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Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sites管理者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.8.0)
E49682-01
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9 コンテンツ管理サイト・コンポーネントへのアクセスの管理

この章では、サイト・コンポーネントへのアクセスの管理方法を示します。ユーザーにはこれらのコンポーネントを含むサイトにアセスする権限がすでに与えられているものとします。

この章は、次の項で構成されています。


注意:

WebCenter Sites 11gリリース1 (11.1.1.8.0)では、サイト・デスクトップおよびサイトDocLinkの機能は非推奨になっています。


9.1 概要

ユーザーにサイトへアクセスする権限を付与したら(第8章「コンテンツ管理サイトのアセンブル」を参照)、サイトのコンテンツを使用できるかどうかを次の項目によって管理します。

ロールは、インタフェース機能およびユーザーが管理する必要があるコンテンツに、ユーザーを関連付けるために呼び出すコンポーネントです。

9.2 スタート・メニューによるアセット・タイプへのアクセスの管理

スタート・メニューは、図9-1「Adminインタフェースの「新規」および「検索」スタート・メニュー」に示すように、ハイパーリンク付きアセット・タイプのリストです。

図9-1 Adminインタフェースの「新規」および「検索」スタート・メニュー

図9-1の説明が続きます
「図9-1 Adminインタフェースの「新規」および「検索」スタート・メニュー」の説明

アセット・タイプ名をクリックすることで、選択したタイプのアセットの作成または検索のフォームが開きます。たとえば、「新規」スタート・メニューでアセット・タイプをクリックすると、選択したタイプのアセットを作成するフォームが開きます。「検索」スタート・メニューでアセット・タイプをクリックすると、選択したタイプのアセットを検索および編集するために使用するフォームが開きます。

図9-1「Adminインタフェースの「新規」および「検索」スタート・メニュー」に示すスタート・メニューは、Adminインタフェースで、ユーザーが左上にある「新規」ボタンおよび「検索」ボタンをクリックすることでアクセスできます。管理者は、ユーザーとスタート・メニュー・アイテムに同じロールを割り当てることで、ユーザーにスタート・メニュー・アイテムへの権限を付与します。

この項は、次のトピックで構成されています。

9.2.1 スタート・メニュー・アイテム

スタート・メニュー・アイテムはスタート・メニューのオプションです。スタート・メニュー・アイテムは、ユーザーが作成、コピーまたは検索可能なアセットのタイプを指定します。たとえば、次の「新規」スタート・メニューは、Adminインタフェースに属し、ユーザーに使用が許可された16のスタート・メニュー・アイテムを表示します。ユーザーは、メニューに示されたタイプのアセットを作成できます。

図9-2 スタート・メニュー・アイテムが表示されている「新規」フォーム

図9-2の説明が続きます
「図9-2 スタート・メニュー・アイテムが表示されている「新規」フォーム」の説明

Adminインタフェースでは、ユーザーがボタン・バーの「新規」または「検索」をクリックすると、リストにスタート・メニュー・アイテムが表示されます。

スタート・メニュー・アイテムを構成し、これらを使用して作成される新規アセットについて次の項目を決定します。

  • どのサイトのどのロールにスタート・メニュー・アイテムへのアクセス権限を付与するか。ロールの指定により、指定されたサイトで、どのコンテンツ・プロバイダが特定のタイプのアセットを作成または検索できるかを制御します。

  • フィールド/値のペア。特定のフィールドに値を入力することで、コンテンツ・プロバイダがショートカットから新規アセットを作成するたびに、そのフィールドに自動的に値が入力されます。

    たとえば、ベーシック・アセットの場合、スタート・メニュー・アイテムで事前定義の値を「ディメンション」「説明」「終了日」「開始日」「サブタイプ」「テンプレート」または「ユーザー」フィールド(あるいは、これらの組合せ)に設定するようにすると便利な場合があります。ベーシック・アセットのアソシエーションが、アセットのサブタイプに基づいて異なる可能性がある場合、「新規」フォームに適切なアソシエーションのみが表示されるように新規アセットのサブタイプを設定するスタート・メニュー・アイテムを作成してください。

    フレックス・アセットの場合、新規フレックス・アセットのフレックス定義を設定するスタート・メニュー・アイテムを用意すると、コンテンツ・プロバイダの手順が減るため便利です。

  • スタート・メニュー・アイテムによって作成される新規アセットに、どのワークフロー・プロセスをデフォルトで割り当てるか、およびそのワークフロー・プロセスに参加するユーザー。

スタート・メニュー・アイテムは、ツリー・タブ(Adminインタフェース内)に表示されるアセット・タイプで特定の処理を実行可能にするかどうかも決定します。ツリー・タブに表示されるアセット・タイプに、スタート・メニュー・アイテムが作成されていない場合、そのアセット・タイプのコンテキスト・メニューに表示されるオプションは、「リフレッシュ」、「編集」および「調査」のみです。「新規」オプションをコンテキスト・メニューに含めるには、「新規」スタート・メニュー・アイテムをアセット・タイプに対して作成する必要があります。

異なる種類のユーザーのスタート・メニュー・アイテム

コンテンツ・プロバイダに、異なる種類のコンテンツを作成する異なるグループが存在する場合、スタート・メニュー・アイテムをタイプごとに作成できます。

たとえば、ビジネス記事を作成するライターのグループが存在すると仮定します。新規記事を作成し、カテゴリをビジネスに設定して、テンプレートをビジネス・ページの記事用の正しいテンプレートに設定し、ビジネス記事のワークフローに記事を配置するスタート・メニュー・アイテムを作成できます。さらに、ビジネス・ライターのロールを作成する場合、ビジネス・ライターのロールを持つユーザーのみがスタート・メニュー・アイテムを使用できるように、そのスタート・メニュー・アイテムを構成できます。

