Content Integration Platformのデフォルトのマッピング・フレームワークにより、選択したサイト上のSharePointライブラリからのパブリッシュが可能になります。
この章は、次の項で構成されています。
Content Integration Platformのデフォルトのマッピング・フレームワークにより、デフォルトのSharePoint構造(Document、FolderおよびPictureコンテンツ・タイプと、File Size、contentAttr、contentURL、Date Picture Taken、Description、Keywords、Picture HeightおよびPicture Width属性)に基づいているかぎり、選択したサイト上のSharePointライブラリからパブリッシュ可能なコンテンツをパブリッシュできます。
マッピング・フレームワークでは次のデフォルトのコンポーネントが提供されます。
SharePointフレックス・ファミリ。前述のコンテンツ・タイプと属性に一致するよう事前構成されています。
mappings.xmlファイル。このファイル内で(前述の)コンテンツ・タイプと属性がSharePointフレックス・ファミリのアセットにマップされます。
Folderタイプは、sp_folderという名前のフレックス親定義アセットにマップされます。
Documentタイプは、sp_documentという名前のフレックス定義アセットにマップされます。
Pictureタイプは、sp_pictureという名前のフレックス定義アセットにマップされます。
属性は、SharePoint Attributeタイプのフレックス・アセットにマップされます。
マッピングは第61.2項「デフォルトのmappings.xml」のmappings.xmlでコード化されます。表61-1「SharePointのデフォルト・データとフレックス・ファミリの対応データ」で概要を確認してください。
マッピングを確立したら、Folderタイプのフォルダ(およびそのコンテンツ)は次のようにパブリッシュ可能になります。
フォルダはフレックス親アセットとしてSharePoint Folderアセット・タイプにパブリッシュされます。
ドキュメントと画像はフレックス・アセットとしてSharePoint Documentアセット・タイプにパブリッシュされます。
パブリッシュ時、Content Integration Platformはmappings.xmlファイルを参照して、パブリッシュするコンテンツのタイプ(sp folder、sp documentおよびsp picture)を特定します。publishコマンドで指定されたフォルダがパブリケーション・プロセスの開始ポイントになります。フォルダは、それに含まれるすべてのサブフォルダ、ドキュメントおよび画像とともに、SharePoint Folderタイプのフレックス親アセットとしてパブリッシュされます。
フォルダの構造(サブフォルダ、ドキュメントおよび画像)を再現するために、Content Integration Platformはパス情報を参照します。
サブフォルダが存在する場合、Content Integration Platformは対応するSharePoint Folderアセットを連鎖させて階層を再現します。
SharePoint Documentアセットとして処理されるドキュメントは、対応するSharePoint Folder親アセットの下に配置されます。
SharePoint Pictureアセットとして処理される画像は、対応するSharePoint Folder親アセットの下に配置されます。
図61-1 WebCenter SitesのSharePointフレックス・ファミリへのドキュメント・タイプのマップ

図61-2 WebCenter SitesのSharePointフレックス・ファミリへのドキュメント・タイプのマップ

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注意: Pictureコンテンツ・タイプは、Documentコンテンツ・タイプと同様にマップされます。
詳細は、第61.2項「デフォルトのmappings.xml」を参照してください。 |
デフォルトのmappings.xmlファイルはContent Integration Agentにあり、SharePointスキーマをWebCenter SitesのSharePointフレックス・ファミリにマップします。マッピングは、次のコードに示すようにIDで一意に識別されます。<assettype-mapping>および<descriptor-mapping>タグのパラメータは、第58.2.2.1項「Microsoft SharePointデータをOracle WebCenter Sitesにマップするためのタグおよびパラメータ」に定義されています。
<mappings>
<!-- MS SharePoint to CS -->
<mapping id="sharepoint2cs">
<assettype-mapping sourceid="Item" targetid="" id="sp_item">
<descriptor-mapping sourceid="Title" targetid="title" />
</assettype-mapping>
<assettype-mapping sourceid="Document"
targetid="SharePoint_Document;sp_document" id="sp_document"
extends="sp_item">
<descriptor-mapping sourceid="File Size" targetid="file_size" />
<descriptor-mapping sourceid="contentAttr" targetid="file" type="static" />
<descriptor-mapping sourceid="contentURL" targetid="contentURL"
type="dynamic" />
</assettype-mapping>
