Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Managementユーザーズ・ガイド 11g リリース1 (11.1.1.7) B61408-10 |
|
前 |
次 |
この章では、主にOracle Business Process Management Workspaceのプロセス・インスタンスの所有者を対象に、プロセス・インスタンスの開始方法と取消方法、検索方法、詳細の表示方法、コメントと添付ファイルを関連付ける方法、一括操作の実行方法、プロセス・インスタンスのプレゼンテーションをカスタマイズする方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
ヒューマン・ワークフローの問題のトラブルシューティングの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suite管理者ガイドのヒューマン・ワークフローのトラブルシューティングに関する項を参照してください。
プロセス・インスタンスを開始するには、ナビゲーション・ペインの最上部にある「アプリケーション」パネルから始めます。
プロセスを開始するには:
「アプリケーション」パネルの「プロセス・トラッキング」ページで、開始するプロセスをクリックします。そのプロセス・インスタンスのダイアログ・ボックスが表示されます。
注意: ブラウザでポップアップ・ブロックを有効にしている場合は、ポップアップを有効にし、タスク・フロー・サービスを利用できるようにしてください。有効にしないとアプリケーションが起動せず、ダイアログ・ボックスも表示されません。 |
コメントを作成するか、または添付ファイルを追加します。
コメントを追加するには:
「コメント」セクションで、「作成」をクリックします。「コメントの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。
コメントを入力して「OK」をクリックします。コメントはプロセス・レベルで追加されます。
添付ファイルを追加するには:
「添付ファイル」セクションで、「追加」をクリックします。「添付ファイルの追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。
添付ファイル・タイプを選択します。「デスクトップ・ファイル」を選択した場合は、ダイアログ・ボックスでファイルのパス名を入力するか、ファイルを検索できます。「URL」を選択した場合は、ファイル名とURLを入力するように求められます。
添付ファイルを指定した後、「OK」をクリックします。添付ファイルはプロセス・レベルで追加されます。
プロセス・インスタンスが開始され、イニシエータとして割り当てられます。
プロセス・インスタンスの基本検索または拡張検索を実行できます。この項には次のトピックが含まれます:
基本検索では、プロセス・インスタンス名の一部または全部を「検索」フィールドに入力します。
プロセス・インスタンスの基本検索を実行するには:
「プロセス・トラッキング」ページを選択し、検索するインスタンス名の一部または全部を「検索」フィールドに入力します。検索結果は、「プロセス・トラッキング」ページの「説明」列に基づいています。
すべてのインスタンスのリストを取得するには、パーセント記号(%)を入力します。
図3-1のような検索結果が表示されます。
「詳細」セクションに、優先度、プロセス名、インスタンスの完了期日、ステータス、作成日時および割当て先が表示されます。
プロセス・インスタンスのゲートウェイに実行中のスレッド(パス)が複数ある場合は、「オープン・アクティビティ」セクションに各スレッドのステータスが表示されます。
「監査証跡」セクションに、監査情報が表形式、ツリー・ビュー、またはグラフィカル形式のいずれか選択した形式で表示されます。
指定した1つ以上の条件に基づいて、検索を実行できます。
プロセス・インスタンスの拡張検索を実行するには:
「プロセス・トラッキング」ページで、「拡張」をクリックします。「拡張検索」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「プロセス」リストから、ビューに含める各プロセスを選択します。
「割当て済」リストから、「任意の参加者、任意のロール」、「自分、または自分のロールで未割当ての参加者」、「自分」のいずれかを選択します。
「ステータス」リストから、次のいずれかの項目を選択します。
表3-1 ビューのステータスの追加リスト
ステータス | 説明 |
---|---|
すべて |
すべてのインスタンスを表示します。 |
すべてを開く |
表示される作業アイテムには、「処理中」、「保留中の移行」、「一時停止中」および「エラー発生」ステータスのすべてのインスタンスが含まれます。 |
処理中 |
作業アイテムはアクティブであり、プロセスの最後に達していません。 |
完了 |
作業アイテムはプロセスの最後に達しました。 |
中断済 |
作業アイテムはすでにアクティブではなく、プロセスの最後に達していません。 |
エラー発生 |
作業アイテムは、処理時に例外がスローされました。 |
保留中の移行 |
作業アイテムは、新しい実装への移行を待機中です。 |
一時停止中 |
作業アイテムは、一時停止中状態です。同じコンポジット・リビジョンの新しい実装がデプロイされ、以前にデプロイされたコンポジットに、より新しいBPMプロセスの定義によるコンポーネントがある場合、アイテムは一時停止されます。 |
「OK」をクリックします。
ユーザーが表示できるプロセス・インスタンスはユーザーのロールによって決まります。表3-2は、各ロールの可視性のレベルを示しています。
表3-2 プロセス・インスタンスの可視性