フレックス・アセットのスタート・メニュー・アイテム

フレックス・アセットの場合、スタート・メニュー・アイテムを使用してフレックス・アセットの定義を設定できます。

たとえば、パブリック・サイトが家庭用品のカタログで、フレックス・アセットが製品であるとします。新しいトースター製品には製品定義をtoasterに設定するToasterという名前のスタート・メニュー・アイテムを作成し、新しいガラス製品には該当する製品定義を設定するglasswareという名前のスタート・メニュー・アイテムを作成するなどが可能です。この方法でフレックス定義を設定するスタート・メニュー・アイテムにより、コンテンツ・プロバイダの手順が削減され、間違って正しくないフレックス定義が選択される可能性が減少します。

9.2.2 スタート・メニュー・アイテムの作成

サイトのアセット・タイプへのユーザー・アクセスを管理するには、アセット・タイプのスタート・メニュー・アイテムを作成する必要があります。スタート・メニュー・アイテムは、特定のサイトで、どのユーザーに対して特定のタイプのアセットの作成および検索を可能にするかを決定します。WebCenter Sitesでは、4種類のスタート・メニュー・アイテムがサポートされています。

  • 新規: ボタン・バーの「新規」をクリックしたときに表示されるリストのアセット・タイプにリンクを作成します。サイトに対して有効化されているアセット・タイプに「新規」アイテムを作成しなかった場合、いずれのユーザーもそのタイプのアセットを作成できなくなります。「新規」スタート・メニュー・アイテムの作成方法の詳細は、第9.2.2.1項「「新規」スタート・メニュー・アイテムの作成」を参照してください。

  • 検索: ボタン・バーの「検索」をクリックしたときに表示されるリストのアセット・タイプにリンクを作成します。サイトに対して有効化されているアセットに「検索」アイテムを作成しなかった場合、いずれのユーザーもそのタイプのアセットをどのWebCenter Sitesインタフェースでも検索および編集できなくなります。「検索」スタート・メニュー・アイテムの作成方法の詳細は、第9.2.2.2項「「検索」スタート・メニュー・アイテムの作成」を参照してください。

  • サイト・デスクトップ: ブラウザベースのインタフェースのいずれかではなく、サイト・デスクトップ・インタフェースを使用するコンテンツ・プロバイダに対して、アセット・タイプを使用可能にします。「サイト・デスクトップ」スタート・メニュー・アイテムの作成方法の詳細は、第23.2.2項「サイト・デスクトップのWordアセット・タイプの構成」を参照してください。

  • サイトDocLink: ブラウザベースのインタフェースのいずれかではなく、サイトDocLinkインタフェースを使用するコンテンツ・プロバイダに対して、アセット・タイプを使用可能にします。「サイトDocLink」スタート・メニュー・アイテムの作成方法の詳細は、第23.3.2項「サイトDocLinkのアセット・タイプの構成」を参照してください。

この項は、次のトピックで構成されています。

9.2.2.1 「新規」スタート・メニュー・アイテムの作成

スタート・メニュー・アイテムの作成を開始する前に、次の点を考慮してください。

  • スタート・メニュー・アイテムは、サイトに対して有効化されたアセット・タイプのみに作成します。アセットが有効化されていない場合は、第8章「コンテンツ管理サイトのアセンブル」に戻り、第8.3.1項「サイトに対するアセット・タイプの有効化」の手順を完了してください。

  • デフォルトのワークフロー・プロセスを指定する場合は、先にワークフロー・プロセスを作成します。ワークフローの詳細は、第10章「ワークフロー・プロセスの作成と管理」を参照してください。

  • 開発者に依頼して、オンライン・サイトの問合せ、コレクション、その他の設計エレメントで使用されるフィールドを確認します。この方法により、それらのフィールドの実用的なデフォルト値を指定できます。


    注意:

    コンテンツ問合せアセットは、管理UI内ではサポートされていません。


  • 開発者にサイトが変更される特定の日付を確認し、サイト・プレビューに適したデフォルトの開始および終了日によってスタート・メニュー・アイテムを作成できるようにします。また、パブリッシュ済アセットでは、終了日によってWebサイトで自動的にアセットが失効する日付が決定されることにも注意してください。終了日のデフォルトを指定するとき、開発者に開発側の要求を確認してください。

  • 開発者に確認し、スタート・メニュー・アイテムを作成するアセット・タイプの様々なサブタイプに適したテンプレートを見つけます。

  • 次の種類のフィールドに値を設定することはできません

    • アップロード・フィールドやデータをURL列に書き込むフィールド。

    • 複数の値を受け付けるフィールド。

    • アソシエーション・フィールド。

    • フレックス・アセットおよびフレックス親アセットのフレックス属性フィールド。

    たとえば、次のアセット・タイプは、スタート・メニューに値を設定できません。

    • 訪問者属性

    • CSエレメント

    • ディメンション

    • ディメンション・セット

    • フレックス属性

    • フレックス子定義

    • フレックス・フィルタ

    • フレックス親定義

    • 履歴属性

    • 履歴定義

    • ページ属性

    • ページ定義

    • ページ・フィルタ

    • SiteEntry

    • テンプレート

    • 属性エディタ

「新規」スタート・メニュー・アイテムを作成するには:

  1. 「管理」タブで、「スタート・メニュー」を開き、「新規追加」をダブルクリックします。

  2. 「スタート・メニュー」フォームで、次の手順を実行します。

    図9-3 「スタート・メニュー」フォーム

    図9-3の説明が続きます
    「図9-3 「スタート・メニュー」フォーム」の説明

    1. 「名前」フィールドに、最大64文字のアイテムの名前を入力します。必須ではありませんが、名前をNewの単語で始めることをお薦めします(たとえば、New ArticleやNew Template)。これは、ユーザーが後から、そのスタート・メニュー・アイテムを新規アセット用であると認識するのに役立ちます。

