ビューの例

次の項は、各ビューの説明および図を示しています:

度数

度数(デフォルトの予測ビュー)には、x軸上の各間隔の値の数(度数)が単純に表示されます。図6.4「予測グラフ - 度数」は、シミュレーションの純利益値の度数グラフを示しています。この場合、純利益が$0.00から$27.4百万の間に収まる可能性が75%あります。このグラフの中央値は$8.4百万です。これはまた50番目のパーセンタイルでもあります。デフォルトでは、純利益がこの値以下になる可能性が50%あります。

図6.4 予測グラフ - 度数

この図は、純利益値の度数が表示された予測グラフを示しています。

累積度数

図6.5「予測グラフ - 累積度数」は、純利益予測グラフを累積分布として示しています。この図は、特定の量以下の値の数または比率(パーセント)を示しています。

図6.5 予測グラフ - 累積度数

この図は、累積度数が表示された予測グラフを示しています。

このグラフを作成するために、度数が範囲の下端から開始して累積的に追加され、累積度数曲線としてプロットされています。累積分布を理解するには、特定の値$8.4百万(前の例)に注目してください。このグラフは、$8.4百万になる確率が約50%である、つまり、値の約50%が$8.4百万を下回ると同時に約50%が上回ることを示しています。このことは中央値についても妥当です。また、このグラフは、$27.4百万になる確率が約.95、$0になる確率が約.20であることも示しています。これもまた妥当です。なぜなら、純利益の確率がこれら2つの値の間に収まる確率は.75 (.95 - .20 = .75)、または信頼度 = 75%であるからです。

逆累積度数

図6.6「予測グラフ - 逆累積度数」は、純利益予測グラフを逆累積度数として示しています。この図は、特定の量以上の値の数または比率(パーセント)を示しています。

図6.6 予測グラフ - 逆累積度数

この図は、逆累積度数が表示された予測グラフを示しています。

このグラフを作成するために、度数が範囲の上端から開始して累積的に追加され、逓減度数曲線としてプロットされています。逆累積分布を理解するには、特定の値$8.4百万(前の例)に注目してください。このグラフは、$8.4百万になる確率が約50%である、つまり、値の約50%が$8.4百万を下回ると同時に約50%が上回ることを示しています。このことは中央値についても妥当です。また、このグラフは、$27.4百万(より大きい値)になる確率が約0.05、$0になる確率が約.80であることも示しています。これもまた妥当です。なぜなら、純利益の確率がこれら2つの値の間に収まる確率は.75 (.80 - .05 = .75)、または信頼度 = 75%であるからです。このグラフでは、逆累積度数の値は累積度数の補数です: つまり、.20 + .80 = 1.00および.95 + .05 = 1.0 ($0.0と$27.4百万それぞれの確率値)になります。

統計量

予測ウィンドウ内のシミュレーションの一連の記述的統計量を表示するには、「表示」、「統計量」の順に選択します。

図6.7 予測ウィンドウ - 統計量

この図は、シミュレーションの記述的統計量が表示された予測ウィンドウを示しています。

図6.7「予測ウィンドウ - 統計量」の例は、全体的な値の範囲の統計量(デフォルトの表示範囲からは除外された極値を含む100%の予測値)を示しています。この表にリストされている統計用語の詳細は、Oracle Crystal Ballリファレンスおよびサンプル・ガイドとこのユーザーズ・ガイドの用語集を参照してください。

注:

「実行プリファレンス」ダイアログで「精度コントロール」機能が選択されており、予測の「精度コントロール」オプションが設定されている場合、統計量ビューで「精度」列が開きます。

パーセンタイル

予測ウィンドウでパーセンタイル情報を10%ずつ増分して表示するには、「表示」、「パーセンタイル」の順に選択します。パーセンタイルは、(デフォルトでは)パーセンタイルに相当する値以下の予測値のパーセント単位の可能性(または確率)です。たとえば、図6.8「予測 - パーセンタイル・ビュー」には、純利益予測のパーセンタイル・ビューを示しています。この場合、90番目のパーセンタイルは$21.6百万に相当し、予測値が$21.6百万以下になる可能性が90%あることを意味します。あるいは、予測値の90%が$19.3百万以下になるという解釈も可能です。

統計量ビュー内の中央値は、パーセンタイル・ビュー内の50番目のパーセンタイル(この場合は$8.4百万)と同じです。

図6.8 予測 - パーセンタイル・ビュー

この図は、10%ずつ増分するパーセンタイル・ビューが表示された予測を示しています。

「実行プリファレンス」ダイアログで「精度コントロール」機能が選択されており、予測の「精度コントロール」オプションが設定されている場合、パーセンタイル・ビューで「精度」列が表示されます。

適合度

次の項で説明する分布適合を選択した場合、適合度ビューを選択し、選択した分布タイプごとに比較による適合度統計量を表示できます。分布は、選択した順位付け手法に応じて順位が付けられます。図6.9「予測 - 適合度ビュー」は、アンダーソン=ダーリング順位付け手法と各連続分布タイプの統計量を示しています。この予測の最上位にはベータが順位付けられています。

図6.9 予測 - 適合度ビュー

この図は、選択した分布タイプに関する適合度ビューを示しています。

工程能力指標

「実行プリファレンス」ダイアログの「統計量」タブで工程能力機能がアクティブ化されており、「予測の定義」ダイアログにLSL、USLまたは両方が入力されている場合、予測グラフでは工程能力ビューが使用可能です。各統計量の定義は、Oracle Crystal Ballリファレンスおよびサンプル・ガイドの工程能力指標リストを参照してください。

図6.10 工程能力指標ビュー

この図は、工程能力指標を示しています。

分割ビュー

分割ビューの場合、予測グラフと関連統計量が同時に画面に表示されます。詳細は、分割ビューの使用を参照してください。