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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築
11gリリース1 (11.1.1.8.3)
E50013-03
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49 ポータルへのメッセージとフィードバックの追加

この章では、ポータルに「メッセージ・ボード」および「フィードバック」タスク・フローを追加する方法について説明します。「メッセージ・ボード」タスク・フローを使用すると、ユーザーはコネクションとの間でやり取りされるメッセージを投稿、表示および管理できます。「フィードバック」タスク・フローを使用すると、ユーザーはコネクションとの間でやり取りされるフィードバックを投稿、表示および管理できます。

この章の内容は、次のとおりです。


権限:

この章のタスクを実行するには、ポータル・モデレータであるか、ポータル・レベルの権限であるBasic Services: Edit Page Access and Structure (標準権限)またはPages: Edit Pages (アドバンスト権限)を持つポータル・メンバーである必要があります。

権限の詳細は、第29.1項「ポータルのロールと権限について」を参照してください。


49.1 メッセージ・ボードについて

メッセージ・ボードは、メッセージ・ボードとアクティビティ・ストリームにメッセージや添付ファイルを投稿したり、それらのメッセージや添付ファイルを表示するための方法を提供します。メッセージ・ボードに投稿されて受信されたメッセージは(プライベートとマークが付けられたメッセージであっても)、あなたのポータルの構成とアクティビティ・ストリームのプリファレンスの設定に応じて、あなたのコネクション全員と受信者のコネクション全員の「アクティビティ・ストリーム」ビューにも表示されます。


注意:

プライベートのマークを付けたメッセージは、あなたの「メッセージ・ボード」ビューであなたと受信者にのみ表示されます。ただし、管理者がメッセージ・ボードからのアクションを表示しないようにアクティビティ・ストリームを構成するか、あなたが個人用のアクティビティ・ストリーム・プリファレンスでそのように設定しないかぎり、プライベート・メッセージはあなたのコネクション全員と受信者のコネクション全員の「アクティビティ・ストリーム」ビューにも表示されます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理のアクティビティ・ストリームの構成に関する項および『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のアクティビティ・ストリームのプリファレンスの設定に関する項を参照してください。


自分のホーム・ポータル・ビューでは、メッセージ・ボードを使用して自分のコネクションからのメッセージや添付ファイルを表示できます。

コネクションからアクセス権を付与されている場合は、コネクションのホーム・ポータル・ビューのメッセージ・ボードを使用して、コネクションが受信したメッセージや添付ファイルを表示できるほか、コネクションのメッセージ・ボードにメッセージや添付ファイルを投稿できます。

ホーム・ポータル以外のポータルでは、メッセージ・ボードはポータルの範囲内のメッセージを表示および投稿するための方法を提供します。ポータルでは、「メッセージ・ボード」タスク・フローのすべてのインスタンスが、同じコンテンツ(ポータルのメンバーである権限を持つユーザーが投稿したメッセージ)を表示します。ポータルのメッセージ・ボードは、権限モデルとしてページ権限を利用します。

表49-1に、ポータルのメッセージ・ボードでアクションを実行するために必要なページ権限をリストします。

表49-1 ポータルのメッセージ・ボードのページ権限

ページ権限 投稿 表示 更新 削除

ページの表示

いいえ

はい

いいえ

いいえ

ページのパーソナライズ

はい

はい

このユーザーが投稿したメッセージの場合は可能

このユーザーが投稿したメッセージの場合は可能

すべてのページ・アクションの実行

はい

はい

すべてのメッセージについて可能

すべてのメッセージについて可能



関連項目:

ポータルの権限の詳細は、第29章「ポータルのロールと権限の管理」を参照してください。


他のユーザーと接続すると、それらのユーザーに自分のメッセージ・ボードへのアクセス権を付与し、それらのユーザーのメッセージ・ボードへのアクセス権を得る可能性があります。他のユーザーのメッセージ・ボードへのアクセス権は、メッセージ・ボードのプリファレンスを通して明確に付与される必要があります。


関連項目:

あなたのメッセージ・ボードへのアクセス権は、プリファレンスを通して付与できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のメッセージのプリファレンスの設定に関する項を参照してください。


