この項では、WebCenter Portalの新機能と変更機能、およびこのガイドで説明するその他の大きな変更点について紹介し、各情報の参照先を提示します。このガイドは、『Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイド』というタイトルで以前発行されていたものの新版です。
WebCenter Portal 11gリリース1 (11.1.1.8.0)には、次の新機能と変更機能が含まれています。
用語の変更:
以前のリリース | 11gリリース1 (11.1.1.8.0) |
---|---|
WebCenter Portal: Spaces |
WebCenter Portal |
スペース |
ポータル |
スペース・テンプレート |
ポータル・テンプレート |
リソース |
アセット |
エンドユーザーの操作性
プロファイル情報の編成機能、クリックによる編集機能およびプロファイル写真の削除機能の向上を含む、プロファイルのユーザー・インタフェースの更新。第4章「プロファイルの管理」を参照してください。リッチ・ユーザー・プロファイルに関するその他のドキュメントは、「ポータル・ビルダー」、「管理」、および「開発環境」を参照してください。
ファセット検索やドキュメント・サムネイルを含む検索操作の強化(Oracle SES 11.2.2.2によるサポート)。第6章「情報の検索」を参照してください。
ポータル・ビルダー
インプレースのページ作成を含む簡素化されたページ作成。Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築の「新しいポータルの作成と構築」を参照してください。
複数のタスクをわずかなステップに統合するように再設計されたポータルの編集および管理用のユーザー・インタフェース(ポータル・ビルダー)。Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築の「ポータルの編集」および「ポータルの管理」を参照してください。
簡素化されたページ作成および編集: Web(編集用)ビューおよびデータ(管理用)ビュー、インライン・リソース・カタログ(ページへのコンポーネントのドラッグ・アンド・ドロップをサポート)、選択ビュー。Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築のポータル・ページの操作に関する部分を参照してください。
新規ページ作成時のポータル・ナビゲーションの自動更新。Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築の既存のポータルでのページまたはサブページの作成に関する項を参照してください。
ツールのレイジー・プロビジョニング: WebCenter Portalは、ポータル作成時ではなくツールの初回使用時にバックエンド・サーバーを構成することで、新しいポータルを正しくすばやく作成します。Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築の新しいポータルの作成についてに関する項を参照してください。
階層的なページ・サポート(サブページ)。Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築のポータルでのページまたはサブページの作成に関する項を参照してください。
プロファイル情報の編成機能、クリックによる編集機能およびプロファイル写真の削除機能の向上を含む、プロファイルのユーザー・インタフェースの更新、およびピープル・コネクションやアクティビティ・グラフのコンポーネントのより詳細な制御を可能にする新しいコンポーネント・プロパティの導入。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の「ポータルへのアクティビティ・グラフと推奨の追加」、「ポータルへのコネクションの追加」および「ポータルへのプロファイルの追加」の各章を参照してください。リッチ・ユーザー・プロファイルに関するその他のドキュメントは、「エンドユーザーの操作性」、「管理」、および「開発環境」を参照してください。
スマート・フォン、タブレット、デスクトップ・ブラウザなど、様々なデバイスでのポータル・ページのレンダリング方法を制御するデバイス設定。iOSフォンやiOSタブレットなどの特定のデバイス・グループ上のポータルをターゲットとして、最適なレンダリングを行うために、ページ・バリアントを作成できます。Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築のポータルでのデバイス設定の管理に関する項、「ポータルのデバイス・グループの管理」、デバイス・グループのページ・バリアントの作成に関する項を参照してください。モバイル・サポートに関するその他のドキュメントは、「管理」および「開発環境」を参照してください。
コンテンツ・プレゼンタとCSS3メディア問合せを使用してブラウザ(スマート・フォン、タブレット、デスクトップ・ブラウザなど)の幅に合せて調整を行うレスポンシブ・レイアウトを作成する方法の例を提供するレスポンシブ・コンテンツ・プレゼンタ。Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築のレスポンシブ・テンプレートの使用に関する項を参照してください。モバイル・サポートに関するその他のドキュメントは、「開発環境」を参照してください。
管理
従来のWebCenter Portal顧客になじみの深いパワー・ユーザー指向の操作性を含む、簡素化されたWebCenter Portalの管理。Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理のポータル・ビルダー管理におけるポータルの管理に関する部分を参照してください。
プロファイルの新規またはレガシーのユーザー・インタフェースを表示するかどうかを指定するプロパティ、およびプロファイルの同期設定を指定するプロパティを含む、プロファイルの新しい構成設定。Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理の「ピープル・コネクションの管理」を参照してください。リッチ・ユーザー・プロファイルに関するその他のドキュメントは、「エンドユーザーの操作性」、「ポータル・ビルダー」、および「開発環境」を参照してください。
スマート・フォン、タブレット、デスクトップ・ブラウザなど、様々なデバイスでのポータル・ページのレンダリング方法を制御するデバイス設定。iOSフォンやiOSタブレットなどの特定のデバイス・グループ上のポータルをターゲットとして、最適なレンダリングを行うために、ページ・バリアントを作成できます。Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理のデバイスおよびデバイス・グループのデプロイに関する項、デバイス・グループのシステム・ページのページ・バリアントの作成に関する項、「デバイス設定の管理」を参照してください。モバイル・サポートに関するその他のドキュメントは、「ポータル・ビルダー」および「開発環境」を参照してください。
