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Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sites管理者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.8.0)
E49682-01
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8 コンテンツ管理サイトのアセンブル

コンテンツ管理サイトは、基本的なコンポーネントを作成すれば、アセンブルできます。基本的なコンポーネントには、ユーザー(ユーザーのACLとロールを含む)とデータ・モデルがあります。オプションで、サイトDocLinkやサイト・デスクトップなどの補助的なユーザー・インタフェースを有効化できます。この章では、サイトの操作方法(サイトの作成、編集および削除)、サイト・ユーザーの管理方法(ユーザーの追加、編集および削除)およびこのサイトのアセット・タイプの管理方法(アセット・タイプの有効化と除去)を示します。

この章は、次の項で構成されています。


注意:

WebCenter Sites 11gリリース1 (11.1.1.8.0)では、サイト・デスクトップおよびサイトDocLinkの機能は非推奨になっています。


8.1 サイトの使用

サイトのアセンブリでは、ユーザーをサイトに割り当て、コンテンツ(アセット・タイプ)をサイトに割り当てて、さらにオプションでサイト・デスクトップおよびサイトDocLinkインタフェースを有効化する必要があります。この章では、サイトを作成し、ユーザーをサイトに割り当てて、さらにアセット・タイプをサイトに割り当てます。以降の章では、サイト・ユーザーの権限をサイトのコンテンツに合わせてチューニングすることで、各サイトを開発します。

この項は、次のトピックで構成されています。

8.1.1 サイトの作成

サイトの作成とは、サイト名、説明、およびサイトで表示するコンテンツのプレビュー方法を指定することを意味します。

サイトを作成するには:

  1. 「管理」タブで、「サイト」を開き、「新規追加」をダブルクリックします。

    「新規サイトの追加」フォームが表示されます。

    図8-1 「新規サイトの追加」フォーム

    図8-1の説明が続きます
    「図8-1 「新規サイトの追加」フォーム」の説明

  2. 「名前」フィールドに、最大255文字の一意の名前を入力します。


    注意:

    サイトの正しい名前を入力したことを確認してください。サイトの説明は編集できますが、サイトの名前は作成後に変更できません。


  3. 「説明」フィールドに、WebCenter Sitesのインタフェースに表示するサイト名を入力します(最大64文字)。この表示名は、ユーザー・インタフェース全体でサイトのリストに使用されます。

  4. 「プレビュー方法」フィールドでは、サイトのコンテンツをプレビューする方法を選択します。

  5. 「サイトの追加」をクリックします。

    「サイト」フォームが表示されます。このフォームでは、サイトの調査、編集または削除、ユーザーの管理、サイトをレプリケートするためのサイト・ランチャの構成など、様々な操作を実行できます。

    図8-2 「サイト」フォーム

    図8-2の説明が続きます
    「図8-2 「サイト」フォーム」の説明

    「サイト」ノードに新しいサイトを追加すると、サイト名の下に、サイト・コンポーネントを要求する一連のサブノードが作成されます。

    • サイト・ユーザーを管理するには、「このサイトのユーザーの管理」をクリックします。

    • Webサイトのアセット・タイプを選択するには「アセット・タイプの有効化...」をクリックします。アセット・タイプを削除するには、「アセット・タイプの無効化...」をクリックします。アセット・タイプは開発者が作成します。

    • サイトに作成されたスタート・メニュー・アイテムを表示するには、「このサイトのすべてのスタート・メニュー・アイテムのリスト」をクリックします。

    • サイトのワークフローを管理するには、「このサイトのすべてのワークフロー・プロセスのリスト」をクリックします。

    • サイト・デスクトップを構成および有効化するには、「このサイトのサイト・デスクトップの構成」をクリックします。

    • サイト・ランチャを構成および有効化するには、「このサイトのサイト・ランチャの構成」をクリックします。

    各サブノードにはリンク・メカニズムが備えられており、これによりサブノードおよびサイトを構成プールのデータと関連付けることができます。このリンク・メカニズムにより、サブノードを削除したり、サブノードにカスタム・サブノードを補充することはできません。サブノードを選択すると、次に説明するとおり、構成プールに入れる必要がある、サブノードに必要なすべてのデータを作成できます。

前述の手順は、新規サイトの追加のみです。

  • サイトを使用可能にするには、ユーザーとアセット・タイプ(開発者が作成)をサイトに関連付ける必要があります。ワークフロー・プロセスを使用するように計画している場合は、そのプロセスも作成する必要があります。

