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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用
11gリリース1 (11.1.1.8.0)
E49667-02
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3 個人用プリファレンスの設定

この章では、アプリケーションを特定の作業スタイルに合せるための簡単な構成設定を提供する、個人用プリファレンスについて説明します。これらには、優先するアプリケーションの表示言語、優先するアプリケーションのルック・アンド・フィール、WebCenter Portalのパスワードなどの設定が含まれます。WebCenter Portalのプリファレンスでは、アプリケーションのユーザー・インタフェースをJAWSなどのスクリーン・リーダー用に最適化するために、アクセシビリティの設定が提供されます。プリファレンスの設定は、使用するWebCenter Portalのビューにのみ反映される、ユーザーレベルのカスタマイズです。

この章の内容は次のとおりです。


権限:

この章で説明するタスクは、すべてのWebCenter Portalユーザーが使用できます。



関連項目:

WebCenter Portalの特定の領域に関連するプリファレンスは、各領域に関する章で説明します。

メッセージ・プリファレンス、サブスクリプション・プリファレンスおよび通知プリファレンスの詳細は、次の章を参照してください。

ピープル・コネクション・プリファレンスの詳細は、次の章を参照してください。

インスタント・メッセージ・プリファレンスおよびプレゼンス・プリファレンスの詳細は、第10.2項「優先するインスタント・メッセージ・プロバイダの識別」を参照してください。

検索プリファレンスの詳細は、第6.3.4項「検索結果の個別プリファレンスの設定」を参照してください。

メール・プリファレンスの詳細は、第11.3項「優先するメール接続の選択」を参照してください。


3.1 「プリファレンス」ページへのアクセス

「プリファレンス」リンク(図3-1)をクリックして、「プリファレンス」ページ(図3-2)を開きます。

図3-1「プリファレンス」リンク

図3-1の説明が続きます。
「図3-1「プリファレンス」リンク」の説明


注意:

ナビゲーション・リンク(「プリファレンス」リンクなど)の可用性は、ポータルの設計者や作成者が決定します。そのため、「プリファレンス」リンクが表示されない場合もあります。その場合は、システム管理者に「プリファレンス」リンクを使用可能にするよう依頼してください。


図3-2 「プリファレンス」ページ

図3-2の説明が続きます。
「図3-2 「プリファレンス」ページ」の説明

3.2 優先表示言語の選択

表示言語は、ユーザー・インタフェース(UI)の要素がユーザーのブラウザでレンダリングされる際の言語を制御します。UI要素には、ボタン、フィールド・ラベル、アプリケーション・リンクおよび画面テキストなどが含まれます。表示言語にも、現在のロケールを反映させるオプションがあります。ロケールは、通貨シンボルなどのシンボルの外観や、UIテキストが表示される読み方向を制御します。

表示言語を設定するには:

  1. 「プリファレンス」ページを開きます(第3.1項「「プリファレンス」ページへのアクセス」を参照)。

  2. 左側のナビゲーション・ペインの「一般」をクリックして、一般プリファレンスにアクセスします(図3-2)。

  3. 「言語」ドロップダウン・リストで、優先表示言語ロケールを選択します。

    あるいは、「プリファレンスなし」を選択して、システム管理者が設定したアプリケーション・レベルのデフォルトを使用します。

    変更はすぐに適用され、選択された言語にページがリフレッシュされます。


注意:

「ようこそ」ページでログインする前に、言語スイッチャで言語を選択することで、表示言語を設定することもできます(図3-3)。


図3-3 「ようこそ」ページの言語スイッチャ

図3-3の説明が続きます
「図3-3 「ようこそ」ページの言語スイッチャ」の説明

3.3 日付および時間のプリファレンスの設定

日付および時間のプリファレンスを使用して、優先する日付と時間の書式と、現在のロケールのタイム・ゾーンを指定します。


注意:

一部のコンテンツは、固有の時間表示書式で開発されている可能性があります。その場合、そのコンテンツが日付および時間書式の選択に影響されることはありません。


優先する時間書式、日付書式およびタイムゾーンを設定するには:

  1. 「プリファレンス」ページを開きます(第3.1項「「プリファレンス」ページへのアクセス」を参照)。

  2. 左側のナビゲーション・ペインの「一般」をクリックして、一般プリファレンスにアクセスします(図3-2)。

  3. 日付および時間のプリファレンスを設定します。

    表3-1は、使用可能な日付および時間のオプションを説明しています。

    表3-1 日付および時間のプリファレンスの設定

    プリファレンス 説明

    時間書式

    優先する時間書式を選択します。リスト内の書式は現在の時間を示しています。

    注意: 使用できる時間書式は、「言語」リストで選択されたロケールまたはご使用のブラウザのロケールに応じて異なります。たとえば、「英語-イギリス [en-GB]」を選択した場合、時間書式にAM/PMは含まれません。

    • プリファレンスなし—システム管理者によって設定されたデフォルトの時間書式を表示します。

    • H:M AM/PM—時間、分およびAMまたはPMを表示します(4:47 PMなど)。

    • H:M:S AM/PM—時間、分、秒およびAMまたはPMを表示します(4:47:52 PMなど)。

    • H:M:S AM/PM Time Zone—時間、分、秒、AMまたはPMおよび指定したタイムゾーンの略称を表示します(4:47:52 PM PDTなど)。

    • H:M:S o'clock Time Zone—(すべてのロケールで使用可能ではありません。)時間、分、秒、「o'clock」および指定したタイムゾーンの略称を表示します(4:47:52 o'clock PDTなど)。

    日付書式

    優先する日付書式を選択します。リスト内の書式は現在の日付を示しています。

    注意: 使用できる日付書式は、「言語」リストで選択されたロケールまたはご使用のブラウザのロケールに応じて異なります。たとえば、「英語-イギリス [en-GB]」を選択した場合、日付は日、月、年の順に一覧表示されます。

    • プリファレンスなし—システム管理者によって設定されたデフォルトの日付書式を使用します。

    • M/D/YY—数字の書式を使用します(4/21/09など)。

    • MON D, YYYY—省略した書式と完全な西暦を使用します(Apr 21, 2009など)。

    • MONTH D, YYYY—完全な月名と完全な西暦を使用します(Apr 21, 2009など)。

    • DAY, MONTH D, YYYY—完全な月名、完全な西暦および曜日を表示します(Tuesday, April 21, 2009など)。

    タイムゾーン

    優先するタイムゾーンを選択します。あるいは、「プリファレンスなし」を選択して、システム管理者が設定したアプリケーション・レベルのデフォルトを使用します。


    変更はすぐに適用されます。

3.4 アクセシビリティ・オプションの設定

アクセシビリティ・オプションを使用して、JAWSなどのスクリーン・リーダー用にアプリケーション・ユーザー・インタフェース(UI)を最適化し、高コントラストのカラーや大きいフォントをサポートできるようにします。

この項の内容は次のとおりです。

3.4.1 アプリケーションのアクセシビリティ・オプションについて

WebCenter Portalには、視力障害者ユーザーおよび晴眼者ユーザーがアプリケーション・ユーザー・インタフェースを使用して効率よく移動できるようにするための、アクセシビリティ・オプションがありますが、これらを適切に使用するうえで役立つヒントがあります。

サブメニューの項目

JAWSなどのスクリーン・リーダーを使用する場合、通常、JAWSはメニューの選択項目と関連するリンクを読み上げます。「アクション」メニューでは、JAWSはサブメニューの項目を読み上げません。たとえば、JAWSは「アクション」メニューの「管理」にあるサブメニューの項目を読み上げません。これを解決するには、キーボードで直接ナビゲートしてメニュー項目を選択します。つまり、JAWS Links Chooserを使用するかわりに、キーボードの[Tab]キーを使用して、「アクション」メニューの「管理」サブメニューに移動します。

ラベルが付いていないUIオブジェクト

WebCenter Portalの管理ページにあるドロップダウン・メニュー、フィールドおよびラジオ・ボタンの中には、ラベルが付いていないものもあります。そのため、JAWSコマンドInsert-F7の起動時に、JAWSスクリーン・リーダーはラベルのかわりにポンド記号(#)を表示します。次に示す領域で問題が発生します。

