この章では、Oracle B2Bインタフェースを使用して、設計メタデータおよびインスタンス・データをパージする方法について説明します。
この章では、次の項目について説明します。
パージするその他の方法は、次を参照してください。
注意: データをパージする前にアーカイブしておく必要があります。パージは元に戻せない操作です。最初に、重要なデータをアーカイブしていることを確認してください。 |
設計メタデータおよびインスタンス・データをパージするには、Oracle B2Bインタフェースを使用します。設計メタデータには、パートナ・プロファイル・データ、識別子、ドキュメント定義、チャネルおよびアグリーメントが含まれています。このデータをパージする場合、インストールの一部である事前定義データ(ホスト取引パートナ名、プロトコルおよび識別タイプなど)はパージされません。インスタンス・データは、メッセージ処理の実行時に作成されます。インスタンス(実行時)データには、ビジネス・メッセージとメッセージ関連データが含まれています。
特定のインスタンス・データは、「レポート」リンクの「ビジネス・メッセージ」タブからパージできます。詳細は、第18.1.2項 メッセージのパージを参照してください。
パージでは、B2Bが資格証明ストアに作成するアーティファクト(パスワードなど)は削除されません。資格証明ストアの詳細は、Oracle Fusion Middlewareセキュリティ・ガイドを参照してください。
インスタンス・メッセージのパージでは、必要に応じて管理番号情報をパージできます。管理番号は、EDI (X12やEDIFACT)およびHL7のメッセージ標準で使用されます。B2Bは、インバウンド・メッセージおよびアウトバウンド・メッセージの管理番号を追跡します。アウトバウンド・メッセージの場合、管理番号は内部管理番号表から順番に生成されます。インスタンス・データと管理番号をパージすると、順序がリセット(管理番号表がリセット)されるため、パージ後のアウトバウンド・メッセージにはパージ前のメッセージと同じ管理番号が設定される場合があります。これが望ましくない場合は、管理番号をパージしないでください。
パージは、次の目的のために役立ちます。
ディスク領域の管理およびパフォーマンスの向上
テスト・システム上のリポジトリの削除
設計メタデータまたはインスタンス・データをパージするには:
「管理」タブ、「パージ」タブの順にクリックします。
(インスタンス・データをパージする場合のオプション)「管理番号のパージ」を選択して、順序をリセットします。
「設計メタデータのパージ」または「インスタンス・データのパージ」をクリックします(図15-1を参照)。
「設計メタデータのパージ」を選択すると、メッセージ「リポジトリからすべての設計メタデータを完全に削除しますか。」が表示されます。
「インスタンス・データのパージ」を選択すると、メッセージリポジトリからすべての実行時データを完全に削除しますか。が表示されます。
「はい」をクリックします。
Oracle B2Bでは、PURGE_INSTANCE_MSGS_AUDIT
プロシージャを使用して提供される条件に基づいて、B2Bの表からデータをパージできます。通常、Oracle B2BはB2B_BUSINESS_MESSAGE
表を使用して、データベース・パーティションに基づくパージを実行します。
パーティションベースのパージは、次の条件によって制御します。
p_startDate
: パージするレコードの開始日。
p_endDate
: パージするレコードの終了日。
p_msgState
: ビジネス・メッセージの状態。
p_tpName
: 取引パートナ名(指定する場合、direction
も指定する必要があります。)
p_direction
: メソッドの方向を示します。有効な値は次のとおりです。
INBOUND
OUTBOUND
p_msgType
: リクエスト・タイプを示します。有効な値は次のとおりです。
REQ
RESP
p_tpaName
: 取引パートナ・アグリーメント(TPA)の名前。
p_idType
: 送信者のID_TYPE
。
p_idVal
: 送信者のID_VALUE
。
p_shouldArchive
: パージするメッセージをアーカイブするかどうかを示します。有効な値は次のとおりです。
true
false
p_force_del
: データを強制的に削除するかどうかを示します。
p_archiveFileName
: アーカイブのファイル名。
p_tpaId
: TPA ID。
p_action
: 実行するEBMSアクション。
p_service
: 起動するEBMSサービス。
p_docType
: ドキュメント・タイプ。
p_commitFrequency
: 一括削除をコミットする頻度。デフォルト値は5000
レコード/バッチです。
p_auditId
: auditId
に対して削除されたメッセージを追跡する監査ID。
p_partitionMode
: パーティションの処理方法を示します。有効な値は次のとおりです。
DROP
TRUNCATE
STATEMENT
p_logMode
: ログ・レベル、およびロギングがコンソールベースまたはファイルベースのどちらであるかを示します。有効な値は次のとおりです。
DEBUG
INFO
ERROR
CONSOLE_DEBUG
CONSOLE_INFO
CONSOLE_ERROR
p_rowLimit
: 削除できるビジネス・メッセージ・レコードの最大数を示します。
p_stop_time
: パージ操作を完了する必要がある期限を示します。レコードの一括削除処理は、この期限が経過するまで続けられます。
p_refreshMW
: パージ後にb2b_system
マテリアライズド・ビューを完全にリフレッシュするかどうかを示します。デフォルトでは、パーティション・パージの完了時にのみ、パージがビューをリフレッシュします。有効な値は次のとおりです。
true
false
null
p_numOfRecordsPurged
: 現在のパージで処理されたレコード数を示します。
Oracle B2Bには、パーティションベースでデータをパージできるb2bpurge
というコマンドライン・ユーティリティがあります。このユーティリティの詳細は、第20.3項「データのパージ」を参照してください。