられたFW_Application: 拡張

parentnode

現在のアプリケーションを拡張する親アプリケーション。

関連: 関連付けられたFW_View: ビュー

views

このアプリケーションで使用されるビュー・アセットのリスト。