CREATE WALLET

CREATE WALLETコマンドでは、master-key walletを作成します。このウォレットは、Oracle GoldenGateプロセスにより使用され、ネットワーク経由、トレイル・ファイル内および機密データを格納するその他のOracle GoldenGateファイルのデータを保護する、暗号化鍵を暗号化するマスター・キーを格納します。

このコマンドは、GGSCIセッションの間、開いたままの空のウォレットを作成します。GGSCIコンソールには、次のようなメッセージが返され、ウォレットが存在し開いていることが示されます。

Created wallet at location './dirwlt'.
Opened wallet at location './dirwlt'.

ウォレットはautologinウォレット(ファイルの拡張子.sso)として作成され、必要な復号化パスワードを指定するための人の介在を必要としない、Oracle GoldenGateプロセスの自動再起動をサポートします。ウォレット・ファイルはGLOBALSパラメータWALLETLOCATIONで指定したディレクトリ(存在する場合)に作成され、存在しない場合には、デフォルトの場所であるOracle GoldenGateのインストール・ディレクトリのdirwltに作成されます。

ウォレットはプラットフォームに依存しない形式です。Oracle GoldenGate環境のすべてのシステムからアクセス可能な共有ファイル・システムに格納されるか、それらのすべてのシステムに、最初およびマスター・キーが変更されるたびにコピーされる必要があります。

ウォレットはOracle GoldenGate内で永続的ですが、必要になった場合、オペレーティング・システムの適切なコマンドで手動で削除することができます。

ウォレットとマスター・キーの使用は、iSeries、z/OSおよびNonStopプラットフォームではサポートされません。

マスター・キーの値のウォレットへの追加は、「ADD MASTERKEY」を参照してください。

構文

CREATE WALLET