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Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sites管理者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.8.0)
E49682-01
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53 再同期オプション

WCC統合システムでコンテンツ同期を設定する場合、同期ポイントのロールバックが必要になることがありますこの章では、ロールバック手順について説明するとともに同期トークンに関する情報を提供します。

この章は、次の項で構成されています。

53.1 同期ポイントのロールバック

WebCenter SitesおよびWebCenter Contentは生成されたトークンを介して同期され、コンテンツ同期プロセスが確立された後は、このトークンをリセットする必要はほとんどありません。


注意:

確立されたコンテンツ同期プロセスのトークンをリセットすることはお薦めしません。


ただし、システムの設定時、ルールまたはアセット・タイプの再構成に応じて、同期ポイントを元の開始ポイントまたは特定の更新にロールバックする必要が生じることがあります。ロールバックにはトークンのリセットが含まれます。

この項では、トークンのリセットについて説明する前に、トークンの詳細と、トークンがWebCenter ContentおよびWebCenter Sitesの間でどのように更新されるかについて簡単に説明します。

  1. WebCenter Contentに初めて接続する際、WebCenter SitesはWebCenter Contentからトークンを受け取ります。トークン値の形式は次のとおりです。

    トークン値の形式:

    ClientID:Internally_used_database_identifier:update_number

    例:

    c10013:1344632434389:10012

  2. 更新を確認する際、WebCenter SitesはこのトークンをWebCenter Contentに渡し、update_numberを使用して前回のコール以降に変更が行われたかどうかを判断します。更新には、「サイトに同期化」オプションが有効な(または以前有効であった)コンテンツ・アイテムが含まれます。更新が行われた場合、WebCenter Contentは新しいupdate_numberを生成し、更新されたトークンをWebCenter Sitesに返します。

必要な場合は、次に説明するように、トークン値を元の値(元の同期ポイント)または特定の更新にロールバックできます。


注意:

トークンは、システムの設定時に、同期関連オブジェクト(ルールなど)を構成、テストおよび再構成する場合にのみリセットしてください。システムが実稼働に向けて構成された後は、トークン値を変更しないでください。


トークン値とupdate_numbersの履歴は、WebCenter Contentの「WCSキュー・サポート情報」ページで確認できます。同期ポイントのリセットの詳細は、次の項を参照してください。

トークン値の詳細は、第53.2項「生成されたトークン値について」を参照してください。

53.1.1 元の開始ポイントへのロールバック

トークンを空の値にリセットすると、現在の同期ポイントが元の開始ポイントにロールバックされます。

元の開始ポイントに再同期するには:

  1. WebCenter Sites Adminインタフェースで、「コネクタ管理者」タブを開きます。

  2. 「コンソール」を選択します。

  3. 「コネクタ・コンソール」フォーム(図53-1)で、トークン値(「次のトークンで実行」ボタンの横)を削除します。

    図53-1 「コネクタ・コンソール」フォーム

    図53-1の説明が続きます
    「図53-1 「コネクタ・コンソール」フォーム」の説明

53.1.2 特定の更新へのロールバック

トークンのupdate_numberを以前生成された値にリセットすると、現在の同期ポイントがその特定の更新にロールバックされます。

特定の更新にロールバックするには:

  1. ロールバックするトークン値を検索します。

    1. WebCenter Contentに管理者としてログインします。

    2. 「管理」「WCS管理」の順に選択します。

      「WCSキュー・サポート情報」ページが開きます(図53-2)。

      図53-2 WebCenter Contentサーバーの「WCSキュー・サポート情報」の表

      図53-2の説明が続きます
      「図53-2 WebCenter Contentサーバーの「WCSキュー・サポート情報」の表」の説明

    3. ページ上部に「WCSキュー・サポート情報」の表が表示されます。「QueueId」列(「コンテンツID」に相当)を調べて、更新されたアイテムを見つけます。「トークン」列を調べ、アイテムのupdate_numberを取得します。

  2. WebCenter Sitesでトークン値をリセットします。

    1. WebCenter Sites Adminインタフェースで、「コネクタ管理者」タブを開きます。

    2. 「コンソール」を選択して「コネクタ・コンソール」フォームを開き、トークンのupdate_number(前回の数値セット)を新しいupdate_numberで置き換えます。

53.2 生成されたトークン値について

生成されたトークン値には3つの部分があります。各部分はコロン(:)で区切られています。

ClientID:Internally_used_database_identifier:update_number

この項では、次の例を使って各部分について説明します。

c10013:1344632434389:10012