      「説明」フィールド(手順4で説明)が空白のままの場合、「新規」フィールドで使用されている名前が「新規」フォームおよび「検索」フォームに表示されます。

    2. 「アセット・タイプ」フィールドで、スタート・メニュー・アイテムを作成しているアセットのタイプを選択します。

    3. 「続行」をクリックします。

  3. フレックス・アセット・タイプを選択した場合、「フレックス定義」フィールドが表示されます。フレックス・アセット・タイプを選択していない場合は、4に進みます。

    1. 「フレックス定義」フィールドで、アセット・サブタイプを選択します。

    2. フォームが自動的にリロードされない場合は、「続行」をクリックします。

  4. 次の「スタート・メニュー」フォームで、次の説明のとおりにフィールドに入力します。

    図9-4 「スタート・メニュー」フォーム

    図9-4の説明が続きます
    「図9-4 「スタート・メニュー」フォーム」の説明

    1. 「説明」フィールドに、最大255文字で短い説明を入力します。「説明」フィールドに入力された名前は、「新規」フォームおよび「検索」フォームに表示されます。

    2. 「タイプ」フィールドで、「新規」を選択します。

    3. 「アセット・タイプ」フィールドは、前のフォームでのアセット・タイプの選択を表示する情報のみのフィールドです。

    4. (オプション)コンテンツ・プロバイダがこのスタート・メニュー・アイテムによってアセットを作成するとき、フィールド値が自動的に設定されるようにする場合は、「デフォルト値」セクションで次の手順を実行します。

      1. 「フィールド」ドロップダウン・リストからフィールドを選択します。このリストには、このタイプのアセットのすべてのフィールドが表示されます(カテゴリ、ソース、テンプレートなど)。

      2. 「値」フィールドで値を入力または選択します。


        注意:

        すべての値は大文字と小文字が区別されます。

        WebCenter Sitesでは、値を設定したフィールドに対して、その値を検証しません。したがって、適切な値が入力されていることを確認する必要があります。


      3. 「追加」矢印をクリックし、フィールドに値を追加します。

      4. 必要に応じて、前の3つの手順を繰り返します。


        注意:

        スタート・メニュー・アイテムによりフィールド値を設定するとき、そのフィールドは読取り専用フィールドにはなりません。つまり、「スタート・メニュー」フォームにどのような値を設定しても、その値は、スタート・メニュー・アイテムを使用してアセットを作成するコンテンツ・プロバイダによりオーバーライドされる可能性があります。値は便宜上設定されるのみです。


    5. 「サイト」フィールドで、このスタート・メニュー・アイテムを使用できるサイトを選択します。複数のサイトを選択するには、[Ctrl]キーを押しながらクリックします。

    6. 「ロール」フィールドで、スタート・メニュー・アイテムにアクセスできるロールを選択します。複数のロールを選択するには、[Ctrl]キーを押しながらクリックします。


      注意:

      デフォルトのワークフローにこのスタート・メニュー・アイテムを割り当てている場合、この手順で選択するロールは、ワークフロー・プロセスの開始手順に対して許可されている(または許可される予定の)ロールと一致する必要があります。


    7. (オプション)このスタート・メニュー・アイテムで作成されたアセットのワークフロー・プロセスの詳細を構成するには、次の手順を実行します。

      1. 「ワークフローの選択」を.クリックします。

      2. 「ワークフローの選択」フォームで、ドロップダウン・リストから適切なワークフロー・プロセスを選択し、「ワークフローの選択」をクリックします。

      3. 「参加者の設定」フォームで、表示されるロールごとに1つ以上のユーザーを選択し、「参加者の設定」をクリックします。

      4. 「続行」をクリックします。

        ワークフロー情報が保存され、「スタート・メニュー」フォームが再表示されます。

  5. 「保存」をクリックします。

9.2.2.2 「検索」スタート・メニュー・アイテムの作成

「検索」スタート・メニュー・アイテムを作成するには:

  1. 「管理」タブで、「スタート・メニュー」を開き、「新規追加」をダブルクリックします。

  2. 「スタート・メニュー」フォームで、次の手順を実行します。

    図9-5 「スタート・メニュー」フォーム

    図9-5の説明が続きます
    「図9-5 「スタート・メニュー」フォーム」の説明

    1. 「名前」フィールドに、最大64文字のアイテムの名前を入力します。必須ではありませんが、名前をFindの単語で始めることをお薦めします(たとえば、Find ArticleやFind Template)。この名前は、「検索」リストに表示されます。

    2. 「アセット・タイプ」フィールドで、スタート・メニュー・アイテムを作成しているアセットのタイプを選択します。

    3. 「続行」をクリックします。

  3. フレックス・アセット・タイプを選択した場合、「フレックス定義」フィールドが表示されます。フレックス・アセット・タイプを選択していない場合は、4に進みます。

    1. 「フレックス定義」フィールドで、アセット・サブタイプを選択します。

    2. フォームが自動的にリロードされない場合は、「続行」をクリックします。

  4. 次の「スタート・メニュー」フォームで、次の説明のとおりにフィールドに入力します。

    図9-6 「スタート・メニュー」フォーム

    図9-6の説明が続きます
    「図9-6 「スタート・メニュー」フォーム」の説明

  5. 「説明」フィールドに、最大255文字で短い説明を入力します。

  6. 「タイプ」フィールドで、「検索」を選択します。

  7. 「アセット・タイプ」フィールドは、アセット・タイプの選択を表示する情報のみのフィールドです。

  8. (オプション)コンテンツ・プロバイダがこのスタート・メニュー・アイテムによってアセットを作成するとき、フィールド値が自動的に設定されるようにする場合は、「デフォルト値」セクションで次の手順を実行します。

    1. 「フィールド」ドロップダウン・リストからフィールドを選択します。このリストには、このタイプのアセットのすべてのフィールドが表示されます(カテゴリ、ソース、テンプレートなど)。

    2. 「値」フィールドで値を入力または選択します。


      注意:

      • すべての値は大文字と小文字が区別されます。

      WebCenter Sitesでは、値を設定したフィールドに対して、その値を検証しません。したがって、適切な値が入力されていることを確認する必要があります。


    3. 「追加」矢印をクリックし、フィールドに値を追加します。

    4. 必要に応じて、前の3つの手順を繰り返します。


      注意:

      スタート・メニュー・アイテムによりフィールド値を設定するとき、そのフィールドは読取り専用フィールドにはなりません。つまり、「スタート・メニュー」フォームにどのような値を設定しても、その値は、スタート・メニュー・アイテムを使用してアセットを作成するコンテンツ・プロバイダによりオーバーライドされる可能性があります。値は便宜上設定されるのみです。


  9. 「サイト」フィールドで、このスタート・メニュー・アイテムを使用できるサイトを選択します。複数のサイトを選択するには、[Ctrl]キーを押しながらクリックします。

  10. 「ロール」フィールドで、スタート・メニュー・アイテムにアクセスできるロールを選択します。複数のロールを選択するには、[Ctrl]キーを押しながらクリックします。


    注意:

    デフォルトのワークフローにこのスタート・メニュー・アイテムを割り当てている場合、この手順で選択するロールは、ワークフロー・プロセスの開始手順に対して許可されている(または許可される予定の)ロールと一致する必要があります。


  11. (オプション)このスタート・メニュー・アイテムで作成されたアセットのワークフロー・プロセスの詳細を構成するには、次の手順を実行します。

    1. 「ワークフローの選択」を.クリックします。

    2. 「ワークフローの選択」フォームで、ドロップダウン・リストから適切なワークフロー・プロセスを選択し、「ワークフローの選択」をクリックします。

    3. 「参加者の設定」フォームで、表示されるロールごとに1つ以上のユーザーを選択し、「参加者の設定」をクリックします。

    4. 「続行」をクリックします。

      ワークフロー情報が保存され、「スタート・メニュー」フォームが再表示されます。

  12. 「保存」をクリックします。

9.2.2.3 スタート・メニュー・アイテムの編集

スタート・メニュー・アイテムを編集するには:

  1. 「管理」タブで、「スタート・メニュー」を開き、目的のスタート・メニュー・アイテムが存在するノードを開きます。目的のスタート・メニュー・アイテムをダブルクリックします。

    「スタート・メニュー・アイテム」フォームが表示されます。

  2. 「編集」をクリックします。

    アイテムの情報が格納された「スタート・メニュー」フォームが表示されます。

    図9-7 「スタート・メニュー」フォーム

    図9-7の説明が続きます
    「図9-7 「スタート・メニュー」フォーム」の説明

  3. アイテムへ変更を加えます。

  4. 「保存」をクリックします。

9.2.2.4 サイト・デスクトップ用のスタート・メニュー・アイテムの作成

「サイト・デスクトップ」スタート・メニュー・アイテムの作成方法の詳細は、第23.2.2項「サイト・デスクトップのWordアセット・タイプの構成」を参照してください。

9.2.2.5 サイトDocLink用のスタート・メニュー・アイテムの作成

「サイトDocLink」スタート・メニュー・アイテムの作成方法の詳細は、第23.3.2項「サイトDocLinkのアセット・タイプの構成」を参照してください。

9.2.2.6 すべてのスタート・メニュー・アイテムのリストの表示

WebCenter Sitesシステムに存在するアセット・タイプごとに表示される個別のスタート・メニュー・ノードのほかに、「管理」タブには、最上位の「スタート・メニュー」ノードが存在します。このノードは、システム内にあるすべてのスタート・メニュー・アイテムのリストを参照するときに使用します。

さらに、個々のスタート・メニュー・アイテムの「調査」フォームに、すべてのスタート・メニュー・アイテムのリストへのリンクがあります。

9.3 アセットへのアクセス権限の設定

WebCenter Sitesでは、ワークフロー・プロセスに含まれないアセットへのアクセス権限を設定できるシステムが提供されています。このようなアセットにはポリシーを作成し、そのポリシー内でどのロールにどの機能を実行する権限があるかを定義できます。たとえば、コピー機能のポリシーでは、アセットのコピーを許可されるロールを指定できます。コピー機能の別のポリシーでは、アセットのコピーが拒否されるロールを指定できます。フレックス・アセットの場合、継承可能ポリシーを親に設定できます。これは、ポリシーが子に継承されることを意味します。

アセットに対してデフォルトで実行できる機能は、チェックアウト、コピー、編集、削除、ロールバック、共有、承認および作成です。(機能の定義は、第10.2.6項「機能権限の決定」を参照してください)。

前述の機能はすべて、futuretense_xcel.iniファイル(プロパティ・エディタを使用している場合は「認可」タブにあります)にxcelerate.authorizefunctionプロパティの値として定義されています。追加の機能(「認可」タブに示されます)を指定できます。

アクセス権限は、次の3つの目的に使用します。

この項は、次のトピックで構成されています。

9.3.1 権限の構造

権限の構造は、ロールが実行可能な機能(編集や表示など)を決定します。ユーザーの権限は、機能を実行できるロールをユーザーに割り当てることで管理されます。WebCenter Sitesでは、付与、拒否および継承の3レベルの権限構造が実装されています。付与と拒否は明示的な権限を意味し、機能を実行する権限を付与または拒否します。継承は、権限が付与も拒否もされていないことを意味します。かわりに、権限は、親アセットのポリシーが存在する場合、そこから継承されます。親のポリシーが存在しない場合は、アセットの権限が親の親のポリシーから継承され、親の親にポリシーが存在しない場合もさらにその親からというように処理されます。