  • ポータルの管理ページのドロップダウン・メニュー

  • ポータルの管理ページのラジオ・ボタン

  • 「ドキュメント」ページのフィールド

これを解決するには、[Tab]キーと矢印キーを使用して、フォーム内にあるそれぞれの個別フィールドに移動します。これで、フォーム内にある各フィールドの読み上げを聞くことができます。

リソースの追加

リソース・カタログからリソースを追加すると、JAWSはリソース・カタログのすべてのアイテムを追加として読み上げます。このため、選択したリソースの特定が困難になります。この問題を解決するには、[Tab]キーを押してリソースの「追加」リンクに移動し、[↓]キーを押します。JAWSにより、リソースの説明が読み上げられます。

3.4.2 アクセシビリティ・オプションの適用

アプリケーションUIにアクセシビリティ・オプションを適用するには:

  1. 「プリファレンス」ページを開きます(第3.1項「「プリファレンス」ページへのアクセス」を参照)。

  2. 左側のナビゲーション・ペインの「一般」をクリックして、一般プリファレンスにアクセスします(図3-2)。

  3. 「アクセシビリティ設定」の横で、優先するアクセシビリティ設定を選択します。

    • スクリーン・リーダーを使用する: 特に視力障害者に対して、JAWS (スクリーン・リーダー・ソフトウェア)の使用を有効にします。


      ヒント:

      スクリーン・リーダーを使用して、その他のプリファレンス・ページにあるプリファレンス・オプション(「パスワード」「マイ・アカウント」「メッセージング」「ピープル・コネクション」「プレゼンス」「サブスクリプション」「検索」および「メール」)を設定する場合、スクリーン・リーダーのオプションを有効にするには、「プリファレンス」ページを終了し、その後「プリファレンス」ページを再度開きます。その他のプリファレンス・パネルはラジオ・ボタンで再表示されます。これらのラジオ・ボタンはスクリーン・リーダーによる検出およびアクセスが可能です。


    • 高コントラスト色を使用する: WebCenter Portalのユーザー・インタフェースを、ハイコントラスト機能が有効化されているオペレーティング・システムやブラウザと互換性のあるものにします。たとえば、WebCenter Portalでは、使用する背景イメージとCSSスタイルをハイコントラスト・モードに変更して、視覚的な情報が失われないようにします。


      注意:

      ハイコントラスト・モードは、ブラウザまたはオペレーティング・システムのハイコントラスト・モードと併用することで、一段と有効になります。ユーザーによっては、ハイコントラスト・モードと大きいフォント・モードの併用が有効な場合もあります。


    • 大きいフォントを使用する: ブラウザのズーム機能に適したコンテンツを提供します。デフォルトのモードでは、ほとんどのテキストと多くのコンテナで固定のフォント・サイズを使用して、一貫性のある定義された体裁を提供しています。大きいフォント・モードでは、テキストやコンテナは一段とスケーラブルです。これにより、WebCenter Portalを、フォント・サイズがより大きく設定され、ブラウザのズーム機能も使用するブラウザと互換性のあるものにできます。


      注意:

      大きいフォント・モードまたはブラウザのズーム機能を使用ない場合、大きいフォント・モードは無効にする必要があります。ユーザーによっては、大きいフォント・モードとハイコントラスト・モードの併用が有効な場合もあります。


    変更はすぐに適用されます。

3.5 ビューのルック・アンド・フィールの変更

アプリケーション・スキンを使用して、ホーム・ポータルのビューのルック・アンド・フィールを変更します。アプリケーション・スキンでは、アプリケーションの背景色、画面フォント、一部のスキンでは、アプリケーションのボタンおよびアイコンに使用される形およびイメージを指定します。「プリファレンス」ページから選択したスキンは、このユーザーのホーム・ポータルの、表示のルック・アンド・フィールに反映されます。他のユーザーの表示や、アプリケーションの別の領域には反映されません。

ホーム・ポータルのスキンを変更するには:

  1. 「プリファレンス」ページを開きます(第3.1項「「プリファレンス」ページへのアクセス」を参照)。

  2. 左側のナビゲーション・ペインの「一般」をクリックして、一般プリファレンスにアクセスします(図3-2)。

  3. 「アプリケーション・スキン」リストで、好みのアプリケーション・スキンを選択します。

    • プリファレンスなし: アプリケーションの構成済スキン設定に従います。

    • Skin_Name: 利用可能なスキンのリストから、事前定義済のアプリケーション・スキンを選択します。


      注意:

      使用可能なスキンは、システム管理者が決定します。


    変更はすぐに適用されます。ホーム・ポータルに移動して、選択されたスキンを確認します。

3.6 アプリケーション・パスワードの変更

システム管理者が事前に許可している場合、ユーザーはWebCenter Portalパスワードを変更できます。定期的なパスワードの変更は、ユーザーがアプリケーション・ソフトウェアの保護に直接参加できる方法の1つです。

WebCenter Portalパスワードを変更するには:

  1. 「プリファレンス」ページを開きます(第3.1項「「プリファレンス」ページへのアクセス」を参照)。

  2. 左側のナビゲーション・ペインの「パスワード」をクリックして、「パスワード」ページを開きます(図3-4)。

    図3-4「プリファレンス」の「パスワード」ページ

    図3-4の説明が続きます。
    「図3-4「プリファレンス」の「パスワード」ページ」の説明

  3. 「旧パスワード」フィールドに、現在のパスワードを入力します。

  4. 「新パスワード」フィールドに、新しいパスワードを入力します。


    注意:

    このパスワードの要件は、WebCenter Portalのアプリケーション・ユーザーを管理するIDストアによって決まります。各IDストアには、パスワードの長さやパスワードの履歴などのルールを強制する、独自のパスワード・ポリシーがあります。新しいパスワードの設定に問題がある場合は、パスワード要件およびIDストアの制限について、システム管理者に問い合せてください。


  5. 「新パスワードの確認」フィールドに、新しいパスワードを再度入力します。

  6. 「保存」をクリックして変更を保存します。

3.7 外部アプリケーションのログイン情報の指定

「マイ・アカウント」ページでは、WebCenter Portalを介してアクセスできるように構成された、すべての外部アプリケーションのログイン資格証明を指定できます。一度資格証明を提供しておくと、WebCenter Portal内で外部アプリケーションにアクセスするたびに、ログイン資格証明が自動的に提供されます。これにより、シングル・サインオン方式のログインが可能になり、WebCenter Portalに1回ログインするだけで、複数のアプリケーションにアクセスできます。


注意:

アプリケーションのログイン資格証明を変更した場合は、この項で説明するように、ログイン資格証明を「マイ・アカウント」ページに再度入力する必要があります。


外部アプリケーションのログイン資格証明を指定するには、次の手順を実行します。

  1. 「プリファレンス」ページを開きます(第3.1項「「プリファレンス」ページへのアクセス」を参照)。

  2. 左側のナビゲーション・ペインの「マイ・アカウント」をクリックして、「マイ・アカウント」ページを開きます(図3-5)。

    図3-5「プリファレンス」の「マイ・アカウント」パネル

    図3-5の説明が続きます。
    「図3-5「プリファレンス」の「マイ・アカウント」パネル」の説明

  3. リストからアプリケーションを選択します。

    選択したアプリケーションの、ログイン資格証明のフィールドとチェック・ボックスは、右側のペインに表示されます。


    ヒント:

    「マイ・アカウント」ページに表示されるアプリケーションは、システム管理者によって構成されたアプリケーションです。追加のアプリケーションが必要な場合は、システム管理者に連絡してください。


  4. 選択したアプリケーションに対し、必要に応じてログイン資格証明を入力します。

    値が必要なフィールドには、アスタリスク(*)が付いています。


    注意:

    ログイン資格証明は、アプリケーションごとに異なります。たとえば、ユーザー名とパスワードが必要なアプリケーションもあれば、これらの情報以外に電子メール・アドレスなどの追加の値が必要なものもあります。


  5. WebCenter Portalにログオンするたび、選択したアプリケーションへの自動認証を有効にするには、「ログイン情報を保存する」を選択します。


    注意:

    「ログイン情報を保存する」を選択しない場合、入力したログイン情報は、現在のユーザー・セッションにのみ使用されます。つまり、次回WebCenter Portalにログインしたときには、このアプリケーションにもログインする必要があります。


  6. 「適用」をクリックして変更を保存します。