個々のユーザーが各自のメッセージ・ボードまたはメッセージ・ボードのプリファレンスにアクセスする前に、アプリケーション管理者が、すべてのユーザーが自分および他のユーザーのメッセージ・ボードで表示できるものと実行できる操作に影響を与えるグローバル・アプリケーション・デフォルトを設定できます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理のメッセージ・ボードの構成に関する項を参照してください。

WebCenter Portalでは、次のメッセージ・ボードのタスク・フローが提供されます。


関連項目:

「パブリッシャ」タスク・フローはメッセージ・ボードと多数の共通点がありますが、これは別個の機能です。「パブリッシャ」タスク・フローの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の「WebCenter Portal内のアイテムのお気に入り登録、コメントおよび共有」の章を参照してください。


メッセージ・ボード機能の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の「フィードバックとメッセージ・ボードの使用」の章を参照してください。

49.2 フィードバックについて

「フィードバック」は、フィードバック注釈を表示、投稿および管理するための方法を提供します。デフォルトでは、自分のフィードバック・ビューでフィードバックを表示できます。コネクションからアクセス権を付与されている場合は、コネクションの「フィードバック」ビューでフィードバックの表示や投稿を行うことができます。


注意:

プライベートとマークしたフィードバックは、あなたの「フィードバック」タスク・フロー・ビューで、あなたと受信者にのみ表示されます。ただし、管理者が「フィードバック」からのアクションを表示しないようにアクティビティ・ストリームを構成するか、あなたが個人用のアクティビティ・ストリーム・プリファレンスでそのように設定しないかぎり、プライベート・フィードバックはあなたのコネクション全員と受信者のコネクション全員のアクティビティ・ストリームにも表示されます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理のアクティビティ・ストリームの構成に関する項および『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のアクティビティ・ストリームのプリファレンスの設定に関する項を参照してください。


他のユーザーと接続すると、それらのユーザーに自分の「フィードバック」ビューへのアクセス権を付与し、それらのユーザーのフィードバックへのアクセス権を得る可能性があります。他のユーザーの「フィードバック」ビューへのアクセス権は、フィードバックのプリファレンスを通して明確に付与される必要があります。


関連項目:

あなたの「フィードバック」ビューへのアクセス権は、プリファレンスを通して付与できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のフィードバックのプリファレンスの設定に関する項を参照してください。


アプリケーション管理者がフィードバック・アクティビティを表示しないようにアクティビティ・ストリームを構成している場合を除き、フィードバックの投稿はアクティビティ・ストリームにもストリームされます。さらに、個人用のプリファレンス設定によって、自分の「アクティビティ・ストリーム」ビューにフィードバック・アクティビティを表示しないように構成できます。

個々のユーザーが各自の「フィードバック」ビューまたはフィードバックのプリファレンスにアクセスする前に、アプリケーション管理者が、すべてのユーザーが自分および他のユーザーの「フィードバック」ビューで表示できるものと実行できる操作に影響を与えるグローバル・アプリケーション・デフォルトを設定できます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理のフィードバックの構成に関する項を参照してください。

WebCenter Portalでは、フィードバックの次のタスク・フローが提供されます。

フィードバック機能の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の「フィードバックとメッセージ・ボードの使用」の章を参照してください。

49.3 ページへの「メッセージ・ボード」または「フィードバック」タスク・フローの追加

ページに「メッセージ・ボード」または「フィードバック」タスク・フローを追加する手順は、第14.2項「ページへのコンポーネントの追加」を参照してください。


ヒント:

これらのコンポーネントの有無や場所は、リソース・カタログの構成方法によって異なります。たとえば、デフォルトのリソース・カタログでは、「ソーシャルとコミュニケーション」の横の「開く」をクリックすると、「メッセージ・ボード」タスク・フローが含まれるリストが表示されます。「フィードバック」タスク・フローはデフォルト・リソース・カタログには含まれません。「フィードバック」タスク・フローが表示されない場合、システム管理者に連絡してください。


