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Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sites管理者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.8.0)
E49682-01
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57 イベント通知の構成

この章は、次の項で構成されています。

57.1 概要

イベント通知を使用すると、Content Integration Platform管理者はソース・システムとターゲット・システムの同期状態について常に通知を受信できます。監視対象フォルダ(ソース・システム上のパブリッシュ済フォルダ)に変更が行われると、CIP管理者は、同じ変更がWebCenter Sitesにも正しく伝播されたかどうか、または伝播が失敗したかどうかを確認する通知を受け取ります。イベントドリブン通知はシンプルなワークフロー・プロセスでCIP管理者に配信されます。

次のイベントのそれぞれでデフォルト・ワークフローを利用できます。

WebCenter Sitesのイベント ワークフロー

アセットの作成

CIPAssetCreated。オブジェクトが監視対象フォルダで作成され、その対応するアセットがWebCenter Sitesで作成されたときに呼び出されます。

アセットの削除

CIPAssetDeleted。オブジェクトが監視対象フォルダから削除され、その対応するアセットがWebCenter Sitesから削除されたときに呼び出されます。

アセットの削除の失敗

CIPAssetDeletionFailed。監視対象フォルダから削除されたオブジェクトがWebCenter Sitesシステムでチェックアウトされている場合や、監視対象フォルダから削除されたオブジェクトに、対応するアセットが削除されるとWebCenter Sitesシステムで未解決となる依存性が存在する場合に呼び出されます。

アセットの変更

CIPAssetModified。監視対象フォルダ内のオブジェクトが変更され、その対応するアセットがWebCenter Sitesで作成されたときに呼び出されます。

アセットの変更の失敗

CIPAssetModificationFailed。監視対象フォルダ内のオブジェクトが変更されたが、その対応するアセットがWebCenter Sitesでチェックアウトされているときに呼び出されます。


カスタム・ワークフロー

CIP関連のワークフローを作成することは可能ですが、多くの場合、Content Integration Platformで提供されるサンプル・ワークフローを使用する方が便利です。サンプル・ワークフローをインストールする場合は、以降の項で詳細を確認してください。カスタム・ワークフローを作成する場合は、第10章「ワークフロー・プロセスの作成と管理」を参照してください。

57.2 サンプル・ワークフロー

サンプル・ワークフローをベースとして、独自のニーズを満たすように変更して使用できます。そうすることで、基本のワークフローを最初から構成するよりも簡単に、組織にワークフローを提供できます。


注意:

WebCenter Sitesにすでにパブリッシュしている場合は、パブリッシュされたコンテンツに対してCIPAssetCreatedCIPAssetModified、およびCIPAssetModificationFailedのワークフローのみをインストールして有効化してください。残りのワークフロー(CIPAssetDeletedおよびCIPAssetDeletionFailed)は、アセットがパブリッシュされる前にインストールして有効化する必要があります。


この項は、次のトピックで構成されています。

57.2.1 サンプル・ワークフローのインストール

サンプル・ワークフローをインストールするには:

  1. WebCenter Sitesのインストール・ディレクトリからcatalogmover.bat(Linuxの場合はcatalogmover.sh)を実行します。

  2. 「Catalog」→「Auto Import Catalog(s)」の順に移動します。

    • workflows.zipを選択します(すべてのcs_*_schema.zipファイルと同じディレクトリまたはレベルにあります)。

    • インポート・ダイアログで、次のようにフィールドに値を入力します。

      Catalog Data Directory: デフォルト値のままにします

      Catalog ACL List: Browser, SiteGod, xceleditor, xceladmin

  3. 次のURLを呼び出して、サンプル・ワークフローを作成します。

    http://<host>:<port>/<context_path>/ContentServer?pagename=OpenMarket/Xcelerate/Installation/CIPCreateWorkflows&username=<username>&<password>=<password>

