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Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sites管理者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.8.0)
E49682-01
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58 再マップ

パブリッシュ元のソース・システムのスキーマがContent Integration Platformに定義されているデフォルトのスキーマと異なる場合、ソース・システムに対応するフレックス・ファミリと、スキーマの違いによってはmappings.xmlを更新する必要があります。

この章は、次の項で構成されています。

58.1 再マップを実行する場合

一般的なスキーマの変更では新しい属性が追加されます。新しい属性の追加における再マップの手順について、第58.2.1項「ファイル・システム」または第58.2.2項「Microsoft SharePointシステム」を参照してください。


注意:

以降の手順では、Content Integration Platformに付属するデフォルトのmappings.xmlファイルおよびデフォルトのフレックス・ファミリに対して更新を行います。独自のフレックス・ファミリの作成については、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites開発者ガイド』の手順を参照してください。独自のフレックス・ファミリを作成する場合は、ソース・システムのデフォルトのフレックス・ファミリをモデルとしてください。カスタム・フレックス・ファミリへの再マップの手順は、(ファミリとそのメンバーに選択する名前を除いて)基本的に同じです。フレックス・フィルタを作成する場合(デフォルトまたはカスタムのいずれのフレックス・ファミリの場合も)、WebCenter SitesアプリケーションおよびSites Agent Servicesアプリケーションの両方に、対応するjarファイルを必ず追加してください。


58.2 再マップの手順

この項は、次のトピックで構成されています。

58.2.1 ファイル・システム

Documentタイプのドキュメントに新しい属性を作成して、その属性をWebCenter Sitesに伝播する場合、FileSystemフレックス・ファミリを新しい属性で更新する必要があります。WebCenter Sites側で新しい属性に別の名前を付ける場合は、mappings.xmlも更新する必要があります(デフォルトの属性とドキュメント・タイプのリストについては、第60章「ファイル・システム: デフォルトのマッピング仕様」を参照してください)。

フレックス・ファミリおよびmappings.xmlを更新するには:

  1. Content Integration Agentを停止します。

  2. 表58-1「ファイル・システム・スキーマの再マップ」の手順に従います。タグとパラメータの説明は、表58-2「ファイル・システム・データのOracle WebCenter Sitesへのマップ」を参照してください。

  3. パブリッシュ・セッションを実行して変更をテストします。手順については、第56章「パブリッシュ」を参照してください。

表58-1 ファイル・システム・スキーマの再マップ

ファイル・システム WebCenter Sites Content Integration Agent: mappings.xml

新しい属性を追加する場合

FileSystem Attributeアセットを作成します。

FileSystemフレックス・ファミリ内に属性を作成し、その属性を関連するアセット・タイプ定義に割り当てます。手順については、第59.1項「新しい属性の追加」を参照し、手順5のフィールドの値を書き留めてください。

WebCenter Sites側で属性に別の名前を付ける場合にのみmappings.xmlで新しい属性をマップします。<descriptor-mapping>タグ内に属性をマップして、関連するオブジェクト・タイプ・マッピングにタグをネストします(下記の例を参照)。

例: CreationDate

例: fs_CreationDate

この例では、CreationDate属性はDocumentファイル・タイプに属します。この属性をDocumentタイプ・マッピングにネストします。

<assettype-mappingsourceid="Document"targetid="FileSystem_Document;fs_document"id="fs_document"><descriptor-mappingsourceid="CreationDate"targetid="fs_CreationDate"type="static" />

</assettype-mapping>


ファイル・システム・データをOracle WebCenter Sitesにマップするためのタグおよびパラメータ

<assettype-mappingsourceid="FileType" targetid="ChildAssetType|ParentAssetType; 
      ChildDefinitionInstance|ParentDefinitionInstance" id="assettypeMappingID">
  <descriptor-mappingsourceid="FileSystemAttribute" targetid="CSAttribute"/>
</assettype-mapping>

表58-2 ファイル・システム・データのOracle WebCenter Sitesへのマップ

タグ パラメータ パラメータの説明

assettype-mapping

sourceid

パブリッシュされるドキュメントのタイプを指定します。

有効な値: Document | Folder

assettype-mapping

targetid

WebCenter Sites側でsourceidに相当します。

ドキュメント・オブジェクトでは、targetidは次の値を取ります。

ChildAssetType;ChildDefinitionInstance

  • ChildAssetType: ファイル・システムのドキュメントを格納します。

デフォルト値: FileSystem_Document

  • ChildDefinitionInstance:

  • FileSystem Child Definitionタイプのアセットです。

  • ChildAssetTypeに格納されるドキュメントのタイプを定義します。

デフォルト値: fs_document

サンプル値: pdfDoc

例:

sourceid="pdfDoc"である場合、targetidtargetid="FileSystem_Document;fs_pdfDoc"のようになります。

つまり、FileSystem_Documentという名前の(子)アセット・タイプにfs_pdfDocタイプのドキュメントが格納されます。

注意: フォルダ・タイプをマップする場合、targetidは次の値を取ります。

ParentAssetType;ParentDefinitionInstance

  • ParentAssetType:

  • ファイル・システムのフォルダを格納します。

デフォルト値: FileSystem_Folder

  • ParentDefinitionInstance:

  • FileSystem Parent Definitionタイプのアセットです。

  • ParentAssetTypeに格納されるフォルダのタイプを定義します。

デフォルト値: fs_folder

FileSystemフレックス・ファミリの詳細は、第60章「ファイル・システム: デフォルトのマッピング仕様」を参照してください。

assettype-mapping

id

アセット・タイプ・マッピングを特定する一意の値です。

descriptor-mapping

sourceid

ファイル・システム内の属性名です。

descriptor-mapping

targetid

WebCenter Sites内の属性名です。


58.2.2 Microsoft SharePointシステム

パブリッシュするドキュメントに新しい属性またはドキュメント・タイプあるいはその両方を追加する場合、それに応じてSharePointフレックス・ファミリを更新する必要があります。また、この項で説明しているように、mappings.xmlも更新する必要があります(デフォルトの属性とドキュメント・タイプのリストについては、第60章「ファイル・システム: デフォルトのマッピング仕様」を参照してください)。

フレックス・ファミリおよびmappings.xmlを変更するには:

  1. Content Integration Agentを停止します。

  2. 表58-3「Microsoft SharePointスキーマの再マップ」の手順に従います。タグとパラメータの説明は、表58-4「Microsoft SharePointデータのOracle WebCenter Sitesへのマップ」を参照してください。

  3. パブリッシュ・セッションを実行して変更をテストします。手順については、第56章「パブリッシュ」を参照してください。

表58-3 Microsoft SharePointスキーマの再マップ

MS SharePoint WebCenter Sites Content Integration Agent: mappings.xml

新しい属性を追加する場合

SharePoint Attributeアセットを作成します。SharePointフレックス・ファミリ内に属性を作成し、その属性を関連するアセット・タイプ定義に割り当てます。

手順については、第59.1項「新しい属性の追加」を参照し、手順5のフィールドの値を書き留めてください。

WebCenter Sites側で属性に別の名前を付ける場合にのみ、mappings.xmlで新しい属性をマップします。<descriptor-mapping>タグ内に属性をマップして、関連するオブジェクト・タイプ・マッピングにタグをネストします(下記の例を参照)。

例: CreationDate

sp_CreationDate

この例では、CreationDate属性はDocumentコンテンツ・タイプに属します。この属性をDocumentタイプ定義にネストします。

<assettype-mapping sourceid="Document" targetid="SharePoint_Document;sp_document" id="sp_PDF" extends="sp_item"><descriptor-mappingsourceid="CreationDate"targetid="sp_CreationDate"/></assettype-mapping>

新しいドキュメント・タイプを追加する場合

SharePoint Child Definitionアセットを作成します。子定義アセットの作成手順は、第59章「フレックス・ファミリへのアセットの追加」を参照してください。

<assettype-mapping>タグを使用して、mappings.xmlで新しいドキュメント・タイプをマップします。

例: PDF

sp_PDF

<assettype-mapping sourceid="PDF" targetid="SharePoint_Document;sp_PDF"id="sp_PDF" extends="sp_item"></assettype-mapping>

新しい属性と新しいドキュメント・タイプを追加する場合

  1. SharePoint Attributeアセットを作成します。

    SharePointフレックス・ファミリ内に属性を作成します。手順については、第59章「フレックス・ファミリへのアセットの追加」を参照し、第59.1項「新しい属性の追加」の手順5のフィールドの値を書き留めてください。