権限にあいまいさがある場合は、次の考慮事項によってあいまいさを解決できる場合があります。

  • ユーザーのロールの少なくとも1つが権限を付与する場合、権限が付与されます。

  • 付与は拒否より優先されます。あるロールが権限を付与し、他のロールが同じ権限を拒否する場合、その権限は付与されます。

  • ユーザーのロールの少なくとも1つが権限を拒否し、そのユーザーのロールのいずれも権限を付与しない場合、権限は拒否されます。

    前述のシナリオを次の表にまとめます。

    表9-1 権限の構造

    ロール1 ロール2 結果

    付与

    該当なし

    付与

    付与

    拒否

    付与

    拒否

    該当なし

    拒否


  • アセットは、権限を親アセットから継承できます。

    たとえば、Money Market Fundsという名前の親アセットが削除権限をEditorという名前のロールに付与し、Bobというユーザーにそのロールが割り当てられている場合、BobはMoney Market Fundsアセットとすべての子アセットを削除できます。

  • アセットの権限は、親アセットの権限をオーバーライドできます。

    Prime Money Market semi-annual reportアセットは特定のロールに対して削除権限を拒否しています。同じロールには、Prime Money Market親アセットで削除権限が付与されています。これは、親アセットが削除権限を付与しても、Bobはレポートを削除できないことを意味します。

  • 特定のアセットに適用可能な権限がない場合、管理者がこの権限のfuturetense_xcel.iniファイルを確認する必要があります。futuretense_xcel.iniファイルでは、特定の機能への権限が1つのアセットではなく、すべてのアセットに設定されています。

    futuretense_xcel.iniでの権限の設定の詳細は、「futuretense_xcel.iniからアクセス権限を設定するには」を参照してください。

  • アセットの権限は、futuretense_xcel.ini設定をオーバーライドします。

    たとえば、futuretense_xcel.iniファイルに権限xcelerate.copy.grantが存在し、アセットAを削除する権限が取り消された場合、アセットAの削除権限は拒否されます。

9.3.2 認可のタイプ

特定の機能および特定のアセットには、futuretense_xcel.iniで、ワークフロー機能権限、アクセス権限および認可プロパティの3種類の認可を互いに独立して定義できます。(ワークフロー機能権限の詳細は、第10章「ワークフロー・プロセスの作成と管理」を参照してください。)

ユーザーがアセットで機能の実行を試みると、その機能についての一連の認可チェックが次の順序で実行されます。

ワークフロー内のアセットの場合:

アセットが投入されたワークフロー・プロセスの機能に対するワークフロー機能権限がチェックされます。

  1. 機能権限が、その機能に定義されていない場合は、アセットのアクセス権限インタフェースで定義されたとおり、その機能に対してアクセス権限ポリシーがチェックされます。

  2. アクセス権限(親のポリシーの継承を含む)が機能に対して設定されていない場合、futuretense_xcel.iniで認可のプロパティがチェックされます。

  3. 前述のタイプの認可がいずれも定義されていない場合、デフォルトでアセットに機能を実行するための権限が付与されます。


    注意:

    前述のタイプの認可は、記載されている順番でチェックされます。複数の許可のタイプが拒否されている場合、最初に検出された認可が他のすべてのタイプの認可をオーバーライドします。たとえば、編集などの特定の機能に対して、ワークフロー機能の権限とアクセス権限の両方がアセットに定義されている場合、編集への機能権限が編集へのアクセス権限より優先されます。


    ワークフローに含まれていないアセットの場合:

    1. アセットのアクセス権限インタフェースに定義された、機能のアクセス権限ポリシーがチェックされます。

    2. アクセス権限(親のポリシーの継承を含む)が機能に対して設定されていない場合、futuretense_xcel.iniで認可のプロパティがチェックされます。

    3. 前述のレベルの認可がいずれも定義されていない場合、デフォルトでアセットに機能を実行するための権限が付与されます。

9.3.3 要約

前述の様々なタイプの認可は互いに独立しています。これは、いずれの機能でも常に1つのタイプの認可しかアセットに適用できないことを意味します。次のガイドラインは、どのタイプの認可を使用するかの決定に役立ちます。

  1. 機能に認可が必要ない場合、いずれの認可のタイプも使用しないでください。すべてのロールにその機能を実行する権限が付与されます。

  2. 複数のアセットにわたって単純な認可ポリシーが必要な場合は、futuretense_xcel.iniで認可プロパティを設定します。

  3. 特定のアセットで単純な認可ポリシーが必要な場合は、アクセス権限を設定します。

  4. ワークフローがアセットの権限を制御可能な、より複雑な認可タイプが必要な場合、ワークフロー機能権限を設定します。

9.3.4 アクセス権限の設定

アクセス権限を設定するということは、アセットに実行できる機能とロールを指定することによりアセットのポリシーを作成するということです。

アセットにアクセス権限を設定する方法はいくつかあります。

  • 管理者のインタフェースを使用して個々のアセットに権限を設定する。

  • futuretense_xcel.iniファイルを使用して、すべてのアセットに一度に権限を設定する。


    注意:

    アセットが、機能権限が定義されたワークフローに投入された場合、機能権限はアセットのアクセス権限より優先されます。機能権限の詳細は、第10章「ワークフロー・プロセスの作成と管理」を参照してください。


この項は、次のトピックで構成されています。

9.3.4.1 アセット・ツールバー

アセットを表示すると、アセットの使用に役立つツールバーが上部に表示されます。ここでは、各アセットに特定の機能を実行できます。

図9-8 アセット・ツールバー

図9-8の説明が続きます
「図9-8 アセット・ツールバー」の説明

ツールバー内のアイコンが実行するアクションを左から順に説明します。

  • 編集: アセットの「編集」フォームが開きます。

  • 削除: クリックするとアセットが削除されます。

  • パブリッシュの承認: クリックすると、次回このアセットにパブリッシュが発生したときにアセットのパブリッシュが承認されます。

  • コンテンツの共有: クリックすると、システム管理者によって有効化されたコンテンツを他のサイトと共有できます。

  • ブックマークに追加: クリックすると、「ブックマーク」タブに現在のアセットのブックマークを追加します。アセットがすでに「ブックマーク」タブに追加されている場合、この機能は使用できません。