    ここで、

    • <host>はWebCenter Sitesインストールのアドレスです。

    • <port>はWebCenter Sitesインストールのポート番号です。

    • <context_path>はWebCenter Sites Webアプリケーションがデプロイされているコンテキスト・パスです。

    • <username>はWebCenter Sites管理者のユーザー名です。

    • <password>はWebCenter Sites管理者のパスワードです。

    たとえば、デフォルトの構成のURLは次のとおりです。

    http://localhost:8080/cs/ContentServer?pagename=OpenMarket/Xcelerate/Installation/CIPCreateWorkflows&

    username=fwadmin&password=xceladmin

    ワークフローがインストールされると、次のメッセージが表示されます。

    "Workflows for Content Integration Platform were created successfully "

57.2.2 サンプル・ワークフローの検証

サンプル・ワークフローが作成されると、関連付けられたオブジェクトもWebCenter Sites内に作成されます。

サンプル・ワークフローおよび関連付けられたオブジェクトを検証するには:

  1. 管理者としてWebCenter Sites Advancedインタフェースにログインします。

  2. 次のオブジェクトが作成されていることを確認します。

    • CIPAdminロール。すべてのCIPワークフローの管理ロールとして使用されます。CIPAdminロールを持つすべてのユーザーは、サンプル・ワークフローのすべてのCIPイベントについて通知されます。

    • ワークフロー・プロセス:

      CIP Asset Created、CIP Asset Deleted、CIP Asset Deletion Failed、CIP Asset ModifiedおよびCIP Asset Modification Failed

    • ワークフロー状態:

      CIP Asset Created、CIP Asset Deleted、CIP Asset Deletion Failed、CIP Asset ModifiedおよびCIP Asset Modification Failed

    • ワークフロー・ステップ・アクション:

      CIP Asset Deleted(CIP管理者に電子メール通知が送信されます)

    • 電子メール・オブジェクト:

      CIP Asset Event

57.2.3 サンプル・ワークフローの有効化

サンプル・ワークフローは、デフォルトのmappings.xmlファイルで事前構成されています。デフォルトのmappings.xmlファイルにリストされている各アセット・タイプには、コメント化されたワークフロー構成セクションが含まれます。

CIPワークフローを有効にするには:

  1. イベント通知で有効にする各アセット・タイプの次のセクションを非コメント化します。

    <descriptor-mapping sourceid="assetCreatedProcess" 
        targetid="CIPAssetCreated" type="static" />
    <descriptor-mapping sourceid="assetModifiedProcess" 
        targetid="CIPAssetModified" type="static" />
    <descriptor-mapping sourceid="assetDeletedProcess" 
        targetid="CIPAssetDeleted" type="static" />
    <descriptor-mapping sourceid="assetDeletionFailedProcess" 
        targetid="CIPAssetDeletionFailed" type="static" />
    
  2. CIPAdminロールをCIP管理者に割り当てます。CIP管理者が電子メールを受信できることを確認します。手順は、第5.5.1項「ユーザー・プロファイルの作成および編集」を参照してください。

  3. ソース・システムで発生するイベント数が比較的多い場合は、ワークフロー・グループを使用して、それらのタスクを一度に解決することをお薦めします。ワークフロー・グループはデフォルトでは同梱されていません。手動で作成する必要があります。ワークフロー・グループの作成手順については、第10章「ワークフロー・プロセスの作成と管理」を参照してください。


    注意:

    呼び出されたワークフロー・プロセスの名前がワークフロー・グループに含まれる場合、そのワークフロー・プロセスは自動的にグループに追加されます。


    サンプル・ワークフローは次のように動作します。

    • 作成、削除の失敗、変更、および変更の失敗イベントでは、タスクがCIPAdminロールを持つすべてのWebCenter Sitesユーザーに割り当てられます。このタスクは単純に、イベントおよびターゲット・システムへのイベントの伝播についてユーザーに通知します。このタスクは削除できます。ステップを実行する必要はありません。

    • イベントが発生すると、対応するワークフローの最初のステップのみ実行されます。最初のステップで「参加者リストからの割当て」オプションを選択すると、選択されたロールのすべてのメンバーに次のタスクが割り当てられます(わかりやすくするため、通知ワークフローは1つの状態と2つのステップで構成されています)。

    • 削除イベントでは、CIPAdminロールを持つすべてのメンバーが電子メール通知を受信します。削除イベントが発生するとアセットは存在しなくなるため、タスクは表示されません。