49.4 「メッセージ・ボード」および「フィードバック」タスク・フローのプロパティの設定

「メッセージ・ボード」タスク・フローおよび「フィードバック」タスク・フローの両方にはプロパティが関連付けられており、十分な権限を持つユーザーはコンポーザの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログからこのプロパティにアクセスできます(図49-5)。

図49-5 「フィードバック」タスク・フローの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログ

図49-5の説明が続きます
「図49-5 「フィードバック」タスク・フローの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログ」の説明

次の項では、「メッセージ・ボード」タスク・フローおよび「フィードバック」タスク・フローのプロパティと、「パラメータ」タブのプロパティについて説明します。

49.4.1 「メッセージ・ボード」および「フィードバック」タスク・フローのプロパティについて

「メッセージ・ボード」タスク・フローまたは「フィードバック」タスク・フローにプロパティの値を設定した場合、その値が設定されたタスク・フロー・インスタンスのみが影響を受けます。同じタスク・フローの他のインスタンスは、この変更による影響を受けません。

デフォルトのタスク・フロー・コンテンツは、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「パラメータ」タブ上のプロパティによって影響を受けます。このタブのパラメータの詳細は、第49.4.2項「「メッセージ・ボード」および「フィードバック」タスク・フローのパラメータ」を参照してください。一部のタスク・フローでは、このタブのパラメータにより、ページ・パラメータやページ定義変数へのタスク・フローの結付けが容易になります。詳細は、第19章「ページ、タスク・フロー、ポートレットおよびADFコンポーネントの結付け」を参照してください。

「表示オプション」タブ、「スタイル」タブおよび「コンテンツ・スタイル」タブのプロパティを変更すると、タスク・フローの外観と動作に影響します。これらのプロパティは、すべてのタスク・フローに共通しています。詳細は、第14.3.4項「コンポーネントの表示オプションの使用」および第14.3.6項「スタイル・プロパティおよびコンテンツ・スタイル・プロパティの使用」を参照してください。

「イベント」タブのコンテンツは、タスク・フローでサポートされるイベントによって異なります。詳細は、第14.3.7項「コンポーネントのコンテキスト・イベントの使用」を参照してください。

「パラメータ」タブと「表示オプション」タブのすべてのプロパティから式言語(EL)エディタにアクセスできます。ELエディタを使用すると、定数値のかわりに変数値を選択または指定できます。プロパティの横にある式エディタのアイコンアイコンをクリックし、「式ビルダー」を選択してエディタを開きます。EL式に関してサポートが必要な場合、アプリケーション開発者がEL式を提供できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』の式言語式に関する付録を参照してください。


注意:

「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「表示オプション」タブで汎用の表示オプションについてELを入力すると、入力内容が自動的に検証されます。EL構文が無効な場合、エラーが表示され、値は適用も保存もされません。汎用の表示オプションとは、表14-1「表示オプション・プロパティ」に掲載されているオプションです。

汎用以外の表示オプションには、ELの検証は行われません。


49.4.2「メッセージ・ボード」および「フィードバック」タスク・フローのパラメータ

表49-2は、「メッセージ・ボード」および「フィードバック」タスク・フローに固有のパラメータについて説明しています。

表49-2 「メッセージ・ボード」および「フィードバック」タスク・フローのパラメータ

パラメータ 説明

Display Message Size

それぞれのフィードバック・メッセージについて表示する文字数。

指定の値を超えるメッセージは切り捨てられます。

このパラメータは、「フィードバック - クイック・ビュー」タスク・フローに関連付けられています。

End Date

メッセージや投稿を表示する日付範囲の終了日。

YYYY/MM/DDという書式を使用します。このパラメータはStart Dateとともに使用します。

このパラメータは、次のタスク・フローに関連付けられています。

  • フィードバック

  • フィードバック - クイック・ビュー

  • メッセージ・ボード

Group Space

メッセージを表示するポータルを指定します。

ポータルの内部名を入力します。ポータルの内部名は、ポータルの管理設定の「一般」ページの「ポータルURL」で指定される名前になります。ポータルの表示名「表示名」によって指定されます。これは、ポータル上部のバナーに表示される名前です。

このパラメータは、次のタスク・フローに関連付けられています。

  • メッセージ・ボード

  • メッセージ・ボード - クイック・ビュー

Hide Actions

通常はフィードバックまたはメッセージ・ボードのエントリと関連付けられているアクション(プライベート、編集、非表示、削除など)を表示するか非表示にするかを指定します。

  • チェック・ボックスを選択して、フィードバックまたはメッセージ・ボードのエントリと関連付けられているアクションを非表示にします(#{true})。

  • チェック・ボックスを選択解除して、フィードバックまたはメッセージ・ボードのエントリと関連付けられているアクションを表示します(#{false})。値を入力しない場合のデフォルトは、これになります。

このパラメータは、次のタスク・フローに関連付けられています。

  • フィードバック - クイック・ビュー

  • メッセージ・ボード - クイック・ビュー

Hide Footer

タスク・フローのフッターを非表示にするかどうかを指定します。

  • チェック・ボックスを選択して、タスク・フローのフッターを非表示にします(#{true})。

  • チェック・ボックスを選択解除して、タスク・フローのフッターを表示します(#{false})。

このパラメータによって、「詳細」リンクがオン(#{false})またはオフ(#{true})になります。同様にタスク・フロー下部に表示される可能性がある「前」および「次」リンクには影響を与えないことに注意してください。

このパラメータは、次のタスク・フローに関連付けられています。

  • フィードバック - クイック・ビュー

  • メッセージ・ボード - クイック・ビュー

Hide Given

他のユーザー宛てに投稿したフィードバックの表示を有効にするか無効にするかを指定します。

  • チェック・ボックスを選択して、所定のタスク・フロー・インスタンスで他のユーザー宛てに投稿したフィードバックの表示を無効にします(#{true})。

  • チェック・ボックスを選択解除して、所定のタスク・フロー・インスタンスで他のユーザー宛てに投稿したフィードバックの表示を許可します(#{false})。

Hide Givenを選択すると、「表示」メニューが非表示になり、受信したフィードバックのみが表示されます。

このパラメータは、次のタスク・フローに関連付けられています。

  • フィードバック

  • フィードバック - クイック・ビュー

Hide Header

タスク・フローのヘッダーを表示するか非表示にするかを指定します。

  • チェック・ボックスを選択すると、タスク・フロー・ヘッダーは非表示になります(#{true})。

  • チェック・ボックスを選択解除すると、タスク・フロー・ヘッダーは表示されます(#{false})。

このパラメータは、次のタスク・フローに関連付けられています。

  • フィードバック

  • フィードバック - クイック・ビュー

  • メッセージ・ボード

  • メッセージ・ボード - クイック・ビュー

Hide Publisher

メッセージ入力フィールドおよびファイルとURLのアップロード用コントロールを表示するか非表示にするかを指定します(パブリッシャ)。

  • チェック・ボックスを選択して、所定のタスク・フロー・インスタンスでメッセージ入力フィールドの表示を無効にします(#{true})。

  • チェック・ボックスを選択解除して、所定のタスク・フロー・インスタンスでメッセージ入力フィールドの表示を許可します(#{false})。

このパラメータは、次のタスク・フローに関連付けられています。

  • メッセージ・ボード

  • メッセージ・ボード - クイック・ビュー

Message Type

表示するメッセージのタイプを指定します。

  • All - (デフォルト)パブリック・メッセージとプライベート・メッセージの両方を表示します。

  • Public - パブリック・メッセージのみを表示します。

  • Private - プライベート・メッセージのみを表示します。

このパラメータは、ユーザーが各自のメッセージ・ボードを表示している場合にのみ適用されます。

このパラメータは、次のタスク・フローに関連付けられています。

  • メッセージ・ボード

  • メッセージ・ボード - クイック・ビュー

No of Feedback items

タスク・フローに表示するフィードバック・アイテムの数。

たとえば、タスク・フローに最大5つのアイテムを表示させるには、5と入力します。クイック・ビューでは、指定された数より多くのアイテムがある場合は、タスク・フローの下部に「詳細」リンクが表示されます。ユーザーが「詳細」をクリックすると、タスク・フローのメイン・ビューが開き、そこですべてのアイテムにアクセスできます。メイン・ビューには、「前」リンクと「次」リンクが表示されます。ユーザーはこれらのリンクをクリックして、前や次のページのエントリを表示できます。