偽装 - WebCenter Portalの他のユーザーの操作を検証し、予測しない結果をトラブルシューティングする目的で、権限を持つユーザーが別のユーザーを偽装することができます。Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理の「偽装の管理」を参照してください。
最小限のダウンタイムで1つ以上のポータルのエクスポート/インポートおよびバックアップ/リカバリが実行できるようになった、ポータル・ライフサイクル・ツールの強化。Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理の「ポータル、テンプレート、アセット、拡張機能のデプロイ」および「WebCenter Portalのバックアップ、リカバリ、クローン作成の管理」を参照してください。
Oracle WebCenter Portalのページレット・プロデューサのユーザー・インタフェースがWebCenter Portalの管理ユーザー・インタフェース内に統合され、システム管理者が既存のページレット・プロデューサのページレットを認識し、これらのページレットをエンド・ユーザーに提供できるようになりました。UIの統合により、ページレット・プロデューサの管理者も、ページレットを表示しているWebCenter Portalからページレット・プロデューサの管理UIへ簡単に移動して、ページレットの新規作成や既存のページレットの編集を行うことができます。Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理の「ページレット・プロデューサの管理」を参照してください。
個々のコンポーネントがポータル・ページに表示されるまでにかかる時間と、ページ全体の表示にかかる時間を示す、新しいページ・パフォーマンス・アナライザ。この新しいツールは、第1レベルのパフォーマンス分析を実行する開発者、独自のページを構築する顧客、WebCenter Portalでページをカスタマイズするすべてのユーザーに役立ちます。Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理で低速のページ・コンポーネントの識別方法に関する項を参照してください。
開発環境
プロファイル情報の編成機能、クリックによる編集機能およびプロファイル写真の削除機能の向上を含む、プロファイルのユーザー・インタフェースの更新、およびピープル・コネクションやアクティビティ・グラフのコンポーネントのより詳細な制御を可能にする新しいコンポーネント・プロパティの導入。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』の「ピープル・コネクション・サービスの概要」、「ピープル・コネクション・タスク・フロー・バインディング・パラメータ」および「アクティビティ・グラフの統合」の各章を参照してください。リッチ・ユーザー・プロファイルに関するその他のドキュメントは、「エンドユーザーの操作性」、「ポータル・ビルダー」、および「管理」を参照してください。
開発者は式言語(EL)式を使用して、デバイス設定に関する情報を取得できます。デバイス設定により、スマート・フォン、タブレット、デスクトップ・ブラウザなど、様々なデバイスでのポータル・ページのレンダリング方法を制御します。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』のデバイス設定に関するEL式に関する項を参照してください。モバイル・サポートに関するその他のドキュメントは、「ポータル・ビルダー」および「管理」を参照してください。
コンテンツ・プレゼンタとCSS3メディア問合せを使用してブラウザ(電話、タブレット、PCなど)の幅に合せて調整を行うレスポンシブ・レイアウトを作成する方法の例を提供するレスポンシブ・コンテンツ・プレゼンタ。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』のレスポンシブ・テンプレートの使用に関する項とレスポンシブ・テンプレートの拡張に関する項を参照してください。モバイル・サポートに関するその他のドキュメントは、「ポータル・ビルダー」を参照してください。
カスタム共有ライブラリの開発およびデプロイメントの簡素化。WebCenter Portalの提供する新しいJDeveloperテンプレートによって、タスク・フロー、データ・コントロール、マネージドBeanなどのカスタム・コンポーネントを構築し、それらをWebCenter Portalサーバーの共有ライブラリに直接デプロイすることができます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』の「JDeveloperを使用したWebCenter Portalのコンポーネントの開発」を参照してください。
WebCenter Portal内の人物とロールに応じて再構築されたドキュメント・ライブラリ
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』(このガイド)は、通常、WebCenter Portalを使用して、コンテンツの提供やレビュー、ソーシャル・ネットワークへの参加、ホーム・ポータルを利用した独自のドキュメントやプロファイルの管理を行っているナレッジ・ワーカーが必要とする情報を提供しています。
Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築は、ポータル・ビルダーで、ポータル、ポータルの構造(ページの階層、ナビゲーション、セキュリティ)、ポータルのコンテンツ(ページのコンポーネント、レイアウト、動作など)を作成および管理するアプリケーション・スペシャリストが必要とする情報を提供しています。
Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理は、新しいマシンの設定、既存のアプリケーション・システムのクローン作成またはバックアップ、パッチのインストール、アプリケーションに関するIT担当者やビジネス・ユーザーからの質問に対応しながら、その他の管理関連タスクを実行するシステム管理者が必要とする情報を提供しています。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』は、主にJDeveloperを使用して、ポータルとWebCenter Portal Frameworkアプリケーションの両方をサポートする開発者が必要とする情報を提供しています。
詳細は、「登場人物リスト」を参照してください。