この章には、ファイル・システムおよびMicrosoft SharePointシステムからWebCenter Sitesへのパブリッシュに関する情報が含まれています。
この章は、次の項で構成されています。
ソース・システムのスキーマがWebCenter Sitesにマップされると、そのスキーマに基づくすべてのオブジェクトがWebCenter Sitesにパブリッシュ可能になります。
この項は、次のトピックで構成されています。
初期セッションの実行後は同期エンジンが処理を引き継ぐため、手動のパブリッシュは不要です。エンジンは(ソース・システム上の)パブリッシュされたフォルダを監視し、次のような変更を検出してミラーリングします。
パブリッシュされたオブジェクトへの変更
パブリッシュされたオブジェクトの削除
監視対象フォルダへのオブジェクトの追加(それらのオブジェクト・タイプがマップされている場合)
特殊な処理を必要とする属性(第58章「再マップ」を参照)
同期間隔はpublish
コマンドで構成できます(第56.2項「WebCenter Sitesへのパブリッシュ」を参照)。
同期プロセスのイベント通知は、CIP関連のデフォルト・ワークフローをインストールするか、カスタム・ワークフローを特別に作成することで有効にできます。詳細は、第57章「イベント通知の構成」を参照してください。
unpublish
コマンドは、パブリッシュされたオブジェクトに関連付けられたすべてのエントリのcatalog.xml
を消去するために使用されます。-delete
パラメータを含めると、WebCenter Sitesデータベースから同じエントリが削除されます。詳細は、第56.6項「アンパブリッシュ・コマンド」を参照してください。
ソース・システムのスキーマがWebCenter Sitesにマップされると、そのスキーマに基づくオブジェクトを正しくパブリッシュできるようになります(そうしないと、スキーマを再マップしなければならなくなります。手順については、第58章「再マップ」を参照してください)。
WebCenter Sitesへパブリッシュするには:
Content Integration Agentが実行されていることを確認します。
注意: 『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sitesインストレーション・ガイド』のContent Integration Agent実行可能ファイルの再起動に関する項でポートを変更した場合は、新しいポートが |
CIPCommander
実行可能ファイルを実行します(Content Integration Agentがインストールされているシステムのbin
フォルダにあります)。
cipcommander publish <source_providerid> <target_providerid> -source_repname <source_repname> -source_path <source_path> -target_repname <target_repname> -mapping <mapping_id> -replic_mode <full | ingestion> -bulk_resynch_interval <seconds>
ここで、
<source_providerid>
はソース・システムのプロバイダIDです。
ファイル・システム:
2023b849-688e-4009-af1f-903fe62d85b7
Microsoft SharePoint:
7137dd5d-9ed7-4327-b4fd-8caeebd5889a
<target_providerid>
はWebCenter SitesのプロバイダIDです。
70b1e307-26a1-499c-9295-cf0b6bd01342
publish
コマンドのパラメータと値は、表56-1「パブリッシュ・パラメータ」で定義されています。publish
コマンドの使用例については、第56.3項「例」を参照してください。オブジェクトのパブリケーション・データに関する情報は、第56.4項「オブジェクトがパブリッシュされる場合」に記載されています。
表56-1 パブリッシュ・パラメータ
パブリッシュ・パラメータ | 値 |
---|---|
|
有効な値: ファイル・システム: 空文字列("")。 SharePoint: パブリッシュされるフォルダを含むドキュメント・ライブラリまたは画像ライブラリの名前。 例: 第56.3項「例」を参照してください。 |
|
有効な値: ファイル・システム: SharePoint:
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|
オプションのパブリッシュ・パラメータです。詳細は、第56.5項「同期」を参照してください。 |
この項は、次のトピックで構成されています。
filesystem2cs
デフォルト・マッピングを使用して、C:\publish
フォルダをCIPDemoコンテンツ管理サイトにパブリッシュする手順は次のとおりです。
cipcommander publish 2023b849-688e-4009-af1f-903fe62d85b7 70b1e307-26a1-499c-9295-cf0b6bd01342 -source_repname "" -source_path c:\publish-mapping filesystem2cs-target_repname CIPDemo
