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Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sites管理者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.8.0)
E49682-01
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55 Oracle WebCenter Sitesとの統合

この章では、まずファイル・システムおよびMicrosoft SharePoint対応のOracle WebCenter Sites: Content Integration Platform (CIP)の概要について説明します。次に、デフォルトのパブリッシュ・シナリオをサポートするデフォルトのマッピング・フレームワークに関する情報を提供します。最後に、監視対象コンテンツがソース・システムで変更された際、ターゲット・システムで発生するイベントについて管理者に通知するワークフローの設定オプションの概要を示します。

この章は、次の項で構成されています。


注意:

WebCenter Sites 11gリリース1 (11.1.1.8.0)では、SOAPベースのWebサービスは非推奨になっています。この機能は、RESTサービスに置き換えられました。


55.1 概要

ファイル・システムおよびMicrosoft SharePoint対応のContent Integration Platform (CIP)を使用すると、ファイルおよびSharePointオブジェクトをWebCenter Sitesにパブリッシュできます。パブリッシュ・プロセスでは、図55-1に示すContent Integration AgentおよびSites Agent Servicesの2つのCIPコンポーネントを使用します。

図55-1 システム・アーキテクチャ

図55-1の説明が続きます
「図55-1 システム・アーキテクチャ」の説明

55.2 システム・デフォルト

WebCenter Sitesにオブジェクトをパブリッシュするためには、次が必要です。

55.2.1 デフォルトのマッピング・フレームワーク

Content Integration Platformのデフォルトのマッピング・フレームワークは、パブリッシュ可能なオブジェクトを表55-1に示すタイプと属性に定義します。

表55-1 デフォルトでサポートされるソース・システムのメタデータ

ソース・システム デフォルトのオブジェクト・タイプと属性 参照先

ファイル・システム

ファイル・タイプ

Folderという名前のフォルダ・タイプ

Documentという名前のドキュメント・タイプ

属性

contentAttr

contentURL

FileSize

第60章「ファイル・システム: デフォルトのマッピング仕様」


SharePoint

コンテンツ・タイプ:

Folderという名前のフォルダ・タイプ

Documentという名前のドキュメント・タイプ

Pictureという名前の画像タイプ

属性:

ドキュメント:

contentAttr

contentURL

File Size

画像:

Date Picture Taken

Description

Keywords

Picture Height

Picture Width

第61章「Microsoft SharePointシステム: デフォルトのマッピング仕様」



属性名は表示名になります。システム定義属性のDateCreatedDateModifiedおよびMimeTypeはあまり使用されないため、デフォルトのmappings.xmlファイルおよびフレックス・ファミリから除外されました。

すばやく開始できるように、デフォルトのマッピング・フレームワークには次のコンポーネントが用意されています。

  • ソース・システムに合わせて命名された、FileSystemまたはSharePointという名前のフレックス・ファミリ。各フレックス・ファミリの目的は、ソース・システムのWebCenter Sites上のデフォルトのメタデータ(表55-1内)を格納することであり、つまり関連付けられたオブジェクトをアセットとして格納するアセット・タイプ表を提供することです。

  • 事前構成されたmappings.xmlファイル。これは、表55-1のデフォルトのオブジェクト・タイプと属性を、FileSystemまたはSharePoint、あるいはその両方のフレックス・ファミリのWebCenter Sitesアセットにマップします。(mappings.xmlファイルは、Content Integration Agentをホストするサーバー上に存在します。)

デフォルトのマッピング・フレームワークの完全な仕様については、このガイドの最後にある付録を参照してください。

55.2.2 パブリッシュと同期に対する影響

パブリッシュと同期のプロセスが成功するかどうかは、mappings.xmlファイルとソース・システムのフレックス・ファミリに依存しています。

55.2.2.1 デフォルトのmappings.xmlおよびフレックス・ファミリ

ソース・オブジェクトがデフォルトのmappings.xmlファイルで指定されたタイプである場合は(表55-1も参照)、mappings.xmlおよびデフォルトのフレックス・ファミリのいずれも変更することなく、これらのオブジェクトをWebCenter Sitesにパブリッシュできます。パブリッシュ時、オブジェクトは対応するフレックス・ファミリにflexparent assets(フォルダの場合)およびflex child assets(ドキュメントまたは画像の場合)のいずれかとして自動的に再作成されます。

パブリッシュ・プロセスに続いて、監視対象フォルダおよびそのコンテンツに対するソース側の変更が、同期エンジンによってフレックス・ファミリに伝播されます。たとえば、パブリッシュされたオブジェクトをソース側で変更または削除するか、監視対象フォルダ内に(マップされたタイプの)新規オブジェクトを作成すると、これらの変更が同期エンジンによって自動的にフレックス・ファミリに伝播されます。

55.2.2.2 カスタムのmappings.xmlおよびフレックス・ファミリ

ソース・システムのスキーマが変更された場合に、パブリッシュおよび同期で予期される結果を得るためには、ソース・システムのフレックス・ファミリを更新する必要があります。ただし、スキーマ変更の内容によっては、mappings.xmlファイルの更新が必要な場合と必要でない場合があります。次に例を示します。

  • パブリッシュされるドキュメントに対して新しいドキュメント・タイプが作成された場合は、フレックス・ファミリとmappings.xmlの両方を新しいドキュメント・タイプで更新する必要があります。

  • 新しく追加された属性がWebCenter Sitesに伝播される場合は、その属性を関連するフレックス・ファミリに追加して、関連するアセット・タイプ定義を割り当てる必要があります。

ただし、属性のマッピングには次の条件があります。

WebCenter Sitesに伝播する属性の名前がソース・システムとWebCenter Sitesシステム間で異なる場合は、その属性を(mappings.xml内で)マップする必要があります。(属性の名前が同じであれば、mappings.xmlから削除できます)。

属性のマッピングが正しくない場合でもパブリッシュ・プロセスは停止されませんが、警告メッセージとログ・ファイルへのエントリが生成されます。パブリッシュ・プロセスは、次のパブリッシュ可能なオブジェクトにスキップすることで継続されます。

55.3 イベント通知のオプション

ソース・システム上のパブリッシュされたフォルダ内でアセットの作成などのイベントが発生すると、Content Integration Platformはターゲット・システムをソース・システムと同期します。Content Integration Platformではイベント通知を構成できます。これにより、イベントの発生によってCIP管理者に通知がトリガーされ、イベントの詳細と同期が行われたかどうかが通知されるようになります。通知はシンプルなワークフロー・プロセスでCIP管理者に配信されます。Content Integration Platformには、いくつかのサンプル・ワークフローが付属しています。CIPのインストール手順で、これらのワークフローのいずれかまたはすべてを有効にするよう選択できます。