Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発 11gリリース1 (11.1.1.8.3) E49666-03 |
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この章では、WebCenter Portal Frameworkアプリケーションで使用できる様々なポータル・リソースと、それらに対して実行できるいくつかの一般的な操作について説明します。ポータル・リソースには、ナビゲーション・モデル、ページ・テンプレート、ページ・スタイル、リソース・カタログなどが含まれます。
この章の内容は、次のとおりです。
ヒント: ポータル・リソースは、アセットと呼ばれる場合もあります。 |
Portal Frameworkアプリケーションでは、ポータルの構造、ルック・アンド・フィールおよびコンテンツを定義するための次のポータル・リソースを提供します。
ページ・テンプレートは、ページ・コンテンツ周辺のインタフェースを定義し、ページ・グループ間で一貫したフック・アンド・フィールが適用されるようにします。詳細は、第11章「ページ・テンプレートの開発」を参照してください。
ナビゲーション・モデルは、ページ、コンテンツ・リポジトリ、外部Webページなど、複数のソースからの情報をまとめてリンクする方法を定義します。詳細は、第10章「ナビゲーション・モデルの開発」を参照してください。
リソース・カタログは、ユーザーがページ、ページ・テンプレートおよびタスク・フローに追加できるコンポーネントを定義します。詳細は、第14章「リソース・カタログの開発」を参照してください。
スキンは、色やフォントなど、特定のポータルまたはアプリケーション全体の外観およびルック・アンド・フィールを定義します。詳細は、第13章「スキンの開発」を参照してください。
ページ・スタイルは、新規作成されたページのレイアウトを定義し、ページでサポートされるコンテンツ・タイプを示す場合もあります。詳細は、第12.2項「ページ・スタイルの開発」を参照してください。
コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートは、コンテンツを表示するためのテンプレートを定義します。詳細は、第27章「コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートの作成」を参照してください。
タスク・フロー・スタイルは、実行時に使用され、データ・コントロールを表示するためデータ・プレゼンタを使用して作成されるタスク・フローのレイアウトを定義します。詳細は、第12.3項「タスク・フロー・スタイルの開発」を参照してください。
ポータル・リソースの作成プロセスは、ポータル・リソースのタイプにより異なります。
表9-1に、様々なポータル・リソースの作成に関する詳細の参照先を示します。
表9-1 ポータル・リソースの作成
ポータル・リソース | 詳細 |
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ページ・テンプレート |
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ナビゲーション・モデル |
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リソース・カタログ |
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スキン |
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ページ・スタイル |
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コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレート |
第27.3項「コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートの作成」 |
タスク・フロー・スタイル |
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ポータル・リソースの編集プロセスは、ポータル・リソースのタイプにより異なります。
表9-2に、様々なポータル・リソースの編集に関する詳細の参照先を示します。
表9-2 ポータル・リソースの編集
ポータル・リソース | 詳細 |
---|---|
ページ・テンプレート |
|
ナビゲーション・モデル |
|
リソース・カタログ |
|
スキン |
|
ページ・スタイル |
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コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレート |
第27.3項「コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートの作成」 |
タスク・フロー・スタイル |
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ポータル・リソースが不要になった場合は、これを削除できます。
注意: ポータル・リソースを削除する前に、それが使用されていないことを確認する必要があります。削除するポータル・リソースとしてマークされると、そのリソースは使用中であっても削除されます。 |
ポータル・リソースを削除するには
アプリケーション・ナビゲータで、削除するポータル・リソースを右クリックし、「削除」を選択します。
「削除の確認」ダイアログによって、アプリケーション内でそのポータル・リソースが使用されているかどうかが識別されます。詳細を表示するには、「使用方法の表示」をクリックします。
この情報を使用して、ポータル・リソースを本当に削除するのかどうかを決断できます。
続行してナビゲーション・モデルを削除するには、「はい」をクリックします。操作を取り消す場合は、「いいえ」をクリックします。
ヒント: 実行時、ポータル・リソースは、アセットと呼ばれます。 |
ポータルは、常に進化しているアプリケーションです。ポータルの初期フレームワークがデプロイメントの前に設計されますが、これは実際には起点の役割を担います。ポータルの設計は、ポータルの実際のユーザーによって拡張されていくことが多いです。
この実行時リソース管理では、次のことを行えます。
実行時開発: ページ、スキン、データ・コントロールなどのポータル・リソースを実行時に作成することによって、デプロイ後もポータルの開発を続けます。詳細は、第9.5.1.5項「実行時のアセット・ページの使用方法」を参照してください。
ラウンドトリップ開発: デプロイ済ポータルからJDeveloperにポータル・リソースをプルして、さらに開発してから、拡張したリソースを実行中アプリケーションにアップロードして戻します。詳細は、第9.6項「ラウンドトリップ開発での作業」を参照してください。
反復開発 - 実行中のポータルに、アプリケーションの再デプロイや再起動の必要なく、JDeveloperからメタデータのみのリソースを取り込んで表示する、新しく強化された表示方法を提供します。詳細は、第2.3.1項「Portal Frameworkアプリケーションでの反復開発の準備」を参照してください。
WebCenter Portalの拡張: JDeveloperでWebCenter Portalの新規リソースを構築および管理して、それらのリソースを実行時ポータルに配布できるように定期的にパッケージ化します。詳細は、第55.1項「WebCenter Portalのアセットの開発」を参照してください。
Portal Frameworkアプリケーションでは、実行時管理コンソールの「アセット」ページより、実行時ポータル・リソース管理を有効にします。管理コンソールを使用すると、適切な権限のあるユーザーは、アプリケーションのデプロイ後もポータルの開発を続けられます(図9-1)。
実行時、適切な権限を持つユーザーは、次のリソースを作成および管理できます。
ページ
ページ・テンプレート
ナビゲーション・モデル
リソース・カタログ
スキン
ページ・スタイル(既存のページ・スタイルをコピーすることによってのみ、実行時に作成可能)
コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレート(実行時には作成不可)
タスク・フロー・スタイル(既存のタスク・フロー・スタイルをコピーすることによってのみ、実行時に作成可能)
タスク・フロー
データ・コントロール
実行時管理コンソールの「アセット」ページを使用することにより、ユーザーはポータル・リソースまたはアプリケーション全体をランタイム環境からダウンロードし、それらをJDeveloperで編集して、デプロイ済のアプリケーションにアップロードして戻すこともできます。
ユーザーは、JDeveloperで最初からポータル・リソースを作成して、それをアーカイブ・ファイルにエクスポートし、デプロイ済ポータルにアップロードすることもできます。これは、WebCenter Portalで使用するために、完全に機能するポータル・リソースを追加で作成する場合のきわめて有用な方法です。
このプロセスは、ラウンドトリップ開発と呼ばれます。詳細は、第9.6項「ラウンドトリップ開発での作業」を参照してください。
アプリケーションの「アセット」ページにポータル・リソースを公開することにより、ポータル管理者が実行時にそれらを管理できるようにすることが可能です。
WebCenter Portal Frameworkアプリケーション・テンプレートを使用してアプリケーションを作成した場合、「アセット」ページが実行時管理コンソールの一部として自動的に用意されます。
必要に応じて、「アセット」ページをアプリケーション内の別のページに追加できますが、これは、「リソース・タイプのリスト」タスク・フローを対象ページに追加することによって実行できます。
