Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Managementユーザーズ・ガイド 11g リリース1 (11.1.1.7) B61408-10 |
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この章では、Oracle Business Process Management Workspaceでのユーザー・プリファレンスの設定方法、およびタスクの申告とリリース、タスクの再割当て、委任およびルーティング、タスクへのコメントと添付ファイルの関連付け、ルールと休暇期間の設定も含めたタスクの処理方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
ヒューマン・ワークフロー問題のトラブルシューティングの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suite管理者ガイド』のヒューマン・ワークフローのトラブルシューティングに関する項を参照してください。
1つのタスクがグループまたは複数のユーザーに割り当てられている場合、最初にそのタスクを申告する必要があります。「申告」は、グループまたは複数のユーザー割当て用の「タスク・アクション」リストで使用可能な唯一のアクションです。タスクが申告されると、すべての適用可能なアクションがリストに表示されます。
注意: タスクに自動申告オプションが設定されている場合、ユーザーはタスクを申告する必要はありません。ユーザーはカスタム・アクションを使用できます。 |
1つのタスクがグループまたは複数のユーザーに割り当てられている場合、そのタスクを申告したユーザーはタスクをリリースできます。その後、他のすべての割当て先がタスクを申告および完了できます。
タスクを申告およびリリースするには:
タスクを申告するには、タスクの「詳細」ページを開き、「申告」ボタンをクリックします。
同様に、タスクをリリースするには、タスクの「詳細」ページを開き、「リリース」ボタンをクリックします。
図2-1は、右上隅に「申告」ボタンが表示された「タスクの詳細」ページの一部分を示しています。
この項の内容は次のとおりです。
類似した承認シーケンスを持つ複数のタスクを結合して、1つの結合した承認にしたい場合があります。たとえば、それぞれが個別に承認を必要とする同様の明細項目が多数存在する注文書を承認する場合などです。各明細項目を1つずつ承認するかわりに、1つの承認として結合して、その結合したタスクを承認できます。
複数のタスクを1つの繰返しの承認に結合した後は、それらのタスクの順序は変更できません(たとえば、そのタスクの参加者を追加、編集または削除することはできません)。
タスクの繰返しの承認を結合するには:
プロセス・ワークスペースのタスク・リストで、タスクを選択します。「タスクの詳細」ウィンドウが表示されます。
「タスクの詳細」ウィンドウで「履歴」セクションを開きます。
「オプション」をクリックします(図2-2を参照)。
「繰り返しの承認の結合」が選択されていることを確認します。これがデフォルトの設定です。
タスクを分割するには、「繰り返しの承認の結合」の選択を解除します。
「適用」をクリックします。
タスクの履歴から、システム生成されたすべての更新を削除するには、システム承認を除外するオプションを選択する必要があります。「システム承認を除く」を選択するには:
プロセス・ワークスペースのタスク・リストで、タスクを選択します。「タスクの詳細」ウィンドウが表示されます。
「タスクの詳細」ウィンドウで「履歴」セクションを開きます。
「オプション」をクリックします(図2-2を参照)。
「システム承認を除く」を選択します。
「適用」をクリックします。
新しい参加者をタスクに含めるには、「履歴」ペインで「予定承認を含める」オプションを選択する必要があります。このオプションにより、タスク履歴に参加者が追加され、その参加者がタスクで実行するアクションが表示されます。
新しい参加者を含めるには:
プロセス・ワークスペースのタスク・リストで、新しい参加者を含めるタスクを選択します。「タスクの詳細」ウィンドウが表示されます。
「タスクの詳細」ウィンドウで「履歴」セクションを開きます。
「オプション」をクリックします(図2-2を参照)。
「予定承認を含める」が選択されていることを確認します。これがデフォルトの設定です。
このオプションを無効にするには、「予定承認を含める」の選択を解除します。
「適用」をクリックします。
タスクを再割当てまたは委任する手順は、次のとおりです。
「タスクの詳細」ウィンドウで、「アクション」リストから「再割当て」を選択します。「タスクの再割当」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「再割当て」または「委任」のいずれかを選択します。
「委任」は、委任先の権限は委任者の権限に基づくという点で、「再割当て」とは異なります。この機能は、たとえば、マネージャのアシスタントが使用できます。
図2-3に示すように、ユーザーまたはグループ名を入力するか、参照して選択します。ワイルドカードとしてアスタリスク(*)を使用できます。
スーパーバイザはいつでも直属の部下にタスクを再割当てできます。
再割当て先のユーザーまたはグループを選択し、「OK」をクリックします。
複数のユーザーまたはグループへの再割当てを行うことができます。いずれかの割当て先がタスクを申告する必要があります。
注意: タスク詳細が以前のリリースからアップグレードされていると、「再割当て」アクションを実行中に「リクエストに失敗しました」というエラーが表示されることがあります。実際には、再割当ては完了しており、「OK」を再度クリックすると、タスクはすでに割り当てられているというメッセージが表示されます。 このエラー・メッセージが表示されないようにするには、タスクフロー・アプリケーションをOracle JDeveloperで開くことによりアップグレードして、それからタスク・フォームを再デプロイしてください。 |
