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Oracle® Fusion Middleware Oracle Application Development Framework管理者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.7.0)
B65033-04
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2 ADFアプリケーションのデプロイ

この章では、本番用および後のステージ・テスト用のターゲット・アプリケーション・サーバーに対してEARファイルとしてパッケージ化されるOracle ADFアプリケーションをデプロイする方法について説明します。ここでは、ADFランタイムをインストールしてアプリケーション・サーバーのデプロイを準備する方法について説明します。また、デプロイに使用できるツール(Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control、スクリプト、Antなど)についてもいくつか説明します。

この章の内容は次のとおりです。

開発のためのADFアプリケーションのデプロイについては、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Fusion開発者ガイド』を参照してください。

IBM WebSphere Application Serverなどサード・パーティのアプリケーション・サーバーへのデプロイについては、Oracle Fusion Middlewareサード・パーティ・アプリケーション・サーバー・ガイドを参照してください。

2.1 ADFアプリケーションのデプロイの概要

デプロイとは、アプリケーションのファイルおよび成果物をパッケージ化し、実行するターゲット・アプリケーション・サーバーに転送するプロセスです。JDeveloperを使用したアプリケーションのデプロイの際、開発者はJDeveloperインストールに組み込まれている統合WebLogic Serverを使用してアプリケーションをテストできます。または、JDeveloperを使用して直接スタンドアロン・アプリケーション・サーバーにデプロイすることもできます。

アプリケーションの開発が完了すると、管理者は本番のアプリケーション・サーバーにアプリケーションをデプロイできます。本番レベルのデプロイに使用するツールは次のとおりです。

この章では、管理者がADFアプリケーションのデプロイに使用するツールおよびメソッドについて説明します。JDeveloperを使用した開発およびテストのためのADFアプリケーションのデプロイについては、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Fusion開発者ガイド』を参照してください。

アプリケーションでカスタマイズを使用している場合、アプリケーション・サーバー内のMDSリポジトリの設定が必要となることがあります。MDSの詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』を参照してください。


注意:

開発者、テストおよび品質保証担当者も、この章のツールおよびメソッドを使用して、ADFアプリケーションをステージング・アプリケーション・サーバーにデプロイできます。


2.2 スタンドアロン・アプリケーション・サーバーのデプロイの準備

ADFアプリケーションを実行するには、スタンドアロン・アプリケーション・サーバーをADFランタイムとともにインストールする必要があります。ADFランタイムは、アプリケーション・サーバーの新規インストール時に組み込むことも、既存のアプリケーション・サーバーのインストール先にインストールすることもできます。

図2-1に、スタンドアロン・アプリケーション・サーバーのデプロイの準備のフロー・ダイアグラムを示します。ダイアグラムでは、次の定義が使用されます。

次のダイアグラムには、クリック可能なリンクが含まれています。

図2-1 アプリケーション・サーバーの準備のフロー・ダイアグラム

アプリケーション・サーバーの準備のフロー・ダイアグラム Install ADF runtime for WebLogic Server Install ADF runtime for WebSphere Application Server Install patches and software updates for WebSphere Application Server Create a global JDBC Source Create WebLogic Server domain Create WebLogic Server domain
「図2-1 アプリケーション・サーバーの準備のフロー・ダイアグラム」の説明

WebLogic Serverの場合、次の点が該当します。

WebSphere Application Serverの場合、次の点が該当します。

2.2.1アプリケーション・サーバー・インストールへのADFランタイムのインストール方法

アプリケーション・サーバーは、ADFアプリケーションを実行するために、ADFランタイムを必要とします。

JDeveloperを使用して、統合WebLogic Serverでアプリケーションを実行する場合、ADFランタイムをインストールする必要はありません。

WebLogic Serverの場合、ADFランタイムは、次のインストーラを使用してインストールできます。

  • Oracle Fusion Middleware 11g Application Developer Installer: ADFランタイムとOracle Enterprise Managerがインストールされます。Oracle Enterprise Managerを使用してスタンドアロンのADFアプリケーション(Oracle SOA SuiteやOracle WebCenter Portalのコンポーネントを使用しない)を管理する場合は、Oracle Fusion Middleware 11g Application Developer Installerを使用してください。このインストーラを使用するには、Oracle WebLogic Serverがすでにインストールされている必要があります。


    注意:

