最高速モードではシミュレーションの実行時間が大幅に短縮されますが、すべてのモデルが最高速モードと互換性があるわけではありません。シミュレーションを開始する際は、Crystal Ballでスプレッドシートが最高速モードと互換性があるかどうかが検出され、互換性がない場合は警告が表示されます。必要であれば、標準のMicrosoft Excelを使用して標準モードでシミュレーションを実行するか、スプレッドシート・モデルを変更することで互換性の問題を解消できます。
この項では、最高速モードと互換性がない関数と式の構成をリストし、回避策を提案します。次に示す問題に加えて、文書化されていないMicrosoft Excelの動作、Microsoft Excelの最新バージョンにおける変更などにより、いくらかの差異が存在する可能性もあります。また、式の計算方法における、アルゴリズムに関する軽微な差異により、特定の組込み関数の値の小数点以下の最後の桁数が少し異なることが予想されます。
関数と式の構成における非互換性は、予測セルの計算に関連するセルのみの問題です。計算パスの一部ではないセルに互換性がない場合、それは検出されないため、シミュレーションの実行が可能です。