この章では、WCC統合機能で使用される構成ファイルについて簡単に説明します。ユーザー構成可能なパラメータを含むwcc-integration.iniについても詳しく説明します。
この章は、次の項で構成されています。
WCCコネクタの構成ファイルは、WebCenter Siteインストールの/Shared/clustersynch/ucm/iniディレクトリにある複数のINIファイルで構成されています。編集の必要な唯一のファイルはwcc-integration.iniファイルで、第54.2項「ユーザー構成可能なパラメータ」で説明しているように、WCCコネクタの状態の最適化およびトラブルシューティングに使用されます。
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注意: 次の構成ファイルは編集しないでください。これらはデータ・ストレージ用に内部で使用されます。
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wcc-integration.ini構成ファイルには、ユーザー構成可能ないくつかのシステム・パラメータが含まれています。これらのパラメータは、WebCenter Sites Adminインタフェースでは構成できません。
wcc-integration.ini構成ファイルはWebCenter Sitesインストールの/Shared/clustersynch/ucm/iniディレクトリにあり、次の例に示すとおり、Javaプロパティ・ファイル形式を使用しています。
#wcc-integration.ini wcc.batch.size=50 wcc.batch.autorepeat=true wcc.download.dir=C\:\\Oracle\\WebCenter\\Sites\\tomcat\\temp wcc.download.autoclean=true wcc.keyfield=name wcc.rule.case-sensitive=true
これらのパラメータはユーザー構成可能であり、次のように定義されます。
wcc.batch.size=[50]
処理するコンテンツが多数ある場合、その処理はバッチで実行されます。このパラメータはバッチの最大サイズを指定します。
wcc-integration.ini構成ファイルの作成時、デフォルトのバッチ・サイズは50に設定されます。この値は変更できますが、パラメータは空白にはできず、有効な値を指定する必要があります。
wcc.batch.autorepeat=[true | false]
コネクタの実行時、処理アイテムの合計数がwcc.batch.sizeパラメータに定義した数を超える応答を受信した場合に、バッチの処理後にコネクタを自動的に再実行するか(true)、次の手動実行または予定された実行まで待機するように(false)、コネクタを設定できます。
wcc-integration.ini構成ファイルの作成時、このパラメータはデフォルト値のtrueに設定されます。この値は変更できますが、パラメータは空白にはできず、有効な値を指定する必要があります。有効な値はtrueまたはfalseです。
wcc.download.dir=[temporary_zip_file_location]
このパラメータは、WebCenter Contentから転送されたZIPファイルの一時ダウンロード場所を定義します。
wcc.download.autoclean=[true | false]
このパラメータは、処理の完了後にZIPファイルを削除するかどうかを定義します。これは、一時ファイルを強制的にクリーンアップするか(true)、ファイルを分析用にディスクに残しておく(false)デバッグ・パラメータです。
wcc-integration.ini構成ファイルの作成時、このパラメータはデフォルト値のtrueに設定されます。この値は変更できますが、パラメータは空白にはできず、有効な値を指定する必要があります。有効な値はtrueまたはfalseです。
wcc.keyfield=[name]
このパラメータは、WebCenter ContentのdDocNameメタデータ・フィールドの値を受け取るアセット・タイプ属性の名前を指定します。デフォルトでは、wcc.keyfieldの値はnameです。これは、nameがすべてのアセット・タイプで使用可能なデフォルト属性であるためです。この値を編集する必要はほとんどありません。
この値は新しいシステムで、ルールが作成されコンテンツ同期が開始される前に1回だけ変更できます。同期が開始されたら、この値は編集しないでください。編集すると、アセットが重複することがあります。デフォルト値を変更する状況の例として、nameフィールドがすでに使用されている場合があります。dDocNameの詳細は、第50.4.1.1項「コンテンツ識別子属性」を参照してください。
wcc.rule.case-sensitive=[true | false]
このパラメータは、コネクタ・ルールに指定された文字列メタデータ値とコンテンツ・アイテムの実際のメタデータ値を比較するために使用されます。パラメータがtrueに設定されている場合、大文字と小文字の区別が有効になります。
wcc-integration.ini構成ファイルの作成時、このパラメータはデフォルト値のtrueに設定されます。有効な値はtrueまたはfalseです。