Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sites: Analytics開発者ガイド 11gリリース1 (11.1.1.6.0) E49683-01 |
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このガイドの第I部は、Oracle WebCenter Sites: Analyticsでのレポートの作成および構成を支援する、演習を含むチュートリアルです。
この章では、チュートリアルの流れの概要を示します。内容は次のとおりです。
このチュートリアルの目標は、Oracle WebCenter Sites: Analyticsでレポートを作成および構成する方法を理解することです。この目標を達成するために、次の演習を行います。
第2章「演習1: データ・キャプチャ用の新規パラメータの追加」。この演習では、データ・キャプチャ用の新しいパラメータをAnalyticsに追加する方法を、順を追って説明します。
第3章「演習2: DetailDefinition表への新規パラメータの追加」。この演習では、新しいパラメータを認識するようにAnalyticsを構成する方法を、順を追って説明します。この演習では、該当のパラメータをDETAILDEFINITION
表に追加します。Analyticsジョブがパラメータを処理してレポートに表示できるのは、そのパラメータがDETAILDEFINITION
表に定義されている場合のみです。
第4章「演習3: 新規Analyticsジョブの開発」。この演習では、新しいパラメータに基づいてAnalyticsジョブを開発する方法を、順を追って説明します。作成するAnalyticsジョブは、新しいパラメータを処理してレポート(このチュートリアルではNewBrowsersレポート)に表示します。
第5章「演習4: 表示するレポートの作成および準備」。この演習では、カスタムのAnalyticsレポートを構成する方法を、順を追って説明します。レポートにはAnalyticsデータベースの統計データが表示されます。これには次の機能が含まれます。
表
期間セレクタ
チャート
データ・フィルタ
第1.4項「クイック・リファレンス」では、各演習で実行する手順の概要を示します。
注意: このガイドでは、FirstSite IIサンプル・サイトのみを使用することを前提としています。AnalyticsまたはWebCenter Sitesインタフェースで選択が求められた場合は、このサイトを選択します。 |
このチュートリアルで作成するレポートは、NewBrowsersレポートと呼ばれます。
注意: NewBrowsersレポートは、Analyticsインストールに含まれているデフォルトのBrowsersレポートを再現したものです。このチュートリアルでは、構成するBrowsersレポートのxmlファイルおよびレポート名に加えて、Beanクラスおよびマッパー・クラスの名前も、デフォルトのBrowsersレポートを上書きしないように名前が変更されています。デフォルト・レポートを上書きしないように、カスタム・レポートの名前、そのxmlファイル、Beanクラスおよびマッパー・クラスは一意であり、このチュートリアル全体をとおして使用されます。 |
パラメータを追加してレポートを作成するために実行する必要がある手順を把握するには、第1.4項「クイック・リファレンス」を参照してください。このチュートリアルの演習を完了すると、レポートは図1-1のように表示されます。
このドキュメントに記載されている内容を実行するためには、次の条件を満たしている必要があります。
データをキャプチャしてレポートを生成するには、Oracle WebCenter Sites: Analyticsの構成および使用に精通している必要があります。
WebCenter Sitesの次の側面に関して、実用的な知識を持っている必要があります。
エレメント・コード(JSP)。新しいパラメータを、エレメント・アセット内のAnalyticsイメージ・タグ・コールと、Analyticsイメージ・タグJSPに追加します。
フレックス・アセット・モデルおよびベーシック・アセット・モデル。追跡用にAnalyticsに渡すアセット属性を理解するために、アセットの構成方法に精通している必要があります。
データベース表。新しいパラメータをDETAILDEFINITION
表に追加し、新しいパラメータで収集された処理済データが格納される新しいL3
表を作成することによって、Analyticsデータベース・スキーマを拡張します。
SQLについて理解している必要があります。レポートにデータを取得するSQLコードを記述および変更します。
XMLについて理解している必要があります。Analyticsレポートは、レポート機能を定義するXMLタグで構築されています。
注意: レポート・コードを記述する際は、Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites: Analyticsタグ・リファレンスを手元に用意してください。これには、レポートのコードを記述するときに使用するXMLタグと、各タグが使用するパラメータの説明が記載されています。 |
演習の実行時に参照が必要になる場合に備えて、次のドキュメントを手元に用意する必要があります。
『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites: Analyticsユーザーズ・ガイド』
『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites: Analytics管理者ガイド』
Hadoop分散ファイル・システムの基本およびHadoop Map/Reduceジョブの作成方法に精通している必要があります。
注意: Hadoop分散ファイル・システムおよびMap/Reduceジョブの作成方法の詳細は、次のWebサイトを参照してください。
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参考用に、実行する手順の概要を次に示します。
演習1: 新規パラメータの追加
第2章「演習1: データ・キャプチャ用の新規パラメータの追加」では、新しいパラメータをAnalyticsに追加します。これによって、Analyticsはそのパラメータでデータのキャプチャを開始できます。手順は次のとおりです。
