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Oracle® Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.8.0)
B55906-09
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1 インストールの開始点の理解

この章では、最新版のOracle Fusion Middlewareをインストールする際に役立つロードマップおよびフローチャートを示します。

最新のOracle Fusion Middlewareソフトウェアのインストール時に必要な手順は、インストールする製品、およびシステムに前バージョンがインストールされているかどうかに応じて異なります。

次の中から現在の環境に最もよく当てはまる開始点を見つけ、その項に進んで詳細を参照してください。

1.1 製品名の変更に関する重要な情報

一部のOracle Fusion Middleware製品には、11gリリース1 (11.1.1.6.0)以降、新しい名称が付いています。表1-1で、これらの変更点について説明します。以降、このドキュメントでは新しい製品名を使用します。

表1-1 Oracle Fusion Middlewareの製品名の変更

従来の名称 11gリリース1 (11.1.1.6.0)における名称

Oracle WebCenter

Oracle WebCenter Portal

Oracle Enterprise Content Management Suite

Oracle WebCenter Content


1.2 Oracle Fusion Middlewareの新規ユーザーとして開始

Oracle Fusion Middlewareを初めて使用する場合、最新ソフトウェアをインストールする方法は2種類あり、製品に応じて異なります。

1.2.1 製品インストーラの使用方法

製品インストーラを使用して最新のOracle Fusion Middleware製品をインストールする作業では、次を行います。

図1-1は、インストールと構成の全体的なフローを示しています。

図1-1 製品インストーラを使用してOracle Fusion Middlewareをインストールする方法

図1-1の説明が続きます
「図1-1 製品インストーラを使用してOracle Fusion Middlewareをインストールする方法」の説明

1.2.1.1 データベース・スキーマの作成

第3.1.8項「データベースおよびスキーマのインストールと構成」を参照してください。

IBM DB2データベースを使用している場合は、第3.1.9項「IBM DB2データベースのオペレーティング・システム・ユーザーの作成」も参照してください。

1.2.1.2 アプリケーション・サーバーのインストール

第3.1.7項「アプリケーション・サーバーのインストール」を参照してください。

1.2.1.3 Oracle Fusion Middleware製品のインストール

表3-1に、各Oracle Fusion Middleware製品とその製品に対応するインストレーション・ガイドを示します。インストレーション・ガイドの手順に従って、製品をインストールしてください。

1.2.1.4 製品の構成とWebLogicドメインの作成

製品をインストールしたら、製品を使用できるように構成する必要があります。このためには、Fusion Middlewareの構成ウィザードを実行して、WebLogicドメイン、管理サーバーおよび各種管理対象サーバーを作成します。

ドメインと管理対象サーバーを構成ウィザードで作成するための情報の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるドメインの作成』を参照してください。Oracle WebCenter Contentの場合、この情報は『Oracle WebCenter Contentインストレーション・ガイド』でも参照できます。

複数の製品をインストールする場合、第3.1.5項「相互運用性と互換性の確認」に記載されているように『Oracle Fusion Middleware相互運用および互換性ガイド』を参照してください。

1.2.2 パッチ・セット・インストーラの使用方法

この製品のパッチ・セット・インストーラは既存のインストールにのみパッチを適用するように設計されているため、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererを初めてインストールする場合は、最新のリリースを直接インストールできません。したがって、製品の最新のフル・バージョンをインストールする必要があります(11gリリース1 (11.1.1.2.0)で入手可能)。インストールにパッチを適用して、ソフトウェアを最新バージョンに更新する必要があります。この処理には、次の作業が必要です。


注意:

Oracle Forms and Reports, 11g リリース2 (11.1.2.x) の新しいリリースも入手可能です。詳細は、第1.2.2.6項「Oracle Forms and Reports 11gリリース2 (11.1.2)のインストール」を参照してください。


図1-2は、インストールと構成の全体的なフローを示しています。

図1-2 パッチ・セット・インストーラを使用した最新のOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストール

図1-2の説明が続きます
「図1-2 パッチ・セット・インストーラを使用した最新のOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストール」の説明

1.2.2.1 データベース・スキーマの作成

第3.1.8項「データベースおよびスキーマのインストールと構成」を参照してください。

1.2.2.2 Oracle WebLogic Serverのインストール

第3.1.7項「アプリケーション・サーバーのインストール」を参照してください。

1.2.2.3 Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererリリース11g (11.1.1.2.0)のインストール

スキーマおよびOracle WebLogic Serverのインストール後に、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをインストールできます。


注意:

11g リリース1 (11.1.1.2.0)バージョンの製品をインストールする必要はありますが、構成は行わないでください。製品の構成は、パッチ・セット・インストーラを実行して、ソフトウェアを最新バージョンに更新してからにしてください。