「タスクの詳細」ページを使用して、コメントと添付ファイルをタスクに追加できます。
「タスクの詳細」ページの詳細は、第1.3.1.2項 プロセス・ワークスペースの「タスクの詳細」ページの使用を参照してください。
タスクにコメントを追加する手順は、次のとおりです。
「ユーザー・タスク」ページの「ワークリスト」ペインで、コメントを追加するタスクを選択します。タスクの詳細が表示されます。
「タスクの詳細」ページの「コメント」セクションで、次のいずれかをクリックして、コメントが表示されるユーザーを指定します。
タスク参加者のみ。この特定のタスクの以前および将来の割当て先とコメントを共有するオプションです。
すべてのプロセス参加者。タスクの割当て先であるかどうかに関係なく、プロセスのすべての参加者とコメントを共有するオプションです。
「コメントの作成」ダイアログ・ボックスにコメントを入力します。
注意:
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「OK」をクリックします。
タスクに添付ファイルを追加する手順は、次のとおりです。
「タスク」ページの「ワークリスト」ペインで、添付ファイルを追加するタスクを選択します。タスクの詳細が表示されます。
「タスクの詳細」ページの「添付ファイル」セクションで、「追加」をクリックします。「添付ファイルの追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「添付ファイルの追加」ダイアログ・ボックスで、添付ファイルを共有するユーザーについて次のいずれかを選択します。
タスク参加者のみ。この特定のタスクの以前または将来の割当て先と添付ファイルを共有するオプションです。
すべてのプロセス参加者。このオプションは、タスクの割当て先であるかどうかに関係なく、プロセスのすべての参加者と添付ファイルを共有します。
添付ファイル・タイプを選択します。
Oracle WebCenter Contentを使用しないタスクの場合は、次のオプションが表示されます:
URL。このオプションを選択すると、ファイルの名前とURLを指定するフィールドが開きます。
デスクトップ・ファイル。このオプションを選択すると検索フィールドが開き、ここからコンピュータ上のファイルを参照できます。
Oracle WebCenter Contentを使用するタスクの場合は、次のオプションが表示されます:
URL。このオプションを選択すると、ファイルの名前とURLを指定するフィールドが開きます。
UCMへのファイルのアップロード。このオプションを選択すると、デスクトップ・ファイルがOracle WebCenter Contentにアップロードされます。このオプションを選択すると、別のダイアログ・ボックスで、タスクのモデル化方法に応じて次の一部またはすべてを入力するように求められます。
説明(オプション)
フォルダ名: 添付ファイルがアップロードされるWebCenter Contentサーバーのフォルダ。WebCenter Contentサーバーの完全なフォルダ・パスを入力する必要があります。WebCenter Contentでコントリビューション・フォルダ・レベルを表示するには、図2-4に示されているように、スラッシュ(/)を使用します。コントリビューション・フォルダ・レベル内の宛先フォルダのリストを表示するには、図2-5に示すように、スラッシュ(/)を入力します。
ドキュメント・タイプ: このリストから、WebCenter Contentドキュメント・タイプを選択します。
アカウント(オプション): このリストから、アカウント名を選択します。
リビジョン(オプション): リビジョンの整数の番号を入力します。
リリース日(オプション): ドキュメントがリリースされる日付を選択します。このWebCenter Contentドキュメントは、この日付より前にWebCenter Contentユーザーに表示されません。
有効期限(オプション): ドキュメントが期限切れになる日付。このWebCenter Contentドキュメントは、この日付をすぎるとWebCenter Contentユーザーに表示されなくなります。
UCMドキュメントの関連付け。このオプションを選択すると、ドキュメントIDの入力を求める別のダイアログ・ボックスが開きます。望遠鏡のアイコンをクリックして検索し、検出した後に、「OK」をクリックします。
添付ファイルのタイプを選択したら、「OK」をクリックします。
図2-6に示すように、「タスクの詳細」ペインの「アクション」リストから「保存」を選択します。添付ファイルがタスクから削除されます。
注意: 添付ファイルがWebCenter Contentなどのコンテンツ・サーバーに格納されている場合、コンテンツ・サーバーからは削除されません。添付ファイルがSOAワークフロー・リポジトリに格納されている場合、タスク履歴からタスク・スナップショットを表示することで添付ファイルにアクセスできます。 |
タスクから添付を削除する手順は、次のとおりです。
「タスク」ページの「ワークリスト」ペインで、添付ファイルを削除するタスクを選択します。タスクの詳細が「タスクの詳細」ペインに表示されます。
「タスクの詳細」ペインの「添付ファイル」セクションで、削除する添付ファイルを選択して「削除」をクリックします。「添付ファイルの削除」ダイアログ・ボックスが表示され、UCMからの削除を確認するように求められます。
削除を確認して「OK」をクリックします。
情報をリクエストするには:
図2-7に示すように、「タスクの詳細」ページで、「アクション」リストから「情報のリクエスト」を選択します。
図2-8に示すように、タスクの参加者または別のユーザーに情報をリクエストします。
「検索」アイコンを使用してユーザー名を検索すると、図2-9に示すように、「認証ブラウザ」が表示されます。
図2-9で、ID列の識別子jsteinはリンクになっています。このリンクをクリックすると「詳細」ウィンドウが開き、このユーザーの情報が表示されます。
注意: マルチテナント環境の場合、ユーザーの検索はユーザー識別子のみで行い、テナント識別子では行わないでください。たとえば、ユーザー識別子がjsteinで、テナント識別子がcompany_name.jsteinの場合、jsteinを使用して検索します。 |
コメントを追加します。
次のいずれかを選択します。
直接自分にルーティング
後の参加者によるアクションの再実行が必要(ユーザーが情報を送信した後、以前の承認者は再度タスクを承認する必要があります)
「OK」をクリックします。
ルールは、特定のタスク・タイプか、ユーザーまたはグループに割り当てられたすべてのタスクに対して実行されます。ルールを設定するには、プロセス・ワークスペース・ツールバーから、「プリファレンス」を選択します。図2-10のように、「プリファレンス」ウィンドウが表示されます。
ルールは、使用中のあらゆる状況に常に適用できるわけではありません。たとえば、1つのルールが複数のタスク・タイプに適用される場合、タスクごとに結果が異なる可能性があるため、すべてのタスクの結果を設定できないことがあります。
ルールはリストされている順序で実行されます。
あるルールがフィルタ条件に一致すると、そのルールが実行され、他のルールは評価されません。ルールを実行するユーザーは、該当するタスクに割り当てられている唯一のユーザーであることが必要です。タスクが(自分を含めて)複数のユーザーに割り当てられている場合、ルールは実行されません。
To Doタスクにはビジネス・ルールを指定できません。
この項には次のトピックが含まれます:
注意: タスク・タイプ・ブラウザでは、NLS文字列を使用したタスク名およびカテゴリの検索はサポートされていません。 |
ユーザー・ルールを作成する手順は、次のとおりです。
プロセス・ワークスペース・ツールバーから、「プリファレンス」を選択します。「ユーザー・プリファレンス」ペインが表示されます。
「ユーザー・プリファレンス」領域で、「ルール」をクリックします。右のペインに、「ルール」ページおよび「他のルール」ページが表示されます。デフォルトで「ルール」ページが選択されています。
「ルール」ページの「ルール」セクションで「ルール」を選択し、「新規ルールの追加」をクリックします。右ペインに、「ルール」画面が表示されます。
ルール名を入力します。
休暇ルールの場合は、「休暇ルールとして使用」を選択します。ルールの開始日と終了日が休暇期間と自動的に同期します。
休暇ルールと同期する休暇期間を設定する手順は、2.6.3項「プロセス・ワークスペースで休暇期間を有効にする方法」を参照してください。
「タスク」リストから「すべてのタスク」または「これらの条件に一致するタスク」を選択します。
「すべてのタスク」を選択した場合、条件を選択する必要はありません。「これらの条件に一致するタスク」を選択した場合、「条件の追加」をクリックして条件を指定します。これらの条件について表1-8で説明します。変換後のテキストで検索することはできません。
これらの条件により、ルールで優先度1のタスクのみを処理するように指定したり、特定のユーザーによって作成されたタスクを処理するように指定するなど、ルールの詳細を定義できます。標準タスク属性や特定のタスクにマップされた任意のマップ済属性に基づいて条件を作成できます。詳細は、第9.4.1項「マップ済属性の指定方法」を参照してください。
「次の期間のみルールを実行」を選択し、ルール実行日を指定します。
「アクション」領域で、実行するアクションを選択します。ユーザー・ルールでは、次のアクションが行われます。
再割当て先: 直属の部下またはグループにタスクを再割当てできます。BPMWorkflowReassignロールを付与されているユーザーは、タスクを任意のユーザーまたはグループに再割当てできます。
委任先: 任意のユーザーまたはグループに委任できます。タスクを完了するためのアクセス権または権限は、タスクの委任元ユーザーに従って決定されます(その後の委任または再割当てがあっても、引き続き委任元ユーザーに従って決定されます)。
結果の設定先: ワークフロー・タスクがタスクの承認や拒否などの結果にあわせて設計されている場合は、自動結果を指定できます。ルールの適用対象を特定のタスク・タイプにする必要があります。ルールがすべてのタスク・タイプを対象とする場合、このオプションは表示されません。
アクションを実行しない: このアクションは、他の一般的なルールの適用を防止する場合に使用します。たとえば、アクションが不要な融資申請を除いて、休暇中のすべてのタスクを別のユーザーに再度割り当てるには、2つのルールを作成します。第1のルールでは、融資申請に対してアクションを実行しないように指定し、第2のルールでは、すべてのタスクを別のユーザーに再度割り当てるように指定します。第1のルールによって、融資申請に対する再割当てが防止されます。
「保存」をクリックします。
新しいルールが「ルール」ノードの下に表示されます。
注意: タスク・タイプ・ブラウザでは、NLS文字列を使用したタスク名およびカテゴリの検索はサポートされていません。 |
グループ・ルールの作成はユーザー・ルールの作成に類似していますが、ログイン・ユーザーが管理するグループのリストが追加されています。たとえば、次のようなグループ・ルールがあります:
特定の顧客からのタスクをグループのメンバーに割り当てる場合
タスク割当てがラウンド・ロビン割当てを使用してグループのメンバーに均等配分されるようにする場合
高優先度のタスクがグループのうち最もビジーでないメンバーにルーティングされるようにする場合
グループ・ルールでは、次のアクションを実行します。
メンバーへの割当ての経由先: 割当て先となるグループ・メンバーを決定する基準を指定できます。この動的な割当て基準には、ラウンド・ロビン割当て、最もビジーでないグループ・メンバーへの割当て、または最も生産性の高いグループ・メンバーへの割当てを含めることができます。また、タスクをグループ内の複数ユーザーに割り当てるためのカスタム関数を追加することも可能です。
