この章では、Oracle B2Bインタフェースの「構成」タブにある構成設定にアクセスする方法について説明します。
「構成」タブの設定によって、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlコンソールで構成されたプロパティ設定がオーバーライドされます。Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlコンソールで設定するプロパティの詳細は、付録D「Fusion Middleware ControlでのB2B構成プロパティの設定」を参照してください。
この章には次のトピックが含まれます:
表17-1に、Oracle B2Bインタフェースで使用可能な構成設定を示します。
表17-1では、構成パラメータについて説明します。
表17-1 構成設定
フィールド | 説明 |
---|---|
確認 |
- |
B2Bによって処理される機能確認 |
機能確認の処理方法を指定するには、このプロパティをtrueまたはfalseに設定します。 「true」に設定すると、B2Bでは、インバウンドEDIの機能確認(FA)メッセージとHL7メッセージが自動生成されます。インバウンドFAメッセージが使用されるのは、このオプションがtrueの場合です。 このオプションを「false」に設定すると、B2BではFAドキュメントが自動生成されません。バックエンド・アプリケーション(ミドルウェア)がFAを生成し、アウトバウンド・メッセージとしてB2Bに提供する必要があります。このオプションを「false」に設定すると、インバウンドFAドキュメントはバックエンド・アプリケーションに戻されます。 (アグリーメント・レベルの設定が示すとおり)ドキュメントにFAが必要ない場合、このオプションは無視されます。このプロパティのデフォルト値はtrueです。 アグリーメントでFAが必要とマーク付けされている場合、メッセージはMSG_WAIT_FAの状態になり、バックエンド・アプリケーションはFAを生成し、それをパートナに返すアウトバウンド・メッセージとしてFAをB2Bに送信する必要があります。 詳細は、付録D.1「Fusion Middleware Controlで設定するプロパティ」を参照してください。 「B2Bによって処理される機能確認」をfalseに設定する場合は、バックエンド・アプリケーションに送信するインバウンドFAに対する「インバウンド機能確認の通知」もfalseに設定する必要があります。(「B2Bによって処理される機能確認」がfalseに設定されているときに)「インバウンド機能確認の通知」をtrueに設定すると、着信997 (FAドキュメント)によって通知のみが生成され、着信997自体はバックエンド・アプリケーションに戻されません。 バックエンド・アプリケーションからのFAの生成時に、次の制限が適用されます:
これらの制限は、FAがB2Bによって生成される場合(つまり、このプロパティが |
機能確認の内部プロパティ |
EDIトランザクションの機能確認XMLの内部プロパティ構造を生成します。ドキュメント・タイプ997 (X12用)またはCONTRL (EDIFACT用)が存在している必要があります。 デフォルト値は「false」で、機能確認では元のメッセージ内部プロパティが使用されることを意味します。 「true」の場合、B2Bで自動生成されたFAメッセージには、元のメッセージの交換/グループ・エンベロープ情報が含まれます。生成したFAの交換およびグループIDを送信者と受信者の間で入れ替えるには、このプロパティを テスト使用インジケータ・パラメータもマップされます。つまり、テスト・メッセージとして設定されたインバウンド・メッセージでは、フラグがテスト・メッセージに設定されたFAが生成されます。このプロパティを |
インバウンド受信確認の通知 |
trueに設定すると、交換確認の受信時に、B2Bによって確認通知がアプリケーションに送信されます。 |
インバウンド機能確認の通知 |
trueに設定すると、機能確認の受信時に、B2Bによって確認通知がアプリケーションに送信されます。 「B2Bによって処理される機能確認」をfalseに設定する場合は、バックエンド・アプリケーションに送信するインバウンドFAに対する「インバウンド機能確認の通知」もfalseに設定する必要があります。(「B2Bによって処理される機能確認」がfalseに設定されているときに)「インバウンド機能確認の通知」をtrueに設定すると、着信997 (FAドキュメント)によって通知のみが生成され、着信997自体はバックエンド・アプリケーションに戻されません。 |
その他 |
- |
デフォルトの取引パートナ |
取引パートナ・アグリーメントの識別に失敗した場合は、この取引パートナにデフォルト設定されます。HL7ドキュメントで使用されます。 |
相関の無視 |
取引パートナからの確認を受信すると、その確認は送信者の実際のビジネス・メッセージに相関付けされます。相関付けに失敗すると、例外が生成されて確認処理が停止します。相関を無視して確認を処理するには、このプロパティをtrueに設定します。 |
追加のMIMEタイプ |
ebXML交換のためにB2BがサポートしているデフォルトのMIMEタイプに加えて、添付(追加のMIMEタイプ)を指定する場合に使用します。デフォルトでB2Bがサポートしているのは、 |
ペイロードをログに記録 |
trueの場合は、ペイロードが診断ログに記録されます(ログ・レベルの設定によっても異なります)。デフォルトでは、エラー・メッセージが記録されます。ペイロード・ロギングは診断目的では有用ですが、セキュリティの理由から望ましくない場合があります。デフォルト値はfalseです。 |
エラー発生時に再接続 |