Analyticsイメージ・タグおよびそのJSPを変更して、新しいパラメータでのデータ・キャプチャをトリガーします。詳細は、第2.2項「イメージ・タグおよびそのJSPへの新規パラメータの追加」を参照してください。
このチュートリアルの次の手順では、新しいパラメータをDETAILDEFINITION
表に追加します。詳細は、「演習2: DETAILDEFINITON表への新規パラメータの追加」を参照してください。
演習2: DETAILDEFINITON表への新規パラメータの追加
第3章「演習2: DetailDefinition表への新規パラメータの追加」では、新しいパラメータをDETAILDEFINITION
表に追加することによって、そのパラメータを認識するようにAnalyticsを構成します。手順は次のとおりです。
新しいパラメータをDETAILDEFINITION
表に追加します。これによってAnalyticsは新しいパラメータ(「演習1: 新規パラメータの追加」で作成済)を認識でき、Analyticsジョブ(「演習3: 新規Analyticsジョブの開発」で作成)はパラメータを処理して、レポート(この例ではNewBrowsersレポート)に表示できます。
このチュートリアルの次の手順では、新しいAnalyticsジョブを開発します。次の演習を開始する前に、FSIIサイトを参照して、開発している新しいAnalyticsジョブで処理するデータを作成します。「演習3: 新規Analyticsジョブの開発」に進む前に、Analyticsセンサー、HadoopおよびHDFSエージェントが実行していることを確認します。
演習3: 新規Analyticsジョブの開発
第4章「演習3: 新規Analyticsジョブの開発」では、新しいパラメータがキャプチャするRAWデータを処理するAnalyticsジョブを開発します。手順は次のとおりです。
新しいAnalyticsジョブを開発します。この例では、NewBrowsersレポート(「演習4: レポートの作成および構成」で作成)を使用します。新しいジョブによって、Analyticsは指定のサイトからキャプチャされたRAWデータを処理できます。処理されたデータはデータベースに挿入されます。詳細は、第4.1.2項「New Browsersレポート用のAnalyticsジョブの開発」を参照してください。手順の概要は次のとおりです。
レポートの入力データとして使用する場所を選択します。詳細は、第4.1.2.1項「手順1: 入力場所の選択」を参照してください。
処理されたデータを格納するために、新しいL3
表を追加します。詳細は、第4.1.2.2項「手順2: スキーマの拡張」を参照してください。
出力データを格納する新しいBeanクラスを作成します。詳細は、第4.1.2.3項「手順3: Beanの作成」を参照してください。
レポートの入力データを処理するビジネス・ロジックをカプセル化する、新しいマッパー・クラスを作成します。詳細は、第4.1.2.4項「手順4: マッパー・クラスの作成」を参照してください。
プロセッサを構成して、Beanクラスとマッパー・クラスを統合します。詳細は、第4.1.2.5項「手順5: プロセッサ定義へのBeanおよびマッパーの追加」を参照してください。
この演習で作成する新しいパラメータが含まれる、NewBrowsersレポートを作成し、構成します。詳細は、「演習4: レポートの作成および構成」を参照してください。
演習4: レポートの作成および構成
第5章「演習4: 表示するレポートの作成および準備」では、次の手順を実行することによって、NewBrowsersレポートを最初から作成します。
注意: このチュートリアルで作成するNewBrowsersレポートは、Analyticsインストールに含まれているデフォルトのBrowsersレポートを再現したものです。このチュートリアルでは、構成するBrowsersレポートのxmlファイルおよびレポート名に加えて、Beanクラスおよびマッパー・クラスの名前も、デフォルトのレポートを上書きしないように名前が変更されています。 |
新しいレポート・ファイルを作成し、Analyticsに登録します。詳細は、第5.2.1項「レポート・ファイルの作成および登録」を参照してください。手順の概要は次のとおりです。
レポート・コードが含まれるXMLファイルを作成します。詳細は、第5.2.1.1項「手順1: XMLファイルの作成」を参照してください。
Analyticsがファイルにアクセスできるように、ファイルをAnalyticsレポート・ディレクトリに配置します。詳細は、第5.2.1.2項「手順2: XMLファイルのAnalyticsレポート・ディレクトリへの配置」を参照してください。
モジュール・キャプションや列ヘッダーなどをプロパティ・ファイルに定義し、そのファイルをAnalyticsに登録することによって、レポート・コンポーネントにラベルを付けます。詳細は、第5.2.1.3項「レポート・コンポーネントのラベル付け」を参照してください。
Analyticsユーザーがレポートを使用できるようにします。詳細は、第5.2.1.4項「手順4: Analyticsユーザーへのレポートの有効化」を参照してください。
レポートをテストして、コーディングが正しいことを確認します。詳細は、第5.2.1.5項「手順5: 新規レポートのテスト」を参照してください。
表を追加します。詳細は、第5.2.2項「表の追加」を参照してください。表は、Analyticsレポートに統計データを表示する基本の方法です。
期間セレクタを追加します。詳細は、第5.2.3項「期間セレクタの追加」を参照してください。セレクタを使用すると、レポートに表示される統計データを特定の期間に制限できます。
データ・フィルタを追加します。詳細は、第5.3項「フィルタの追加」を参照してください。フィルタを使用すると、レポートに表示される統計データを特定のパラメータ値に制限できます。データのフィルタリングを行うパラメータごとに、個別のフィルタが必要です。
チャートを追加します。詳細は、第5.3.3項「チャートの追加」を参照してください。チャートを使用すると、レポート内で統計データを視覚的に表示できます。
完成したNewBrowsersレポートをテストします。この時点で、第5.3.4項「完成したNewBrowsersレポートのテスト」に示されている、機能する完全なレポートが作成されています。