割当て先: ユーザー・ルールの場合と同様に、タスクを自分の直属の部下またはグループに割り当てることができます。BPMWorkflowReassignロールを付与されているユーザーは、自分の管理階層外の任意のユーザーまたはグループにタスクを再割当てできます。
アクションを実行しない: ユーザー・ルールの場合と同様に、より一般的なルールの実行を防止する条件を指定してルールを作成できます。
グループ・ルールを作成するには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーから、「プリファレンス」を選択します。「プリファレンス」ウィンドウが表示されます。
「ユーザー・プリファレンス」領域で、「ルール」をクリックします。右のペインに、「ルール」ページおよび「他のルール」ページが表示されます。「ルール」ページが選択されています。
「他のルール」タブをクリックします。
リストから「グループ」を選択します。
グループ名を入力するか、「検索」アイコンをクリックしてグループを参照します。
グループを検索し、選択するための「アイデンティティ・ブラウザ」ダイアログ・ボックスが開きます。
図2-11のように、「グループ・ルール」ノードの下のグループ名を選択し、「新規ルールの追加」をクリックします。
「次の期間のみルールを実行」を選択し、ルール実行日を指定します。
「タスク」リストから「すべてのタスク」または「これらの条件に一致するタスク」を選択します。
「すべてのタスク」を選択した場合、条件を選択する必要はありません。「これらの条件に一致するタスク」を選択した場合、「条件の追加」をクリックして条件を指定します。これらの条件について表1-8で説明します。
これらの条件により、ルールで優先度1のタスクのみを処理するように指定したり、特定のユーザーによって作成されたタスクを処理するように指定するなど、ルールの詳細を定義できます。標準タスク属性や特定のタスクにマップされた任意のマップ済属性に基づいて条件を作成できます。詳細は、第9.4.1項「マップ済属性の指定方法」を参照してください。
「アクション」領域で、実行するアクションを選択します。ユーザー・ルールでは、次のアクションが行われます。
再割当て先: 直属の部下またはグループにタスクを再割当てできます。BPMWorkflowReassignロールを付与されているユーザーは、タスクを任意のユーザーまたはグループに再割当てできます。
委任先: 任意のユーザーまたはグループに委任できます。タスクを完了するためのアクセス権または権限は、タスクの委任元ユーザーに従って決定されます(その後の委任または再割当てがあっても、引き続き委任元ユーザーに従って決定されます)。
結果の設定先: ワークフロー・タスクがタスクの承認や拒否などの結果にあわせて設計されている場合は、自動結果を指定できます。ルールの適用対象を特定のタスク・タイプにする必要があります。ルールがすべてのタスク・タイプを対象とする場合、このオプションは表示されません。
アクションを実行しない: このアクションは、他の一般的なルールの適用を防止する場合に使用します。たとえば、アクションが不要な融資申請を除いて、休暇中のすべてのタスクを別のユーザーに再度割り当てるには、2つのルールを作成します。第1のルールでは、融資申請に対してアクションを実行しないように指定し、第2のルールでは、すべてのタスクを別のユーザーに再度割り当てるように指定します。第1のルールによって、融資申請に対する再割当てが防止されます。
「保存」をクリックします。
休暇期間を設定し、指定した期間の自動タスク割当てを休止できます。
休暇ルールはTo Doタスクには適用されません。
休暇期間と同期する休暇ルールを設定する手順は、第2.6.1項 プロセス・ワークスペースでのユーザー・ルールの作成方法を参照してください。
休暇期間を有効にするには:
「プリファレンス」リンクをクリックします。「プリファレンス」ページが表示されます。
「ユーザー・プリファレンス」パネルで、「ルール」をクリックします。中央のペインに、「ルール」パネルが表示され、「ルール」ページが選択されています。「ルール」ページの右側に、「休暇期間」パネルが表示されます(図2-12を参照)。
「休暇期間の有効化」をクリックします。
開始日および終了日を指定します。
「再割当て先:」または「委任先:」のいずれかを選択します。「検索」アイコンを使用してユーザーを検索すると、「認証プラウザ」ウィンドウが表示されます(図2-13を参照)。
ユーザーを検索して選択し、「OK」をクリックします。
「保存」をクリックします。休暇期間が有効になります。
通知設定を構成して、複数の通信チャネル(配信タイプ)にアクセスする場合のメッセージの受信方法、受信タイミングおよび受信場所を制御できます。具体的には、メッセージの配信先のチャネルと配信環境を指定するメッセージング・フィルタ(配信プリファレンス)を定義できます。
たとえば、異なるサービス・レベル合意(SLA)を持つ顧客から受信するメッセージに対してフィルタを作成し、プレミアムSLAの顧客の場合は勤務先電話番号とSMSチャネルを介して通知し、それ以外のSLAの顧客の場合は電子メールで通知するように指定できます。
メッセージング・フィルタ・ルールは、ルール条件とルール・アクションで構成されます。ルール条件は、ルール属性、演算子および関連する値で構成されます。ルール・アクションは、ルール内に指定した条件を満たす場合に実行されるアクションです。
表2-1に、メッセージング・フィルタでサポートされるデータ型を示します。各属性には関連するデータ型があり、各データ型には一連の比較演算子が事前定義されています。
表2-1 メッセージング・フィルタでサポートされるデータ型
データ型 | 比較演算子 |
---|---|
日付 |
isEqual、isNotEqual、isGreaterThan、isGreaterThanOrEqual、isLessThan、isLessThanOrEqual、Between、isWeekday、isWeekend |
