この章は、次の項で構成されています。
イベント通知を使用すると、Content Integration Platform管理者はソース・システムとターゲット・システムの同期状態について常に通知を受信できます。監視対象フォルダ(ソース・システム上のパブリッシュ済フォルダ)に変更が行われると、CIP管理者は、同じ変更がWebCenter Sitesにも正しく伝播されたかどうか、または伝播が失敗したかどうかを確認する通知を受け取ります。イベントドリブン通知はシンプルなワークフロー・プロセスでCIP管理者に配信されます。
次のイベントのそれぞれでデフォルト・ワークフローを利用できます。
WebCenter Sitesのイベント | ワークフロー |
---|---|
アセットの作成 |
|
アセットの削除 |
|
アセットの削除の失敗 |
|
アセットの変更 |
|
アセットの変更の失敗 |
|
カスタム・ワークフロー
CIP関連のワークフローを作成することは可能ですが、多くの場合、Content Integration Platformで提供されるサンプル・ワークフローを使用する方が便利です。サンプル・ワークフローをインストールする場合は、以降の項で詳細を確認してください。カスタム・ワークフローを作成する場合は、第10章「ワークフロー・プロセスの作成と管理」を参照してください。
サンプル・ワークフローをベースとして、独自のニーズを満たすように変更して使用できます。そうすることで、基本のワークフローを最初から構成するよりも簡単に、組織にワークフローを提供できます。
注意: WebCenter Sitesにすでにパブリッシュしている場合は、パブリッシュされたコンテンツに対して |
この項は、次のトピックで構成されています。
サンプル・ワークフローをインストールするには:
WebCenter Sitesのインストール・ディレクトリからcatalogmover.bat
(Linuxの場合はcatalogmover.sh
)を実行します。
「Catalog」→「Auto Import Catalog(s)」の順に移動します。
workflows.zip
を選択します(すべてのcs_*_schema.zip
ファイルと同じディレクトリまたはレベルにあります)。
インポート・ダイアログで、次のようにフィールドに値を入力します。
Catalog Data Directory: デフォルト値のままにします
Catalog ACL List: Browser
, SiteGod
, xceleditor
, xceladmin
次のURLを呼び出して、サンプル・ワークフローを作成します。
http://<host>:<port>/<context_path>/ContentServer?pagename=OpenMarket/Xcelerate/Installation/CIPCreateWorkflows&username=<username>&<password>=<password>
ここで、
<host>
はWebCenter Sitesインストールのアドレスです。
<port>
はWebCenter Sitesインストールのポート番号です。
<context_path>
はWebCenter Sites Webアプリケーションがデプロイされているコンテキスト・パスです。
<username>
はWebCenter Sites管理者のユーザー名です。
<password>
はWebCenter Sites管理者のパスワードです。
たとえば、デフォルトの構成のURLは次のとおりです。
http://localhost:8080/cs/ContentServer?pagename=OpenMarket/Xcelerate/Installation/CIPCreateWorkflows&
username=fwadmin&password=xceladmin
ワークフローがインストールされると、次のメッセージが表示されます。
"Workflows for Content Integration Platform were created successfully
"
サンプル・ワークフローが作成されると、関連付けられたオブジェクトもWebCenter Sites内に作成されます。
サンプル・ワークフローおよび関連付けられたオブジェクトを検証するには:
管理者としてWebCenter Sites Advancedインタフェースにログインします。
次のオブジェクトが作成されていることを確認します。
CIPAdminロール。すべてのCIPワークフローの管理ロールとして使用されます。CIPAdminロールを持つすべてのユーザーは、サンプル・ワークフローのすべてのCIPイベントについて通知されます。
ワークフロー・プロセス:
CIP Asset Created、CIP Asset Deleted、CIP Asset Deletion Failed、CIP Asset ModifiedおよびCIP Asset Modification Failed
ワークフロー状態:
CIP Asset Created、CIP Asset Deleted、CIP Asset Deletion Failed、CIP Asset ModifiedおよびCIP Asset Modification Failed
ワークフロー・ステップ・アクション:
CIP Asset Deleted(CIP管理者に電子メール通知が送信されます)
電子メール・オブジェクト:
CIP Asset Event
サンプル・ワークフローは、デフォルトのmappings.xml
ファイルで事前構成されています。デフォルトのmappings.xml
ファイルにリストされている各アセット・タイプには、コメント化されたワークフロー構成セクションが含まれます。
CIPワークフローを有効にするには:
イベント通知で有効にする各アセット・タイプの次のセクションを非コメント化します。
<descriptor-mapping sourceid="assetCreatedProcess" targetid="CIPAssetCreated" type="static" /> <descriptor-mapping sourceid="assetModifiedProcess" targetid="CIPAssetModified" type="static" /> <descriptor-mapping sourceid="assetDeletedProcess" targetid="CIPAssetDeleted" type="static" /> <descriptor-mapping sourceid="assetDeletionFailedProcess" targetid="CIPAssetDeletionFailed" type="static" />
CIPAdminロールをCIP管理者に割り当てます。CIP管理者が電子メールを受信できることを確認します。手順は、第5.5.1項「ユーザー・プロファイルの作成および編集」を参照してください。
ソース・システムで発生するイベント数が比較的多い場合は、ワークフロー・グループを使用して、それらのタスクを一度に解決することをお薦めします。ワークフロー・グループはデフォルトでは同梱されていません。手動で作成する必要があります。ワークフロー・グループの作成手順については、第10章「ワークフロー・プロセスの作成と管理」を参照してください。
注意: 呼び出されたワークフロー・プロセスの名前がワークフロー・グループに含まれる場合、そのワークフロー・プロセスは自動的にグループに追加されます。 |
サンプル・ワークフローは次のように動作します。
作成、削除の失敗、変更、および変更の失敗イベントでは、タスクがCIPAdminロールを持つすべてのWebCenter Sitesユーザーに割り当てられます。このタスクは単純に、イベントおよびターゲット・システムへのイベントの伝播についてユーザーに通知します。このタスクは削除できます。ステップを実行する必要はありません。
イベントが発生すると、対応するワークフローの最初のステップのみ実行されます。最初のステップで「参加者リストからの割当て」オプションを選択すると、選択されたロールのすべてのメンバーに次のタスクが割り当てられます(わかりやすくするため、通知ワークフローは1つの状態と2つのステップで構成されています)。
削除イベントでは、CIPAdminロールを持つすべてのメンバーが電子メール通知を受信します。削除イベントが発生するとアセットは存在しなくなるため、タスクは表示されません。