この章では、(GGSCIコマンド・インタフェース外部の)オペレーティング・システムのネイティブ・コマンドラインからOracle GoldenGateを制御するために使用可能なコマンドのリファレンス情報を記載します。これにより、プログラムを非対話型で実行するためのコマンドをスクリプトに組み込むことができます。
この項では、Linux、UNIX、WindowsまたはIBM iプラットフォームのネイティブ・コマンドラインから直接発行できるコマンドの概要を示します。このドキュメントの目的上、IBM i PASE環境から発行するコマンドはUNIXコマンドとみなされます。
IBM iプラットフォームでは、これらのコマンドはOracle GoldenGateインストール・ライブラリに格納されているため、PASE環境から発行せずに使用できます。このサポートにより、SBMJOBなどの一般的なジョブ発行ツールを使用してOracle GoldenGate製品を操作することが可能になります。バッチに送信されると、出力はスプール・ファイルに書き込まれ、ジョブ・メッセージおよび例外のみがジョブ・ログに書き込まれます。一般的なインストールにおいては、バッチ送信コマンドにQPRINT
出力スプール・ファイルとjoblogスプール・ファイルの両方が含まれています。
IBM CLIからネイティブ・コマンドを使用するには、Oracle GoldenGateインストール・ライブラリをライブラリ・リストに追加するか、OGGLIB
/GGSCIのような修飾名を介して明示的にそれを参照する必要があります。コマンドの実行中、現在のディレクトリがOracle GoldenGateインストール・ディレクトリに設定され、Oracle GoldenGateコマンドを操作するためにすべての適切な環境変数が設定されます。したがって、パスを取ることができるパラメータのパスは、絶対パス名またはOracle GoldenGateインストール・ディレクトリに基づく相対パス名として指定できます。IBM i CLIコマンドにより明示的に公開されていない他のパラメータを指定できるようにするには、IBM i CLIコマンドのOTHERS
パラメータを使用します。たとえば、ExtractにREPORTFILE
およびPROCESSID
を指定する場合は、次の構文を使用します。
EXTRACT PARAMFILE('dirprm/myext.prm') OTHERS(REPORTFILE 'dirrpt/myext.rpt' PROCESSID myext)
注意: 通常、ExtractおよびReplicatはGGSCIから実行する必要がありますが、特定の初期ロード手順など状況によっては、オペレーティング・システムのコマンドラインから実行する必要があります。 |
表2-1 コマンド
コマンド | 説明 |
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DEFGENプログラムを実行します。このプログラムは、オブジェクト・メタデータの取得をサポートするために、リモート・システムに転送されるファイル内にデータ定義を生成します。 |
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Extractプログラムを実行します。このプログラムは、構成パラメータに応じて完全なデータ・レコードまたはトランザクション・データの変更を取得した後、データ・ポンプExtractまたはReplicatプロセスなどの下流プロセスによる後続処理のために、データをトレイルに送信します。 |
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Oracle GoldenGateコマンドライン・インタフェースを実行します。 |
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KEYGENユーティリティを実行します。このユーティリティは、Oracle GoldenGateセキュリティをサポートするために暗号化鍵を生成します。 |
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Logdumpユーティリティを実行します。このユーティリティを使用すると、トラブルシューティング目的でトレイル・ファイルの内容を表示できます。このコマンドは引数を取りません。Logdumpの詳細は、『Oracle GoldenGate Oracle GoldenGateログダンプ・リファレンス』.を参照してください。 |
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Managerプログラムを実行します。ManagerはOracle GoldenGateの親プロセスで、自身のプロセスおよびファイル、リソース、ユーザー・インタフェース、しきい値およびエラーのレポートを管理します。 |
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Replicatプログラムを実行します。このプログラムは、トレイルを読み取って必要に応じてマッピングおよび操作を実行し、データをターゲット・データベースに適用します。 |