時間 |
isEqual、isNotEqual、Between |
番号 |
isEqual、isNotEqual、Between、isGreaterThan、isGreaterThanOrEqual、isLessThan、isLessThanOrEqual |
文字列 |
isEqual、isNotEqual、Contains、NotContains |
注意: 文字列データ型は正規表現をサポートしていません。 |
特定のルールには、メッセージング・フィルタによって次のアクションを定義できます。
メッセージを送信しない: メッセージをチャネルに送信しません。
選択したすべてのチャネルにメッセージを送信: アドレス・リストに指定されているすべてのチャネルにメッセージを送信します。
最初の使用可能なチャネルに送信: 1つのメッセージの送信に成功するまで、アドレス・リスト内のチャネルに対してメッセージをシリアルに送信します。つまり、現在のチャネルが失敗ステータスを返すと、次のチャネルへの送信が実行されます。このフィルタ・アクションは、ヒューマン・ワークフロー・レイヤーから送信されるメッセージに対してはサポートされていません。
Oracle BPM Worklistでのメッセージング・チャネルは、業務用携帯電話などの物理的なチャネル、およびデスクトップで実行する電子メール・クライアント・アプリケーションの両方を意味します。Oracle BPM Worklistで具体的にサポートしているのは、次のメッセージング・チャネルです。
IM
MOBILE
SMS
VOICE
WORKLIST
メッセージング・チャネルについては次の点に注意してください。
メッセージング・チャネルのアドレスは、構成済のアイデンティティ・ストアからフェッチされます。
SMS通知および携帯電話通知は、携帯電話番号に送信されます。
ボイス通知は、勤務先電話番号に送信されます。
メッセージング・チャネル・プリファレンスがワークリストの場合、特別な通知は送信されません。かわりに、Oracle BPM Worklistにログインしてタスクを表示してください。
優先チャネルが選択されていない場合、デフォルトのメッセージング・チャネル・プリファレンスは電子メールになります。
メッセージング・チャネルの表示、作成、編集および削除には、「メッセージング・チャネル」タブを使用できます。
既存のメッセージング・チャネルを表示できます。
メッセージング・チャネルを表示する手順は、次のとおりです。
「プリファレンス」リンクをクリックします。
「通知プリファレンス」をクリックします。
メッセージング・チャネル・タブを選択します。
「マイ・メッセージング・チャネル」リスト(図2-14)が表示され、次の情報が表示されます。
名前: メッセージング・チャネルの名前。
タイプ: メッセージング・チャネルのタイプ(電子メール、SMSなど)。
アドレス: チャネルのアドレス(電話番号、電子メール・アドレスなど)。
デフォルト: このチャネルがデフォルトのメッセージング・チャネルかどうかを指定します。
「表示」→「列」の順にクリックして、表示または非表示の列を選択します。
また、「表示」→「列の並替え」の順にクリックしてダイアログを表示し、表示されている列を並べ替えることもできます。
メッセージング・チャネルの名前とアドレスは、基礎となるアイデンティティ・ストア(Oracle Internet Directoryなど)から取得されます。
メッセージング・フィルタ・タブを使用して、受信する通知のタイプ、およびこれらの通知を受信するために使用するチャネルを指定するフィルタを定義できます。そのためには、比較演算子(「は次と等しい」や「は次と等しくない」など)、通知タイプ、内容または送信元を表す属性、および通知アクション(使用可能な最初のメッセージング・チャネルに通知を送信、すべてのメッセージング・チャネルに通知を送信、またはどのチャネルにも通知を送信しない(事実上、通知をブロック))の組合せを使用します。
たとえば、上司であるLiseから受信したすべてのメッセージを取得するLiseからのメッセージというメッセージング・フィルタを作成できます。すべてのフィルタ条件に一致する通知が最初に業務用携帯電話などに送信され、最初のメッセージング・チャネルが使用できない場合は会社の電子メールに送信されます。
既存のメッセージング・フィルタを表示できます。
メッセージング・フィルタを表示する手順は、次のとおりです。
「通知」タブをクリックします。
「メッセージング・フィルタ」タブをクリックします。
「マイ・メッセージング・フィルタ」リスト(図2-15)が表示され、次の情報が表示されます。
フィルタ名: メッセージング・フィルタの名前
説明: (オプション)メッセージング・フィルタの説明
「表示」→「列」の順にクリックして、表示または非表示の列を選択します。
また、「表示」→「列の並替え」の順にクリックしてダイアログを表示し、表示されている列を並べ替えることもできます。
メッセージング・フィルタを作成する手順は、次のとおりです。
「作成」をクリックします。
図2-16に示すように、「メッセージング・フィルタ」ページが表示されます。
次の情報を指定します。
フィルタ名: メッセージング・フィルタの名前
説明: (オプション)メッセージング・フィルタの説明
次のように、「条件」セクションのリストおよびフィールドを使用して、フィルタ条件を定義します。
「次のすべての条件」または「次の任意の条件」オプションを選択して、通知がすべての条件を満たす必要があるのか、それとも一部の条件なのかを選択します。
リストから属性を選択します。
リストから「isEqual」などの演算子を選択します。
テキスト・ボックスに、条件の値を入力します。
「追加」をクリックして、条件をリストに追加します。
この手順を繰り返してフィルタ条件をさらに追加します。フィルタ条件を削除するには、「削除」をクリックします。