    アプリケーション・サーバー・インストールへのADFランタイムのインストールには、Oracle 11g Installer for JDeveloperも使用できます。ただし、これには通常本番およびフル・テスト環境に必要なコンポーネントがすべて含まれているわけではありません。したがって、このインストーラは開発目的以外では使用しないでください。


WebSphere Application Serverの場合、ADFランタイムは、次のインストーラを使用してインストールできます。

  • Oracle Fusion Middleware 11g Application Developer Installer: ADFランタイムとOracle Enterprise Managerがインストールされます。このインストーラを使用するには、WebSphere Application Serverがすでにインストールされている必要があります。詳細は、Oracle Fusion Middlewareサード・パーティ・アプリケーション・サーバー・ガイドを参照してください。

2.2.1.1 Oracle Fusion Middleware Application Developer Installerを使用して既存のWebLogic Serverのインストール先にADFランタイムをインストール

Oracle Fusion Middleware 11g Application Developer Installerを使用して、ADFランタイムとEnterprise Managerをインストールできます。

Oracle WebLogic Serverをインストールします。Oracle Fusion Middleware 11g Application Developer Installerを入手しておくことも必要です。

『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』の説明に従ってソフトウェアを取得し、インストーラを起動します。

インストーラでは、次のタスクを含むいくつかのタスクを実行します。

  • ソフトウェア更新の追加

  • インストールのためのWebLogic Serverディレクトリの選択

  • インストール情報の検証

ADFランタイムをインストールしたら、2.2.2項「Oracle WebLogic Serverドメインの作成および拡張方法」の説明に従って、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用してOracle WebLogic Serverドメインを作成または拡張します。

2.2.1.2 Oracle Fusion Middleware Application Developer Installerを使用して既存のWebSphere Application Serverのインストール先にADFランタイムをインストール

Oracle Fusion Middleware 11g Application Developer Installerを使用して、ADFランタイムとEnterprise Managerをインストールできます。

開始する前に、WebSphere Application Serverインストールが存在している必要があります。

ソフトウェアを入手し、インストーラを起動するには、Oracle Fusion Middlewareサード・パーティ・アプリケーション・サーバー・ガイドの手順を参照してください。

インストーラでは、次のタスクを含むいくつかのタスクを実行します。

  • ソフトウェア更新の追加

  • インストールのためのWebSphereディレクトリの選択

  • インストール情報の検証

2.2.2 Oracle WebLogic Serverドメインの作成および拡張方法

ADFアプリケーションを使用するには、Oracle WebLogic Serverドメインを作成し、構成する必要があります。ドメインがまだない場合は、作成する必要があります。すでにドメインがある場合、ドメインを拡張して、ADFアプリケーションを実行できるようにする必要があります。

管理対象サーバーを使用してアプリケーションを実行する場合、管理対象サーバーの構成が必要になることがあります。Oracle WebLogic Server上での管理対象サーバーの構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるドメインの作成』を参照してください。

管理対象サーバーが管理サーバーと同じホストに位置している場合に、ADF用に管理対象サーバーを設定するには、この項で説明する手順に従います。

管理サーバーとは異なるホストに位置する管理対象サーバーにデプロイするための設定を行う場合は、第2.2.2.3項「Oracle ADF用のリモートWebLogic管理対象サーバーの設定」の説明に従って追加のステップを実行します。

2.2.2.1 Oracle ADF用のOracle WebLogic Serverドメインの作成

Oracle WebLogic Serverドメインがまだ存在しない場合は、作成する必要があります。

新しいOracle WebLogic Serverドメインを作成する手順:

  1. 『Oracle Fusion Middleware Application Developerインストレーション・ガイド』の「Application Developerの構成」の説明のとおり、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを起動します。

    このガイドの指示に従いますが、次の手順を考慮してください。

  2. 「ようこそ」ページで「新規WebLogicドメインの作成」を選択し、「次へ」をクリックします。

  3. 「ドメイン・ソースの選択」ページで、「以下の製品をサポートするために、自動的に構成されたドメインを生成する」を選択します。

    オプション「基本WebLogic Serverドメイン(必須)」がすでに選択されています。

    Oracle JRFを選択します。Oracle Web Servicesを使用している場合は、Oracle WSMポリシー・マネージャを選択し、「次へ」をクリックします。

