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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発
11gリリース1 (11.1.1.8.3)
E49666-03
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44 タグの統合

この章では、設計時にWebCenter Portal Frameworkアプリケーションにタグを統合する方法について説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

タグの管理および組込みの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の「タグとブックマークの使用」を参照してください。


関連項目:

検索やタグを使用してカスタム・リソースをレンダリングできるようにする場合や、そのリソースを相互にリンクできるようにする場合には、リソース・ビューアを登録する必要があります。詳細は、第4.3項「サービスでリソースをレンダリングする方法のカスタマイズ」を参照してください。


44.1 タグの概要

タグによって、アイテムに独自の有用な条件が適用可能になり、それらのアイテムを検索結果や「タグ・センター」でより簡単に見つけられるようになります。タグ・センターは、アプリケーション内のすべてのタグ、タグ付けされたアイテムおよびそれらのタグ付けプログラム間の相互作用を表示するページです。

複数のユーザーがオブジェクトにタグ付けすることが、集約的な知識を資することになり、検索性が高まります。WebCenter Portalの検索では、適用されたタグの品質と頻度に基づいた関連性を示すことで、タグ付けによって得られた知識を利用します。

(データのパブリッシャではなく)データのユーザーはタグによって情報を分類できます。このようにして、タグが個人の生産性向上ツールとして、あるいは組織全体で検索性を高める方法として機能します。

たとえば、各部署の人事部窓口のビューを提供するコンポーネントが、アプリケーションに含まれているとします。このコンポーネントでのタグが使用可能になると、参照したユーザーがブックマークを付けたり、他のユーザーが参照しやすいようにHR、連絡先または部門などのタグを割り当てることができます。

タグは、ページ、ドキュメントおよびカスタム・オブジェクトで設定できます。タグを作成すると、自動的にアクティビティ・ストリームへのイベントが公開されます。

44.1.1 タグの理解

タグと呼ばれる有効な条件(複数可)を適用することで、自分自信へ注意を促したり、タグ位置で見つけられることを期待するコンテンツに他のユーザーの注意を促すことができます。タグ・アイコン(図44-1)が表示されている場所であれば、どこでもタグを適用できます。

図44-1 タグ・アイコン

図44-1の説明が続きます
「図44-1 タグ・アイコン」の説明

タグによって、アイテムに独自の分類を適用できます。たとえば、phoneタグを製品ページに適用して、新しい電話に関する有用な情報を提供できます。自分や他のユーザーが電話を検索するとき、タグ付けされたページが検索結果に表示されます。

タグ・センターにアクセスすると、アプリケーション以外の場所で同じタグが適用されたすべてのユーザーが表示されます。タグ・センター内のタグ・クラウド(図44-2)には、現在適用されているタグがすべて表示されます。

図44-2 タグ・クラウド

図44-2の説明が続きます
「図44-2 タグ・クラウド」の説明

「タグ・クラウド」はすべてのタグのビジュアル表現です。タグは使用頻度に応じて表示され、フォントが大きいほどより頻繁にタグがアイテムに適用されています。タグ・クラウド内のタグをクリックすると、そのタグを使用しているすべてのアイテムのリストを返す検索が実行されます。

44.1.2 タグの要件

タグでは、WebCenter Portalスキーマを設定し、スキーマへのデータベース接続を作成する必要があります。タグの情報は、データベース内に保存されます。詳細は、第4.2.2項「データベース接続の設定」を参照してください。


注意:

通常、フレームワーク・アプリケーションでタグ付けを追加する場合、検索ツールバーも追加してタグの付いたオブジェクトを検索できるようにする必要があります。検索ツールバーを追加するには、第45.2.3項「検索の設計時の追加」の手順に従います。


タグにはセキュリティが必要です。認証されていないユーザーは、オブジェクトにタグ付けすることはできません。アプリケーションが保護されていない場合、検索結果では、タグ付けされたアイテムのページは返されません。

ドキュメントへのタグ付け機能を有効にするには、Frameworkアプリケーションでドキュメント・マネージャ・タスク・フローが使用可能である必要があります。詳細は、第28章「ドキュメントの統合」を参照してください。

44.1.3 実行時の処理

実行時に、タグ・ワードを検索すると、検索結果の「タグ付けしたアイテム」セクションに結果が返されます。デフォルトでは、タグを介してアクセスされるタグ付けしたアイテムは、同じウィンドウを置き換える全画面内でレンダリングされます。これをオーバーライドしてポップアップ・ウィンドウで開くことができます。

カスタム・コンポーネントにタグ付けすることで、検索またはタグ・センターでタグを検索し、タグ付けされたアイテムへ関連付けられたタグによってアクセスできます。

タグ付けされるリソース(したがって検索および表示されるリソース)を公開するツールとサービスに対して、WebCenter Portalでは、リソース・アクション処理フレームワークが提供されます。タグは、このフレームワークを使用して、検索結果を処理することが可能になります。詳細は、第4.3項「サービスでリソースをレンダリングする方法のカスタマイズ」を参照してください。

実行時のタグの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の「タグとブックマークの使用」を参照してください。

44.2 タグの基本構成

この項では、アプリケーションにタグを追加するために必要な手順について説明します。内容は次のとおりです。

44.2.1 タグの接続の設定

タグには、WebCenter Portalスキーマがインストールされているデータベースへの接続が必要です。

データベース接続の設定の詳細は、第4.2.2項「データベース接続の設定」を参照してください。

44.2.2 タグ機能の設計時の追加

基本的なタグ付け機能を有効にするには、タグ付けボタン・コンポーネントかタグ付けメニュー項目コンポーネントのいずれかと、タグ付け - ダイアログ・タスク・フローを追加する必要があります。さらに、カスタム・オブジェクトにタグ付けするには、ユーザーがそのオブジェクトを探す場合のために、タグ付けされたコンポーネントを表示するリソース・ビューアを登録する必要があります。

この項では、タグ付けボタンとタグ付け - ダイアログ・タスク・フローの追加によりタグ付けを有効にする方法について説明します。内容は次のとおりです。

44.2.2.1 タグのコンポーネント

次のJSFコンポーネントを使用できます。

  • タグ付けボタン: タグ付けボタンを追加する場合には、ページ上のタグ・リンクによって「このアイテムをタグ付け」(または「このページをタグ付け」)ダイアログを実行時に呼び出すことができます。