  • ステータス: クリックすると、アセットのワークフローの承認状態の詳細を表示するフォームが開きます。

  • アクセス権限: クリックすると、アセットの「アクセス権限」フォームが開きます。詳細は、第9.3.4.2項「管理者インタフェースでのアクセス権限の設定」を参照してください。

  • ドロップダウン・メニュー: このメニューでは、コピーや新規アセットの作成にアセットを使用したり、まったく新しいアセットを作成したり、他のアセットを検索するなど、アセットをその他の方法で操作できます。

9.3.4.2 管理者インタフェースでのアクセス権限の設定

管理者インタフェースでアクセス権限を設定するには:

  1. アクセス権限を設定するアセットを検索します。

  2. アセットの「調査」フォームで、アイコン・メニュー・バーの「アクセス権限」を選択します。

  3. いずれかのラジオ・ボックスを選択し、「ロール別に表示」または「機能別に表示」をクリックします。この例では、「機能別に表示」を使用します。

    図9-9 「属性エディタ」フォーム

    図9-9の説明が続きます
    「図9-9 「属性エディタ」フォーム」の説明


    注意:

    この手順では、「機能別に表示」を使用します。これにより、機能を選択し、その機能を実行する権限を付与または拒否するロールを指定できます。「ロール別に表示」を選択した場合は順番が反対になり、先にロールを選択してから付与または拒否する機能を指定します。


  4. 機能を1つ選択します。

    その機能を実行可能なロールが、デフォルトで「継承」リスト・ボックスに表示されるようになります。「継承」は、アセットが親、親の親またはそれら以上の親(階層内のポリシーが存在するアセットによって異なる)から継承した権限ポリシーを参照します。

  5. 機能を実行する権限を拒否または付与する1つ以上のロールを選択します。(ロールを範囲で選択するには、範囲の最初と最後を[Shift]キーを押しながらクリックします。隣接しないロールを選択するには、それぞれのロールを[Ctrl]キーを押しながらクリックします)。

  6. 「付与」または「拒否」のいずれかを選択し、ロールでの機能の実行を許可または禁止します。

    • 「付与」は、選択したロールが特定のアセットで選択した機能を実行することを明示的に許可します。その他すべてのロールは、明示的に権限を付与しないかぎり、そのアセットで選択された機能を実行する権限が拒否されます。

    • 「拒否」は、選択したロールが特定のアセットで選択した機能を実行することを明示的に禁止します。その他すべてのロールは、明示的に権限を付与しないかぎり、そのアセットで選択された機能を実行する権限が拒否されます。

    • 「付与」「拒否」のどちらも選択しない場合、「継承」リスト・ボックス内のロールで、アクセス権限が継承されたことを示す表示が維持されます。

  7. 権限を付与または拒否する必要がある、あるいは必要と思われる機能とロールごとに、4から6の手順を繰り返します。

    機能とロールの選択を完了したら、アクセス権限フォームは次のように表示されます。

    図9-10 「属性エディタ」フォーム

    図9-10の説明が続きます
    「図9-10 「属性エディタ」フォーム」の説明

  8. 終了したら「保存」をクリックします。

    このアセットへ現在アクセスしているユーザーは、ロールで許可されている機能を実行できるようになります。

9.3.4.3 プロパティ・ファイルからのアクセス権限の設定

futuretense_xcel.iniからアクセス権限を設定するには:

futuretense_xcel.iniで、次のプロパティを設定することにより権限を付与または拒否します。

  • xcelerate.grant.functionname = rolelist

  • xcelerate.deny.functionname = rolelist

    ここで

    functionnameは機能の名前であり、futuretense_xcel.iniファイルに示されています。プロパティ・エディタを使用している場合は、「認可」タブにあります。

    rolelistは、権限を付与または拒否するロールのカンマ区切りリストです。

futuretense_xcel.iniで付与または拒否されている権限は、すべてのアセットに対して付与または拒否されます。これらの権限は、WebCenter Sitesのアクセス権限機能を使用してアセット単位で明確にアクセス権限を設定することによってオーバーライド可能です。

9.4 アセット・タイプのその他のオプションの構成

「管理」タブにはそのほかにも、いくつかのアセット・タイプを構成するアイテムがあります。それらのアイテムは、アセット・タイプの設計や実装を支援するものです。したがって、通常は開発者が使用します。管理者は通常これらのアイテムを管理しません。

ただし、アセット・タイプの設計およびインストール後は、次のアイテムを管理するように依頼される可能性があります。

これらのアイテムの詳細とそれらの作成および編集の手順は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites開発者ガイド』を参照してください。

9.5 ツリーへのアクセスの管理(管理者用インタフェースのみ)

管理者用インタフェースの左側のパネルに表示されるツリーは、いくつかの方法で構成できます。

WebCenter Sitesでは、ツリー・タブの2つの一般カテゴリがサポートされています。

この項では、ルールをシステム・デフォルト・タブに追加する方法、アセット・タイプへアクセスできるベーシック・ツリー・タブの作成方法、およびデフォルトでツリーを表示するかどうかを構成する方法について説明します。

新規機能を実装するカスタム・ツリー・タブの作成方法は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites開発者ガイド』を参照してください。

この項は、次のトピックで構成されています。

9.5.1 ツリーの表示および非表示

メイン・ウィンドウで作業中のアセットの表示にさらにスペースが必要な場合やさほどスペースが必要ない場合には、いつでもすべてのユーザーがツリーの表示と非表示を切り替えることができます。

必要ならば、ユーザーが最初にシステムにログインしたときに、デフォルトでツリーが非表示になるようにWebCenter Sitesシステムを構成できます。また、ユーザーがツリーを表示するように切り替えることを許可するかどうかを制御できます。