「アクション」セクションで、次のメッセージング・オプションから選択します。
メッセージを送信しない: メッセージをチャネルに送信しません。
選択したすべてのチャネルにメッセージを送信: アドレス・リストに指定されているすべてのチャネルにメッセージを送信します。
最初の使用可能なチャネルに送信: 1つのメッセージの送信に成功するまで、アドレス・リスト内のチャネルに対してメッセージをシリアルに送信します。つまり、現在のチャネルが失敗ステータスを返すと、次のチャネルへの送信が実行されます。
配信チャネルを設定するには、「通知チャネルの追加」リストからチャネルを選択し、「追加」をクリックします。チャネルを削除するには、「削除」をクリックします。
上/下矢印を使用してチャネルに優先度を付けます。「最初の使用可能なチャネルに送信」を選択すると、最上位のチャネル(使用可能な場合)がフィルタ基準に一致したメッセージを受信します。
「OK」をクリックします。
メッセージング・フィルタが「マイ・メッセージング・フィルタ」ページに表示されます。この「マイ・メッセージング・フィルタ」ページでは、チャネルを編集したり、削除することができます。フィルタを作成せずにダイアログを閉じる場合は、「取消」をクリックします。
メッセージング・フィルタを編集する手順は、次のとおりです。
「マイ・メッセージング・フィルタ」ページでフィルタを選択します。
「編集」をクリックします。
「OK」をクリックしてメッセージング・フィルタを更新します。フィルタを変更せずにダイアログを閉じる場合は、「取消」をクリックします。
自分または他のユーザーの最上位レベルのTo Doタスクを作成するには、図2-17に示す「To Doタスクの作成」ダイアログを使用します。このタスクはビジネス・タスクと関連していません。
To Doタスクは、割当て先の「受信ボックス」に表示されます。
To Doタスクは、再割当てやエスカレートなどの操作、および削除(論理削除)とパージ(物理削除)が可能です。タスクに対して再割当てやエスカレートなどの操作を実行しても、子To Doタスクの割当てには影響しません。To Doタスクが完了した後、その完了パーセントを100%未満にリセットできます。
割当てルール(休暇ルールなど)は、To Doタスクには適用されません。To Doタスクにはビジネス・ルールを指定できません。
To Doタスクを作成するには:
図2-18の例に示すように、「アクション」リストから「To-Doタスクの作成」を選択します。
図2-17に示す「To Doタスクの作成」ダイアログに詳細を入力して、「OK」をクリックします。
タスクのタイトル: わかりやすい内容を入力します。
カテゴリ: わかりやすい内容を入力します。
優先度: 1(最高)から5(最低)の間で選択します。
完了したパーセンテージ: この属性は、タスクの完了状況を示します。完了すると、この属性に100%が設定されます。
開始日: タスクの開始日。
期日: この期日は期限切れではありません。期日を過ぎたタスクも参照できます。開始日は現在の日付である必要はありません。
割当て先: 自分または他のユーザーを割り当てることができます。
「OK」をクリックします。
サブタスクとは、To Doタスクまたはビジネス・タスクであるタスクの子です。たとえば、注文書に複数の明細項目が含まれ、それぞれに別個の承認プロセスが必要な場合、サブタスクを作成すると便利です。
サブタスクを作成する際、次のような点に注意する必要があります。
To Doタスクは、To Doサブタスクのみを持つことができます。すべてのTo Doサブタスクが100%完了すると、To Doタスクも完了としてマークされます。To Doタスクが完了すると、To Doサブタスクはワークフロー・システム内で100%になります。
タスクがビジネス・タスクでそのタスクが完了した場合、そのタスクのサブタスクは取り消されます。他のビジネス・タスクに対してのビジネス・タスクの作成のみできます。
To Doタスクを明示的に100%に設定すると、タスクに対する集計は行われません。
使用しているOracle BPMのリリースが11g リリース1 (11.1.1.7.0)より前のリリースである場合は、タスク・リストの「アクション」メニューからサブタスクを作成すると、そのサブタスクは、サブタスクの割当て先のタスク・リストに表示されます。ただし、「タスクの詳細」ページの「アクション」メニューからのサブタスクの作成と、「タスクの詳細」ページでの「サブタスク」セクションの表示を有効にするには、11g リリース1 (11.1.1.7.0)を使用してフォームを再生成する必要があります。
タスク・フォームを再作成しない場合も、以前のリリースでデプロイしたプロセスは引き続き使用できます。
プロセス・ワークスペースで作成されたサブタスクは、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlコンソールのコンポジット監査証跡として含まれません。
判定などのシナリオに対してパラレル・フロー・パターンが指定されている場合は、パラレル・タスクが作成されます。このパターンでは、パラレル・タスクは共通のタスクを持ちます。単一承認者、順次承認者およびパラレル承認者といった様々なパターンの明細を使用して、サブタスクを作成できます。
サブタスクは、タスクの「タスクの詳細」ページに含まれます。タスクのサブタスクを表示するには、タスク・リストからタスクを選択して、「タスクの詳細」ページを表示します。サブタスクは、「サブタスク」セクションの下に表示されます。
この項の内容は次のとおりです。
タスク・リストで、サブタスクを作成するタスクを選択します。
図2-19に示すように、「アクション」リストから「サブタスクの作成」を選択します。
図2-20に示すように、「サブタスクの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「サブタスクの作成」ダイアログ・ボックスで、サブタスクを定義し、必要な場合は次の詳細を入力します。
タスクのタイトル: わかりやすい内容を入力します(必須フィールド)。
カテゴリ: わかりやすい内容を入力します。
優先度: 1(最高)から5(最低)の範囲から選択します。
完了したパーセンテージ: この属性はタスクの完了率を示します。100%の場合は、この属性が「完了」として設定されます。
開始日: タスクの開始日。
期日: 期日によって有効期限がトリガーされることはありません。期日を過ぎたタスクも参照できます。開始日は現在の日付である必要はありません。
割当て先: 自分、他のユーザーまたは複数の参加者(各IDをカンマで区切って指定)を割り当てることができます。
サブタスクの指定が完了したら、「サブタスクの作成」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックします。これによってタスク・リストがリフレッシュされます。タスクを選択すると、「タスクの詳細」ページに「サブタスク」セクションが表示されるようになり、そのタスクについて作成したサブタスクの詳細が示されます。
注意:
|
タスク・リストで、サブタスクを作成するタスクを選択します。
図2-21に示すように、「タスクの詳細」ページで、「アクション」リストから「サブタスクの作成」を選択します。
図2-22に示すように、「サブタスクの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「サブタスクの作成」ダイアログ・ボックスで、サブタスクを定義し、必要な場合は次の詳細を入力します。
タイトル: わかりやすい内容を入力します(必須フィールド)。
優先度: 1(最高)から5(最低)の範囲から選択します。
コメント: わかりやすい内容を入力します。
ルーティング・タイプ: 「単一の承認者」、「グループ投票」または「単一承認者のチェーン」を選択します。これらのオプションの詳細は、第2.11項「プロセス・ワークスペースでのタスクのルーティング」を参照してください。
ユーザー名またはグループ名を入力するか検索し、ユーザー名またはグループ名の隣にあるチェック・ボックスを選択して承認者を選択します。
サブタスクの指定が完了したら、「サブタスクの作成」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックします。これによってタスク・リストがリフレッシュされます。タスクを選択すると、「タスクの詳細」ページに「サブタスク」セクションが表示されるようになり、そのタスクについて作成したサブタスクの詳細が示されます。
注意:
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ヒューマン・タスクがパスワードを必要とするように設定されている場合、そのタスクを処理(ヒューマン・タスクを承認または却下)するとき、図2-23に示すように、プロンプトが表示されたらパスワードを入力する必要があります。
Oracle Business Process Management Workspaceは、次のヒューマン・タスクで作成された署名ポリシーをサポートします。
署名は不要 - 参加者は署名せずにタスクを送信して操作できます。
パスワードは必須 - 参加者はログイン・パスワードを指定する必要があります。
デジタル証明書(署名)は必須: 参加者はデジタル証明書を入手した後に、タスクの送信と操作が可能になります。デジタル証明書には、証明書発行者のデジタル署名が記載されているため、誰でも証明書が本物であることを確認できます。デジタル証明書は参加者の資格証明を確立します。証明書は認証機関(CA)によって発行されます。名前、シリアル番号、有効期限、証明書保有者の公開鍵のコピー(メッセージおよびデジタル署名の暗号化に使用)、証明書発行機関のデジタル署名(これにより、受信者は証明書が真正のものであることを確認可能)が証明書に含まれます。
エビデンス・ストア・サービスは、デジタル署名の保管とデジタル署名されたヒューマン・ワークフローの否認防止に使用します。
デジタル署名およびエビデンス・ストア・サービスの詳細は、2.12項「エビデンス・ストア・サービスおよびデジタル署名」を参照してください。
署名ポリシーがあるタスクを操作すると、図2-24に示すように、「署名」ボタンが表示されます。
デジタル署名タスクに証明書を使用するには、まず第1.5項 プロセス・ワークスペースでのデジタル証明書の指定の説明に従って証明書をアップロードする必要があります。
非定型ルーティングを許可するようにヒューマン・タスクが設計されていた場合、このタスクはワークリストで非定型の方式でルーティングできます。このようなタスクに対しては、「タスクの詳細」ページに「ルート」ボタンが表示されます。「ルート」ページから、ルーティング対象の複数のユーザーを検索できます。複数の割当て先を指定すると、割当て先のリストを単純割当て(すべてのユーザーにグループ割当て)、順次割当てまたはパラレル割当てのいずれに使用するかを選択できます。
非定型ルーティングが許可されるタスク設計に関する開発者のための情報詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』を参照してください。
タスクをルーティングする手順は、次のとおりです。
図2-25に示すように、「アクション」リストから「非定型ルート」を選択します。
図2-26に示すように、アクションを選択し、ルーティング・オプションを選択します。
単一の承認者: 単一のユーザーがタスクを操作する場合に使用します。タスクがロールまたは複数ユーザーのグループに割り当てられている場合は、1人のメンバーがタスクを申告して操作する必要があります。
グループ投票: パラレルで作業する複数のユーザーがアクションを実行する場合(たとえば、雇用に関するフローで複数のユーザーが応募者の採否を票決する)に使用します。図2-27に示すように、結果が有効になるために必要な得票率(多数決や満場一致など)を指定します。