2.2.2.2 Oracle ADF用のOracle WebLogic Serverドメインの拡張

始める前に:

既存のOracle WebLogic ServerドメインにADFランタイムがすでにインストールされている必要があります。

ADF用にOracle WebLogic Serverドメインを拡張する手順:

  1. 『Oracle Fusion Middleware Application Developerインストレーション・ガイド』の「Application Developerの構成」の説明のとおり、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを起動します。

    このガイドの指示に従いますが、次の手順を考慮してください。

  2. 「ようこそ」ページで、「既存のWebLogicドメインの拡張」を選択し、「次へ」をクリックします。

  3. 「WebLogicドメイン・ディレクトリの選択」ページで、ADF用に構成するドメインの場所を選択し、「次へ」をクリックします。

  4. 「拡張ソースの選択」ページで、「以下の追加製品をサポートするために、自動的にドメインを拡張する:」を選択します。

    オプション「基本WebLogic Serverドメイン(必須)」がすでに選択されています。

    Oracle JRFを選択します。Oracle Web Servicesを使用している場合は、Oracle WSMポリシー・マネージャを選択し、「次へ」をクリックします。

これにより、manifestファイルを使用して、その他のランタイム.jarファイルが構成されます。


注意:

アプリケーションのEARファイルには、adf.oracle.domain共有ライブラリへの参照を含むweblogic-application.xmlファイルがある必要があります。


これで、コマンドライン・スクリプトORACLE_HOME\user_projects\domains\domain_name\bin\startWebLogic.cmdを実行してOracle WebLogic Serverを起動したり、同じディレクトリでstopWebLogic.cmdスクリプトを使用してサーバーを停止したりできます。Linuxプラットフォームでは、\bin\startWebLogic.shstopWebLogic.shをそれぞれ使用します。

Oracle WebLogic Server管理コンソールにアクセスするには、URL http://localhost:7001/consoleを使用します。

2.2.2.3 Oracle ADF用のリモートWebLogic管理対象サーバーの設定

WebLogic管理対象サーバーが管理サーバーとは異なるホストに位置している場合、追加のステップを実行する必要があります。

管理サーバーの位置するホストでOracle ADF用に管理対象サーバーを設定してから、JRFテンプレートを圧縮してリモート・ホストにコピーし、解凍する必要があります。

Oracle ADF用にリモート管理対象サーバーを設定する手順:

  1. Oracle Installer for JDeveloperを使用して、ローカルとリモート両方のホストにOracle WebLogic Serverをインストールします(まだインストールしていない場合)。JDeveloper Studioをインストールしない場合は、インストーラでApplication Development Frameworkランタイム・オプションを選択する必要があります。ローカル・ホストは、管理サーバーが位置するホストです。

    Oracle WebLogic Serverがすでにインストールされている場合は、Oracle Installer for JDeveloperを使用し、Application Development Frameworkランタイム・オプションを選択して、両方のホストのWebLogic Serverインストール先にADFランタイムをインストールします。インストールの詳細は、第2.2.1項「アプリケーション・サーバー・インストールへのADFランタイムのインストール方法」を参照してください。

  2. Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを実行して、新しいOracle WebLogic Serverドメインを作成します。ウィザードでは、2.2.2.1項「Oracle ADF用のOracle WebLogic Serverドメインの作成」の説明に従って、「Oracle JRF」オプションを選択します。

  3. ローカル・ホストでOracle Fusion Middleware構成ウィザードを実行して、管理対象サーバーを作成します。

  4. ローカル・ホストで、管理サーバーと管理対象サーバーを起動します。

    次に例を示します。

    cd ORACLE_HOME/user_projects/domain/base_domain/bin
    ./startWeblogic.sh
    ./startManagedWebLogic.sh ManagedServer_1 http://localhost:7001
    
    
  5. ローカル・ホストで管理対象サーバーの構成情報をJARに圧縮し、そのJARをリモート・ホストにコピーします。このJARには、JRFテンプレート情報が含まれます。

    次に例を示します。

    cd ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin
    ./pack.sh -managed=true -domain=../../../user_projects/domains/base_domain
         -template=../../../base_domain_managed.jar -template_name=
         "Base Managed Server Domain"
    cp ../../../base_domain_managed.jar remote_machine_ORACLE_HOME/
    
