プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® GoldenGate Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIX
12c (12.1.2)
E49845-08
  目次へ移動
目次

前
 
次
 

ADD SCHEMATRANDATA

Oracleに有効です。ADD SCHEMATRANDATAでは、表のスキーマレベルのサプリメンタル・ロギングを有効化します。ADD SCHEMATRANDATAは、行の識別にOracle GoldenGateが必要とする使用可能なキーのスーパーセットを自動的に記録するために指定したスキーマの、現在および将来のすべての表で機能します。

ADD SCHEMATRANDATAは、統合キャプチャおよびクラシック・キャプチャの両方で有効で、次を実行します。

デフォルトで、ADD SCHEMATRANDATAは、次に示す優先順位で、表のキー列を記録します。

  1. 主キー

  2. 主キーがない場合、無効、使用不可または非表示のキーを含む、表のすべての一意キー。ADTメンバー列を含む一意キーも記録されます。仮想列(ファンクションベース索引)の一意キーのみ記録されません。

  3. 前述のいずれも存在しない場合、表のすべてのスカラー列が記録されます。(システム生成の行OIDは常に記録されます。)

ADD SCHEMATRANDATAは、統合Replicatを使用するための条件または無条件のロギング要件もサポートします。


注意:

Oracle11.2.0.2より前のバージョンの場合、ソース・データベースにOracle Patch 10423000を適用します。

ADD SCHEMATRANDATAを使用するタイミング

ADD SCHEMATRANDATAは、次の場合に使用する必要があります。

ADD SCHEMATRANDATAを使用するためのデータベース・レベルのロギング要件

Oracle GoldenGateを使用するときに、ソース・データベースを強制ロギング・モードにし、データベース・レベルで最小サプリメンタル・ロギングを有効にすることを強くお薦めします。これは、連鎖行の情報(存在する場合)を更新操作用のREDOログに追加します。Oracle GoldenGateをサポートするロギングの構成の詳細は、Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成を参照してください。

ADD SCHEMATRANDATAを使用する場合の追加の考慮事項

構文

ADD SCHEMATRANDATA schema {
[ALLOWNONVALIDATEDKEYS] [NOSCHEDULINGCOLS | ALLCOLS]}
schema

キーの追加情報を記録するスキーマ。ワイルドカードは使用しないでください。マルチテナント・コンテナ・データベースの複数のプラガブル・データベースのスキーマにADD SCHEMATRANDATAを発行するには、DBLOGINを使用して各プラガブル・データベースに個別にログインしてから、ADD SCHEMATRANDATAを発行します。詳細は、「DBLOGIN」を参照してください。

ALLOWNONVALIDATEDKEYS

このオプションは、Oracle 11.2.0.4以降の11gバージョンおよびOracle 12.1.0.2以降の12cバージョンに有効です。(Oracle 11.2.0.3または12.1.0.1では有効ではありません。)サプリメンタル・ロギングのNON VALIDATEDおよびNOT VALID主キーが含まれます。これらのキーは、Oracle GoldenGateによって使用される標準キー選択基準より優先されます。GLOBALSのパラメータALLOWNONVALIDATEDKEYSが使用されている場合、ADD SCHEMATRANDATAは、指定されているかどうかにかかわらず、ALLOWNONVALIDATEDKEYSを使用して実行されます。デフォルトでは、NON VALIDATEDおよびNOT VALID主キーは記録されません。詳細は、GLOBALSALLOWNONVALIDATEDKEYSパラメータを参照してください。

NOSCHEDULINGCOLS | ALLCOLS

これらのオプションは、Oracleターゲット・データベースのサプリメンタル・ロギングを制御します。これらのオプションは一緒に使用できますが、後者のオプションが使用されます。たとえば、ADD SCHEMATRANDATA oggadm_ext ALLCOL NOSCHEDULINGCOLSコマンドでは、NOSCHEDULINGCOLSオプションが使用されます。

NOSCHEDULINGCOLS

スケジュール列のロギングを無効にします。デフォルトで、ADD SCHEMATRANDATAは、主キーの無条件ロギング、指定したスキーマの現在および今後のすべての表の、一意キーおよび外部キーのすべての条件付きサプリメンタル・ロギングを有効にします。無条件ロギングでは、主キーの値を、キーが現在の操作で変更されたかどうかにかかわらず、強制的にログに記録します。条件付きロギングは、外部キーまたは一意キーの列のすべての値を、それらのうちの少なくとも1つが現在の操作で変更された場合に、ログに記録します。統合Replicatの主キー、一意キーおよび外部キーはすべて、依存関係を計算するインバウンド・サーバーから利用できる必要があります。統合Replicatの詳細は、Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成を参照してください。

ALLCOLS

指定したスキーマの現在および将来のすべての表の、すべてのサポートされるキーおよびキーではない列の無条件サプリメンタル・ロギングを有効にします。このオプションは、依存関係の計算に必要なキーと、フィルタリング、競合の解決またはその他の目的で必要な列のロギングを有効にします。LOB、LONG、ADTなどの列は含まれません。

例1   

次の例は、スキーマscottに対するサプリメンタル・ロギングを有効にします。

ADD SCHEMATRANDATA scott
例2   

次の例は、scottという名前のスキーマの現在および将来のすべての表の、すべてのサポートされるキーおよびキーではない列をログに記録します。

ADD SCHEMATRANDATA scott ALLCOLS