ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Captureのマネージング
11g リリース1 (11.1.1)
E51450-01
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
目次へ移動
目次

前
 
 

9 高度な機能の実行

Captureシステム管理者がCaptureシステムのインストール、構成および全体的な監視を実行する際には、ワークスペース・マネージャのアクセス権を持つワークスペースに対して高度な機能を実行することが必要になる場合があります。たとえば、ワークスペースの構成のインポートやエクスポート、スタック・バッチのリリースやエクスポートを行う場合です。

この章では、次の項目について説明します。

9.1 ワークスペース・マネージャのWLSTコマンドの使用

表9-1は、Capture WLSTコマンドの一部であり、キャプチャ・ワークスペース・マネージャが通常使用するコマンドを示しています。WLSTコマンドの使用の詳細は、Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスを参照してください。

Capture WLSTコマンドを実行する手順は次のとおりです。

  1. Weblogic Scripting Tool (WLST)をインストールして実行します。

  2. Middlewareホーム内のCaptureホームディレクトリにあるwlstスクリプト(プラットフォームによって、wlst.shまたはwlst.cmd) (MIDDLEWARE_HOME/Oracle_ECM1/common/bin/wlst.shまたはwlst.cmd)を呼び出して、Capture固有のWLSTコマンドを実行します。

    次はWindowsの場所の例です。

    C:\Oracle\Middleware\Oracle_ECM1\common\bin\wlst.cmd

    次はLinuxの場所の例です。

    /home/middleware/Oracle_ECM1/common/bin/wlst.sh

    Oracle WebCenter CaptureアプリケーションがデプロイされるOracle WebLogic Server管理対象サーバー(デフォルト・ポート16400)に接続するか、またはOracle WebLogic Server管理サーバーに接続して、次のコマンドを実行してdomainRuntimeに場所を変更します。

    domainRuntime()

    Oracle Fusion Middleware管理者ガイドのカスタムWLSTコマンドの使用に関する項を参照してください。

  3. ID別に実行するワークスペースまたはバッチを識別するには、listで始まる表9-1にリストされているコマンドを使用します。

  4. 後続の項で説明するように、指定されたバッチまたはワークスペースに基づいて実行するには、エクスポート、インポートまたはロック解除コマンドを使用します。

表9-1 ワークスペース・マネージャが通常使用するCapture WLSTコマンド

Capture WLSTコマンド 説明 構文

listWorkspaces

アクセス可能なすべてのワークスペース(その前にIDが付きます)をリストします。

listWorkspaces()

コマンド: listWorkspaces()

出力: 4 bills_workspace

2 certificates_workspace

5 receipts_workspace

listBatches

ID別に指定されるワークスペースのすべてのバッチをリストします。

listBatches(WORKSPACE_ID)

コマンド:

listBatches(3)

出力:

CERT000000001

CERT000000002

CERT000000007

listLockedBatches

ID別に指定されるワークスペースのすべてのロックされたバッチのリストを表示します。

listLockedBatches(WORKSPACE_ID)

コマンド:

listLockedBatches(3)

出力:

3 1 EXP1 AUSER AUSER_PC 01/01/13

exportWorkspace

スクリプト、プロファイルおよびジョブを含む、ワークスペースの構成全体を指定された場所の指定されたxmlファイルにエクスポートします。

exportWorkspace(WORKSPACE_ID,'FILE_NAME')

コマンド:

exportWorkspace(3,'/home/abc/workspace3.xml')

出力:

ワークスペースは正常にエクスポートされました

importWorkspace

exportWorkspaceコマンドで生成されるxmlファイルからワークスペースをインポートします。インポートするワークスペースは、Captureデータベースに存在しません。

importWorkspace('FILE_NAME')

コマンド:

importWorkspace('/home/abc/workspace3.xml')

出力:

ワークスペースは正常にインポートされました

exportBatch

イメージ、ドキュメントおよびメタデータを含む指定されたバッチを、指定された場所の指定されたXMLファイルにエクスポートします。

exportBatch(BATCH_ID,'FILE_NAME')

コマンド: exportBatch(8,'/home/abc/batch8.xml')

出力:

Batch successfully exported

unlockBatch

指定されたバッチのバッチ・ロック・レコードを削除し、バッチを「準備完了」状態に変更して、ユーザーがクライアントで開けるようにします。

ワークスペースのバッチのリストを表示するには、listLockedBatchesコマンドを使用します。

unlockBatch('BATCH_ID')

コマンド: unlockBatch('8')

出力:

バッチは正常にロック解除されました


9.2 ワークスペース構成のエクスポート

exportWorkspaceコマンドを使用して、その定義、プロファイル、ジョブおよびスクリプトを含むワークスペースの構成全体をXMLファイルに出力できます。importWorkspaceコマンドとともに使用する場合、exportWorkspaceコマンドは、テスト目的など、環境間でワークスペース構成を転送する際に役立ちます。

XMLファイルにワークスペースをエクスポートする手順は次のとおりです。

  1. 管理対象サーバーに接続するか、domainRuntimeに移動した後で、listWorkspacesコマンドを実行して、エクスポートするワークスペースのIDを識別します。

  2. エクスポートするワークスペースID、ファイルおよび書き込むXMLファイルの場所を指定して、exportWorkspaceコマンドを実行します。コマンドの詳細と例は、表9-1を参照してください。

9.3 ワークスペース構成のインポート

exportWorkspaceコマンドを使用して、その構成(プロファイル、ジョブおよびスクリプト)およびデータ(イメージ、ドキュメントおよびメタデータ)を含むワークスペース全体をexportWorkspace WLSTコマンドを使用して作成されたXMLファイルからインポートできます。これは、テスト目的など、環境間でワークスペース構成を転送する際に役立ちます。

XMLファイルからワークスペースをインポートする手順は次のとおりです。

  1. 管理対象サーバーに接続するか、domainRuntimeに移動した後で、listWorkspacesコマンドを使用して、インポートするワークスペースがCaptureシステムにすでに存在していないことを確認します。

    ワークスペースがすでに存在している場合は、xmlファイルの変更内容がワークスペースにマージされます。

  2. インポートする場所とXMLファイルを指定して、importWorkspaceコマンドを実行します。コマンドの詳細と例は、表9-1を参照してください。

9.4 ロックされたバッチのリリース

別のユーザーにロックされているバッチをリリースして、バッチが機能するようにすることが必要になる場合があります。

バッチをリリースする手順は次のとおりです。

  1. 管理対象サーバーに接続するか、domainRuntimeに移動した後で、listLockedBatchesコマンドを使用して、リリースするバッチのIDを確認します。

  2. ロックを解除するバッチのIDを指定して、unlockBatchコマンドを実行します。コマンドの詳細と例は、表9-1を参照してください。

9.5 バッチのエクスポート

特にトラブルシューティング目的で、そのイメージ、ドキュメントおよびメタデータを含む、バッチをエクスポートすることが役立つ場合があります。

バッチをエクスポートする手順は次のとおりです。

  1. 管理対象サーバーに接続するか、domainRuntimeに移動した後で、listBatchesコマンドを使用して、エクスポートするバッチのIDを確認します。

  2. エクスポートするバッチのIDを指定して、exportBatchコマンドを実行します。コマンドの詳細と例は、表9-1を参照してください。