アセットを使用するためのWebCenter Sitesの機能は、タブ上のコンテキスト・メニュー、ウィンドウ上部のアイコンおよびAdminインタフェースのみで管理される個々のアセットの「新規」、「編集」および「調査」フォームに表示されるアクション・バーで利用できます。したがって、コンテンツ・プロバイダにツリーを表示することは必須ではありません。ただし、管理機能は「管理」、「サイト・プラン」および「ワークフロー」タブでしか使用できないため、管理ユーザーは常にツリーへアクセスできる必要があります。

ツリーの表示と表示切替えの権限を構成するには:

  1. プロパティ・エディタを起動し、futuretense_xcel.iniファイルを開きます。

  2. 「プリファレンス」タブを選択します。

  3. ユーザーが最初に管理者のインタフェースにログインするとき、デフォルトでツリーが非表示になるように指定するには、xcelerate.showSiteTreeの値をfalseに設定します。

  4. (オプション)管理ユーザー(ユーザー・アカウントにxceladmin ACLが割り当てられたユーザー)のみに、ツリーの表示への切り替えを許可するようにシステムを構成するには、xcelerate.restrictSiteTreeプロパティをtrueに設定します。

  5. プロパティ・ファイルを保存し、プロパティ・エディタを閉じます。

  6. アプリケーション・サーバーを再起動します。

9.5.2 ツリー・タブの作成

ツリー・タブは、管理者のインタフェースの左側パネルに表示されるタブです(「管理」など)。ツリー・タブへのアクセスは、ロールによって制御します。

ツリー・タブのいくつかは、WebCenter Sitesの中核となるものです。新規ツリー・タブを作成する前に、デフォルト・タブを確認して、WebCenter Sitesの既存の機能に関する理解を深めてください。デフォルト・ツリー・タブは次のとおりです。

  • ブックマーク: ブックマークに選択して追加したアセットが表示されます。すべてのユーザーは、「ブックマークに追加」ボタンを使用してブックマークにアセットを追加すると、即座にこれを表示できます。

  • 管理: システム内のすべてのサイトに影響する管理機能が表示されます。デフォルトでは、GeneralAdminというデフォルトのシステム・ロールのあるユーザーのみが、このタブにアクセスできます。

  • デザイン: サイトでページを作成するためのソースとして使用できます。これらのソースには、テンプレート、製品定義、コンテンツ定義、およびページ作成のためのその他のソースがあります。

  • 履歴: 現在のセッションで使用したアセットが表示されます。このタブは、すべてのユーザーに対して、最初のアセットの作成、調査、編集またはコピー直後に表示されます。このタブは構成できません。

  • サイト管理者: 管理機能の一部分が含まれ、それらの機能は現在ログインしているサイトのみに適用されます。デフォルトでは、SiteAdminというデフォルトのシステム・ロールのあるユーザーのみが、このタブにアクセスできます。このタブは、既存ユーザーの個々のサイトへのアクセス権限は管理するが、新規ユーザーまたは新規サイトを作成する必要のない管理ユーザーが存在する場合に役立ちます。

  • サイト・プラン: 配信システムで利用可能にしているオンライン・サイトを構成するページ、コレクション、問合せおよびコンテンツ・アセットをグラフィカルおよび階層的に表示します。デフォルトでは、このタブへのアクセス権限はすべてのFirstSiteIIサンプル・サイト・ロールおよびシステム・デフォルト・ロールによって付与されます。

  • ワークフロー: ワークフロー構成機能が含まれています。デフォルトでは、Workflow Adminロールのあるユーザーのみが、このタブにアクセスできます。

この項は、次のトピックで構成されています。

9.5.2.1 新しいツリー・タブの作成


注意:

ツリー・タブを作成する前に、デフォルトのツリー・タブをよく理解して、機能が重複しないようにしてください。デフォルト・ツリー・タブの詳細は、すでに説明しています。


新規ツリー・タブを作成するには:

  1. 「管理」タブで、「ツリー」をダブルクリックします。

  2. 「ツリー・タブ」フォームで、「新規ツリー・タブの追加」をクリックします。

    図9-11 「ツリー・タブ」フォーム

    図9-11の説明が続きます
    「図9-11 「ツリー・タブ」フォーム」の説明

  3. 「新規ツリー・タブの追加」フォームに入力します。

    図9-12 「新規ツリー・タブの追加」フォーム

    図9-12の説明が続きます
    「図9-12 「新規ツリー・タブの追加」フォーム」の説明

    1. 「タイトル」フィールドに、最大64文字で短い説明的な名前を入力します。

    2. 「ツールチップ」フィールドに、最大255文字で短い説明を入力します。この説明は、マウス・カーソルをタブの上に重ねたときに表示されます。

    3. 「サイト」フィールドで、このタブを表示するサイトを選択します。

    4. 「必須ロール」フィールドで、このタブにアクセスできるロールを選択します。

    5. 「タブ・コンテンツ」フィールドで、タブに表示されるアセット・タイプを選択し、「選択したアイテムの追加」をクリックします。

    6. (オプション)このタブにカスタム機能を追加する場合は、フォームの下部にある「セクション名」および「エレメント名」フィールドを使用します。この手順には開発者の支援が必要です。詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites開発者ガイド』も参照してください。

  4. 「保存」をクリックします。

    ツリーに新しいタブが表示されます(必要に応じて、表示をリフレッシュしてください)。

9.5.2.2 「ワークフロー・グループ」タブの作成

「ワークフロー・グループ」タブには、サイトに対して存在するワークフロー・グループと、そのグループに含まれるアセットが表示されます。ワークフロー・グループの詳細は、第10.1.6項「ワークフロー・グループ」を参照してください。このタブはデフォルトでは表示されません。このタブを使用する場合は、作成する必要があります。

「ワークフロー・グループ」タブを作成するには:

  1. 「管理」タブで、「ツリー」をダブルクリックします。

    WebCenter Sitesに「ツリー・タブ」フォームが表示されます。

  2. そのフォームで、「新規ツリー・タブの追加」をクリックします。

  3. 「タイトル」フィールドに、最大64文字で短い説明的な名前を入力します。

    例: ワークフロー・グループ

  4. 「ツールチップ」フィールドに、最大255文字で短い説明を入力します。

    例: ワークフロー・グループ

  5. 「サイト」フィールドで、このタブを表示するサイトを選択します。

  6. 「必須ロール」フィールドで、このタブにアクセスできるロールを選択します。

  7. 「タブ・コンテンツ」領域で、セクション領域まで下へスクロールします。「セクション名」フィールドで、Groupsという名前をこの表示のとおりに入力します。

  8. 「エレメント名」フィールドで、OpenMarket/Gator/UIFramework/LoadWorkflowGroupsの名前をこの表示のとおりに入力します。

  9. 「新規セクションの追加」をクリックします。

    Groupsという単語が「選択済」列に表示されます。

  10. 「保存」をクリックします。

9.5.3 ツリー・タブの編集

ツリー・タブを編集するということは、次の操作が可能であることを意味します。

  • ツリー・タブの名前の変更

  • ツールチップの編集

  • 別の一連のサイトに対するツリー・タブの有効化

  • 別の一連のロールに対するツリー・タブの表示

  • ツリー・タブに対する別の一連のコンテンツの選択、コンテンツの表示順の並替え、またはこれら両方の実行


    注意:

    • ツリー・タブは、2つの条件を満足する場合に、ユーザーのインタフェースに表示されます。

    1つはツリー・タブがユーザーのサイトで有効化されていること、もう1つはツリー・タブとユーザーの両方に少なくとも1つ共通のロールが存在することです。

    • サイト・ユーザーを新しいロールで作成する場合、デフォルトのツリー・タブで新しいロールを選択して、ユーザーにアクセス権限が付与されるようにする必要があります。(デフォルトのツリー・タブは、新規ロールに対して自動的に有効化されません。)デフォルト・タブのリストは、第9.5.2項「ツリー・タブの作成」を参照してください。


ツリー・タブを編集するには:

  1. 「管理」タブで、「ツリー」をダブルクリックします。

  2. 「ツリー・タブ」フォームで、目的のタブに移動し、「編集」アイコンをクリックします。

  3. 「ツリー・タブの編集」フォームで必要な変更を行います。

    次に例を示します。

    • ツリー・タブを新規サイトに対して有効化する場合は、「サイト」リストからサイトを選択します。

    • 新規サイトに、新規ロールを持つユーザーがあり、それらのユーザーに対してツリー・タブを有効化する場合、「ロール」リストでユーザーのロールを選択します。

  4. 「保存」をクリックします。

9.5.4 ツリー・タブの削除

ツリー・タブを削除するには:

  1. 「管理」タブで、「ツリー」をダブルクリックします。

  2. 「ツリー・タブ」フォームで、目的のタブに移動し、「削除」アイコンをクリックします。

    WebCenter Sitesに警告メッセージが表示されます。

  3. 「ツリー・タブの削除」をクリックします。

    ツリー・タブが削除されます。

9.5.5 ツリー・タブの順序の変更

ツリー・タブの表示順序は変更できます。

ツリー・タブの順序を変更するには:

  1. 「管理」タブで、「ツリー」をダブルクリックします。

  2. 「ツリー・タブ」フォームの下部で、「ツリー・タブの順序」をクリックします。

    WebCenter Sitesに「ツリー・タブの順序」フォームが表示されます。

    図9-13 「ツリー・タブの順序」フォーム

    図9-13の説明が続きます
    「図9-13 「ツリー・タブの順序」フォーム」の説明

    このフォームには、ツリーに表示される順序でタブが示されます。

    ツリーではタブが横方向に整列されます。横1列で対応可能な数よりもタブが多い場合、背後に追加の列が形成されます。各列のタブは、左から右の順序で並べられます。各列は手前から後ろに並べられます。

  3. タブをツリーに移動するには、リストでタブを選択し、矢印ボタンを使用してタブを正しい位置に移動します。移動するタブごとに、この手順を繰り返します。

  4. 「保存」をクリックします。

    ツリーにタブが新しい順序で表示されます(必要に応じて、表示をリフレッシュしてください)。

9.5.6 タブのノードに表示するアイテムの数の構成

WebCenter Sitesの応答時間を最適化するには、ツリー・タブの該当するノードに表示されるアセットの数を制限できます。特に、WebCenter Sitesデータベースにいずれか1つのタイプのアセットが多数格納されている場合、すべてのアセットをロードして、タブのノードにそれらを表示するために時間がかかる場合があります。ロード時間を最小限に抑えるには、しきい値を設定してノードに表示されるアイテムの数を制限します。ノードに対するアセット(またはその他のアイテム)の数がしきい値を超え、ユーザーがそのアセットにアクセスしようとすると、管理者のインタフェースで、返されるアイテムの数を制限する検索条件の入力を求められます。

たとえば、ノードに300を超える記事が含まれており、表示しきい値が100に設定されているとします。ユーザーが記事を表すノード・アイコンを開くと、小さな検索条件のフォームが表示され、返す記事の数を制限するために使用する値の入力を求められます。

ツリー・タブのノードに表示されるアイテムの数を構成するには:

  1. プロパティ・エディタを起動し、futuretense_xcel.iniファイルを開きます。

  2. 「プリファレンス」タブを選択します。

  3. xcelerate.treeMaxNodesプロパティを選択し、値を指定します。デフォルトでは、このプロパティは100に設定されています。つまり、100件までのアイテムはノードに表示可能です。

  4. プロパティ・ファイルを保存して閉じます。

  5. アプリケーション・サーバーを再起動します。