単一承認者のチェーン: 承認者の順序リストに対して使用します。このリストは、任意のユーザーまたはグループで構成できます(ユーザーは組織階層に含まれている必要はありません)。
必要に応じて、ルート上の次の参加者のためにコメントを追加します。
ユーザー名またはグループ名を指定するか検索し、その名前を「選択済」領域に移動します。
「OK」をクリックします。
エビデンス・ストア・サービスは、デジタル署名の保管とデジタル署名されたヒューマン・ワークフローの否認防止に使用します。デジタル署名は、メッセージ送信者や文書署名者のアイデンティティを認証する電子署名です。これにより、送られたメッセージや文書の元の内容が変更されていないことが保証されます。デジタル署名は転送可能で、他人に模倣されることがなく、自動的にタイムスタンプが付けられます。署名されたオリジナルのメッセージが届いたことを証明できるため、送信者が後で否認することはできません。デジタル署名は、ヒューマン・ワークフロー・ドキュメントが次の状態であることを保証します。
真正であること
他のエンティティで捏造されていないこと
変更されていないこと
送信者が否認できないこと
暗号ベースのデジタル署名は、公開鍵のアルゴリズムによって送信者の秘密鍵付のメッセージが署名されたときに作成されます。
設計時、タスクに対して署名は有効です。プロセス・ワークスペースでの実行時には、ユーザーがタスクを承認または却下すると、Webブラウザでは次の動作が発生します。
署名に使用する秘密鍵の選択をユーザーに要求します。
秘密鍵とOracle BPM Worklistから提供されたタスク・コンテンツを使用してデジタル署名を生成します。
注意:
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次のデジタル署名の機能をサポートします。
X.509証明書によるPKCS7署名
ブラウザベースの、添付ファイルなしデジタル署名付コンテンツ
エビデンス・ストアは、図2-28に示すように検索できます。
表2-3に、タスク分析に使用できるワークリスト・レポートを示します。
表2-3 ワークリスト・レポートのタイプ
レポート名 | 説明 | 入力パラメータ |
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不参加タスク |
このレポートでは、ユーザーのグループまたは報告先のグループに割り当てられたタスクの中で、まだ獲得されていないタスク(不参加タスク)が分析されます。 |
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タスクの優先度 |
このレポートでは、ユーザー、報告先またはそのグループに割り当てられたタスクの数が優先度別に分析されます。 |
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タスクのサイクル・タイム |
このレポートでは、ユーザーのグループまたは報告先のグループに基づいて、タスクの割当てから完了までの所要時間が分析されます。 |
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タスクの生産性 |
このレポートでは、ユーザー、報告先またはグループについて、特定期間中に割り当てられたタスク数と完了したタスク数が分析されます。 |
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タスク時間分布 |
このレポートには、割当て先がタスクを実行するのに要した時間が表示されます。 |
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図2-32に示すように、(すべてのレポート・タイプについて)レポート結果は表形式と棒グラフ形式の両方で表示されます。レポートの実行に使用した入力パラメータは、左下隅の「レポート入力」に表示されます(表示するためにスクロールが必要な場合があります)。
図2-33に、不参加タスク・レポートの例を示します。
このレポートは、Californiaグループに15件、Supervisorグループに7件、LoanAgentGroupに11件の不参加タスクがあることを示しています。このレポートでは、不参加(未申告)タスクはすべてDocumentReviewタスクです。レポートの実行時に複数のタイプの不参加タスクが存在する場合は、すべてのタスク・タイプがレポートに含まれ、それぞれのタスク・タイプが異なる色で表示されます。
図2-34に、タスクの優先度レポートの例を示します。
このレポートは、Californiaグループ、SupervisorグループおよびLoanAgentGroupに標準優先度のタスクがそれぞれ16件あることを示しています。ユーザーrstevenとjcooperのタスクはそれぞれ5件と22件で、いずれも標準優先度です。棒グラフでは、優先度(最高、高、標準、低、最低)が異なる色で区別されます。
図2-35に、タスクのサイクル・タイム・レポートの例を示します。
このレポートは、DocumentReviewタスクが完了するまでの平均所要時間が1時間6分、VacationApprovalタスクが完了するまでの平均所要時間が1時間28分であることを示しています。棒グラフには、平均サイクル・タイムがミリ秒単位で表示されます。
図2-36に、タスクの生産性レポートの例を示します。
このレポートは、California、LoanAgentGroupおよびSupervisorの各グループに割当て済のタスク数を示しています。ユーザー別では、jcooperに22件のタスクが割り当てられています。jcooperには、割当て済タスクに加えて、完了したタスクも2件あります。また、mtwainとrstevenには完了したタスクがそれぞれ6件と11件あることを示しています。棒グラフでは、2つのタスクの状態(「割当て済」と「完了」)が異なる色で区別されます。
注意: 「自分および自分のグループ」および「報告先」オプションは、生産性レポートから削除されました。 |