<assettype-mapping sourceid="Folder" targetid="SharePoint_Folder;sp_folder"
id="sp_folder" extends="sp_item" />
<assettype-mapping sourceid="Picture"
targetid="SharePoint_Document;sp_picture" id="sp_picture"
extends="sp_document">
<descriptor-mapping sourceid="Date Picture Taken" targetid="date_taken" />
<descriptor-mapping sourceid="Description" targetid="description" />
<descriptor-mapping sourceid="Keywords" targetid="keywords" />
<descriptor-mapping sourceid="Picture Height" targetid="picture_height" />
<descriptor-mapping sourceid="Picture Width" targetid="picture_width" />
</assettype-mapping>
</mapping>
</mappings>
表61-1「SharePointのデフォルト・データとフレックス・ファミリの対応データ」は、WebCenter SitesのSharePointフレックス・ファミリに対するSharePointスキーマのデフォルトのマッピングを要約したものです。カスタマイズ実装の場合は、フレックス・ファミリを再使用することも、独自に作成することもできます。
表61-1 SharePointのデフォルト・データとフレックス・ファミリの対応データ
| データのタイプ | SharePointのデフォルト・データ | フレックス・アセット・タイプへのマップ | フレックス・ファミリ・メンバーへのマップ | 説明 | このタイプのアセットの作成者 |
|---|---|---|---|---|---|
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スキーマ |
属性 次の属性: ドキュメントの場合:
画像の場合:
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SharePoint属性 次の属性インスタンスを格納: 脚注 1 ドキュメントの場合:
画像の場合:
|
フレックス属性 |
このフレックス・アセット・タイプはドキュメントおよび画像の属性を格納します。 |
WebCenter Sites管理者 |
|
スキーマ |
フォルダ・コンテンツ・タイプ
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SharePoint親定義 次の親定義インスタンスを格納: 脚注 2
|
フレックス親定義 |
このフレックス・アセット・タイプは親定義インスタンスを格納します。 |
WebCenter Sites管理者 |
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スキーマ |
ドキュメント・コンテンツ・タイプ
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SharePoint子定義 次の子定義インスタンスを格納: 脚注 3
|
フレックス(子)定義 |
このフレックス・アセット・タイプは子定義インスタンスを格納します。 |
WebCenter Sites管理者 |
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スキーマ |
画像コンテンツ・タイプ
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SharePoint子定義 次の子定義インスタンスを格納: 脚注 4
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|||
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コンテンツ |
パブリッシュされたフォルダ
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SharePointフォルダ フレックス親アセットを格納 (タイプ |
フレックス親 |
このフレックス・アセット・タイプはフォルダ・アセットを格納します。 |
Content Integration Platform |
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コンテンツ |
パブリッシュされたドキュメント
パブリッシュされた画像
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SharePointドキュメント フレックス(子)アセット(タイプ |
フレックス(子)アセット |
このフレックス・アセット・タイプはドキュメント・アセットおよび画像アセットを格納します。 例については、図61-1を参照してください。 |
Content Integration Platform |
脚注 1 「インスタンス」は「アセット」のことを意味します。「インスタンス」は、パブリッシュされたコンテンツ(アセット)とメタデータ(インスタンス)を区別するためにのみ使用されています。
脚注 2 「インスタンス」は「アセット」のことを意味します。「インスタンス」は、パブリッシュされたコンテンツ(アセット)とメタデータ(インスタンス)を区別するためにのみ使用されています。
脚注 3 「インスタンス」は「アセット」のことを意味します。「インスタンス」は、パブリッシュされたコンテンツ(アセット)とメタデータ(インスタンス)を区別するためにのみ使用されています。
脚注 4 「インスタンス」は「アセット」のことを意味します。「インスタンス」は、パブリッシュされたコンテンツ(アセット)とメタデータ(インスタンス)を区別するためにのみ使用されています。