  • タグ付けメニュー項目: タグ付けメニュー項目を追加する場合には、ページ上のメニュー・オプションによって「このアイテムをタグ付け」(または「このページをタグ付け」)ダイアログを実行時に呼び出すことができます。

「コンポーネント・パレット」で、コンポーネントをページへドラッグ・アンド・ドロップします。結果ダイアログ・ボックスで、タグ・コンポーネントの属性を構成できます。たとえば、SharedParam属性を使用して「共有」チェック・ボックスを無効にします。(default値の場合、チェック・ボックスが有効になり、ユーザーは、チェック・ボックスを自由に選択または選択解除できます。always値の場合、チェック・ボックスはtrue状態で無効になり、すべてのタグはパブリックになります。never値の場合、チェック・ボックスはfalse状態で無効になり、すべてのタグはプライベートになります。)別の例として、ResourceScope属性を使用すると、検索をデフォルト・スコープで実行したが結果は他のスコープに示される場合に、各結果の横に「タグ付け」ボタンがある検索結果リストなどの、異なるスコープ内のオブジェクトにタグ付けできます。コンポーネント属性の詳細は、オンライン・ヘルプを参照してください。

44.2.2.2 タグ・タスク・フロー

表44-1に、タグ・タスク・フローをリストします。

表44-1 タグ・タスク・フロー

タスク・フロー 定義

タグ付け - ダイアログ

このタスク・フローは、特定のオブジェクトにタグ付けするためのダイアログを表示します。ページ上にドロップしたときにレンダリングされる可視のユーザー・インタフェースはありません。タグ付けボタンをクリックしたときにのみ表示されます。

タグ付け - 個人ビュー

このタスク・フローは現在のユーザーによって作成されたタグと、それらのタグが付けられたオブジェクトおよびタグのクラウド・ビューを表示します。サービスIDの入力パラメータによって、目的のタグ付けされたアイテムを表示できます。

これは、非パブリック・タスク・フローであるため、認証が必要です。

タグ付け - 関連リンク

一意のIDによって識別されたオブジェクトの場合、このタスク・フローによって、類似するタグが付けられた他のすべてのオブジェクトがリスト表示されます。

リストされた他のオブジェクトには、同様にタグ付けされたオブジェクトが含まれます。つまり、それらのタグ・セットのうち少なくとも1つは共通しています。リストは共有するタグ数順です。

タグ付け - タグ・クラウド

このタスク・フローは、使用されているすべてのタグのビジュアル表現であるタグ・クラウドを表示します。タグは使用頻度に応じて表示されます。より頻繁に使用されているタグは太字で表示されフォント・サイズが異なります。フォントが大きいほど、より頻繁にタグが適用されています。

タグ・クラウドでタグをクリックすると、タグ・センターにリダイレクトされ、そのタグが選択されます。

このタスク・フローは、タグ付けされたアイテムがあるページに表示されます。そこでは、ページ内のすべてのタグにリンクが付けられます。

タグ付け - タグ選択

タグ・クラウド・タスク・フローと同様に、タグ選択タスク・フローでもタグ・クラウドが表示されます。ただし、タグを選択すると、タグが選択済としてマークされ、結果が関連リソース・タスク・フローに表示されます。タグ・センターにリダイレクトされることはありません。

タグ・クラウドでタグをクリックすると、このタスク・フローとタグ付け - タグ付けしたアイテム・タスク・フローによって、そのタグを使用するアイテムが表示されます。(つまり、タグ付け - タグ・クラウド・タスク・フローでタグを選択することにより、タグ付け - タグ付けしたアイテム・タスク・フローなど、関連するすべてのイベント・コンシューマにタグ・ワードがイベントとして送信されます。)

タグ付け - タグ付けしたアイテム

このタスク・フローには、タグ付け済のアイテム・ページまたはドキュメントが表示されます。渡されたタグによってタグ付けされたアイテムのみを表示するようにそれ自身を調整できます。このタスク・フローは、タグ付け - タグ・クラウド・タスク・フローから送信されたイベントをリスニングできます。


44.2.2.3 タグ機能をページに追加する方法

タグ機能をWebCenter Portal Frameworkアプリケーションに追加するには:

  1. 第2章「開発環境の設定」の手順に従い、カスタマイズ可能なページをアプリケーションで作成します。

  2. WebCenter Portalスキーマがインストールされたデータベースへのデータベース接続が設定されていることを確認します。

  3. 検索ツールバーを含めたページを開きます。

  4. コンポーネント・パレットでタグ付けボタンを選択し、ページのPanelGroupLayout内にドロップします。検索ツールバーの左に配置して、PanelGroupLayoutの最初の子にします。タグ・ボタンによって、ユーザーはタグ付けを開始できます。

  5. 「タグ付けボタンの挿入」ダイアログに入力します。表44-2に、ダイアログのフィールドの説明とサンプルの値を示します。

    表44-2 「タグ付けボタンの挿入」ダイアログのフィールド

    フィールド 説明
    ResourceId
    

    タグ付けボタンをバインドするオブジェクトを一意に識別するID。このフィールドの値は静的である必要はありません。たとえば、ELを使用して表の各行の一意の値を挿入できます。例:

    • ページにタグ付けするには、#{facesContext.viewRoot.viewId}と入力します。

    • カスタム・コンポーネントにタグ付けするには、customComponent123と入力します。

    ResourceName
    

    タグ付けボタンをバインドするオブジェクトの名前。このフィールドの値は静的である必要はありません。たとえば、ELを使用して表の各行の一意の値を挿入できます。

    • ページにタグ付けするには、#{facesContext.viewRoot.viewId}と入力します。

    • カスタム・コンポーネントにタグ付けするには、Custom Component 1と入力します。

    ServiceId
    

    アプリケーション全体のID。(リソース・ビューアを追加する際、カスタム・コンポーネントによってservice-definition.xmlに追加します。)

    • ページにタグ付けするには、oracle.webcenter.pageと入力します。

    • カスタム・コンポーネントにタグ付けするには、mycompany.myproduct.myapp.mycomponentと入力します。


    図44-3 カスタム・コンポーネントの「タグ付けボタンの挿入」ダイアログ

    図44-3の説明が続きます
    「図44-3 カスタム・コンポーネントの「タグ付けボタンの挿入」ダイアログ」の説明

  6. 「OK」をクリックします。


    注意:

    タグ付けボタンには、設定可能な追加のプロパティが含まれています。たとえば、SharedParamは、「共有」チェック・ボックスを無効にできます。(default値の場合、チェック・ボックスが有効になり、ユーザーは、チェック・ボックスを自由に選択または選択解除できます。always値の場合、チェック・ボックスはtrue状態で無効になり、すべてのタグはパブリックになります。never値の場合、チェック・ボックスはfalse状態で無効になり、すべてのタグはプライベートになります。)


  7. リソース・パレットで「WebCenter Portal - サービス・カタログ」「タスク・フロー」と開きます。

  8. ページ上のリソース・パレットから「タグ付け - ダイアログ」をドラッグ・アンド・ドロップし、オプションで匿名ページのログイン用にリダイレクションURLを追加します。

  9. 要求されたら、タスク・フローの作成方法として「リージョン」を選択します。

  10. カスタム・リソースの場合に、リソース・ビューアを登録するには、第4.3項「サービスでリソースをレンダリングする方法のカスタマイズ」の手順を参照してください。タグ付けされるリソース(したがって検索および表示されるリソース)を公開するツールとサービスに対して、WebCenter Portalでは、リソース・アクション処理フレームワークが提供されます。タグは、このフレームワークを使用して、検索結果を処理することが可能になります。

タグを追加した「ソース」ビューには、例44-1に似たソースが表示されます。

例44-1 タグ付けボタンおよびタグ付け - ダイアログ・タスク・フローのソース

<af:form id="f1">
        <af:region value="#{bindings.searchtoolbar1.regionModel}" id="r1"/>
        <tag:taggingButton resourceId="#{facesContext.viewRoot.viewId}"
                           serviceId="oracle.webcenter.page"
                           resourceName="#{facesContext.viewRoot.viewId}"
                           id="tb1"/>
        <af:region value="#{bindings.tagginglaunchdialog1.regionModel}"
                   id="r2"/>
      </af:form>

注意:

ページに複数のタグ付けボタンがある場合でも、必要なタグ付けダイアログaf:regionは1つのみです。


タグ付けボタンとタグ付け - ダイアログ・タスク・フローがあるページを実行します。このページがブラウザでレンダリングされたら、「タグ」リンクをクリックします。

  1. ダイアログが表示されたら、homeと入力し、「保存」をクリックします。システムの各ユーザーがこの同じ操作を実行し、同じタグを割り当てることができます。つまり、タグの重み付けコレクションを得ることができます。

  2. 検索ツールバーで、検索条件のhomeを入力して、「検索」アイコンをクリックします。

  3. 「タグ」の下に検索結果としてhomeが表示され、「タグ付けしたアイテム」の下に検索結果としてCustom Component 1が表示されます。

  4. Custom Component 1をクリックすると、作成したリソース・ビューアを表示するダイアログが開きます(図44-4)。

    図44-4 リソース・ビューア

    図44-4の説明が続きます
    「図44-4 リソース・ビューア」の説明

44.2.2.4 タグ・タスク・フロー・パラメータを変更する方法

一部のタグ・タスク・フローには、オプションのタスク・フロー・バインディング・パラメータがあります。


注意:

タグ・タスク・フローのプロパティは、別のリソースや別のサービスのアイテムを表示する必要がないかぎり変更しないでください。


ページにタスク・フローを配置した後、タスク・フロー・バインディング・パラメータの値を確認して調整するには:

  1. ページの下部にある「バインディング」タブ(next to the 「ソース」タブの横)をクリックし、「タスク・フロー・バインディングの編集」ダイアログにナビゲートします。

  2. 「実行可能ファイル」の下に、追加したタスク・フローが表示されます。図44-5に、「実行可能ファイル」セクションに検索タスク・フローが表示されている例を示します。

    図44-5 ページ・データ・バインディング定義

    図44-5の説明が続きます
    「図44-5 ページ・データ・バインディング定義」の説明

  3. タスク・フローを選択し、「実行可能ファイル」という見出しの横にある、「選択した要素を編集します。」(鉛筆)アイコンをクリックします。

  4. 「タスク・フロー・バインディングの編集」ダイアログ図44-6で、必要に応じてバインディング・パラメータ値を変更します。

    図44-6 タグ付け - 関連リンク・タスク・フロー用の「タスク・フロー・バインディングの編集」ダイアログ

    図44-6の説明が続きます
    「図44-6 タグ付け - 関連リンク・タスク・フロー用の「タスク・フロー・バインディングの編集」ダイアログ」の説明

  5. 終了したら、「OK」をクリックします。

  6. ページを保存して実行し、結果を表示します。

表44-3に、タグ・タスク・フロー固有のプロパティを示します。

表44-3 タグ・タスク・フロー・パラメータ

プロパティ 説明 タスク・フロー

resourceId

類似のタグ付きアイテムを検索するために使用される特定のツール/サービス内におけるアイテムまたはリソースの一意のID。この値は自動的に設定されます。

別のリソースと類似するアイテムを表示する必要がないかぎりこの値は変更しないでください。

タグ付け - 関連リンク

serviceId

このパラメータは、関連リンク・タスク・フローと個人ビュー・タスク・フローでは異なった意味を持ちます。

  • 関連リンクの場合、関連リンクを持つアイテムを定義するresourceId/serviceIdのペアです。この値は自動的に設定されます。別のツール/サービスに属する別のリソースに類似するアイテムを表示する必要がないかぎりこの値は変更しないでください。

  • 個人ビューの場合、このツール/サービスでタグを制限します。たとえば、oracle.webcenter.pageになります。

タグ付け - 関連リンク

タグ付け - 個人ビュー

resourceScope

タグのスコープ。この値は自動的に設定されます(#{spaceContext.currentSpaceGUID}と、s8bba98ff_4cbb_40b8_beee_296c916a23edに類似する値のいずれか)。

この値を変更しないでください。

タグ付け - タグ・クラウド

タグ付け - タグ選択

タグ付け - タグ付けしたアイテム

redirectURL

匿名ページ・ログイン用のオプションのリダイレクションURL。これには、/faces#{facesContext.viewRoot.viewId}のように/faces接頭辞を含める必要があります。nullまたは空の場合、ログインは表示されません。

タグ付け - ダイアログ


44.2.3 タグのセキュリティの設定

タグにはセキュリティが必要です。認証されていないユーザーは、オブジェクトにタグ付けすることはできません。アプリケーションが保護されていない場合、検索結果では、タグ付けされたアイテムのページは返されません。

WebCenter PortalのFrameworkアプリケーション・テンプレートを使用してアプリケーションを作成すると、デフォルトでADFセキュリティが構成されます。ADFセキュリティの構成の詳細は、第74.3項「ADFセキュリティの構成」を参照してください。


注意:

カスタム・オブジェクトを検索またはタグを使用して検出できるように、リソース・ビューアを登録する必要があります。ユーザーがリソースを参照できるかどうかをリソース・ビューアのauthorizerClassが決定する方法は、第4.3項「サービスでリソースをレンダリングする方法のカスタマイズ」を参照してください。


44.3 タグの詳細情報

この項では、タグで使用可能なオプション機能について説明します。内容は次のとおりです。


注意:

タグ付けコンポーネントのロギング・レベルは、(他のコンポーネントと同様に)WLSホームの配下にあるlogging.xmlファイルで高くすることができます。


44.3.1 タグJava APIの使用

カスタム・コンポーネントにタグAPIを実装し、WebCenter Portal REST APIまたはタグ・タスク・フローおよびコンポーネントと互換性のあるタグ付けバックエンドを作成できます。

Java APIの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal Java APIリファレンスを参照してください。

44.3.2 タグREST APIの使用

WebCenter Portalは、タグをサポートするためのREST APIを提供しています。タグREST APIを使用して、次のことを実行できます。

  • すべてのタグを検索するか、基準によって一部のタグを検索する

  • 特定のタグを取得する

  • タグを削除する

  • タグをアップデートまたは名前変更する

  • タグ付けされたアイテムを取得する

  • アイテムからタグを解除する

  • 新しいタグ付けしたアイテムを追加する

  • タグ付けしたアイテムのタグを変更する

  • タグ付けしたすべてのアイテムを検索するか、タグ付けしたアイテムを日付やタグ・ワードなどのフィルタによって検索する

  • タグによって関連ユーザーを取得する

この項では、タグに関連したREST APIについて説明します。内容は次のとおりです。

REST APIの概要は、第53章「Oracle WebCenter Portal REST APIの使用」を参照してください。

44.3.2.1 タグ・エントリ・ポイント

各RESTサービスは、そのサービスのエントリ・ポイントを提供するリソース索引内にリンク要素を持っています。タグのエントリ・ポイントを見つけるには、次のいずれかのresourceTypeを持つリンク要素を見つけます。

  • urn:oracle:webcenter:tagging:tags

  • urn:oracle:webcenter:tagging:taggeditems

  • urn:oracle:webcenter:tagging:users

対応するhrefまたはtemplate要素によって、URIエントリ・ポイントが提供されます。クライアントはこのエントリ・ポイントにHTTPリクエストを送信して、タグを操作します。

リソース索引の詳細は、第53.5.1項「リソース索引の使用」を参照してください。

リソース・タイプの詳細は、第53.5.2.1項「リソース・タイプ」を参照してください。

44.3.2.2 タグ・リソース・タイプの分類

クライアントがエントリ・ポイントを識別すると、リソース・タイプの分類によりナビゲートして、必要な操作を実行できます。個々のリソース・タイプの詳細は、第53.5.2.1項「リソース・タイプ」の該当の項を参照してください。

タグの分類は、次のとおりです。

urn:oracle:webcenter:tagging:tags
   urn:oracle:webcenter:tagging:tag
urn:oracle:webcenter:tagging:taggedItems
   urn:oracle:webcenter:tagging:taggedItem
urn:oracle:webcenter:tagging:users 

usersの下に、peopleprofileなどのそのオブジェクトのリソース・タイプを追加できます。

サービス・エントリ・ポイントの他、URLテンプレートにより、クライアントは、問合せパラメータを渡してリクエストをカスタマイズしたり戻されたデータのフォームを制御できます。

タグ・リソース内のコレクション・リソースは、ページ区切り(タグとユーザーにはitemsPerPageおよびstartIndex、タグ付けしたアイテムにはitemsPerPage)をサポートします。その他の問合せパラメータ(searchおよびprojection)はサポートされていません。

44.3.2.3 セキュリティに関する考慮事項

認証は、REST APIのメソッドを使用する前に必要です。

一般的なセキュリティに関する考慮事項については、第53.8項「WebCenter Portal REST APIのセキュリティに関する考慮事項」を参照してください。

44.3.2.4 タグ・リソース・タイプ

この項では、各リソース・タイプについて説明します。内容は次のとおりです。

44.3.2.4.1 urn:oracle:webcenter:tagging:tags

このリソース・タイプを使用して、URIを識別し、タグの参照(GET)に使用します。GET操作からのレスポンスには、すべてのタグ、特定のタグ、タグのサブセット、あるいは特定のタグまたはユーザーのリストに関連するタグが含まれています。

tagsへのナビゲーション・パス

この項では、クライアントがハイパーメディアを経由してこのリソースにアクセスする方法を示します:

resourceindex
   tags 
resourceindex
   spaces
      spaces:resourceindex
         spaces:tags 

tagsでサポートされるメソッド

次のメソッドは、このリソースによりサポートされています:

  • GET

    • リクエスト - 本体: なし、パラメータ: startIndexitemsPerPagekeywordserviceIdrelatedTaguserIdscopeGuidsharedtagsusers

    • レスポンス - 本体: タグ

    ここで:

    • startIndex - 結果セットに含める、最初に一致する結果のインデックスを指定します(0-n ... 0から始まる)。これはページ区切りに使用されます。

    • itemsPerPage - レスポンスで返す結果の最大数を指定します(1-n)。これはページ区切りに使用されます。

    • keyword - サブストリング・マッチ用のキーワードを指定します。

    • serviceId - タグを検索するためのサービスIDを指定します(すべての場合は、null)。

    • relatedTag - タグのリストに関連するタグを指定します。たとえば、アイテム1に「webcenter help」として、アイテム2に「webcenter document」としてタグ付けし、relatedTag=webcenterを設定した場合は、両方(helpとdocument)のタグが返されます。