インストーラ実行時に、「ソフトウェアのインストール - 構成なし」インストール・タイプを「インストール・タイプの選択」画面で選択する必要があります。

ソフトウェアを最新バージョンにアップグレードする前に製品を構成してしまった場合には、ソフトウェアのアップグレードと構成を適切に行うために、第1.5項「Oracle Fusion Middleware 11gリリース1 (11.1.1.2.0)以降からの開始」に記載されている手順に従う必要があります。


Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをインストールするには、Oracle Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererインストレーション・ガイドを参照してください。

1.2.2.4 最新バージョンへのOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererの更新

パッチ・セット・インストーラを実行して、ソフトウェアを最新バージョンに更新します。手順については、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』の最新のOracle Fusion Middlewareパッチ・セットの適用に関する項を参照してください。


注意:

Oracle Fusion Middlewareを初めて使用する方は、この章にある次の各項のみをお読みください。

  • パッチ・セットのインストール・プロセスのサマリーに関する項

  • 一般的なパッチ適用前タスクの実行に関する項

  • 製品インストーラまたはパッチ・セット・インストーラのダウンロードと起動に関する項

  • パッチ・セット・インストーラの手順に関する項

これらの項に記載されている操作を完了したら、第1.2.2.5項「製品の構成とWebLogicドメインの作成」に進んでください。


1.2.2.5 製品の構成とWebLogicドメインの作成

Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストール後に、使用するコンポーネントを構成する必要があります。このためには、製品のOracleホーム・ディレクトリ内にあるbinディレクトリでOUIベースの構成ツールを実行して、WebLogicドメイン、Oracleインスタンスおよび管理対象サーバーを作成します。

Oracle Application Developer、Oracle WebCenter Portal、Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Management SuiteまたはOracle Service Busで利用可能な構成ウィザードとこの構成ツールは同じはないことに注意してください。システム・コンポーネントに関する構成ツールの実行手順については、Oracle Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererインストレーション・ガイドを参照してください。

1.2.2.6 Oracle Forms and Reports 11gリリース2 (11.1.2)のインストール

最新のリリースに加えて、Oracle Forms and Reportsは11gリリース2 (11.1.2.x)でも利用できます。このバージョンのOracle Forms and Reportsによって、構成オプションにおける柔軟性が向上し、セキュリティ機能の向上に役立つOracle Access Manager 11gもサポートされます。詳細は、11gリリース2 (11.1.2.0.0)のOracle Forms and Reportsダウンロード、インストールおよび構成に関するREADMEを参照してください。

1.3 Oracle Application Server 10gからの開始

Oracle Application Server 10gからOracle Fusion Middleware 11gリリースにアップグレードする方法の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド』や、Oracle Fusion Middleware 11gドキュメント・ライブラリのその他のアップグレード・ガイドも参照してください。

1.4 Oracle Fusion Middleware 11g (11.1.1.1.0)からの開始

既存のOracle Fusion Middlewareソフトウェアが11gリリース1 (11.1.1.1.0)の場合、最初に既存のソフトウェアと構成データを11gリリース1 (11.1.1.2.0)に移行してから、ソフトウェアを最新バージョンに更新する必要があります。

11g リリース1 (11.1.1.2.0)に更新する作業では、次を行います。

これが完了したら、第1.5項「Oracle Fusion Middleware 11gリリース1 (11.1.1.2.0)以降からの開始」の指示に従って、ソフトウェアを最新版に更新します。

図1-3は、インストールと構成の全体的なフローを示しています。

図1-3 11g (11.1.1.1.0)の既存ユーザーがインストールするフロー

図1-3の説明が続きます
「図1-3 11g (11.1.1.1.0)の既存ユーザーがインストールするフロー」の説明

1.4.1 リリース10.3.2へのOracle WebLogic Serverの更新

まず、システム上にあるOracle WebLogic Serverのバージョンを10.3.2に更新する必要があります。WebLogic Serverを更新するには、My Oracle Supportのアカウントを持っている必要があります。

既存のOracle WebLogic Serverがリリース10.3.0またはリリース10.3.1である場合にリリース10.3.2に更新するには、アップグレード・インストーラを使用します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』のMy Oracle Supportからのアップグレード・インストーラのダウンロードに関する項を参照してください。


注意:

このリンクは、リリース11.1.1.3.0のドキュメント・ライブラリにあるドキュメントにリンクされています。ただし、そこに記載されている手順はOracle WebLogic Serverを10.3.2に更新するためのものであり、これは、リリース11.1.1.2.0でサポートされているバージョンです。


Oracle WebLogic Serverリリース10.2.xかそれより古いリリースの場合、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverアップグレード・ガイド』でアップグレードに関する指示を参照する必要があります。