ポータル・リソースを「アセット」ページに公開して、実行時管理を使用可能にするには、そのリソースをアプリケーション・プロジェクトのoracle/webcenter/portalapp
ディレクトリの下に配置し、ポータル・リソースとして明示的に識別されるようにする必要があります。
この項の内容は、次のとおりです。
WebCenter Portal Frameworkアプリケーション・テンプレートを使用して作成されたアプリケーションの場合、「アセット」ページは、実行時管理コンソールの一部としてそのまま使用可能です(図9-1)。
さらに、「アセット」ページをアプリケーション内の任意のページに追加できます。これは、WebCenter Portal Frameworkアプリケーション・テンプレートを使用しないため、実行時管理コンソールがプロジェクトに含まれていない場合に特に有用です。
ページに「アセット」ページを追加する場合、ページの表示アクセス権を持つすべてのユーザーがその「アセット」ページを表示し、リソース・プロパティの表示、リソースのプレビューなどのポータル・リソースに関する表示関連操作を実行できます。ユーザーが新しいリソースの作成、リソースの編集、リソースの削除など、ポータル・リソースに関する他の操作を実行できるようにするには、使用するポータル・リソースのタイプに関する適切な権限を持っている必要があります。これらの権限は、ロール・マネージャ・タスク・フローを使用してプロビジョニングできます。詳細は、第74.4項「ロール・マネージャ・タスク・フローの使用」を参照してください。
ヒント:
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「アセット」ページを追加するには:
「アセット」ページを追加するページを開きます。
「リソース・パレット」で「WebCenter Portal - サービス・カタログ」を開き、「タスク・フロー」を開きます。
「アセット・タイプのリスト」タスク・フローを選択して、それをページ上の目的の場所にドラッグします。
表示されたメニューから、「リージョン」を選択します。
「アセット」ページ・ライブラリをプロジェクトに追加するよう要求される場合があります。「ライブラリの追加」をクリックして確認します。
「アセット」ページが対象のページに追加されます。
ユーザーが実行時にポータル・リソースをアップロードおよびダウンロードできるようにするには、「アセット」ページ・タスク・フローが含まれるフォームのusesUpload
プロパティをtrueに設定する必要があります。
<af:form id="f1" usesUpload="true">
ポータル・リソースを「アセット」ページに組み込み、実行時管理を使用可能にするには、そのリソースをポータル・リソースとして明示的に識別する必要があります。
ナビゲーション・モデルおよびリソース・カタログの場合、ポータル・リソースとして作成チェック・ボックスを選択することにより、最初にリソースを作成するときにポータル・リソースとして識別するオプションがあります。ページ・テンプレートやスキンなど、その他のリソースの場合は、リソースの作成後にそのリソースをポータル・リソースとして識別する必要があります。
ポータル・リソースを「アセット」ページに組み込むには:
アプリケーション・ナビゲータで、「アセット」ページに組み込むポータル・リソースを右クリックし、「ポータル・リソースの作成」を選択します。
注意: ポップアップ・メニューに「ポータル・リソースの作成」オプションが表示されない場合は、そのリソースが |
「ポータル・リソースの作成」ダイアログ(図9-2)の「表示名」フィールドで、必要に応じて名前を編集します。
これは、実行時に「アセット」ページにリスト表示される名前であるため、ユーザーが表示名からリソースを簡単に識別できるようにしておきます。
「リソース・タイプ」フィールドでは、「アセット」ページに組み込まれているリソースの種類が特定されます。このフィールドを編集することはできません。
「アイコンURL」フィールドに、ポータル・リソースのグラフィカル表現として使用するイメージのパスとファイル名を入力します。
このイメージは、ページ・スタイルで、「ページの作成」ダイアログに表示するアイコンを指定するためだけに使用されます。
「説明」フィールドに、ポータル・リソースの説明を入力します。この説明は、ユーザーがこのリソースをアプリケーションで使用するかどうかを決める際の助けとなるものにする必要があります。
この説明は、「アセット」ページのポータル・リソースの名前の下に表示されます。
ポータル・リソースでサポートされる追加属性の値を指定します。
ポータル・リソースのリソースレベル・セキュリティを指定する場合は、「セキュリティ」タブをクリックします。そうしない場合は、手順11に移ります。
リソースレベル・セキュリティでは、個々のポータル・リソースのアプリケーションレベル・セキュリティをオーバーライドして、実行時にリソースの編集および削除を実行できるユーザーまたはグループを指定できます。
「デフォルトのアクセス・ポリシーをオーバーライド」(図9-3)を選択します。
「新規ロールへの権限の追加」アイコン(プラス記号で表される)をクリックし、権限を付与するロールを選択します。
実行時のポータル・リソースへの完全なアクセス権を付与するには、「管理」チェック・ボックスを選択します。このロールを有するユーザーは、このポータル・リソースを編集および削除できます。
実行時にポータル・リソースを編集する権限を付与するには、「更新」チェック・ボックスを選択します。このロールを有するユーザーは、このポータル・リソースを編集できますが、削除はできません。
「OK」をクリックします。
ポータル・リソースが「アセット」ページに公開され、適切な権限を持つユーザーは実行時にリソースを管理できます。
「アセット」ページで公開されているポータル・リソースの詳細を更新できます。
ポータル・リソースのプロパティを更新するには:
アプリケーション・ナビゲータで、編集するポータル・リソースを右クリックし、「ポータル・リソースの更新」を選択します。
「ポータル・リソースの更新」ダイアログで、必要に応じて各フィールドを編集します。
このダイアログのフィールドの詳細は、第9.5.1.2項「ポータル・リソースを「アセット」ページに組み込む方法」を参照してください。
完了したら「OK」をクリックします。
ユーザーが実行時に特定のポータル・リソースを管理できるようにする必要がなくなった場合、そのリソースを「アセット」ページから削除できます。
ポータル・リソースを「アセット」ページから削除するには:
アプリケーション・ナビゲータで、削除するポータル・リソースを右クリックし、「ポータル・リソースの削除」を選択します。
「ポータル・リソースの削除」ダイアログで、「はい」をクリックして、「アセット」ページからポータル・リソースを削除することを確認します。
ポータル・リソースが「アセット」ページから削除され、実行時に管理できなくなります。ポータル・リソース自体は削除されないため、Portal Frameworkアプリケーション内では引き続き使用できます。
実行時には、「アセット」ページで、ポータルに使用できるリソースの管理ツールへアクセスできます。たとえば、管理者は、新規ポータル・リソース(ナビゲーション・モデル、ページ・テンプレート、スキンなど)の作成、既存のリソースの編集、他のアプリケーションからエクスポートしたリソースのアップロードなどを実行できます。
実行時管理コンソールの「アセット」ページを使用して実行時にポータル・リソースを管理する方法については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のPortal Frameworkアプリケーションのアセットの管理に関する項を参照してください。
ポータル・リソースの実行時管理を有効にする場合、これらのリソースをJDeveloperにプルして戻せるようにできます。たとえば、ユーザーが実行時に新しいナビゲーション・モデルをポータルに追加する場合、JDeveloperでそれをさらに調整できます。これを実行するには、「アセット」ページを使用して、デプロイ済アプリケーションからポータル・リソースをダウンロードする必要があります。その後、ポータル・リソースをJDeveloperにインポートし、開発作業を実行し、リソースをエクスポートして、最終的にデプロイ済アプリケーションにアップロードして戻すことができます。これは、ラウンドトリップ開発と呼ばれます。
このプロセスは、WebCenter Portalを含め、「アセット」ページが組み込まれているすべてのデプロイ済Portal Frameworkアプリケーションのポータル・リソースに対して実行できます。
注意: Oracle WebCenter PortalにはJDeveloperプロジェクト( |
ラウンドトリップ開発のプロセスは、次のように機能します。
JDeveloperでPortal Frameworkアプリケーションを構築します
アプリケーションをデプロイします
ポータル・リソースを追加または編集し、実行時にアプリケーションにコンテンツを追加します
「アセット」ページを使用して、ポータル・リソースをEARファイルにダウンロードします
EARファイルをJDeveloperにインポートします
第9.6.2項「ポータル・リソースをJDeveloperにインポートする方法」を参照してください。
JDeveloperでポータル・リソースを編集します
ポータル・リソースをEARファイルにエクスポートします
「アセット」ページを使用して、ポータル・リソースをデプロイ済アプリケーションにアップロードします
第9.6.4項「「アセット」ページを使用してリソースをアップロードする方法」を参照してください。
手順3から繰り返します。
さらに、アプリケーションのデプロイ後に、開発者はJDeveloperで引き続きリソースを作成および編集でき、それらのリソースをデプロイ済アプリケーションに定期的にアップロードできます。