このパラメータは、次のタスク・フローに関連付けられています。

  • フィードバック

  • フィードバック - クイック・ビュー

No of Messages

タスク・フローに表示するメッセージの数。

たとえば、タスク・フローに最大5つのアイテムを表示させるには、5と入力します。クイック・ビューでは、指定された数より多くのアイテムがある場合は、タスク・フローの下部に「詳細」リンクが表示されます。ユーザーが「詳細」をクリックすると、タスク・フローのメイン・ビューが開き、そこですべてのアイテムにアクセスできます。メイン・ビューには、「前」リンクと「次」リンクが表示されます。ユーザーはこれらのリンクをクリックして、前や次のページのエントリを表示できます。

このパラメータは、次のタスク・フローに関連付けられています。

  • メッセージ・ボード

  • メッセージ・ボード - クイック・ビュー

Resource Id

タスク・フローに表示するユーザーのID。

この値は自動的に#{securityContext.userName}に設定され、これによって現在のユーザーの名前が返されます。

注意: EL式に関してサポートが必要な場合、アプリケーション開発者がEL式を提供できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』の式言語式に関する付録を参照してください。

このパラメータは、「フィードバック」タスク・フローに関連付けられています。

Start Date

メッセージや投稿を表示する日付範囲の開始日。

YYYY/MM/DDという書式を使用します。このパラメータはEnd Dateとともに使用します。

このパラメータは、次のタスク・フローに関連付けられています。

  • フィードバック

  • フィードバック - クイック・ビュー

  • メッセージ・ボード

User Id

タスク・フローに表示するユーザーのID。

この値は自動的に#{securityContext.userName}に設定され、これによって現在のユーザーの名前が返されます。

注意: EL式に関してサポートが必要な場合、アプリケーション開発者がEL式を提供できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』の式言語式に関する付録を参照してください。

このパラメータは「フィードバック - クイック・ビュー」タスク・フローに関連付けられています。

User Name

タスク・フローに表示するユーザーのID。

この値は自動的に#{securityContext.userName}に設定され、これによって現在のユーザーの名前が返されます。

注意: EL式に関してサポートが必要な場合、アプリケーション開発者がEL式を提供できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』の式言語式に関する付録を参照してください。

このパラメータは、次のタスク・フローに関連付けられています。

  • メッセージ・ボード

  • メッセージ・ボード - クイック・ビュー


49.4.3 パラメータを使用した「メッセージ・ボード」および「フィードバック」タスク・フロー・インスタンスの構成

「メッセージ・ボード」および「フィードバック」タスク・フローに関連付けられたプロパティを使用して、表示するメッセージの数、フィードバック投稿の最大長、メッセージ入力フィールドの表示と非表示などを制御できます。

タスク・フローのプロパティを設定すると、すべてのユーザーのタスク・フロー・インスタンス・ビューが影響を受けます。

この項では、タスク・フロー・パラメータを使用してこれらを行う方法の例を示します。次のサブセクションが含まれます:

49.4.3.1 タスク・フロー・インスタンス上の「アクション」リンクおよびアイコンの非表示化

ページ編集権限を持つユーザーは、「メッセージ・ボード - クイック・ビュー」または「フィードバック - クイック・ビュー」タスク・フローのHide Actionsパラメータを設定して、投稿された各メッセージに通常は関連付けられているアクションを非表示にできます。こうしたアクションには、「編集」リンク、「非表示」リンク、「プライベート」リンクおよび「削除」アイコンがあります(図49-6)。

図49-6 メッセージ・ボードのメッセージのアクション

図49-6の説明が続きます
「図49-6 メッセージ・ボードのメッセージのアクション」の説明

「メッセージ・ボード - クイック・ビュー」または「フィードバック - クイック・ビュー」タスク・フロー・インスタンスのアクションを非表示にするには、次の手順を実行します。

