この章では、WebCenter Portalのインスタント・メッセージおよびプレゼンス(IMP)機能の使用方法について説明します。他の認証済ユーザーのプレゼンス・ステータスを表示できるとともに、インスタント・メッセージおよびメールを使用してそれらのユーザーとやりとりすることができます。さらに、エンタープライズ・プレゼンスが使用できない場合は、Yahoo! Messengerなどのサード・パーティのネットワーク・プレゼンス・サービスに接続できます。
この章の内容は次のとおりです。
権限: この章は、インスタント・メッセージおよびプレゼンスを表示、作成および管理するWebCenter Portalのユーザーを対象としています。 このようなユーザーには、ポータル・レベルでの 認証済ユーザーには、ポータル・レベルでの |
注意: インスタント・メッセージおよびプレゼンスをポータルで動作させるには、次のことを確認します。
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インスタント・メッセージおよびプレゼンス(IMP)では、他の認証済ユーザーのプレゼンス・ステータス(オンライン、オフライン、ビジーまたは退席中)を監視し、インスタント・メッセージおよびメールを使用してそれらのユーザーとやりとりできます。ユーザー名が表示されている箇所(ドキュメント・ライブラリの「作成者」列など)では、そのユーザーのプレゼンス状態を示すアイコン(図10-1)を表示できます。
「プレゼンス」アイコン上にマウス・ポインタを移動すると、利用可能な場合はツールチップにそのユーザーの現在のステータス・メッセージが表示されます。ユーザーがステータス・メッセージを提供していないか、またはメッセージを取得できない場合、ツールチップにそのユーザーのプレゼンス状態(オンライン、オフライン、ビジーまたは退席中)が表示されます。
注意: アイドル・ステータスはありません。長時間ユーザー・アクティビティが発生しなかった場合、ステータスはオンラインとして表示されます。 |
また、「プレゼンス」アイコンをクリックして、オプションのリストを起動できます。
自分の「プレゼンス」アイコンを表示している場合は、「プロファイルの表示」、「メールを送信」および「資格証明の変更」のオプションが表示されます(図10-2)。
他のユーザーの「プレゼンス」アイコンを表示している場合は、「インスタント・メッセージの送信」、「プロファイルの表示」および「メールを送信」のオプションが表示されます(図10-3)。
リストから、次の手順を実行できます。
ユーザーのプロファイルを表示します。詳細は、第10.4.1項「他のユーザーのステータスの確認」を参照してください。
ユーザーにメールを送信します。詳細は、第10.4.2項「「プレゼンス」アイコン・メニューからのメール・メッセージの送信」を参照してください。
資格証明を変更します(ログイン済ユーザーのコンテキストにのみ表示されます)。これにより、ユーザーが外部アプリケーションのログイン情報を更新できます。詳細は、第3.7項「外部アプリケーションのログイン情報の指定」を参照してください。
ユーザーにインスタント・メッセージを送信します(他のユーザーのリストにのみ表示されます)。詳細は、第10.4.3項「「プレゼンス」アイコン・メニューからのインスタント・メッセージの送信」を参照してください。
注意: リストに表示されるオプションは、WebCenter Portalで使用可能なサービス、それらのサービスの構成状況およびバックエンド・プレゼンス・サーバーによってサポートされるサービスにより異なります。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理の「インスタント・メッセージおよびプレゼンス」を参照してください。 |
インスタント・メッセージおよびプレゼンスにはバックエンド・プレゼンス・サーバーが必要です。WebCenter Portalは、Microsoft Office Live Communications Server (LCS) 2005、Microsoft Office Communications Server (OCS) 2007およびMicrosoft Lync 2010で動作保証済です。プレゼンスが使用できない場合(たとえば、エンタープライズでJabber/XMPPプレゼンス・サーバーを使用していたり、アイデンティティ管理システム間でユーザーを分散させるフェデレーテッド・プレゼンス・サーバーを持っている場合)、パブリック・ネットワーク・プレゼンス・サービスに接続できます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理の「インスタント・メッセージおよびプレゼンス」を参照してください。
WebCenter Portalは、ネットワーク・プレゼンス上のYahoo! Messengerをデフォルトでサポートします。ただし、ネットワーク・プレゼンス・モデルは、ICQなどの他のプロバイダを含めるように拡張できます。これを実行するには、特定のURLからの各ユーザーのプレゼンスの処理方法を理解する、プレゼンス・ネットワーク・エージェント(PNA)を構築する必要があります。
ネットワーク・プレゼンスを有効にするには:
WebCenter Portalの上部にある「プリファレンス」リンクをクリックします(図10-4)。
「プレゼンス」をクリックして「プリファレンス - プレゼンス」ペイン(図10-5)を開きます。
プレゼンス・ステータスのIMアドレスおよび表示名を入力します(図10-5)。