  6. リモート・ホストで、管理対象サーバーの構成JARを解凍します。

    次に例を示します。

    cd ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin
    ./unpack.sh -domain=../../../user_projects/domains/base_domain
             -template=../../../base_domain_managed.jar
    

    管理対象サーバーがドメインより後に作成された場合は、unpackを実行する前に、管理対象サーバーのドメイン構成ディレクトリ全体を削除する必要があります。

  7. リモート・ホストで、ノード・マネージャを起動します。

    次に例を示します。

    cd ORACLE_HOME/wlserver_10.3/server/bin
    ./startNodeManager.sh
    
  8. 管理対象サーバーの作成時にJRFテンプレートを適用しなかった場合は、リモート・ホストでapplyJRF WLSTコマンドを実行し、管理対象サーバーをJRFテンプレートで拡張します。

    また、管理対象サーバーがドメインより後に作成された場合は、applyJRFを実行する前に、管理対象サーバーのドメイン構成ディレクトリ全体を削除する必要があります。

  9. 両方のホストで、管理対象サーバーを起動します。

    次に例を示します。

    cd ORACLE_HOME/user_projects/domains/base_domain/bin./startManagedWebLogic.sh ManagedServer_2 http://<adminServerHost>:7001
    

2.2.3 Oracle WebLogic Server用のJDBCデータ・ソースの作成方法

Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用して、使用しているアプリケーションのWebLogic Serverインスタンス内にJDBCデータ・ソースを設定します。

JDBCデータ・ソース用にOracle WebLogic Serverを構成する手順:

  1. Windowsの「スタート」メニューから「Oracle Fusion Middleware」→「User Projects」→「Domain」→「Start Admin Server for WebLogic Server Domain」を選択して、Oracle WebLogic Serverを起動します(まだ起動していない場合)。

    Linuxの場合は、rootユーザーとしてログインし、次の場所に移動します。

    <ORACLE_HOME>/user_projects/domains/MYSOADomain/bin
    

    次のコマンドを実行します。

    ./startWebLogic.sh
    

    または、アプリケーション・サーバー・ナビゲータで、Oracle WebLogic Serverインスタンスを右クリックし、「管理コンソールの起動」を選択します。

  2. Windowsの「スタート」メニューから「Oracle Fusion Middleware」→「User Projects」→「Domain」→「Admin Server Console」を選択して、Oracle WebLogic Server管理コンソールを起動します。

  3. Oracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。

  4. 「WebLogic Server管理コンソール」ページで、「JDBC」→「データ・ソース」を選択します。

  5. 「New」をクリックします。

  6. JDBCデータ・ソースのプロパティ・ページで、次の作業を行います。

    • 「名前」フィールドに、JDBCデータ・ソースの名前を入力します。

    • 「JNDI」フィールドに、「jdbc/connection DS」という形式で接続名を入力します。

    • 「データベースのタイプ」には、「Oracle」を選択します。

    • 「データベース・ドライバ」には「Oracleドライバ(シン)」を選択し、「次へ」をクリックします。

  7. トランザクション・オプションのページで、デフォルトのオプションをそのまま使用し、「次へ」をクリックします。

  8. 接続プロパティのページで次の作業を行います。

    • データベース名にOracle SIDを入力します。たとえば、orclと入力します。

    • ホスト名にデータベースのマシン名を入力します。

    • データベースにアクセスするために使用するポート番号を入力します。

    • データベースのユーザー名とパスワードを入力して、「次へ」をクリックします。

  9. データベース接続のテスト・ページで、「構成のテスト」をクリックして接続をテストします。

  10. 「ターゲットの選択」ページで、JDBCデータ・ソースをデプロイするサーバーを選択します。

  11. 「終了」をクリックします。

データ・ソースがOracle WebLogic Serverで作成されたら、アプリケーション・モジュールで使用できます。

2.2.4 IBM WebSphere Application ServerのJDBCデータ・ソースの作成方法

WebSphere Application ServerのJDBCデータ・ソースを構成するには、Oracle Fusion Middleware IBM WebSphere Application Server構成ガイドを参照してください。

2.3 Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用したデプロイ

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用して、JDeveloperで作成されたEARファイルをデプロイできます。Fusion Middleware Controlは、ファームの監視および管理に使用できるWebブラウザベースのグラフィカル・ユーザー・インタフェースです。Fusion Middleware Controlを使用したデプロイの詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』を参照してください。