1.4.2 Oracle Fusion Middleware 11gリリース1 (11.1.1.2.0)製品のインストール

11g リリース1 (11.1.1.2.0)バージョンの製品をインストールする場合、製品を構成しないようにしてください。次の製品には、構成ツールとは別のインストーラが用意されています。これは、ソフトウェアのみインストールする必要があり、構成ツールを実行しないことを意味します。

  • Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suite

  • Oracle WebCenter Portal

  • Oracle Application Developer

  • Oracle Service Bus

  • Oracle WebCenter Content

次の製品には、「インストールと構成」「ソフトウェアのインストール - 構成なし」のインストール・タイプがあります。

  • Oracle Identity Management

  • Oracle Web Tier

  • Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscoverer

  • Oracle Data Integrator

  • Oracle Business Intelligence

これらの製品では、必ず「ソフトウェアのインストール - 構成なし」インストール・タイプを選択してください。

リリース11.1.1.2.0ドキュメント・ライブラリで、ご使用の製品に関するインストレーション・ガイドを参照してください。インストレーション・ガイドの手順に従って、ご使用の製品のリリース11.1.1.2.0をインストールしてください。

1.4.3 11gリリース1 (11.1.1.1.0)から11gリリース1 (11.1.1.2.0)への構成データの移行

ソフトウェアをアップグレードしたら、パッチ・アシスタントのツールを実行して、データをアップグレード先に移行する必要があります。手順については、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』のパッチ・アシスタントを使用してOracle Fusion Middleware 11gリリース1 (11.1.1.1.0)からリリース1 (11.1.1.2.0)に移行する方法に関する項を参照してください。

1.4.4 製品の最新版へのアップグレード

ソフトウェアがリリース1 (11.1.1.2.0)に更新されたので、第1.5項「Oracle Fusion Middleware 11gリリース1 (11.1.1.2.0)以降からの開始」の指示に従って、ソフトウェアを最新版に更新します。

1.5 Oracle Fusion Middleware 11gリリース1 (11.1.1.2.0)以降からの開始

既存のソフトウェアのバージョンが11g リリース1 (11.1.1.2.0)以降の場合に、最新版のOracle Fusion Middlewareのインストールに必要なタスクは次のとおりです。

図1-4は、インストールと構成の全体的なフローを示しています。

図1-4 既存の11gリリース1 (11.1.1.2.0)以降のユーザーのためのインストール・フロー

図1-4の説明が続きます
「図1-4 既存の11gリリース1 (11.1.1.2.0)以降のユーザーのためのインストール・フロー」の説明

1.5.1 WebLogic Serverの更新

まず、システム上にあるOracle WebLogic Serverのバージョンを10.3.6に更新する必要があります。WebLogic Serverを更新するには、My Oracle Supportのアカウントを持っている必要があります。

Oracle WebLogic Serverがリリース10.3.0、10.3.1、10.3.2、10.3.3、10.3.4または10.3.5の場合、アップグレード・インストーラを使用して、WebLogic Serverをリリース10.3.6にアップグレードします。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』のMy Oracle Supportからのアップグレード・インストーラのダウンロードに関する項を参照してください。

Oracle WebLogic Serverリリース10.2.xかそれより古いリリースの場合、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverアップグレード・ガイド』でアップグレードに関する指示を参照する必要があります。

1.5.2 既存のソフトウェアの更新

Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererを更新する場合は、パッチ・セット・インストーラをダウンロードしてから使用し、既存のソフトウェアを最新版に更新します。他のすべてのOracle Fusion Middleware製品では、最新の製品インストーラをダウンロードして使用し、既存のソフトウェアを最新版に更新します。新しいバージョンのインストールまたはバージョン11gリリース1 (11.1.1.2.0)以降の既存のソフトウェアの更新に、同じインストーラを使用できます。

すべてのFusion Middleware製品のパッチ適用手順については、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』の最新のOracle Fusion Middlewareパッチ・セットの適用に関する項を参照してください。

Oracle WebCenter PortalとOracle Identity and Access Managementには、特別なパッチ適用手順があります。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』のOracle WebCenter Portalのパッチ適用に関する項とOracle Identity and Access Management 11.1.1.3.0から11.1.1.6.0へのパッチ適用に関する項を参照してください。

1.5.3 データベース・スキーマの更新

パッチ・セット・アシスタントを実行して、データベースの既存スキーマを最新バージョンに更新します。アップグレードが必要なスキーマを表示するには、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』のパッチ・セット・アシスタントによる更新が必要なスキーマに関する項を参照してください。

パッチ・セット・アシスタントを実行する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』のパッチ・セット・アシスタントによるスキーマの更新に関する項を参照してください。