Content Integration Platformのデフォルトのマッピング・フレームワークにより、デフォルトのファイル・システム構造(FolderおよびDocumentファイル・タイプと、contentAttr、contentURLおよびFileSize属性)に基づいているかぎり、パブリッシュ可能なコンテンツをファイル・システムからパブリッシュできます。
この章は、次の項で構成されています。
マッピング・フレームワークでは次のデフォルトのコンポーネントが提供されます。
FileSystemフレックス・ファミリ。前述のファイル・タイプと属性に一致するよう事前構成されています。
mappings.xmlファイル。このファイル内で(前述の)ファイル・タイプと属性がFileSystemフレックス・ファミリのアセットにマップされます。
Folderファイル・タイプは、fs_folderという名前のフレックス親定義アセットにマップされます。
Documentファイル・タイプは、fs_documentという名前のフレックス定義アセットにマップされます。
属性は、FileSystem Attributeタイプのフレックス・アセットにマップされます。
マッピングはmappings.xmlでコード化されます。表60-1「ファイル・システムのデフォルト・データとフレックス・ファミリの対応データ」で概要を確認してください(詳細は、第60.2項「デフォルトのmappings.xml」を参照)。
マッピングを確立したら、Folderタイプのフォルダ(およびそのコンテンツ)は次のようにパブリッシュ可能になります。
フォルダはフレックス親アセットとしてFileSystem Folderアセット・タイプにパブリッシュされます。
ドキュメントはフレックス・アセットとしてFileSystem Documentアセット・タイプにパブリッシュされます。
パブリッシュ時、Content Integration Platformはmappings.xmlファイルを参照して、パブリッシュするオブジェクトのタイプ(FolderおよびDocument)を特定します。publishコマンドで指定されたフォルダがパブリケーション・プロセスの開始ポイントになります。フォルダは、それに含まれるすべてのサブフォルダおよびドキュメントとともに、FileSystem Folderのフレックス親アセットとしてパブリッシュされます。
フォルダの構造(サブフォルダおよびドキュメント)を再現するために、Content Integration Platformはパス情報を参照します。サブフォルダが存在する場合、Content Integration Platformは対応するFilesystem Folderアセットを連鎖させて階層を再現します。ファイル・タイプFileSystem Documentのフレックス・アセットとして処理されるドキュメントは、対応するFileSystem Folder親アセットの下に配置されます。
デフォルトのmappings.xmlファイルはContent Integration Agentにあり、ファイル・システムのデフォルト・スキーマをWebCenter SitesのFileSystemフレックス・ファミリにマップします。マッピングはid属性により一意に識別されます(この例では<mapping id="filesystem2cs">)。<assettype-mapping>および<descriptor-mapping>タグのパラメータは、「ファイル・システム・データをOracle WebCenter Sitesにマップするためのタグおよびパラメータ」に定義されています。
<mappings>
<!-- File System to CS -->
<mapping id="filesystem2cs">
<assettype-mapping
sourceid="Document"
targetid="FileSystem_Document;fs_document"
id="fs_document">
<descriptor-mapping
sourceid="contentAttr"
targetid="file" type="static" />
<descriptor-mapping
sourceid="contentURL"
targetid="contentURL" type="dynamic" />
<descriptor-mapping
sourceid="FileSize"
targetid="file_size" />
</assettype-mapping>
<assettype-mapping
sourceid="Folder"
targetid="FileSystem_Folder;fs_folder"
id="fs_folder" />
</mapping>
</mappings>
表60-1「ファイル・システムのデフォルト・データとフレックス・ファミリの対応データ」は、WebCenter SitesのFileSystemフレックス・ファミリに対するファイル・システム・スキーマのデフォルトのマッピングを要約したものです。カスタマイズ実装の場合は、フレックス・ファミリを再使用することも、独自に作成することもできます。
表60-1 ファイル・システムのデフォルト・データとフレックス・ファミリの対応データ
| データのタイプ | ファイル・システムのデフォルト・データ | FlexAssetTypeへのマップ | フレックス・ファミリ・メンバーへのマップ | 説明 | このタイプのアセットの作成者 |
|---|---|---|---|---|---|
|
スキーマ |
属性 次の属性(ドキュメント用)脚注 1 :
|
FileSystem属性 次の属性インスタンスを格納:脚注 2
|
フレックス属性 |
このフレックス・アセット・タイプはドキュメントの属性を格納します。 |
WebCenter Sites管理者 |
|
スキーマ |
フォルダ・ファイル・タイプ
|
FileSystem親定義 次の親定義インスタンスを格納: 脚注 3
|
フレックス親定義 |
このフレックス・アセット・タイプは親定義インスタンスを格納します。 |
WebCenter Sites管理者 |
|
スキーマ |
ドキュメント・ファイル・タイプ |
FileSystem子定義 次の子定義インスタンスを格納:
|
フレックス(子)定義 |
このフレックス・アセット・タイプは子定義インスタンスを格納します。 |
WebCenter Sites管理者 |
|
コンテンツ |
パブリッシュされたフォルダ 次のファイル・タイプのフォルダ
|
FileSystemフォルダ フレックス親アセットを格納(タイプ |
フレックス親 |
このフレックス・アセット・タイプはフォルダ・アセットを格納します。 |
Content Integration Platform |
|
コンテンツ |
パブリッシュされたドキュメント 次のファイル・タイプのドキュメント
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FileSystemドキュメント フレックス(子)アセットを格納(タイプ |
フレックス(子)アセット |
このフレックス・アセット・タイプはドキュメント・アセットを格納します。例については、図60-1を参照してください。 |
Content Integration Platform |
脚注 1 属性名は表示名になります。あまり使用されないシステム定義の属性は、デフォルトのmappings.xmlファイルおよびフレックス・ファミリから除外されました。それらの属性は、DateCreated、DateModified、MimeTypeです。
脚注 2 「インスタンス」は「アセット」のことを意味します。「インスタンス」は、パブリッシュされたコンテンツ(アセット)とメタデータ(インスタンス)を区別するためにのみ使用されています。
脚注 3 「インスタンス」は「アセット」のことを意味します。「インスタンス」は、パブリッシュされたコンテンツ(アセット)とメタデータ(インスタンス)を区別するためにのみ使用されています。