2.4 スクリプト・コマンドを使用したデプロイ

アプリケーションまたはモジュールは、JDeveloper IDEを起動せずにJDeveloperからデプロイできます。コマンドラインからWLSTコマンド(WebLogic Serverの場合)またはwsadminコマンド(WebSphere Application Serverの場合)を実行することも、スクリプトにこれらを並べてバッチとして実行することもできます。

コマンドラインからデプロイするには、アプリケーションのデプロイメント・プロファイル(EAR)またはプロジェクトのデプロイメント・プロファイル(JARまたはWAR)が必要です。特定のタイプのアプリケーションの場合、JDeveloperはこれらのデプロイメント・プロファイルを自動的に作成しますが、デプロイのコマンドを使用する前に、デプロイメント・プロファイルが存在することを確認することが重要です。プロファイルが存在することを検証するには、JDeveloperの「アプリケーションのプロパティ」または「プロジェクト・プロパティ」から「デプロイメント」ノードを選択します。デプロイメント・プロファイルの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Fusion開発者ガイド』を参照してください。

JDeveloperは、アプリケーションのEAR、WARまたはJARファイルのデプロイにも使用できます。コマンドラインによるデプロイに使用するスクリプトと同じスクリプトを、JDeveloperによるデプロイでも使用しますが、JDeveloperでは構文を作成し、デプロイのためのユーザー・インタフェースを提供します。

ADFアプリケーションの処理に固有のWLSTコマンド(WebLogic)があります。これらのコマンドのリストは、第5章「ADFアプリケーションのためのWLSTコマンド・リファレンス」を参照してください。

WLSTスクリプトの使用の詳細は、Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスを参照してください。

ADFアプリケーションの処理に固有のwsadminコマンド(WebSphere Application Server)があります。これらのコマンドのリストは、付録B「ADFアプリケーションのためのwsadminコマンド・リファレンス」を参照してください。

2.5 スクリプトおよびAntを使用したデプロイ

コマンドおよびスクリプトを使用してアプリケーションをデプロイできます。ojdeployコマンドを使用してアプリケーションをデプロイし、ojauditコマンドを使用してアプリケーションのプロジェクト、ワークスペースまたはソース・ファイルを監査するスクリプトを作成します。たとえば開発者が新しい変更をチェックインするたびに自動的に実行されるようにスクリプトを設定することもできます。

ojdeployスクリプトおよびAntスクリプトは、一緒に使用することも個別に使用することも可能です。

  1. アプリケーションをコンパイル、パッケージ化およびデプロイするojdeployスクリプトを作成します。

  2. アプリケーションをコンパイルおよびパッケージ化するojdeployスクリプトを作成します。その後、Antスクリプト(WLDeployなど)を使用してアプリケーションをデプロイします。

  3. アプリケーションをコンパイル、パッケージ化およびデプロイするAntスクリプトを作成します。このAntではojdeployを使用する必要はありません。

ojdeployコマンドおよびojauditコマンドの詳細は、JDeveloperオンライン・ヘルプを参照してください。

JDeveloperからほとんどのアプリケーション・サーバーにデプロイできます。または、アプリケーション・サーバーのベンダーによって提供されるツールを使用することもできます。Antを使用して、アプリケーションをパッケージ化し、デプロイすることもできます。Antのデプロイメント・コマンドを含むbuild.xmlファイルは、ターゲット・アプリケーション・サーバーによって異なります。

他のアプリケーション・サーバーへのデプロイについては、アプリケーション・サーバーのマニュアルを参照してください。アプリケーション・サーバーが特定のAntタスクを提供していない場合は、汎用Antタスクを使用できる可能性があります。たとえば、汎用のearタスクによってEARファイルが作成されます。

Antの詳細は、http://ant.apache.orgを参照してください。

2.6 アプリケーション・サーバー管理ツールを使用したデプロイ

WebLogicの場合、Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用して、JDeveloperで作成されたEARファイルをデプロイできます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』を参照してください。

WebSphere Application Serverの場合、IBM WebSphere管理コンソールを使用して、JDeveloperで作成されたEARファイルをデプロイできます。詳細は、http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.home.doc/welcome.htmlにあるWebSphere Application Serverインフォメーション・センターを参照してください。