    • userId - タグを検索する単一のユーザーIDを指定します(すべての場合は、null)。nullで共有タグが見つからない場合は、ログイン済ユーザーを使用します。

    • scopeGuid - ポータルのGUIDを指定します。ホーム・ポータルに設定すると、すべての(フィルタされていない)タグが表示されます。

    • shared - 個人用リソース(同じユーザーによってのみプライベートにタグ付けされたリソース)のみを返すにはtrueを指定し、システム・リソース(1つ以上のパブリック・タブを持つリソース)を返すにはfalseを指定します。

    • tags - URLエンコードのスペース(+)で区切られたこのタグ・リストでフィルタするように指定します。たとえば、「webcenter」と「help」がタグ付けされたアイテムは、tags=webcenter+helpで検索できます。

    • users - URLエンコードのスペース(+)で区切られたこのユーザー・リストでフィルタするように指定します。たとえば、users=monty+vicki+pat


注意:

パラメータは一定の組合せのみで使用できます。


表44-4は、各操作で使用可能なパラメータの組合せを示しています。たとえば、tagsパラメータはserviceIdパラメータと一緒には指定できません。

表44-4 タグの取得で使用可能なパラメータの組合せ

APIメソッド keyword serviceId relatedTag userId scopeGuid shared タグ ユーザー

findRelatedSystemTags



X


X


X

X

findPopularTagsCommon

X

X


X


X



findPopularTags (GUIDを使用)

X



X

X

X



findPopularTags

X



X


X




tagsからリンクされるリソース・タイプ

resourceTypeリンク属性は、リンクが指すリソースのタイプを示しています。クライアントはresourceTypeを使用して、GETおよびPOSTの予測されるレスポンス本文とPOSTおよびPUTの許容されるリクエスト本文を判断します。

表44-5は、クライアントがこのリソースからリンクできるリソース・タイプを示しています。タグには、それ自身と、結果の次のページまたは前のページへのリファレンス・リンクがあります。

表44-5 tagsに関連するリソース・タイプ

rel リソース・タイプ

self

urn:oracle:webcenter:tagging:tags


前/次

urn:oracle:webcenter:tagging:tags



44.3.2.4.2 urn:oracle:webcenter:tagging:tag

このリソース・タイプを使用して、URIを識別し、タグの参照(GET)、名前変更(PUT)および削除(DELETE)に使用します。GET操作からのレスポンスには、すべてのタグ、特定のタグ、タグのサブセット、あるいは特定のタグまたはユーザーのリストに関連するタグが含まれています。

tagへのナビゲーション・パス

この項では、クライアントがハイパーメディアを経由してこのリソースにアクセスする方法を示します:

resourceindex
   tags
      tag
resourceindex
   spaces
      spaces:resourceindex
         spaces:tags
            spaces:tag

tagでサポートされるメソッド

次のメソッドは、このリソースによりサポートされています:

  • GET

    • リクエスト - 本体: なし、パラメータ: なし

    • レスポンス - 本体: タグ

  • PUT

    • リクエスト - 本体: タグ

    • レスポンス - 本体: タグ

  • DELETE

    • リクエスト - 本体: なし

    • レスポンス - 本体: なし

例44-2 タグ名を変更するためのPUTコマンドの本文

<tag>
<name>newId</name>
</tag>

tagからリンクされるリソース・タイプ

resourceTypeリンク属性は、リンクが指すリソースのタイプを示しています。クライアントはresourceTypeを使用して、GETおよびPOSTの予測されるレスポンス本文とPOSTおよびPUTの許容されるリクエスト本文を判断します。

表44-6は、クライアントがこのリソースからリンクできるリソース・タイプを示しています。タグには、それ自身、関連するtaggedItem、関連するユーザーおよび関連するタグへのリファレンス・リンクがあります。

44.3.2.4.3 urn:oracle:webcenter:tagging:taggedItems

このリソース・タイプを使用して、タグ付けされたアイテムと関連するリソースを参照するため(GET)またはタグ付けされたアイテムを追加するため(POST)に使用するURIを識別します。

GET操作のレスポンスには、1つのタグ付きアイテムまたは日付、タグ・ワードなどでフィルタできるすべてのタグ付きアイテムが含まれています。各タグには、そのタグでの操作に使用されるリンクがあります。POST操作のレスポンスには、このタグのコレクション内で作成されたタグ付きアイテムとそれらのタグでの操作に使用されるリンクが含まれています。

taggedItemsへのナビゲーション・パス

この項では、クライアントがハイパーメディアを経由してこのリソースにアクセスする方法を示します:

resourceindex
   taggedItems
resourceindex
   spaces
      spaces:resourceindex
         spaces:taggedItems

taggedtemsでサポートされるメソッド

次のメソッドは、このリソースによりサポートされています:

  • POST

    • リクエスト - 本体: taggedItem

    • レスポンス - 本体: taggedItem

    <taggeditem>
       <serviceId>oracle.webcenter.page</serviceId>
      
    <resourceId>/oracle/webcenter/page/somepath/someotherpath/a.jspx</resourceId>
       <tagWords>foo bar boo far</tagWords>
       <resourceTitle>This is renamed by me to be foofoo</resourceTitle>
       <scopeGuid>(optional) scope for the item</scopeGuid>
       <shared>(optional) make the item private </shared>
     </taggeditem> 
    
  • GET

    • リクエスト - 本体: なし、パラメータ: serviceIdkeywordrelatedRIDtagsusersdtscopeGuidshareditemsPerPage

    • レスポンス - 本体: タグ付けしたアイテム

    ここで:

    • serviceId - アイテムのサービスIDを指定します。

    • keyword - リソースのタイトルのキーワードを指定します。

    • relatedRID - 関連するタグを指定します。たとえば、アイテム1に「webcenter help」として、アイテム2に「fusionapps documents」として、アイテム3に「webcenter documents」としてタグ付けし、relatedRID=item3を設定すると、アイテム3と共通のタグを共有しているため、アイテム1とアイテム2が返されます。

    • tags - URLエンコードのスペース(+)で区切られたこのタグ・リストでフィルタするように指定します。たとえば、「webcenter」と「help」がタグ付けされたアイテムは、tags=webcenter+helpで検索できます。