  1. 構成する「メッセージ・ボード - クイック・ビュー」または「フィードバック - クイック・ビュー」タスク・フロー・インスタンスの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログを開きます。

  2. 「コンポーネント・プロパティ」ダイアログで、「パラメータ」タブの「Hide Actions」を選択します。


    注意:

    非表示のアクションを表示するには、「Hide Actions」を選択解除します。


  3. コンポーネント・プロパティの修正が終了したら、「OK」をクリックします。

  4. 変更を保存して、ページ・エディタを終了します。

49.4.3.2 表示するメッセージ数およびフィードバック投稿数の制限

すべての「メッセージ・ボード」および「フィードバック」タスク・フロー・タイプのパラメータによって、所定のタスク・フロー・インスタンスに表示するメッセージ数またはフィードバック投稿数を指定できます。メッセージ数または投稿数が指定した値を超えた場合は、次のようになります。

  • 「前」および「次」アイコンがタスク・フローのフル・ビューに表示され、ユーザーはページを移動してすべてのメッセージや投稿を表示できます。

  • タスク・フローのクイック・ビューに「詳細」リンクが表示されます。ユーザーがこれをクリックすると、動的に生成されたページが起動し、すべてのメッセージまたは投稿が表示されます。

「メッセージ・ボード」タスク・フローおよび「メッセージ・ボード - クイック・ビュー」タスク・フローの場合は、No of Messagesパラメータを使用します。「フィードバック」タスク・フローおよび「フィードバック - クイック・ビュー」タスク・フローの場合は、No of Feedback Itemsパラメータを使用します。

所定のタスク・フロー・インスタンスに表示するメッセージ数およびフィードバック投稿数を制限するには、次の手順を実行します。

  1. 構成する「メッセージ・ボード」または「フィードバック」タスク・フロー・インスタンスの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログを開きます。

  2. 「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「パラメータ」タブで、タスク・フロー・インスタンスで許可するメッセージまたはフィードバック投稿の数を入力します。

    • 「メッセージ・ボード」タスク・フローおよび「メッセージ・ボード - クイック・ビュー」タスク・フローの場合は、「No of Messages」ボックスに数を入力します。

    • 「フィードバック」タスク・フローおよび「フィードバック - クイック・ビュー」タスク・フローの場合は、「No of Feedback Items」に数を入力します。

  3. コンポーネント・プロパティの修正が終了したら、「OK」をクリックします。

  4. 変更を保存して、ページ・エディタを終了します。

49.4.3.3 「フィードバック - クイック・ビュー」タスク・フローへの投稿の長さの制限

「フィードバック - クイック・ビュー」タスク・フロー・インスタンスのDisplay Message Sizeパラメータを使用して、所定の投稿で入力できる文字の数を制限できます。制限値を超える投稿は切り捨てられます。

「フィードバック - クイック・ビュー」タスク・フローへの投稿で入力できる文字の数を制限するには、次の手順を実行します。

  1. 構成する「フィードバック - クイック・ビュー」タスク・フロー・インスタンスの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログを開きます。

  2. 「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「パラメータ」タブで、「Display Message Size」ボックスに、所定のポストに許可される文字数を入力します。

  3. コンポーネント・プロパティの修正が終了したら、「OK」をクリックします。

  4. 変更を保存して、ページ・エディタを終了します。

49.4.3.4 ユーザーによるメッセージ・ボードへのメッセージ追加の阻止

Hide Publisherパラメータを使用して、「メッセージ・ボード」または「メッセージ・ボード - クイック・ビュー」タスク・フロー・インスタンスのメッセージ入力フィールドとそれに関連付けられたアイコンを非表示にできます。入力ポイントなしでメッセージ・ボードを現在のメッセージへのウィンドウにする場合、これが役立ちます。

ユーザーが「メッセージ・ボード」タスク・フロー・インスタンスへメッセージを追加できないようにするには、次の手順を実行します。

  1. 構成する「メッセージ・ボード」タスク・フロー・インスタンスの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログを開きます。