  • サイトを他のWebCenter Sitesシステムにコピーまたは移行するには、リアルタイム・パブリッシュの方法を使用します。リアルタイム・パブリッシュに関する章を参照してください。

8.1.2 サイトの構成情報の取得

特定の状況では、サイトが構成された方法を把握する必要があります。たとえば、どのアセット・タイプとワークフロー・プロセスが有効化されているかや、どのようなサイト・ユーザーがいるかなどです。

サイトの構成情報を取得するには:

  1. 「管理」タブで、「サイト」を開き、目的のサイトをダブルクリックします。

  2. 「サイト」フォームで、確認する情報を提供するオプションを選択します。

8.1.4 サイトの編集

サイトの編集は、サイトの説明やプレビュー方法を変更することを意味します。サイトの名前を変更する必要がある場合、サイトを削除して、新しいサイトを正しい名前で作成する必要があります。

サイトの説明を編集するには:

  1. 「管理」タブで、「サイト」を開き、目的のサイトをダブルクリックします。

  2. 「サイト」フォームで、「編集」をクリックします。

  3. 「編集」フォームで、次の手順を実行します。

    1. 「説明」フィールドに、適当な変更を加えます。

    2. 「プレビュー方法」フィールドで、必要に応じて、別のプレビュー方法を選択します。

  4. 「保存」をクリックします。

8.1.4 サイトの削除

サイトを削除すると、そのサイトのすべての構成情報が削除されるか、共有が解除(サイトがデータを他のサイトと共有していた場合)されます。次の構成情報は、サイトの削除の影響を受けます。

  • サイトに対して有効にされていたスタート・メニュー・アイテムは削除されるか共有が解除されます。

  • SmartListsは削除されるか共有が解除されます。

  • パブリッシュの宛先は共有が解除されます。

  • ユーザーはサイトから削除されます。

  • 共有されていたワークフローは、共有が解除されるか削除されます。

  • 共有されていたテンプレート・アセットでは、SiteEntryが削除されます。

  • サイトとツリー・タブに対して有効化されていたアセット・サブタイプは、削除されるか共有が解除されます。

このため、サイトを削除する前に、維持する必要があるアセットが共有されていることを確認してください。

サイトを削除するには:

  1. 「管理」タブで、「サイト」をダブルクリックします。

  2. サイトのリストで、削除するサイトに移動し、その「削除」アイコンをクリックします。

    サイト・コンポーネントが削除されることを通知する警告が表示されます。警告では、該当するコンポーネントが示され、そのサイトを削除する意思があるか確認を求められます。

    図8-3 警告が表示されている「サイトの削除」フォーム

    図8-3の説明が続きます
    「図8-3 警告が表示されている「サイトの削除」フォーム」の説明

  3. 「サイトの削除」をクリックします。

8.2 サイト・ユーザーの割当てと管理

この項では、WebCenter Sitesユーザーにサイトへのアクセス権限を与える方法、サイト・ユーザーの表示方法、サイトでのユーザーのロール割当てを変更する方法およびサイトからのユーザーの削除方法を示します。

この項は、次のトピックで構成されています。

8.2.1 ユーザーへのサイトのアクセス権限の付与(ユーザーへのロールの割当て)

ユーザーがサイトへのアクセス権限を取得するには、そのサイトでユーザーにロールが少なくとも1つ割り当てられている必要があります。割り当てられたロールによって、ユーザーがサイトに関連付けられ、そのユーザーはサイトへログインが可能になります。ユーザーに割り当てられたロールの1つが、サイトのインタフェース機能にも指定されている場合は、ユーザーにインタフェース機能へのアクセス権限が付与されます。


注意:

この項では、1人以上のユーザーと1つのロールおよび1つのサイトが作成済であると仮定します。いずれかの作成が必要な場合は、第5.4.1項「新しいユーザーの作成」第4.5.1項「ロールの作成」および第8.1.1項「サイトの作成」の手順に従ってください。


サイトへのアクセス権限をユーザーに付与するには:

  1. 「管理」タブで、「サイト」を開き、次に目的のサイトを開きます。

  2. 「ユーザー」をダブルクリックします。

    「ユーザー・ロールの管理」フォームが表示されます。

    図8-4 「ユーザー・ロールの管理」フォーム

    図8-4の説明が続きます
    「図8-4 「ユーザー・ロールの管理」フォーム」の説明

  3. 目的のユーザー名を入力して、「選択」をクリックします。

    「ユーザー・ロールの管理」フォームにユーザー名が表示されます。ユーザー名の下にロールは表示されません。


    注意:

    システム全体のユーザーのリストを参照する必要がある場合は、次の手順でリストを開きます。

    「ユーザー・アクセス管理」を開き、「ユーザー」をダブルクリックします。「ユーザー名の入力」フィールドを空白のままにして、「ユーザーの修正」を選択し、「OK」をクリックします。


  4. ユーザー名の横の「編集」アイコンをクリックします。

    WebCenter Sitesに「ロールの編集」フォームが表示されます。

    図8-5 「ロールの編集」フォーム

    図8-5の説明が続きます
    「図8-5 「ロールの編集」フォーム」の説明

  5. リストから1つ以上のロールを選択します。複数のロールを選択するには、目的の各ロールを[Ctrl]キーを押しながらクリックします。特定の範囲のロールを選択するには、その範囲の最初と最後のロールを[Shift]キーを押しながらクリックします。


    注意:

    ユーザーのタイプを考慮してください。一般管理者、サイト管理者および通常のユーザーには、異なるシステム定義ロールが必要です。たとえば、通常のユーザーには、コンテンツ・コントリビュータのインタフェースへのアクセス権が必要です。この場合は、SitesUserロールを選択します。システム定義ロールの選択方法の詳細は、第31.5項「システム・ロール」を参照してください。

    ロールの選択によって、ユーザーは、手順1で使用するように選択したサイトのメンバーになります。ユーザーが、必ずしもサイトのコンテンツを管理できるようになるわけではありません。コンテンツを管理するには、ユーザーにサイトのインタフェース機能(「検索」など)へのアクセス権限を付与する必要があります。

    ユーザーのサイトで、どのロールがどのインタフェース機能を起動可能であるかがわかっている場合は、この手順で該当するロールを選択します。不明な場合は、ここで選択したロールを、ユーザーが必要とするインタフェース機能にも(以降の章で)指定します。この機能には、スタート・メニュー・アイテム、ツリー・タブ、ワークフロー・プロセス、アセットの承認とパブリッシュ機能などがあります。

    ユーザー・ロールの割当ての詳細は、第4.5項「ロールの使用」を参照してください。


  6. 「保存」をクリックします。

  7. 第9章「コンテンツ管理サイト・コンポーネントへのアクセスの管理」の手順に従って、ユーザーにサイト・コンポーネントへのアクセス権限を付与します。


注意:

ユーザーのロールで使用可能な機能があっても、ユーザーにデータベース表を操作する適切なACL権限がなければ、その機能を操作できません。(ロールがインタフェース機能へのアクセスを可能にする一方で、ACLがデータベース表へのアクセスを許可することでその機能が有効になります。)ロールとそれらのACLとの関係の詳細は、第1.4.4項「ロール」を参照してください。


8.2.2 サイト・ユーザーの表示とロールの再割当て

特定のサイトのユーザーとそれらのロールのリストを表示し、ロールを再割当てするには:

  1. 「管理」タブで、「サイト」を開き、次に目的のサイトを開きます。

  2. 目的のサイトで「ユーザー」をダブルクリックします。

  3. 「ユーザー・ロールの管理」フォームで、ユーザー名のフィールドを空白のままにし、「選択」をクリックします。

    WebCenter Sitesに、選択したサイトで現在ロールが割り当てられているすべてのユーザーのリストが表示されます。

    図8-6 「ユーザー・ロールの管理」フォーム

    図8-6の説明が続きます
    「図8-6 「ユーザー・ロールの管理」フォーム」の説明

  4. (オプション)ユーザーのロールを再割当てする場合には、次の手順を実行します。

    1. 目的のユーザー名に移動し、その「編集」アイコンをクリックします。

    2. 「ロールの編集」フォームで、リストから1つ以上のロールの選択(または選択解除、あるいはそれら両方)を行って、「保存」をクリックします。

    3. 必要に応じて、各ユーザーについてaとbを繰り返します。

8.2.3 サイトからのユーザーの削除

ユーザーは、システムから削除することなく、サイトから削除できます。

ユーザーをサイトから削除するには:

  1. 「管理」タブで、「サイト」を開き、次に目的のサイトを開きます。

  2. 目的のサイトで「ユーザー」をダブルクリックします。

  3. 「ユーザー・ロールの管理」フォームで、目的のユーザー名を入力し、「選択」をクリックします。

  4. 表示されたフォームで、ユーザーの横の「削除」アイコンをクリックします。

    WebCenter Sitesに警告メッセージが表示されます。

  5. 「サイトからのユーザーの削除」をクリックします。

8.3 アセット・タイプの有効化と管理

この項では、サイトにアセット・タイプを追加(アセット・タイプを有効化)する方法と、サイトからこれらを削除する方法を示します。

この項は、次のトピックで構成されています。

8.3.1 サイトに対するアセット・タイプの有効化

アセット・タイプの有効化は、アセット・タイプを選択された1つ以上のサイトに関連付けることを意味します。この割当てを一度行えば、第9章「コンテンツ管理サイト・コンポーネントへのアクセスの管理」に示すように、スタート・メニュー・アイテムやツリー・タブなどのインタフェース機能によってアセット・タイプ自体をユーザーが使用できるようになります。


注意:

次の手順は、アセット・タイプを使用可能にする方法を説明しています。サイト・デスクトップでアセット・タイプを使用可能にする方法は、第23.2.2項「サイト・デスクトップのWordアセット・タイプの構成」を参照してください。


サイトに対してアセット・タイプを有効化するには:

  1. 「管理」タブで、「サイト」を開き、次に目的のサイトを開きます。


    注意:

    SiteAdmin roleロールはあるが、GeneralAdminロールはない場合、「サイト管理者」タブを選択します。


  2. 目的のサイトで、「アセット・タイプ」を開いて、「有効化」をダブルクリックします。

    「アセット・タイプの有効化」フォームが表示され、そのサイトで有効化されていないアセット・タイプが示されます。

    図8-7 「アセット・タイプの有効化」フォーム

    図8-7の説明が続きます
    「図8-7 「アセット・タイプの有効化」フォーム」の説明

  3. このサイトに対して有効化するアセット・タイプを選択します。


    注意:

    コンテンツ問合せアセットは、管理UI内ではサポートされていません。


  4. 「アセット・タイプの有効化」をクリックします。

  5. (オプション)次に表示されるフォームで、作成する各スタート・メニュー・アイテムの横にあるチェック・ボックスを選択します。(スタート・メニュー・アイテムの詳細は、第9.2項「スタート・メニューによるアセット・タイプへのアクセスの管理」を参照してください。)

    図8-8 「タイプ・アセットの有効化」フォーム - 「スタート・メニューの選択」

    図8-8の説明が続きます
    「図8-8 「タイプ・アセットの有効化」フォーム - 「スタート・メニューの選択」」の説明

    この時点で、スタート・メニュー・アイテムを生成しないように選択した場合は、後から、手動で作成する必要があります。有効化したばかりのアセット・タイプのアセットは、対応するスタート・メニュー・アイテムが作成されるまで作成できません。

  6. 「アセット・タイプの有効化」をクリックします。

  7. アセット・タイプが、サイトに対して有効になります。それらのスタート・メニュー・アイテムを作成する必要がある場合は、続けて第9.2項「スタート・メニューによるアセット・タイプへのアクセスの管理」の手順を実行してください。


    注意:

    Contributorインタフェースのツリー(「サイト・ツリー」、「コンテンツ・ツリー」および「ワーク」ツリー)でアセットを表示するには、アセットのツリー・タブも手動で作成する必要があります。


8.3.2 サイトからのアセット・タイプの削除

サイトからアセット・タイプを削除するには:

  1. 「管理」タブで、「サイト」を開き、次に目的のサイトを開きます。


    注意:

    SiteAdmin roleロールはあるが、GeneralAdminロールはない場合、「サイト管理者」タブを選択します。


  2. 目的のサイトで、「アセット・タイプ」を開いて、「無効化」をダブルクリックします。

    「アセット・タイプの無効化 」フォームが表示され、選択したサイトで有効化されているアセット・タイプが示されます。

    図8-9 「アセット・タイプの無効化」フォーム

    図8-9の説明が続きます
    「図8-9 「アセット・タイプの無効化」フォーム」の説明

  3. サイトから削除するアセット・タイプを選択します。

  4. 「アセット・タイプの無効化」をクリックします。


    注意:

    サイトで無効にしたアセット・タイプのスタート・メニュー・アイテムまたはワークフロー・プロセスが存在する場合は、それらに変更が反映されるようにスタート・メニュー・アイテムまたはワークフロー・プロセスを編集します。


8.4 ユーザー・インタフェースの編集と管理

特定のサイトのユーザーに対してサイト・デスクトップまたはサイトDocLinkインタフェースを有効化する予定の場合は、第23章「ユーザー・インタフェースの構成」の手順に従ってください。