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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用
11gリリース1 (11.1.1.8.0)
E49667-02
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2 WebCenter Portalの探究

この章では、自己登録の方法(必要な場合)、ホーム・ポータルでの作業、検索、お気に入りの保存、プリファレンスの設定、ヘルプへのアクセスなど、WebCenter Portalの使用を開始するための基本事項について説明します。

この章の内容は次のとおりです。


権限:

この章で説明するタスクは、少なくともAuthenticated-Userというロールが割り当てられているWebCenter Portalユーザー(つまり、ログインしているユーザー)であれば使用できます。



注意:

  • Internet Explorerを使用している場合は、WebCenter Portalにアクセスする前に互換性モードをオフにしてください。Internet Explorerの「ツール」メニューで、「互換性表示設定」を選択します。「互換性表示設定」ダイアログで、すべてのオプションを選択解除して、「閉じる」をクリックします。

  • WebCenter Portalは単一のブラウザ・タブまたはウィンドウでの表示のみをサポートしています。複数のブラウザ・タブまたはウィンドウでWebCenter Portalを同時に表示しようとすると、正常に機能しなくなります。


2.1 WebCenter Portalへの自己登録

システム管理者から、WebCenter Portalに自己登録できるようにしてもらうことができます。自己登録すると、ユーザーは、自分のログイン資格証明を作成することによって、それ以降WebCenter Portalに認証済ユーザーとしてログインできるようになります。認証されると、自分用のホーム・ポータルのビューを持てるほか、割り当てられたユーザー・ロール基づいて他の機能にアクセスしたり、様々な双方向機能を使用したりできるなど、多くのメリットがあります。


注意:

自己登録を使用できるかどうかは、システム管理者がどのようにアプリケーションを構成しているかに依存します。


WebCenter Portalユーザーとして自己登録するには、次の手順を実行します。

  1. WebCenter Portalを開きます。

    例:

    http://host:port/webcenter
    

    ここで、<host>:<port>は、WebCenter Portalがインストールされているシステムのホスト名とポート番号を表します。デフォルトで、WebCenter Portalはポート8888にインストールされます。

  2. アプリケーションの「ようこそ」ページの「登録」リンクをクリックします(図2-1)。


    注意:

    システム管理者は「ログイン」ページのルック・アンド・フィールをカスタマイズすることはできますが、カスタマイズ方法に関係なく、図2-1に示されている情報は基本的に同じになります。


    図2-1 「ようこそ」ページの「登録」リンク

    図2-1の説明が続きます
    「図2-1 「ようこそ」ページの「登録」リンク」の説明

  3. 表示される「自己登録」ページ(図2-2)で、ユーザー情報を入力します。

    アスタリスクが付いているフィールドには、値を指定する必要があります。


    ヒント:

    システム管理者は自己登録ページをカスタマイズできるため、ページの外観が図2-2のようにならない場合があります。


    図2-2 WebCenter Portalの「自己登録」ページ

    図2-2の説明が続きます
    「図2-2 WebCenter Portalの「自己登録」ページ」の説明

    始める前に、自分のユーザー名とパスワードのポリシーが基礎となるアイデンティティ・ストアによって設定されていることを確認します。システム管理者は、組織のユーザー名とパスワードのポリシーの情報が表示されるように「自己登録」ページをカスタマイズすることもできます。

    1. 「ユーザー名の選択」フィールドに、好きなユーザー名を入力します。


      注意:

      自社内で電子メール・アドレスをユーザー名として使用している場合は、電子メール・アドレスを入力してください。


    2. 「ユーザー名が使用可能か確認」ボタンをクリックし、選択したユーザー名の一意性を確認します。

      入力した名前が使用されている場合は、別のユーザー名を入力してテストします。入力内容の一意性が確認されるまで、この操作を続けます。

    3. 「パスワードの選択」フィールドにパスワードを指定します。

    4. 「パスワードの再入力」フィールドにパスワードを再入力します。

    5. 「名」フィールドに名を入力します。

    6. 「姓」フィールドに姓を入力します。

    7. 「電子メール・アドレス」フィールドに会社の電子メール・アドレスを入力します。


      注意:

      作成できるアカウントは、電子メール・アドレスにつき1つのみです。


  4. 「登録」ボタンをクリックします。

    入力したデータが受け入れられると、ログイン・ダイアログが開き、WebCenter Portalにログインできます。


    注意:

    デフォルトでは、同じメールIDを持つユーザー名が存在する場合は、「登録」をクリックするとダイアログが開き、そのメールIDが存在していることが通知されます。このダイアログには、そのメールIDに関連付けられている既存のユーザー名にメッセージを送信するためのボタンも含まれています。

    まだ認証前であるため、このメッセージは、システム管理者がメールのパブリック資格証明を構成していればパブリック・メールボックスに送信されます。

    このデフォルトの動作は、ポータル開発者のカスタマイズにより無効になっている場合があります。


2.2 ホーム・ポータルでの作業

ホーム・ポータル(図2-3)は、WebCenter Portalアクティビティ、個人用ドキュメント、使用可能なポータル、自分のプロファイルにアクセスできる領域です。ユーザーはホーム・ポータルに自分の個人用ページを作成でき、システム管理者は選択した閲覧者に対してシステム・ページビジネス・ロール・ページを公開することもできます。


注意:

システム管理者が個人用ページの作成を禁止する場合もあります。


図2-3 ホーム・ポータル

図2-3の説明が続きます
「図2-3 ホーム・ポータル」の説明

この項の内容は次のとおりです。

2.2.1 ホーム・ポータルへのアクセス

ホーム・ポータルには、ナビゲーション・モデルに応じて多くの方法でアクセスできます。たとえば、次のような方法があります。

2.2.2 ホーム・ポータルのページ

デフォルトでは、ホーム・ポータルには次のページが含まれています。

  • アクティビティ: 「パブリッシャ」と「最近のアクティビティ」が含まれます。「パブリッシャ」を使用すると、自分の個人ステータスに関してコメントしたり、外部または内部オブジェクトへのリンクを提供したりできます。「最近のアクティビティ」は、WebCenter Portalのアクティビティに関する情報をストリームします。詳細は、第13.7項「メッセージ、ファイルおよびURLの共有」および第22章「ポータルのアクティビティの追跡」を参照してください。

  • ドキュメント: 自分のドキュメントを作成、表示、管理できる個人用ドキュメント・ライブラリのビューが提供されます。詳細は、第III部「ドキュメントの使用」を参照してください。

  • ポータル: 使用可能なポータルへのアクセスが提供されます。ポータル・メンバーシップの管理も含まれます。詳細は、第7章「ポータルの探究」を参照してください。

  • プロファイル: 連絡先情報、写真、会社の職位など、ユーザー自身に関する情報が表示されます。コネクション(コミュニケーションを図ったり共同作業を行ったりする他のWebCenter Portalユーザー)へのアクセスも提供されます。プロファイルの詳細は、第4章「プロファイルの管理」を参照してください。コネクションの詳細は、第9章「連絡先の管理」を参照してください。

一部のページはデフォルトで非表示になっています。

  • ポータル・テンプレート: このページは、ポータルおよびカスタム・ポータル・テンプレートを構築する上級ユーザーを対象としています。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築の「ポータル・テンプレートの使用」を参照してください。

  • タグ・センター: WebCenter Portalオブジェクトのタグを表示および管理できます。タグを使用すると、独自の意味のある用語を適用したり、アプリケーション・オブジェクトをブックマークして、次回の検索時にアプリケーション・オブジェクトを簡単に見つけることができます。詳細は、第32章「タグおよびブックマークの使用」を参照してください。

  • WebCenter Portal偽装: 自分を偽装する権限を他のユーザーに割り当てたり、偽装の権限を付与してもらっているユーザーを偽装したりできます。たとえば、ユーザーに発生している問題を理解するためにカスタマ・サポートの担当者がそのユーザーに代わって処理を実行する必要がある場合や、システム管理者がユーザーの代理で操作を実行する必要がある場合や、他のユーザーがしばらくいなくなる間にそのユーザーの職責を委任されるような場合、偽装が役に立ちます。詳細は、第8章「WebCenter Portal偽装の使用」を参照してください。

ホーム・ポータルでこれらのページを表示する手順の詳細は、第5.2項「ホーム・ポータルのビューでのページの表示/非表示」を参照してください。

2.2.3 ホーム・ポータルで実行できる操作

ホーム・ポータルでは次のアクションを実行できます。

ホーム・ポータルで使用可能なページやポータル・コンポーネントによっては、次の章で説明するツールやサービスにアクセスできます。


ヒント:

一部のツールとサービスは、ホーム・ポータル以外のポータル(ディスカッション、イベント、お知らせ、リストなど)でのみアクティブになります。


2.3 WebCenter Portalの検索

WebCenter Portalでは、グローバル(アプリケーション全体の)検索が可能です(図2-6)。詳細は、第6章「情報の検索」を参照してください。

図2-6 検索ボックス

図2-6の説明が続きます
「図2-6 検索ボックス」の説明

2.4 お気に入りのWebページの保存

お気に入り(図2-7)を使用して、自分のお気に入りのWebサイトやページの個人用リストを維持し、どのブラウザからでもアクセスできるようにします。詳細は、第27章「お気に入りの管理」を参照してください。

図2-7 「お気に入り」メニュー

図2-7の説明が続きます
「図2-7 「お気に入り」メニュー」の説明

2.5 プリファレンスの設定

個人用プリファレンスには、「プリファレンス」リンク(図2-8)からアクセスします。ここでは、アプリケーションを特定の作業スタイルに合せるために、構成設定が簡単にできます。これらには、優先するアプリケーションの表示言語、優先するアプリケーションのルック・アンド・フィール、WebCenter Portalのパスワードなどの設定が含まれます。WebCenter Portalのプリファレンスでは、アプリケーションのユーザー・インタフェースをJAWSなどのスクリーン・リーダー用に最適化するために、アクセシビリティの設定が提供されます。詳細は、第3章「個人用プリファレンスの設定」を参照してください。

図2-8 「プリファレンス」リンク

図2-8の説明が続きます。
「図2-8 「プリファレンス」リンク」の説明

2.6 WebCenter Portalオンライン・ヘルプへのアクセス

「ヘルプ」リンクまたはヘルプ・アイコンが表示されている場合は、いつでもそれをクリックしてヘルプにアクセスできます。

「ヘルプ」リンク(図2-9)をクリックすると、アプリケーションのメイン・ヘルプ・ページが開きます。そのページから、目的のトピックに移動できます。

図2-9 「ヘルプ」リンク

図2-9の説明が続きます。
「図2-9 「ヘルプ」リンク」の説明

ヘルプ・アイコン(ヘルプ・アイコン)は、アプリケーションの随所に配置されており、クリックすると状況依存ヘルプ(ヘルプを起動した場所のユーザー・インタフェースの説明)が表示されます。