図9-4は、前述のラウンドトリップ開発プロセスを示しています。
この項の内容は、次のとおりです。
注意: JDeveloperで作成し、JDeveloperからエクスポートしたタスク・フローをデプロイ済アプリケーション(またはWebCenter Portal)にアップロードすることはできませんが、実行時に作成したタスク・フローをJDeveloperにインポートし、変更してランタイム・アプリケーションにエクスポートして戻すことは可能です。タスク・フローのインポート、変更およびエクスポートの手順は、タスク・フロー・スタイルのものと同じです。このため、この項で示したエクスポート、インポートおよび編集の各タスクは、タスク・フローおよびタスク・フロー・スタイルに適用できます。 カスタム・タスク・フローの追加とエクスポートの詳細は、第15.4項「ページへのカスタム・タスク・フローの追加」を参照してください。 |
ポータル・リソースをJDeveloperで編集する場合、まず、デプロイ済アプリケーションで「アセット」ページを使用して、リソースのメタデータすべてを格納するEARファイルにポータル・リソースをダウンロードする必要があります。
この方法については、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理のアセットのダウンロードに関する項を参照してください。
EARファイルがある場合、これをJDeveloperにインポートし、ここでポータル・リソースを編集できます。
注意: Portal Frameworkアプリケーションまたは適切なテクノロジ・スコープが含まれるアプリケーションにポータル・リソースをインポートする必要があります。 |
注意: ポータル・リソースをJDeveloperにインポートする場合、リソースがすでに存在するときは、JDeveloper内のリソースがアーカイブからのリソースで上書きされます。元のリソースは一時的な場所に保存され、それはログで確認できます。 |
ポータル・リソースをJDeveloperにインポートするには:
アプリケーション・ナビゲータで、リソースのインポート先のアプリケーションの「ポータル」プロジェクトを右クリックして、「ポータル・リソースのインポート」を選択します。
「ポータル・リソースのインポート」ダイアログ(図9-5)の「インポート・アーカイブ・ファイル名」フィールドで、インポートするポータル・リソースが含まれるアーカイブ・ファイルを入力するか参照します。
「OK」をクリックします。
注意: ポータル・リソースで表示されたり参照されるアーティファクト(アイコンやイメージなど)は、ポータル・リソースがダウンロードされる際にはアーカイブ内に含まれません。ポータル・リソースをインポートする場合には、依存アーティファクトを手動で管理して移動する必要があります。ポータル・リソース・アーティファクトをコンテンツ・サーバーで専用のフォルダ構造を使用して、必要に応じてコンテンツを簡単に識別したり移動したりできるようにすることをお薦めします。 MDS内にアーティファクトを格納しているレガシー・ポータル・リソースを管理している場合には、依存アーティファクトをコンテンツ・サーバーに再配置することをお薦めします。ただし、MDSに格納されたアーティファクトを移動させる必要がない場合、管理者は、MDS WLSTコマンド |
ポータル・リソースの編集後に、それをエクスポートして、デプロイ済アプリケーションにアップロード可能なEARファイルを作成する必要があります。
ポータル・リソースをJDeveloperからエクスポートするには:
アプリケーション・ナビゲータで、エクスポートするリソースを右クリックし、「ポータル・リソースのエクスポート」を選択します。
注意: ポップアップ・メニューに「ポータル・リソースのエクスポート」オプションが表示されない場合は、そのリソースがポータル・リソースではないということです。リソースをポータル・リソースとして作成する方法は、第9.5.1.2項「ポータル・リソースを「アセット」ページに組み込む方法」を参照してください。 |
「ポータル・リソースのエクスポート」ダイアログ(図9-6)の「エクスポート・アーカイブ・ファイル名」フィールドで、エクスポート・ファイルのパスおよびファイル名を入力するか参照します。
既存のファイルを選択した場合、そのファイルのコンテンツは上書きされます。
「OK」をクリックします。
エクスポート・アーカイブには、JSPXファイルやページ定義など、リソースを構成するファイルが含まれています。アーカイブには、generic-site-resources.xml
ファイルおよびエクスポートされたリソースに関する情報のみが含まれるレジストリ・ファイルも含まれています。