  2. 「コンポーネント・プロパティ」ダイアログで、「パラメータ」タブの「Hide Publisher」を選択します。


    注意:

    パブリッシャ・コントロールを表示するには、「Hide Publisher」を選択解除します。


  3. コンポーネント・プロパティの修正が終了したら、「OK」をクリックします。

  4. 変更を保存して、ページ・エディタを終了します。

49.4.3.5 他のユーザー宛てに投稿したフィードバックの非表示化

Hide Givenパラメータを使用して、両方のタイプのフィードバック・タスク・フローで他のユーザー宛てに投稿したフィードバックが表示されないようにできます。Hide Givenを選択すると、「表示」メニューが非表示になり、受信したフィードバックのみが表示されます。

他のユーザー宛てに投稿したフィードバックを非表示にするには、次の手順を実行します。

  1. 構成する「フィードバック」タスク・フロー・インスタンスの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログを開きます。

  2. 「コンポーネント・プロパティ」ダイアログで、「パラメータ」タブの「Hide Given」を選択します。


    注意:

    「表示」メニューを表示するには、「Hide Given」を選択解除します。


  3. コンポーネント・プロパティの修正が終了したら、「OK」をクリックします。

  4. 変更を保存して、ページ・エディタを終了します。

49.4.3.6 指定したポータルへのメッセージの表示のスコープ設定

どちらのタイプのメッセージ・ボード・タスク・フローも、メッセージの表示先ポータルを指定するためのGroup Portalパラメータを提供します。たとえば、ユーザーが標準ポータルに入力するメッセージをホーム・ポータルから表示できるように設定すると仮定します。ホーム・ポータルのページにいずれかのタイプの「メッセージ・ボード」タスク・フローを配置して、標準ポータルに入力したメッセージを表示するようにこれを構成できます。

指定したポータルにメッセージの表示をスコープ設定するには、次の手順を実行します。

  1. 構成する「メッセージ・ボード」タスク・フロー・インスタンスの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログを開きます。

  2. 「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「パラメータ」タブの「Group Portal」フィールドで、対象のポータルの内部名を入力します。


    注意:

    パブリッシャ・コントロールを表示するには、「Hide Publisher」を選択解除します。



    ヒント:

    ポータルの内部名は、ポータルの管理設定の「一般」ページの「ポータルURL」で指定される名前になります。ポータルの表示名「表示名」によって指定されます。これは、ポータル上部のバナーに表示される名前です。


  3. コンポーネント・プロパティの修正が終了したら、「OK」をクリックします。

  4. 変更を保存して、ページ・エディタを終了します。

49.4.3.7 表示されるメッセージとフィードバックの日付範囲の指定

「メッセージ・ボード」、「フィードバック」および「フィードバック - クイック・ビュー」タスク・フローのStart DateおよびEnd Dateパラメータを使用して、表示するメッセージとフィードバック投稿を、指定した2つの日付の間に入力されたものに制限できます。

どちらのパラメータでも、日付書式YYYY-MM-DDを使用します(例: 2010-01-02)。

表示するメッセージとフィードバック投稿を、指定の日付範囲内に入力されたものに制限するには、次の手順を実行します。

  1. 構成する「メッセージ・ボード」または「フィードバック」タスク・フロー・インスタンスの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログを開きます。

  2. 「コンポーネント・プロパティ」ダイアログで、「パラメータ」タブに日付範囲を入力します。

    • Start Dateフィールドに、メッセージや投稿を表示する日付範囲の開始日を入力します。

    • End Dateフィールドに、メッセージや投稿を表示する日付範囲の終了日を入力します。

  3. コンポーネント・プロパティの修正が終了したら、「OK」をクリックします。

  4. 変更を保存して、ページ・エディタを終了します。

49.5 「メッセージ・ボード」および「フィードバック」タスク・フローの使用

「メッセージ・ボード」および「フィードバック」タスク・フローの使用方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の「フィードバックとメッセージ・ボードの使用」の章を参照してください。