trueに設定すると、最初のエンキューの失敗時に、AQアダプタによってエンキュー操作が再試行されます。このパラメータはこのリリースでは使用できません。 |
HTTPヘッダー・デリミタ |
複数のHTTPヘッダーを区切るデリミタ。HTTPヘッダーは、デリバリ・チャネル構成の「追加トランスポート・ヘッダー」フィールドで指定します。 |
メッセージへの返信をリクエストとして扱う |
対話メッセージをリクエスト・メッセージとみなすことを示すためにebMSで使用されます。 |
一般メッセージ・タイプ |
このプロパティを有効化(trueに設定)すると、B2Bでは最初に特定のメッセージ・タイプのアグリーメントが検索され、次に一般メッセージ・タイプが検索されます。デフォルト値はfalseです。 |
その他(続き) |
- |
アウトバウンド・ディスパッチャ数 |
アウトバウンド・メッセージの処理で使用するディスパッチャ数。MLLPのメッセージ順序付けで使用します。デフォルト値は0 (ゼロ)です。 |
インバウンド・ディスパッチャ数 |
インバウンド・メッセージの処理で使用するディスパッチャ数。MLLPのメッセージ順序付けで使用します。デフォルト値は0 (ゼロ)です。 |
自動スタック・ハンドラ |
MLLPのスタックで使用されます。trueの場合、スタック・ハンドラによって、スタックされたメッセージが自動モードで処理されます。デフォルト値はfalseです。 |
自動スタック・ハンドラ間隔 |
MLLPのスタックで使用されます。スタック・ハンドラがスタックされたメッセージを処理する時間間隔(秒単位)をカンマ区切りの値で入力します。デフォルト値は1です。 |
部分バッチ・コミット・サイズ |
大きなトランザクション・セットを持つEDIメッセージのバッチ解除の間に使用されます。失敗した場合にエラーになりやすい単一コミットを使用するかわりに、この機能を使用すると、部分的なバッチ・コミット・サイズを指定できます。たとえば、部分バッチ・コミット・サイズを10にすると、10トランザクションより多いエンベロープの場合、B2Bは10トランザクション・セットごとに異なるコミットを呼び出します。 |
ホスト取引パートナが例外キューとして使用するJMS内部デリバリ・チャネルを選択します。このパラメータのNULLデフォルト値は、「JMSキューをデフォルトとして使用」がtrueに設定されている場合はJMSキュー( AQキューは、カスタム例外キューとしての使用はサポートされていません。 |
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BAMの有効化 |
B2BによるOracle BAMへのランタイム情報の送信を有効にします。詳細は、第25章「Oracle BAMによるインスタンス・メッセージ・データの監視」を参照してください。 |
BAMポーリング間隔 |
Oracle BAMのポーリング間隔です(分単位)。詳細は、第25章「Oracle BAMによるインスタンス・メッセージ・データの監視」を参照してください。 |
パージ不可 |
パージ不可のパラメータの値は、メタデータ・リポジトリのパージが起動した後も保持されます。 |
このオプションをtrueに設定すると、B2BではJMSキュー このオプションをfalse (デフォルト)に設定すると、B2BではAQキュー 「例外キュー」からキューを選択した場合、例外メッセージは設定したそのキューに送信されます。「JMSキューをデフォルトとして使用」の設定によっては、デフォルト・キューが他のメッセージに対して引き続き有効になります。 「JMSキューをデフォルトとして使用」の値をメタデータ・リポジトリのパージ前にtrueに設定した場合、パージ後も値はtrueのままとなり、デフォルト値のfalseには戻りません。 |
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コールアウト・ディレクトリ |
デフォルトのコールアウトを使用しない場合は、コールアウトJARファイルの場所についてディレクトリを指定します。コールアウト・ディレクトリ・パスの末尾に デフォルトのファイルの場所 |
SMTPホスト |
AS1交換の取引パートナにネガティブMDNを送信するために、企業内のSMTPサーバーのホスト名を指定します。 |
Webサービス・ポリシー |
Webサービスを保護するためのセキュリティ・ポリシーを指定します。セキュリティ・ポリシーのURIのみ、または完全な oracle/wss_username_token_service_policy このフィールドの使用の詳細は、21.5項「Oracle B2B Webサービスの保護」を参照してください。 |
パフォーマンス |
- |
大きなペイロード・サイズ |
大きなペイロード・サイズをバイト単位で指定します。デフォルト値は2,000,000 (2MG)です。 |
大きなペイロード・ディレクトリ |
デフォルトのディレクトリは |
UI |
- |
ペイロードの表示 |
「レポート」タブからアクセスできるレポートに、ペイロードを表示できます。trueに設定すると、デフォルトの検索パラメータを使用してデータベースが自動的に検索され、結果が表示されます。 |
自動検索の有効化 |
「レポート」タブからアクセスできるレポートで自動検索を有効化します。デフォルト値はtrueです。falseに設定すると、「検索」ボタンをクリックするまでレポート・ページには結果表が表示されません。 |
ペイロード表示サイズ |
デフォルト値は1,048,576 KBです。このパラメータ(バイト単位)は、インタフェースで構成されている値よりサイズが小さいペイロードのみ表示する場合に使用します。 |
構成パラメータを設定するには:
「管理」リンクをクリックします。
「構成」タブをクリックします。
表17-1の説明に従って、構成パラメータの値を指定します。
「保存」をクリックします。