注意: ポータル・リソースで表示されたり参照されるアーティファクト(アイコンやイメージなど)は、アーカイブ内に含まれません。ポータル・リソースをアップロードする場合には、依存アーティファクトを手動で管理して移動する必要があります。ポータル・リソース・アーティファクトをコンテンツ・サーバーで専用のフォルダ構造を使用して、必要に応じてコンテンツを簡単に識別したり移動したりできるようにすることをお薦めします。 MDS内にアーティファクトを格納しているレガシー・ポータル・リソースを管理している場合には、依存アーティファクトをコンテンツ・サーバーに再配置することをお薦めします。ただし、MDSに格納されたアーティファクトを移動させる必要がない場合、管理者は、MDS WLSTコマンド |
最後の手順では、更新済リソースのEARファイルを取得し、「アセット」ページを使用して、リソースをデプロイ済アプリケーションにアップロードして戻します。
この方法については、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理のアセットのアップロードに関する項を参照してください。
WebCenter Portalは、ポータルの構築、ソーシャル・ネットワーキング、通信、コラボレーションおよび個人の生産性に対して最新のテクノロジを提供するWebベースのアプリケーションです。WebCenter Portalには、ユーザーがポータルで利用できる様々な組込みポータル・リソースがデフォルトで用意されています。これらの組込みポータル・リソースがユーザーの要件を満たさない場合には、アプリケーション管理者がWebCenter Portal内でさらにリソースを作成できます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalによるポータルの構築のアセットの作成に関する項を参照してください。
ヒント: WebCenter Portalでは、ポータル・リソースは、アセットと呼ばれます。 |
場合によっては、必要な機能をすべて提供するポータル・リソースの作成に必要なコントロールが、WebCenter Portalによって提供されないこともあります。そのような場合、もともとWebCenter Portalで作成したポータル・リソースをJDeveloperに移して編集し、WebCenter Portalにアップロードして戻すことが可能です。
また、ページ・スタイルやタスク・フロー・スタイルなど、WebCenter Portalで使用される一部のポータル・リソースは、WebCenter Portalでは作成できません。かわりにこれらのリソースは、JDeveloperで作成し、エクスポートしてWebCenter Portalにアップロードする必要があります。
Oracle WebCenter Portalには特別なJDeveloperプロジェクト(WebCenterSpacesResources
)が用意されており、WebCenter Portalで使用するポータル・リソースの開発に利用できます。詳細は、第55.1項「WebCenter Portalのアセットの開発」を参照してください。
JDeveloperでWebCenter Portalリソースを使用している場合、次の点を考慮してください。
ナビゲーション・モデル
WebCenter Portalナビゲーション・モデルで必要なすべてのリソースは、WebCenter Portal内に存在します。したがって、WebCenter Portalナビゲーション・モデルを再構成して少し編集するには、JDeveloperを使用するだけで済みます。最初に、WebCenter Portalで可能なかぎりのナビゲーション・モデルを作成し、必要なリソースを追加する必要があります。その後、JDeveloperを使用してリソースの順番を調整し、すべての必要な属性とパラメータを設定できます。
JDeveloperを使用してWebCenter Portalナビゲーション・モデルにリソースを追加する場合には、リソースの「プロパティの表示」ダイアログにアクセスしてWebCenter Portalからリソースのパスを取得する必要があります。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalによるポータルの構築のアセットに関する情報の表示に関する項を参照してください。
リソースをWebCenter Portalナビゲーション・モデルに追加する際には、リソースへのパスを手動で入力する必要があります。「参照」アイコンは使用できません。たとえば、ページへのリンクを入力するには、WebCenter PortalでページのIDを識別し、次にpage://
pathToXmlFile
のように値を手動で入力する必要があります。
ページ・テンプレート
ページ・テンプレートには、content
というファセット定義を含める必要があります。
ページ・テンプレートには、class="WCPGTEMPLATE"
と指定されたUIコンポーネントを少なくとも1つ含める必要があります。スキンを実行時に編集することによって、基本タブでテンプレートの背景をターゲットにすることができますが、それは現行スタイルによります。