    • users - URLエンコードのスペース(+)で区切られたこれらのユーザーでフィルタするように指定します。たとえば、{USER}+{USER}+...+{USER}。

    • dt - この日付、デフォルトではブックマークが保存された最近の日付{DD-MM-CCYY}でブックマークをフィルタするように指定します。

    • scopeGuid - ポータルのGUIDを指定します。ホーム・ポータルに設定すると、すべての(フィルタされていない)タグが表示されます。

    • shared - 個人用リソース(同じユーザーによってのみプライベートにタグ付けされたリソース)のみを返すにはtrueを指定し、システム・リソース(1つ以上のパブリック・タブを持つリソース)を返すにはfalseを指定します。

    • itemsPerPage - レスポンスで返す結果の最大数を指定します(1-n)。これはページ区切りに使用されます。


注意:

パラメータは一定の組合せのみで使用できます。


表44-7は、各操作で使用可能なパラメータの組合せを示しています。たとえば、tagsパラメータはserviceIdパラメータと一緒には指定できません。

表44-7 タグ付きアイテムを取得するために使用可能なパラメータの組合せ

APIメソッド serviceId keyword relatedRID タグ ユーザー dt scopeGuid shared

findRelatedSystemResources

X


X






findUpdatedResources






X

X


findSystemResources




X

X


X

X

findFilterPersonalResources

X

X





X


findPersonalResources




X

X


X

X

findFilteredPersonalResources(キーワードなし)

X






X



taggedItemsからリンクされるリソース・タイプ

resourceTypeリンク属性は、リンクが指すリソースのタイプを示しています。クライアントはresourceTypeを使用して、GETおよびPOSTの予測されるレスポンス本文とPOSTおよびPUTの許容されるリクエスト本文を判断します。

表44-8は、クライアントがこのリソースからリンクできるリソース・タイプを示しています。タグ付きアイテムには、それ自身と、結果の次のページまたは前のページへのリファレンス・リンクがあります。

表44-8 taggedItemsに関連するリソース・タイプ

rel リソース・タイプ

self

urn:oracle:webcenter:tagging:taggedItems


前/次

urn:oracle:webcenter:tagging:taggedItems



44.3.2.4.4 urn:oracle:webcenter:tagging:taggedItem

このリソース・タイプを使用して、タグ付けされたアイテムと関連するリソースを参照するため(GET)、タグ付けされたアイテムを追加するため(POST)、タグ付けされたアイテムのタグを更新するため(PUT)およびアイテムからすべてのタグを削除するため(DELETE)に使用するURIを識別します。

GET操作のレスポンスには、1つのタグ付きアイテムまたは日付、タグ・ワードなどでフィルタできるすべてのタグ付きアイテムが含まれています。各タグには、そのタグでの操作に使用されるリンクがあります。POST操作のレスポンスには、このタグのコレクション内で作成されたタグ付きアイテムとそのタグ付きアイテムで操作するためのリンクが含まれています。

taggedItemへのナビゲーション・パス

この項では、クライアントがハイパーメディアを経由してこのリソースにアクセスする方法を示します:

resourceindex
   taggedItems
      taggedItem
 
resourceindex
   spaces
      spaces:resourceindex
         spaces:taggedItems
            spaces:taggedItem

taggedItemでサポートされるメソッド

次のメソッドは、このリソースによりサポートされています:

  • GET

    • リクエスト - 本体: なし、パラメータ: serviceIdkeywordtagsusersdtshareditemsPerPage

    • レスポンス - 本体: タグ付けしたアイテム

    ここで:

    • serviceId - アイテムのサービスIDを指定します。

    • keyword - リソースのタイトルのキーワードを指定します。

    • tags - URLエンコードのスペース(+)で区切られたこのタグ・リストでフィルタするように指定します。たとえば、「webcenter」と「help」がタグ付けされたアイテムは、tags=webcenter+helpで検索できます。

    • users - URLエンコードのスペース(+)で区切られたこのユーザー・リストでフィルタするように指定します。たとえば、users=monty+vicki+pat

    • dt - この日付、デフォルトではブックマークが保存された最近の日付{DD-MM-CCYY}でブックマークをフィルタするように指定します。

    • shared - 個人用リソース(同じユーザーによってのみプライベートにタグ付けされたリソース)のみを返すにはtrueを指定し、システム・リソース(1つ以上のパブリック・タブを持つリソース)を返すにはfalseを指定します。

    • itemsPerPage - レスポンスで返す結果の最大数を指定します(1-n)。これはページ区切りに使用されます。

  • PUT

    • リクエスト - 本体: taggedItem

    • レスポンス - 本体: taggedItem

    <taggeditem>
    <tagWords>foo bar boo far</tagWords>
    </taggeditem>
    
  • DELETE

    • リクエスト - 本体: なし

    • レスポンス - 本体: なし

taggedItemからリンクされるリソース・タイプ

resourceTypeリンク属性は、リンクが指すリソースのタイプを示しています。クライアントはresourceTypeを使用して、GETおよびPOSTの予測されるレスポンス本文とPOSTおよびPUTの許容されるリクエスト本文を判断します。

表44-9は、クライアントがこのリソースからリンクできるリソース・タイプを示しています。タグ付きアイテムには、それ自身および関連するタグ付きアイテムへのリファレンス・リンクと外部リンクがあります。

表44-9 taggedItemに関連するリソース・タイプ

rel リソース・タイプ

self

urn:oracle:webcenter:tagging:taggedItem



urn:oracle:webcenter:tagging:taggedItems


alternate

リソースのタイプは、タグが付けられたリソースのタイプによって異なります。たとえば、ページはurn:oracle:webcenter:page:pageのようになります


44.3.2.4.5 urn:oracle:webcenter:tagging:users

このリソース・タイプを使用して、特定のタグのリストに関係するピープルのリストを取得します。

usersへのナビゲーション・パス

この項では、クライアントがハイパーメディアを経由してこのリソースにアクセスする方法を示します:

resourceindex
   taggingusers
resourceindex
   spaces
      spaces:resourceindex
         spaces:taggingusers

usersでサポートされるメソッド

次のメソッドは、このリソースによりサポートされています:

  • GET

    • リクエスト - 本体: なし、パラメータ: startIndexitemsPerPagetagsusers

    • レスポンス - 本体: peopleプロファイル

    ここで:

    • startIndex - 結果セットに含める、最初に一致する結果のインデックスを指定します(0-n ... 0から始まる)。これはページ区切りに使用されます。

    • itemsPerPage - レスポンスで返す結果の最大数を指定します(1-n)。これはページ区切りに使用されます。

    • tags - URLエンコードのスペース(+)で区切られたこのタグ・リストでフィルタするように指定します。たとえば、「webcenter」と「help」がタグ付けされたアイテムは、tags=webcenter+helpで検索できます。

    • users - URLエンコードのスペース(+)で区切られたこのユーザー・リストでフィルタするように指定します。たとえば、users=monty+vicki+pat

usersからリンクされるリソース・タイプ

resourceTypeリンク属性は、リンクが指すリソースのタイプを示しています。クライアントはresourceTypeを使用して、GETおよびPOSTの予測されるレスポンス本文とPOSTおよびPUTの許容されるリクエスト本文を判断します。

表44-10に、個々のユーザーがこのリソースからリンクできるリソース・タイプを示します。ユーザーには、それ自身と、結果の次のページまたは前のページへのリファレンス・リンクがあります。

表44-10 usersに関連するリソース・タイプ

rel リソース・タイプ

self

urn:oracle:webcenter:tagging:users


前/次

urn:oracle:webcenter:tagging:users



44.3.3 ページにタグを表示するオプションの方法

タグ付けボタンとタスク・フローを1ページごとに追加することは可能ですが、通常は、ページを構築する際に適用するページ・テンプレートの一部として検索ツールバーとタグを追加します。ページ・テンプレートを使用してタグを追加するには:

  1. タグを含むページを作成するプロジェクトを開きます。

  2. プロジェクト名を右クリックし、ポップアップ・メニューから「新規」を選択します。

  3. 「カテゴリ」「JSF」を選択し、「項目」「JSFページ・テンプレート」を選択します。

  4. 「ファイル名」looksee1templateと入力します。

    図44-7 「JSFページ・テンプレートの作成」ダイアログ

    図44-7の説明が続きます
    「図44-7 「JSFページ・テンプレートの作成」ダイアログ」の説明

  5. 「OK」をクリックします。

  6. 「ソース」ビューに移り、例44-3のようにコードを変更します。

    例44-3 サンプルJSFページ・テンプレート

    <af:pageTemplateDef var="attrs">
      <af:xmlContent>
        <component xmlns="http://xmlns.oracle.com/adf/faces/rich/component">
          <display-name>looksee1template1</display-name>
          <facet>
            <facet-name>content</facet-name>
          </facet>
        </component>
      </af:xmlContent>
      <af:panelGroupLayout layout="vertical">
        <!-- Our toolbar -->
        <af:panelGroupLayout id="toolbar" layout="horizontal" halign="end"
                             inlineStyle="background-color:cyan;width:100%">
        </af:panelGroupLayout>
        <af:panelStretchLayout startWidth="300"
                               inlineStyle="height:600px; width:100%;">
          <f:facet name="start">
            <af:panelSplitter id="sidebar" orientation="vertical">
              <f:facet name="first">
                </f:facet>
              <f:facet name="second">
              </f:facet>
            </af:panelSplitter>
          </f:facet>
          <f:facet name="center">
            <af:facetRef facetName="content"/>
          </f:facet>
        </af:panelStretchLayout>
      </af:panelGroupLayout>
    </af:pageTemplateDef>
    
  7. コンポーネント・パレットでタグ付けボタンを選択し、ページのPanelGroupLayout内にドロップします。これをPanelGroupLayoutの最初の子にします。

  8. 図44-8に示すように「タグ付けボタンの挿入」ダイアログに入力します。

    表44-11に、ダイアログのフィールドの説明とサンプルの値を示します。

    表44-11 ページの「タグ付けボタンの挿入」ダイアログ・ボックスのフィールド

    フィールド 説明
    ResourceId
    

    ページの一意の識別子。

    このケースでは、リソースIDはページを表すため、#{facesContext.viewRoot.viewId}と入力します。

    ResourceName
    

    ページの名前。

    このケースでは、#{facesContext.viewRoot.viewId}と入力します。(よりわかりやすい名前の入力も可能です。)

    ServiceId
    

    リソース・ビューアを追加する際、service-definition.xmlに追加するサービス識別子。

    このケースでは、oracle.webcenter.pageと入力します。

    注意: oracle.webcenter.pageは、ページ・サービス・ライブラリで利用可能なため、service-definition.xmlに追加が必要なものはありません。


    図44-8 ページの「タグ付けボタンの挿入」ダイアログ

    図44-8の説明が続きます
    「図44-8 ページの「タグ付けボタンの挿入」ダイアログ」の説明

  9. 「OK」をクリックします。

  10. リソース・パレットで「WebCenter Portal - サービス・カタログ」「タスク・フロー」と開きます。

  11. リソース・パレットから「タグ付け - ダイアログ」をドラッグし、ページのpanelGroupLayout内にドロップします。

  12. 要求されたら、タスク・フローの作成方法として「リージョン」を選択します。

  13. 「検索ツールバー」をドラッグし、ページ・テンプレートのpanelGroupLayoutに先ほど追加した「タグ付け - ダイアログ」の後にドロップします。

  14. 要求されたら、タスク・フローの作成方法として「リージョン」を選択します。

  15. 「ドキュメント・ライブラリ - 最近のドキュメント」をドラッグし、識別子sidebarを持つpanelSplitterの2番目のファセットにドロップします。

  16. 要求されたら、タスク・フローの作成方法として「リージョン」を選択します。

  17. 「タスク・フロー・バインディングの編集」ダイアログで、${'MyFileSystem'}などのドキュメント・ライブラリのコンテンツ・リポジトリへの接続の名前をconnectionNameに入力します。コンテンツ・リポジトリへの接続の設定に関する詳細は、第25.2項「コンテンツ・リポジトリ接続の構成」を参照してください。