  2. SharePoint Child Definitionアセットを作成します。

    子定義アセットを作成する際は、アセットに新しい属性を割り当てます。手順については、第59章「フレックス・ファミリへのアセットの追加」を参照してください。

  1. <assettype-mapping>タグを使用して、mappings.xmlで新しいドキュメント・タイプをマップします(下記の例を参照)。

  2. WebCenter Sites側で属性に別の名前を付ける場合にのみ、mappings.xmlで新しい属性をマップします。<descriptor-mapping>タグ内に属性をマップして、関連するオブジェクト・タイプ・マッピングにタグをネストします(下記の例を参照)。

例: 属性:

CreationDate

新しいドキュメント・タイプ:

PDF

属性:

sp_CreationDate

新しいドキュメント・タイプ:

sp_PDF

<assettype-mapping

sourceid="PDF" targetid="SharePoint_Document;sp_PDF"

id="sp_PDF" extends="sp_item">

<descriptor-mapping

sourceid="CreationDate"

targetid="sp_CreationDate" />

</assettype-mapping>

新しい画像タイプを追加する場合

新しい画像タイプのマップは、ドキュメント・タイプのマップと似ています。targetidパラメータは、次の値を取ります。SharePoint_Document;

<ChildDefinitionInstance>



58.2.2.1 Microsoft SharePointデータをOracle WebCenter Sitesにマップするためのタグおよびパラメータ

<assettype-mappingsourceid="SharePointContentType"
      targetid="ChildAssetType|ParentAssetType; 
      ChildDefinitionInstance|ParentDefinitionInstance" 
      id="assettypeMappingID" extends="sp_item">
   <descriptor-mappingsourceid="SharePointAttribute" targetid="CSAttribute"/>
</assettype-mapping>

表58-4 Microsoft SharePointデータのOracle WebCenter Sitesへのマップ

タグ パラメータ パラメータの説明

assettype-mapping

sourceid

パブリッシュされるコンテンツのタイプを指定します。

デフォルト値: Document | Picture | Folder

assettype-mapping

targetid

WebCenter Sites側でsourceidに相当します。

ドキュメントおよび画像オブジェクトでは、targetidは次の値を取ります。

ChildAssetType;ChildDefinitionInstance

ChildAssetType: SharePointのドキュメントおよび画像を格納します。

デフォルト値: SharePoint_Document

ChildDefinitionInstance

SharePoint Child Definitionタイプのアセットです。

ChildAssetTypeに格納されるドキュメント(または画像)のタイプを定義します。

デフォルト値: sp_document | sp_picture

サンプル値: pdfDoc

:

sourceid="pdfDoc"である場合、targetidtargetid="SharePoint_Document;sp_pdfDoc"のようになります。

つまり、SharePoint_Documentという名前の(子)アセット・タイプにsp_pdfDocタイプのドキュメントが格納されます。

注意: フォルダ・タイプをマップする場合、targetidは次の値を取ります。

ParentAssetType;ParentDefinitionInstance

ParentAssetType: SharePointのフォルダを格納します。

デフォルト値: SharePoint_Folder

ParentDefinitionInstance:

SharePoint Parent Definitionタイプのアセットです。

ParentAssetTypeに格納されるフォルダのタイプを定義します。

デフォルト値: sp_folder

SharePointフレックス・ファミリの詳細は、第60章「ファイル・システム: デフォルトのマッピング仕様」を参照してください。

assettype-mapping

id

アセット・タイプ・マッピングを特定する一意の値です。

デフォルトでは、assettypeMappingIDは次の値を取ります。

sp_document | sp_picture | sp_folder

extendsパラメータは、スキーマ階層内で次に高いレベルのオブジェクトのマッピングIDを指すポインタです。Microsoft SharePointコンテンツ・モデルでは、そのトップレベル・オブジェクトの1つとしてコンテンツ・タイプでitemを必ず定義する必要があります。そのため、厳密には必須フィールドではありませんが、extendsパラメータは常に使用されます。extendsパラメータを含めることで、親タイプで定義された属性が、itemレベル以降の子タイプに継承されるようになります。デフォルトはextends=sp_itemです。

descriptor-mapping

sourceid

Microsoft SharePointシステム内の属性名です。

descriptor-mapping

targetid

WebCenter Sites内の属性名です。