sharepoint2cs
デフォルト・マッピングを使用して、Images
画像ライブラリをCIPDemoコンテンツ管理サイトにパブリッシュする手順は次のとおりです。
cipcommander publish 7137dd5d-9ed7-4327-b4fd-8caeebd5889a70b1e307-26a1-499c-9295-cf0b6bd01342-source_repname Images-source_path /-mapping sharepoint2cs-target_repname CIPDemo
sharepoint2cs
デフォルト・マッピングを使用して、Images
画像ライブラリのCool/Bright
フォルダをCIPDemoコンテンツ管理サイトにパブリッシュする手順は次のとおりです。
cipcommander publish 7137dd5d-9ed7-4327-b4fd-8caeebd5889a70b1e307-26a1-499c-9295-cf0b6bd01342-source_repname Images-source_path /Cool/Bright-mapping sharepoint2cs-target_repname CIPDemo
オブジェクトがパブリッシュされると、(integration_agent/conf/
にある)catalog.xml
が、ソース・システムとWebCenter Sitesシステムの両方を識別し(<workspace>
タグ内)、パブリッシュされるオブジェクトのレプリケーション・データを指定する(<replication>
タグ内)エントリで更新されます。次のコードは、ファイル・システムからパブリッシュされたオブジェクトのパブリケーション・エントリの例です。
<workspace id="8a55488d-97c9-4290-92e1-d7bb9e476dc7"> <provider-ref refid="2023b849-688e-4009-af1f-903fe62d85b7" /> <init-params> <param name="repname" /> <param name="path">c:/temp/CIP_xml/test1/test3</param><param name="repid" /> </init-params> </workspace> <workspace id="f917ddcb-1cbb-46c5-8840-fb194b693629"> <provider-ref refid="70b1e307-26a1-499c-9295-cf0b6bd01342" /> <init-params> <param name="repname">CIPTest</param> <param name="repid">39e1e988-f1a6-4913-a16d-45a1c5ad9976</param> </init-params> </workspace> <replication> <link id="04e4f0f2-8535-492b-8590-691a510884d4"> <source-ref refid="8a55488d-97c9-4290-92e1-d7bb9e476dc7" /> <target-ref refid="f917ddcb-1cbb-46c5-8840-fb194b693629" /> <mapping-ref refid="filesystem2cs" /> <init-params> <param name="BulkResynchInterval">600</param> <param name="ReplicMode">full</param> </init-params></link> </replication>
オブジェクトがパブリッシュされると、同期エンジンがオブジェクトのパブリッシュ元のフォルダのステータスを監視して、検出した変更をミラーリングします。最適なパフォーマンスのために、ソース・システムに対する更新の頻度に合わせて同期間隔を設定してください。同期間隔を設定するには、bulk_resynch_interval
パラメータをpublish
コマンドに含めます(第56.2項「WebCenter Sitesへのパブリッシュ」)。
要件に適したパラメータを指定してcipcommander unpublish
コマンドを実行することで、catalog.xml
から(さらにWebCenter Sitesからも)オブジェクトをアンパブリッシュできます。
注意: アンパブリッシュ・コマンドは、パブリッシュされたオブジェクトに関連付けられたすべてのエントリのcatalog.xmlを消去します(サンプルのパブリケーション・エントリについては、第56.4項「オブジェクトがパブリッシュされる場合」内のコードを参照してください)。同じエントリをWebCenter Sitesデータベースから削除するには、-deleteパラメータを含める必要があります。 |
unpublish
コマンドは、次の形式とパラメータを使用します。
cipcommander unpublish <
parameters
>
表56-2 アンパブリッシュ・パラメータ
アンパブリッシュ・パラメータ | 説明 |
---|---|
|
すべてのパブリケーション・エントリの |
|
選択したパブリケーション・エントリの
たとえば、
複数のオブジェクトをアンパブリッシュするには、それらのオブジェクトの |
|
有効な値: デフォルト値: |