  18. ページ・テンプレートのソースは、例44-4のようになります。

    例44-4 タグおよび検索を含むJSFページ・テンプレート

    <af:pageTemplateDef var="attrs">
      <af:xmlContent>
        <component xmlns="http://xmlns.oracle.com/adf/faces/rich/component">
          <display-name>looksee1template1</display-name>
          <facet>
           <facet-name>content</facet-name>
          </facet>
        </component>
      </af:xmlContent>
      <af:panelGroupLayout layout="vertical">
       <!-- Our toolbar -->
       <af:panelGroupLayout id="top" layout="horizontal" halign="end"
                   inlineStyle="background-color:cyan;width:100%">
        <tag:taggingButton resourceId="#{facesContext.viewRoot.viewId}"
                         resourceName="#{facesContext.viewRoot.viewId}"
                            serviceId="oracle.webcenter.page"/>
         <af:region value="#{bindings.tagginglaunchdialog1.regionModel}"
                    id="tagginglaunchdialog1"/>
         <af:region value="#{bindings.searchtoolbar1.regionModel}"
                    id="searchtoolbar1"/>
       </af:panelGroupLayout>
        <af:panelStretchLayout startWidth="300"
                              inlineStyle="height:600px; width:100%;">
         <f:facet name="start">
         <af:panelSplitter orientation="vertical">
          <f:facet name="first">
           <af:region value="#{bindings.taskservicetaskflowdefinition1.regionModel}"
                      id="taskservicetaskflowdefinition1"
                      inlineStyle="position:absolute; left:0px; width:100%;
                       height:100%"/>
          </f:facet>
          <f:facet name="second">
           <af:region value="#{bindings.doclibrecentdocuments1.regionModel}"
                      id="doclibrecentdocuments1"/>
          </f:facet>
           </af:panelSplitter>
          </f:facet>
          <f:facet name="center">
           <af:facetRef facetName="content"/>
          </f:facet>
        </af:panelStretchLayout>
       </af:panelGroupLayout>
      </af:pageTemplateDef>
    
  19. 先ほど作成したページ・テンプレートを基に、2つの新規ページを作成します。「JSFページの作成」ダイアログ・ボックスで、「ページ・テンプレートの使用」プルダウン・リストから「looksee1template1」を選択します。

    • Search.jspxという名前のページを作成し、中央ファセットに検索タスク・フローを追加します。

    • Documents.jspxという名前のページを作成し、中央ファセットにドキュメント・ライブラリ - リスト・ビュー・タスク・フローを追加します。「タスク・フロー・バインディングの編集」ダイアログで、${'MyFileSystem'}などのドキュメント・ライブラリのコンテンツ・リポジトリへの接続の名前をconnectionNameに入力します。コンテンツ・リポジトリへの接続の設定に関する詳細は、第25.2項「コンテンツ・リポジトリ接続の構成」を参照してください。

  20. ページを保存します。

ページをタグによって実行するには:

  1. アプリケーション・ナビゲータでSearch.jspxページを実行します。

  2. ログインしてページが表示されたら、「タグ」リンクをクリックします。

  3. 「このページをタグ付け」ダイアログ・ボックスで、「タグ」search page test customappと入力します(図44-9)。

    図44-9 検索ページの「このページをタグ付け」ダイアログ・ボックス

    図44-9の説明が続きます
    「図44-9 検索ページの「このページをタグ付け」ダイアログ・ボックス」の説明

  4. 「保存」をクリックします。

  5. Documents.jspxに移ります(または、これを個別に実行します)。

  6. 「タグ」リンクをクリックします。

  7. 「このページをタグ付け」ダイアログ・ボックスで、「タグ」doclib documents page test customappと入力します(図44-10)。

    図44-10 ドキュメント・ページの「このページをタグ付け」ダイアログ・ボックス

    図44-10の説明が続きます
    「図44-10 ドキュメント・ページの「このページをタグ付け」ダイアログ・ボックス」の説明

  8. 「保存」をクリックします。

  9. Documents.jspxページの検索ツールバーにsearchと入力し、検索アイコンをクリックします。

  10. 「タグ」searchをクリックします。

44.3.4 カスタム・オブジェクトにタグ付けするリソース・アクション処理フレームワークの使用方法

タグ付けされるリソース(したがって検索および表示されるリソース)を公開するツールとサービスに対して、WebCenter Portalでは、リソース・アクション処理フレームワークが提供されます。たとえば、表内の行にタグ付けできます。

リソース・ビューアを登録するには、第4.3項「サービスでリソースをレンダリングする方法のカスタマイズ」を参照してください。

44.3.5 タグのトラブルシューティング

この項では、タグの実装に関するトラブルシューティングのヒントについて説明します。内容は次のとおりです。

44.3.5.1 タグをクリックしたときにタグ・センターの結果が表示されない

問題

ユーザーが表示権限を持つリソースがタグ付け済ですが、ユーザーがタグ・センターでそのリソースを参照できません。

解決方法

  1. service-definition.xmlで、リソース・タイプにリソース・オーサライザが適切に構成されていることを確認してください。

  2. リソース・オーサライザのロギングを有効化することで、必要なオブジェクトを参照する権限が与えられていることを確認してください。

44.3.5.2 タグ付けしたドキュメントがタグ・センターに表示されない

問題

タグ付けしたWebCenter Portalコンテンツ・サーバーのドキュメントがタグ・センターに表示されません。

解決方法

コンテンツ・サーバーでWebCenter Portalコンポーネントのバーションを確認します。WebCenter Portalリリース11.1.1.6.0では結果セット名が変更されています。

44.3.5.3 ページにタグ付けボタンが表示されない

問題

タグ付けボタン・コンポーネントをページにドロップしても、表示されません。

解決方法

  • タグ付けボタンは、ページにタグ付けダイアログ・タスク・フローが存在することを必要とします。このタスク・フローをページまたはページ・テンプレートにドロップしてください。

  • タグ付けボタンは、有効なデータベース接続を必要とします。データベース接続が存在することを確認してください。

44.3.5.4 タグ付けしたリソースをクリックしても正しいページに移動しない

問題

タグ付けしたリソースをタグ・センターでクリックしても正しいページにリダイレクトされません。

解決方法

タグ付けリンクはすべて、リソース・アクション処理(RAH)フレームワークによって生成されます。RAHが適切に構成されていることを確認してください。

  • リソース・ビューアが適切に構成されているかどうかを確認するために、そのリソース・タイプについてservice-definition.xmlを確認してください。

  • このリソースに渡されたresourceIDおよびserviceIDパラメータが正しいことを確認してください。