ロール | プロセス・インスタンスの可視性 |
---|---|
管理者(WorkflowAdminロールまたは管理者ロールを持つユーザー) |
すべてのプロセス・インスタンスのすべての関連情報を表示できる |
プロセス所有者 |
プロセス・インスタンスのインスタンス詳細をいつでも表示できる |
swimlaneロールを持つユーザー |
ロールに関連付けられている未割当インスタンスを表示できる |
タスク割当て先 |
そのタスクのインスタンス詳細を表示できる |
プロセス・インスタンスの詳細を表示するには:
「プロセス・トラッキング」ページで、プロセス・インスタンスのリストから、詳細を表示するインスタンスを選択します。図3-2のように、ページの右下に作業アイテムの「詳細」パネルが開きます。
作業アイテムの「詳細」パネルの詳細は、第1.3.3.1項「プロセス・ワークスペースの「プロセス・トラッキング」ページのナビゲート」を参照してください。
このパネルを使用して、コメントを作成したり、添付ファイルを追加することもできます(3.3.2項「プロセス・ワークスペースでのプロセス・インスタンスへのコメントと添付ファイルの関連付け」を参照)。
作業アイテムの「詳細」パネルの「監査証跡」セクションには、監査証跡がリスト・ビュー、ツリー・ビューまたはグラフィカル・ビューで表示されます。図3-3に示すように、「監査証跡」セクションの左上隅のリストからビューを選択します。
監査するアクティビティ、サブプロセス、ゲートウェイまたはイベントのタイプを選択できます。これを行うには、図3-4に示すように、「監査証跡」セクションの上部のリストから選択します。
管理者またはプロセス所有者で、選択したアクティビティに入力または出力ペイロードが含まれる場合、そのアクティビティの入力または出力メッセージを表示できます。これを行うには、アクティビティを選択して、「入力メッセージ」または「出力メッセージ」をクリックします。図3-5に示すように、メッセージがポップアップで表示されます。
コメントをプロセス・インスタンスに関連付けるには:
ワークリストから、コメントを関連付けるプロセス・インスタンスを選択します。
「詳細」パネルの「コメント」セクションで、「新規」をクリックします。
コメントを入力して「OK」をクリックします。
添付ファイルをプロセス・インスタンスに関連付けるには:
ワークリストから、添付ファイルを関連付けるプロセス・インスタンスを選択します。
「詳細」パネルの「添付ファイル」セクションで、「新規」をクリックします。「添付ファイルの追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「説明」フィールドで、添付ファイルの説明を入力します(オプション)。
「ファイル名」フィールドで、ファイルへのパスを入力するか、または「参照」をクリックしてファイルを指定します。
「OK」をクリックします。
注意:
|
このリリースでは、実行できる一括操作は取消のみです。
一括操作を実行するには:
「プロセス・トラッキング」ページで、プロセス・インスタンス・リストから複数のインスタンスを選択します。「インスタンスの詳細」パネルには、処理対象として現在選択されているインスタンスの数を示すメッセージが表示されます。また、「アクション」リストは、選択されているインスタンスのグループに対して実行可能なオプションを使用して更新されます。
「アクション」リストで操作を選択します。選択した操作が、指定したインスタンスに対して実行されます。
プロセス・インスタンスを取り消すことができるのは、プロセスの所有者のみです。
プロセス・インスタンスを取り消すには:
取り消すインスタンスの行の最後にある「アクション」リストから「取消」を選択します
インスタンスを選択し、「プロセス・トラッキング」ページのツールバーにある「アクション」リストから「取消」を選択します
プレゼンテーションとは、「作業アイテム」パネルでインスタンスを表示するときに使用する、列の配置です。既存のプレゼンテーションを使用するか、そのビューに関連付ける新しいプレゼンテーションを作成できます。
「作業アイテム」パネルの任意のビューに表示する列を選択できます。
プロセス・インスタンスのプレゼンテーションをカスタマイズするには:
「ビュー」パネルから、プレゼンテーションをカスタマイズするビューを選択します。「作業アイテム」パネルにビューが表示されます。
作業アイテム・ツールバーで、「プレゼンテーションの編集」をクリックします。「プレゼンテーション」ダイアログ・ボックスが表示され、プレゼンテーションの列を選択してソートできます。
「使用可能な列」リストからビューに表示する列を選択し、右矢印をクリックして、「プレゼンテーション列」リストにそれらを移動します。
列をソートするには:
「プレゼンテーション列」リストで、個別のアイテムを選択します。
リストの右側の上下の矢印を使用して、位置を移動します。
ソートする各列で同様に繰り返します。
「OK」をクリックします。
注意: 「作業アイテム」パネルではプロセス・インスタンスが「プロセス・トラッキング」ページと「標準ダッシュボード」ページの2箇所で表示されます。このパネルが表示されているときにはどちらのページででもプレゼンテーションをカスタマイズできます。ただし、「プロセス・トラッキング」ページでのプレゼンテーションを最初に変更し、その後に「標準ダッシュボード」ページでのプレゼンテーションを変更した場合、「プロセス・トラッキング」ページでどのようなプレゼンテーションが構成されていても、後から設定した構成でプレゼンテーションがオーバーライドされます。「プロセス・トラッキング」ページに戻ると、そのプレゼンテーションは「標準ダッシュボード」ページで構成したものになります。 |