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Oracle® Fusion Middleware Oracle SOA Suiteヘルスケア統合ユーザーズ・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.7)
E59383-01
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7 内部デリバリ・チャネルの操作

この章では、Oracle SOA Suite for healthcare integrationで内部デリバリ・チャネルを使用する方法について説明します。内部デリバリ・チャネルはバックエンド・アプリケーションとの通信のために使用されます。たとえば、healthcare integrationアプリケーションでのJMSトピックまたはキューとのメッセージの送受信などです。

この章には次のトピックが含まれます:

7.1 内部デリバリ・チャネルの概要

内部デリバリ・チャネルでは、外部システム(エンドポイント)から受信したメッセージの、Oracle SOA Suite for healthcare integrationからバックエンド・アプリケーション(JMSトピックおよびキューなど)への配信方法、あるいは外部システムに配信するためにバックエンド・システムから送信されたメッセージの、Oracle SOA Suite for healthcare integrationによる受信方法が定義されます。接続情報、トランスポート・プロトコル、確認などが定義されます。作成した内部デリバリ・チャネルはすべてのエンドポイントで使用できます。このため、エンドポイントごとに一意の内部デリバリ・チャネルを作成する必要はありません。

7.2 内部デリバリ・チャネルの作成

メッセージを内部デリバリ・チャネルに送信する必要がある場合は、送信用の内部デリバリ・チャネルを作成してエンドポイントに関連付けます。内部デリバリ・チャネルからメッセージを受信する必要がある場合は、受信用の内部デリバリ・チャネルを作成します。

内部デリバリ・チャネルを作成するには:

  1. Oracle SOA Suite for healthcare integrationユーザー・インタフェースで、「デザイナ」タブ→「管理」タブを選択します。

  2. 次のいずれかを行います:

    • JMSまたはキューにメッセージを送信するための内部デリバリ・チャネルを作成するには、「内部に送信」を右クリックして「作成」をクリックします。

    • JMSまたはキューからメッセージを受信するための内部デリバリ・チャネルを作成するには、「内部から受信」を右クリックして「作成」をクリックします。

    「作成」ダイアログが表示されます。

    図7.1 内部デリバリ・チャネルの「作成」ダイアログ(送信)

    図7-1の説明が続きます
    「図7-1 内部デリバリ・チャネルの「作成」ダイアログ(送信)」の説明

  3. 「作成」ダイアログの次のフィールドを入力します。

    表7-1 新しい内部デリバリ・チャネルのプロパティ(送信)

    プロパティ 説明

    名前

    デリバリ・チャネルの一意の名前。

    トランスポート・プロトコル

    内部デリバリ・チャネルの接続プロトコル。JMSはサポートされるプロトコルです。

    接続先名

    Oracle SOA Suite for healthcare integrationがメッセージを送信するトピックまたはキューのJNDI名。

    コネクション・ファクトリ

    コネクション・ファクトリのJNDIロケーションまたはJavaクラス名を入力します(jms/b2b/B2BQueueConnectionFactoryなど)。


  4. 「OK」をクリックします。

    新しい内部デリバリ・チャネルが「管理」ツリーの「内部に送信」に追加され、新しいチャネルが内部デリバリ・チャネル・ページに表示されます。

    図7.2 内部デリバリ・チャネル・ページ

    図7-2の説明が続きます
    「図7.2 内部デリバリ・チャネル・ページ」の説明

  5. 内部デリバリ・チャネルのメイン・ページでは、表7-1に示すすべてのフィールドを変更できます(「トランスポート・プロトコル」を除く)。


    注意:

    内部デリバリ・チャネル・ページの上部のフィールド(「確認モード」「再試行間隔」および「再試行数」)は、内部デリバリ・チャネルでは現在使用されていません。


  6. トランスポート・プロトコルの接続設定を変更するには、次を行います。

    1. 内部デリバリ・チャネルのメイン・ページで「トランスポート・プロトコル」をクリックします。

    2. 「トランスポート・プロトコル・パラメータ」ダイアログの「標準」タブをクリックし、表7-2に示す任意のプロパティを変更します。

      表7-2 内部デリバリ・チャネルのトランスポート・プロトコル標準パラメータ

      パラメータ 説明

      接続先名

      Oracle SOA Suite for healthcare integrationがメッセージを送信するトピックまたはキューのJNDI名。

      コネクション・ファクトリ

      コネクション・ファクトリのJNDIロケーションまたはJavaクラス名を入力します(jms/b2b/B2BQueueConnectionFactoryなど)。

      トピック

      宛先が、トピックとキューのどちらであるかを示します。宛先がトピックの場合にこのオプションを選択します。

      ポーリング間隔

      メッセージのポーリングを試行する間隔(分単位)。


    3. 「トランスポート・プロトコル・パラメータ」ダイアログの「詳細」タブをクリックし、表7-3に示す任意のプロパティを変更します。

      表7-3 内部デリバリ・チャネルのトランスポート・プロトコル詳細パラメータ

      パラメータ 説明

      メッセージ・タイプ

      JMSメッセージ・タイプ・オプション「バイト」TEXTまたはMAPから1つを選択します。

      ペイロードのみマップ

      javax.jms.MapMessageタイプのJMSメッセージの一部として、ペイロードのみを送信することを示します。

      JMS IDの使用

      JMSメッセージIDをヘルスケア統合メッセージIDとして使用するかどうかを示します。その結果、JMSレベルで相関が容易になります。

      接続先プロバイダ

      ターゲット・サーバーへの接続に必要なJNDIプロパティ。キー/値ペアのセパレータとしてセミコロン(;)を使用します。これは、Oracle SOA Suite for healthcare integrationが、リモート・サーバーのJMSキューまたはトピックに接続できるようにするためです。

      ユーザー名

      ターゲット・サーバーに接続するためのユーザー名。この値はJMSではオプションです。Oracle SOA Suite for healthcare integrationは、構成されたJNDIデータソースを使用してキューに接続できるためです。

      パスワード(およびパスワードの再入力)

      ユーザー名に対するパスワード。

      サブスクライバID

      JMSがトピックと通信する場合にJMSサブスクライバIDが必要かどうかを示します。

      順序付け

      メッセージを順序どおりに配信する必要があるかどうかを示します。順序どおりのデリバリが必要な場合はこのチェック・ボックスを選択します。このオプションはWebLogic Server JMSのみに適用されます(WebLogic Server JMSのUnit-of-Order機能を使用します)。


  7. トランスポート・プロトコルの変更の終了後に、「トランスポート・プロトコル・パラメータ」ダイアログの「OK」をクリックします。

  8. 内部デリバリ・チャネルの変更の終了後に、内部デリバリ・チャネル・ページの「適用」をクリックします。

7.3 内部デリバリ・チャネルの有効化

Oracle SOA Suite for healthcare integrationプロジェクトで内部デリバリ・チャネルを使用するには、有効化する必要があります。有効化するには、内部デリバリ・チャネルをダブルクリックして内部デリバリ・チャネル・ページを開き、「有効」オプションを選択します。

7.4 内部デリバリ・チャネルの削除

内部デリバリ・チャネルを削除するには、「管理」ツリーでチャネルを選択し、ツールバーの「削除」をクリックします。または、内部デリバリ・チャネルを右クリックしてから「削除」を選択することもできます。

7.5 JMSキューを使用したメッセージの相互関連付け

JMSヘッダーにA2A=trueを設定すると、インバウンドとアウトバウンドのメッセージをJMSキューを使用して相互に関連付けすることができます。

バックエンド・アプリケーションからメッセージID (MSG_ID)が提供される場合、ヘルスケア統合出力のJMS相関IDにそのMSG_IDが設定されます。提供されない場合は、ヘルスケア統合出力のJMS相関IDにJMSメッセージIDが設定されます。