注意: PNAはIMアドレス上で実行されます。IMPサービスは、すべての登録済PNAに対してこのIMアドレスをサポートできるかどうかを確認します。処理できる場合は、各エージェントに委任します。ドメイン |
「保存」をクリックして変更を保存して、「プリファレンス」ダイアログを終了します。
注意: IMアドレスを変更する場合は、WebCenter Portalからログアウトしてから再度ログインしてプレゼンス・ステータスを表示させる必要があります。 |
そのユーザーのプレゼンス・タグは、ネットワーク・プレゼンスがオンライン(図10-6)であるかまたはオフライン(図10-7)であるかどうかを示します。
Yahoo! Messengerへのプレゼンスを設定するには、次の手順を実行します。
WebCenter Portalの上部にある「プリファレンス」リンクをクリックします(図10-4)。
「プレゼンス」をクリックして、「プリファレンス - プレゼンス」ペインを開きます。
「IMアドレス」フィールドに自分のYahoo! Messenger IDおよび表示名を入力します(図10-8)。
「保存」をクリックして変更を保存して、「プリファレンス」ダイアログを終了します。
エンタープライズ・プレゼンスに戻す場合は、ネットワークに戻る際に、「プリファレンス - プレゼンス」からこの情報を削除してください。
注意: Yahoo! Messengerのオンライン・ユーザーにインスタント・メッセージを送信するには、Yahoo! Messengerをインストールしている必要もあります。 |
WebCenter Portalの多くの機能には、連絡を取りたい内容のコンテキスト内から他のユーザーに連絡することができるプレゼンス機能が含まれています。たとえば、あるディスカッション・トピックの投稿を見て、その投稿の作成者にインスタント・メッセージを送信したい場合は、ディスカッション・トピックから直接これを実行できます。
この項の内容は次のとおりです。
「プレゼンス」アイコン(図10-1)がある機能では、そのアイコンに関連付けられているユーザーとインスタント・チャットを開始したり、そのユーザーにメールを送信できます。
別のユーザーと通信する方法は、その可用性によって異なります。たとえば、ユーザーがオンラインの場合は、即座に連絡するためにインスタント・メッセージを送信できます。ただし、ユーザーがオフラインかビジーの場合は、メール・メッセージの送信がよりよい選択肢です。
また、ユーザーはステータス・メッセージを提供することにより、自分のステータスに関する情報をさらに提供できます。ユーザーに対してこのようなステータス・メッセージが存在する場合、「プレゼンス」アイコン上にマウスを置くと、ツールヒントとしてそのメッセージが表示されます。ステータス・メッセージにより、連絡を取る方法に関する十分な情報に基づいた判断を行うことができます。ユーザーのステータス・メッセージがない場合は、かわりにプレゼンス状態がツールヒントに表示されます(オンライン、オフライン、ビジーまたは退席中)。
ユーザーの現在のプレゼンス・ステータスまたはステータス・メッセージを表示するには、ユーザー名の横の「プレゼンス」アイコン上にマウスを置きます。
注意: ユーザーのプレゼンス状態はデフォルトの失効時間の間(60秒)キャッシュに保持されます。結果として、ステータスが最初の取得時間とキャッシュ失効時間の間に変更される場合は、「プレゼンス」アイコンにユーザーの実際のステータスが反映されない場合があります。 |
表10-1に各「プレゼンス」アイコンが表すプレゼンスを示します。
「プレゼンス」アイコンが表示されていれば、その関連ユーザーにメール・メッセージを送信できます。
メール・メッセージを送信するには:
連絡したい相手の「プレゼンス」アイコン(図10-1)を探します。
「プレゼンス」アイコンは、たとえば、ドキュメントおよびディスカッション・トピックに関連付けられて表示されます。また、IMPをサポートするように構成されているすべてのビューに表示されます。
連絡したいユーザーに関連付けられた「プレゼンス」アイコンをクリックします。図10-9に示すとおり、使用可能なオプションが表示されます。
リストから、「メールを送信」を選択します。
ログイン・ウィンドウが表示されることもあります。その場合、お使いのメール・アプリケーションのユーザー名とパスワードを入力します。ログイン資格証明を自動的に送信するように「プリファレンス」を設定している場合は、すぐにメッセージを開始できます。ログイン資格証明とプリファレンスの詳細は、第3章「個人用プリファレンスの設定」を参照してください。
メッセージを作成して、「送信」をクリックします。
「プレゼンス」アイコンが表示されていれば、その関連ユーザーにインスタント・メッセージを送信できます。
インスタント・メッセージを送信するには、その前に、ローカル・コンピュータ上に該当するチャット・クライアント(およびそのクライアントのみ)をインストールする必要があります。クライアントは、バックエンド・プレゼンス・サーバーに接続するように構成される必要があります。Microsoft Live Communications Server (LCS) 2005、Microsoft Office Communications Server (OCS) 2007またはMicrosoft Lync 2010を使用する場合は、Microsoft Communicatorをインストールします。
インストールするクライアントまたはプレゼンス・サーバーに接続する方法がわからない場合は、システム管理者に連絡します。
インスタント・メッセージを送信するには: