トルネード分析結果の分析

次のトルネード分析の例では、Crystal Ballのサンプル・モデルReliability.xlsxを使用します。このスプレッドシート・モデルでは、3つの異なる構成原料を使用してばねの信頼度を予測します。

グラフを生成するには、原料2の強度および原料3の強度以外のすべての仮定を使用し、次のオプション設定で、原料1の信頼性に対してトルネード分析ツールを実行します。

この例の場合、図9.7「トルネード・グラフ」図9.8「トルネード・グラフの結果データ」および図9.9「データが表示されたスパイダ・グラフ」に示すように、トルネード・グラフとスパイダ・グラフは独自のワークブックにデータ表とともに作成されます。

トルネード・グラフには、6つの仮定がリストされています(図9.7「トルネード・グラフ」)。最初の仮定(原料1の強度)が感度の順位が最も高く、最も重要です。このモデルを実行する調査員は、不確実性を小さくすることによって対象予測(原料1の信頼性)に対する影響を小さくすることを期待しながら、この仮定を調査します。

仮定に対する影響が最も小さいのは、最後の2つの仮定(「ワイヤの直径」および「ばねのゆがみ」)です。原料1の信頼性に対するこれらの影響は非常に小さいため、これらの不確実性は無視してもスプレッドシートから消去してもかまいません。

図9.7 トルネード・グラフ

この図は、トルネード・グラフを示しています。

Microsoft Excelのグラフ・フォーマット機能およびトルネード・グラフのオプション(トルネード・グラフ・オプション)を使用して、グラフの表示形式を変更できます。

ヒント:

新規フォーマットをテンプレートとして保存するには、「グラフ・スタイルの保存」をクリックします。元のデフォルトを復元するには、「グラフ・スタイルのリセット」をクリックします。これらの設定はツールの今後の実行にのみ影響します。

トルネード分析データは、トルネード・グラフの下に表示されます(図9.8「トルネード・グラフの結果データ」)。結果表には、次が表示されます:

結果表の下には、ツール・オプション設定のリストが表示されます。

図9.8 トルネード・グラフの結果データ

この図は、図の上で説明したデータを示しています。

スパイダ・グラフにも同じ情報が表示されます(図9.9「データが表示されたスパイダ・グラフ」)。通常、トルネード・グラフの一番上に表示される変数は、スパイダ・グラフで勾配が最も急です。テスト範囲内のテスト・ポイントごとに1つずつ、トルネード・グラフより多くの予測値がスパイダ・グラフに用意されている点に注意してください。最初の列に弾力性統計量が表示され、入力の各パーセント変化に対する出力のパーセント変化を示しています。弾力性統計は、変数ごとにテスト範囲全体に対して平均され、さらに確実性の高い計算を示します。使用される特定の数式は弧弾力性と呼ばれ、どのテスト値(上または下)が開始点として使用されるかにかかわらず、結果として同じ統計が生成されます。

図9.9 データが表示されたスパイダ・グラフ

この図は、実際のデータが表示されたスパイダ・グラフを示しています。

Microsoft Excelのフォーマット機能およびグラフのオプション(トルネード・グラフ・オプション)を使用して、グラフをフォーマットできます。これにより、グラフ・スタイルの保存ボタンを使用して、現在のフォーマットを将来のスパイダ・グラフに使用できるようになります。デフォルトのフォーマットを使用するには、グラフ・スタイルの復元を使用します。